2017年05月15日

失踪症候群/貫井徳郎

 ドラマは録画しているけどまったく手をつけられる状態ではなく、ひとまず先に<症候群シリーズ>第一弾・『失踪症候群』を読んでみた。
 350ページもない、ということもあるけれど・・・ずっと翻訳ミステリを読んでいる身としては、日本人作家の本はなんだかんだいってやっぱり読みやすいなぁ、と実感。 母国語、共有できる同じ価値観など原因はいろいろありましょうが・・・でも日本のばかり読んじゃうと海外翻訳ものが読みづらく感じてしまうので(訳者の方によるけど)、あたしとしてはこれまで通りのペースを保ちたいところです(つまり、平行して両方読む。 今は海外もののほうが多いけど)。

  症候群1失踪.jpg やっぱり、画像だとより目がちかちかする。

 なにか事件に巻き込まれたわけでもなく、失踪した若者たちにどうやら共通点があるようだ。 その背後関係を洗い出すべく、警視庁人事二課に所属する環敬吾はそれが警察上層部からの指示であっても警察としては動かず、自分が抱える<チーム>に調査を依頼する。 確証がないと動けない警察組織と違って、環のチームは勘だけで動ける。 時と場合によっては超法規的手段を使っても・・・という話。
 原著は1998年。 なので社会風俗など若干の古さを感じるし、2017年の目から見ると当時の「意外な展開」がそれほど意外に感じられない・・・という悲しさはある。 15年前に読めてたら、もっと盛り上がったかも。
 なんか失踪した若者に対して同情できないんだよね〜。 当時より社会はもっと厳しくなってるってことかしら。
 でも面白くないわけではなく・・・最後まで読めちゃいましたからね。
 逆に、「これをどうやって<社会派ドラマ>にしているんだろう・・・」と心配になるくらい、ある意味『現代版・必殺仕事人』なんですけど。
 ま、シリーズ一作目なのでこれは挨拶程度、次から実像をあらわにしていくのかも。
 というわけで、引き続き第二作『誘拐症候群』に取り掛かります。

ラベル:国内ミステリ
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする