2016年11月14日

スーパームーン!

 ・・・でも、帰り道、結構な雨で全然見えなかった(涙)。
 昼間は天気がよかったのになぁ。

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2016年11月13日

地上波テレビにはまだ影響力がある!

 ふと気がついたら先週の金曜日、アクセス数が急上昇!
 (といってもブロガリ人口も減っているさなか、最盛期に比べると全然なんだけどね)
 リアルタイム更新をしていないのに何故?!、と思えば、どうやら『静かな炎天』の記事へのヒットのせいらしい。

 ・・・あ、『アメトーーク!!』の読書芸人で取り上げられたからか!
 ・・・こんなところにまで影響が出るとは、びっくり。
 それだけ世の人は「読む本選び」に困っているのかしら。
 それとも、「TVで紹介されたやつ、どんなのだろう〜」という興味なのかしら。
 リアルタイムでテレビをあまり見ないあたしには「TV(特に地上波)からの影響」ってあんまりわからないんだけど、やはり見る習慣がある人にとっては<貴重な情報源>になり得るということ?
 それにしてもあたしがショックだったのは、「若竹七海がブレイクしていない、という認識」だった。
 そりゃ東野圭吾や横山秀夫などに比べたらそうなっちゃうだろうけど、『さよならの手口』『静かな炎天』は発売当時文春文庫の売上上位に入ってましたよ!!(だからあたしは、「あぁ、やっぱり葉村晶の話、みんな読みたいんだなぁ〜」とニヤリとしていたのだが)。
 でもそれでは<ブレイク>ではないのか。
 映像化されてないからかなぁ。 でも過去にドラマ化&映画化されたことがある加納朋子がブレイクしているか、といえばどうなんだろう。 あたしの中ではお二人とも同じくらいな感じがしてたんだけど・・・。
 好きなことと、質がいいことと、知名度があることと、売れることはすべて両立しない。
 いろいろと、むずかしい。

ラベル:国内ミステリ
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2016年11月12日

今日は6冊。

 あと残り100ページ前後で読み終わるんだけど、という本が数冊たまってきた。
 何故ならば、通勤電車の往復で絶対読み終えて時間が余っちゃうから。 かといってたとえ文庫でも2冊持ち歩くのは、込み合う電車内ですんなりと動くために小さめカバンにシフトしようとしているあたしの努力がふいになる。
 あぁ、ちょうどいいタイミングって難しいなぁ!



  アルスラーン戦記06.jpg アルスラーン戦記 6/荒川弘
 すでにアニメに追い越されているらしいですが(観ていないので詳細は不明)、そんなことはコミックスの巻数を考えれば当然。 そもそも小説の原作自体完結していないのだから最初から織り込み済みでしょう。 個人的には、原作の文庫10巻ぐらいでこの物語は一区切り、と考えています。 ちなみにマンガは家で読みます(読み終わるの早いんで)。

  ハリークバート事件1.jpgハリークバート事件2.jpg ハリー・クバート事件/ジョエル・ディケール
 これは単行本刊行時から面白そうで読みたかったやつ。 祝・文庫化!
 デビュー作がベストセラーになった主人公が、二作目が書けず、国民的作家である師匠ハリー・クバートに相談しようと思ったら彼が殺人罪で逮捕され、師匠の罪を晴らすために本を書く・・・という本好きのために用意されたようなメタ構造。 しかも帯には「時間に余裕がないときは読み始めないでください(読むならば徹夜覚悟で)」的なコメントが。
 これは期待しちゃうでしょう!
 しかも各500ページくらいなのに一冊980円(税抜)って安くない?!、と思ってしまったあたし。 いろんな意味で、麻痺してきてます。

  棺の女.jpeg 棺の女/リサ・ガードナー
 これ、原題は“FIND HER”なのですが・・・インパクトある邦題つけるの難しいですね。
 内容的には『Room』『その女アレックス』+αといった印象で、また結構分厚い(600ページ越え)。 読み応えありそう!、と思って。

  ありふれた祈り文庫版.jpg ありふれた祈り/ウィリアム・ケント・クルーガー
 ポケミスで既読ですが(そのときは図書館から借りた)、あまりの素晴らしさに「文庫出たら絶対買う!」と誓った。 そしたら思っていたより早いタイミングで文庫になりました。
 当然、買います!
 でも、表紙から受けるイメージがなんか違う・・・。

  竜との舞踏文庫3.jpg 竜との舞踏 下<氷と炎の歌 第5部>/ジョージ・R・R・マーティン
 第5部も文庫化完了。 これにて邦訳もオリジナルに追いついてしまった(第6部は作者が現在もまだ執筆中とか・・・)。 全7部構想という話でしたが、ほんとにそれで終わるのか、どうなんですか?!、大丈夫ですか?!、と心配。
 こちらもドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』に追い越されておりますが、ドラマのほうは第7シーズンでの完結を発表。 監修に原作者も関わっているので、物語の先をドラマで見せられてしまうのか、それとも更にその上を行く展開で本の続きがやってくるのか、違う意味でもドキドキハラハラですね・・・とはいえそれが何年後になるのかわかりませんが。
 来月には外伝が日本でも刊行予定とか。 正直、「本伝を先に!」と思ってしまいますが、外伝が出るってことは構想が拡大しているあかしなのよね・・・それがまた本伝に絡んできたりするから、読まないわけにはいかなくなる。
 かつては、「終わりが見えない・いつまでも続きが読める」ことは楽しみだったのですが、最近はやはり年ですかね、「終わらない」ことに不安を覚えるようになってきました。
 終わる前に作者に死なれたら困る! 自分だってどうなるか、わからないし。

ラベル:新刊
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2016年11月11日

やっと週末・・・

 あぁ、やっと金曜日。
 仕事をしてしまえば一日は早いのだが、その繰り返しで一週間も早いのではあるが、じわじわ疲労が蓄積しているせいか、「あぁ、週末」という安堵感はひとしお。
 でも仕事場にて、「まだ18時くらいかなぁ」と思っていたら18時半を過ぎていたりして、一瞬パニックになります。 最近は暗くなるのが早くなってきたので、時間感覚がよくわからない(夏は夏でいるまでも明るいから、油断しているとあっという間に19時を過ぎていたりするので、どっちもどっちなのだが)。
 しかし今日こそは映画に行くのだ! でも2本観る余裕はないから、今後の上映時間の変更も考えて、『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』はひとまず後回し!

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2016年11月10日

ダゲレオタイプの女/La femme de la plaque argentique

 黒沢清監督、初海外進出撮影映画で、オールフランスロケ(スタッフもキャストも現地の人たち)、しかもホラー原点回帰ということでかなり前から期待していて、どうにかやっと観に行けた。 キャストにはマチュー・アマルリックの名前もあるし!
 でも、予想以上に「静かな映画」だった。

  ダゲレオタイプの女P2.jpg 愛が幻影を見せ、愛が悲劇を呼ぶ。

 世界最古の写真撮影技法・ダゲレオタイプで撮影しているプロカメラマンのステファン(オリヴィエ・グルメ)のもとで助手として働くことになった青年ジャン(タハール・ラヒム)。
 面接を受けにきたその日、ステファンの屋敷で階段をのぼる青いドレスを着た女性を見かけるが、すぐに姿を見失う。 のちにステファンの娘で、等身大ダゲレオタイプ写真のモデルをしているマリー(コンスタンス・ルソー)があの日の女性だったのかと思い、長い撮影時間に身動きしないため拘束器具に固定され続けることに黙って耐える彼女が気になり始める。 マリーは植物園で働きたいという夢を持っているが家を出ることになるので父には言い出せず、ステファンは娘を溺愛しているので許されるとも思えない。 そして、かつてステファンのモデルだったステファンの妻(つまりマリーの母親)ドゥニーズが屋敷で自殺していたことを知ったジャンは、マリーを外の世界に連れ出そうとするが・・・という話。

  ダゲレオタイプの女1.jpg マチューはファッション誌に載せる写真を依頼するプロデューサー的役柄でした。
   ステファン役の人、どこかで見たことがあると思ったら『息子のまなざし』のあの父親の人ではないか!

 青いドレスの女性が現れた段階で(結構最初のほう)、この物語の大筋は見えてしまった気がするが・・・イギリスの伝統的な“ゴースト・ストーリー”を踏まえつつ、日本の“怪談”をフランスで語ったらこうなった、という感じ。
 つまり全然怖くない。
 暗示されていることはあれどかなり省略されているので、想像はできるのだがそれは「哀しい」であって「怖い」ではない。 むしろサイコ方向に行くのではなくファンタジック方向に進んでしまったため、「ちょっといい話」的な印象さえ受けてしまう。
 もはや『Cure』のようなエッジの効き過ぎたサイコホラーを監督に期待するのは時期が過ぎてしまったのだろうか。

  ダゲレオタイプの女2.jpg 等身大写真の露光時間は70分以上。
     ちょっとずつ時間を延ばして最適時間を実験しているようにも思える。 だからこそその写真には、「時を封じ込めた」ような静謐さとリアルな存在感がある(普通の写真サイズならば露光時間は10分程度でいいようです)。
 直接銀板に被写体を焼きつけるため長時間の露光を必要とし、それ故に写真は一枚しか存在しない(焼き増しなど不可能な)ダゲレオタイプという撮影技法が、せっかく素晴らしいモチーフなのに出オチ感があるのが残念。 『ドリアン・グレイの肖像』的意味合いもあるのだとわかるのだけれど、あまりにもマリーの<現実感のない佇まい>的存在感のほうが強すぎて、“生と死の境”が最初からかなり曖昧。

  ダゲレオタイプの女3.jpg だからジャンでなくても、マリーに惹かれてしまう気持ち、わかる。

 本来、これがじわじわ伝わってくることで怖さが生まれたのかもしれないのだけれど・・・それよりも、自分の思い込みのためになにをするかわからない、生きている人間のほうがやばい、という話になってしまっているような。
 俳優さんたちはそれぞれいい仕事をしたと思うし(予想通り、マチューは「興味あるから出たいな」ときっと本人が言って来たのではないかと思うようなチョイ役だったが)、屋敷の雰囲気も悪くないのだが・・・なんでだろう(パリからちょっと離れた郊外の街並みにこんな屋敷があるのもすごいが、家と家との間隔などはやはり日本と全然違っていた)。
 昼間から幽霊が出てきてしまうことに、日本人としてはつい違和感を覚えてしまうのかしら(奥様の亡霊が現れても、どんなにアップになってもピントが合わないという工夫に感嘆はするけど驚かないのは外がまだ明るいからか?)。

  ダゲレオタイプの女P1.jpg その撮影は永遠の命を与える愛。
     (ポスターとしてはこっちのほうが好きだな)

 愛には忍耐や束縛がついてまわるものだが、そこから自由になれれば愛もまた一段階高いところへ到達できるのではないか。 なんとなく、そんなラヴストーリーだったのではないかという気がします。
 それにしてもマリーを演じるコンスタンス・ルソーさんの控えめ過ぎる佇まい、美しい。
 だからこそその存在を何枚もの銀板に焼きつけたくなるステファンの、妄執に近い気持ちがわからなくもない。
 つまりはそれが、悲劇ということか。

ラベル:外国映画 映画館
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2016年11月09日

「あ、アメリカ終わった」、と思った。

 アメリカ大統領選挙のことである。
 共和党の大統領選代表者指名争いのときから、「ドナルド・トランプは何故いるのか?」と不思議に思っていたあたし。 彼に政治経験はないはずだし、人気なのかどうかいまいちよくわからないが、リアリティーショー『アプレンティス』での傲慢で財力&権力をかさにきた彼の態度を見ていれば、好感を持つ人は少ないだろうと思っていただけに、話題づくりで出る東京都知事選みたいなものかと思っていたのだ。
 ところが、いつのまにやら共和党の代表になってたし!
 比較的貧困層の白人(いわゆるpoor Whiteと呼ばれる方々)が結構熱心にトランプを支持しているインタビューなんか見ちゃったりして、「おいおいおい、今は彼が何を言っているか知らないが、あなたたちから搾取してきたのはトランプのような人たちじゃないの?」とつい聞きたくなったりして。
 日本での報道では「ヒラリー・クリントン優勢」情報しかなかったけど(それはそうあってほしいという願望だったのか?)、マイケル・ムーアは「(好ましくはないが)トランプが勝つだろう」と言っていたし、どっちにしろ「オバマ大統領待望論」で盛り上がっていたあの時期とは選挙に対する熱量が違っていたのは明らかで。
 でも改めて結果を知らされると、「アメリカ、終わったな」と思ってしまったのは否めない。
 それだけ、アメリカもいろんなことが停滞しているのだろう。
 日本だってかつて「とりあえず一回やらせてみますか」という空気で政権交代させちゃった過去があるから他の国のことをとやかく言える資格はないのであるが。
 実業家としての実績はあれど、政治家としてはまったくの素人であるドナルド・トランプがどこまでやれるのかはまったくの未知数であり、アメリカ大統領に与えられている権限は確かに大きいけれど州によって法律が違う壁や、結局議会を味方につけないとどうにもならない民主主義である以上、彼のワンマン性はマイナスに働きこそすれプラス方向には働かないかも。
 「あ、アメリカ、終わった」というのは、「衆愚政治ここに極まれり」という印象によるものであって、実際この先がどうなるのかはわからないんだよね。
 でももしあたしがアメリカ人だったら、「今の大統領はドナルド・トランプ」って言うのは結構恥ずかしい。 そして実際半分くらいのアメリカ人も、そう思っているということなのか。

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2016年11月08日

怒り

 吉田修一はどうも苦手だ。 <「現実の事件をモチーフに」小説を書く>という姿勢は別にかまわないのだが、明らかにモデルとなった事件を読者に想起させてしまうのはいかがなものか、とあたしは感じてしまう。
 だったら『深紅』(野沢尚)や『記憶の技法』(吉野朔実)のように、ひとつの事件にガツンと取り組み、まったく別のテーマを描き出すぐらいの覚悟がほしい。 そうでないなら特定の事件を思い起こさせるな!、と言いたくなる。 フィクション本来の力を侮っているように感じて。 震災のような<大きな出来事>を前にして個人の物語は埋没してしまいがちだからこそ描くのは意味があるけれど、『横道世之介』が特にそうだったが、個人の物語に寄り添って読んでいても、現実のリアルな事件が出てきてしまうと一気に世界が醒めるんですよ!
 フィクションとして描かれた<現実>が、音を立てて崩れる感じ。
 ネタを考えている作者の姿が見えてしまって、面白く読んでいたはずの物語が、台無しになってしまう瞬間。 そんなふうに感じるのはあたしだけなのだろうか。 吉田修一作品が次々と映画化されるのは、それだけ人気があるからであろうし。
 そんな後ろ向きな気持ちでの『怒り』。 動機は、豪華キャストだから、につきます。

  怒りP.jpg あなたは殺人犯ですか?

 八王子で起きたある一軒家での殺人事件の現場には、血で書かれた“怒”の文字が壁に残されていた。 それから一年が経過しても事件は未解決のまま。 その頃、前歴不詳の男が三人登場する。 一人は千葉・銚子の漁港で暮らす洋平(渡辺謙)と娘の愛子(宮崎あおい)の前に現れた田代(松山ケンイチ)。 東京ではゲイであることを対外的には隠しながら仲間内でつるんでいたサラリーマンの優馬(妻夫木聡)の前には新宿のサウナで出会って同棲することになる直人(綾野剛)。 家の事情で沖縄に引っ越してきた高校生の泉(広瀬すず)がある日、泉に密かに好意を寄せている同級生の辰哉(佐久本宝)に頼んで連れて行ってもらった小さな無人島で出会うバックパッカーの田中(森山未來)。
 行方不明の犯人についての情報がマスコミを通じて少しずつ世間に出回り始めることで、「もしかしたら、彼が・・・」とそれぞれの胸に飛来する疑惑と不信。 一体誰が犯人なのか・・・という話。

  怒り1.jpg 愛子はちょっと困ったちゃんなのか、冒頭で家を出ていてお父ちゃんに探されている。 そんな娘にどうしたらいいのかわからず、叱ることもできない父。 微妙に機能不全家族。

 群像劇ではあれど、その三つの場所の人々が交差することはない。 だからオムニバス形式っぽくもあり、点描画のようでもある。
 けれど彼らに共通するのは、「誰かを信じるとしたら、その根拠は何なのか」をあらためて突きつけられてしまう人たちだということ。 普通に生活しているだけならたぶん考えないであろうことを考えさせられ、自分の弱さを見せつけられてしまうところ。

  怒り2.jpg 特に少数派である彼らはいろいろ考えることが普段から多そうではあるが、優馬的にはまず保身に走ってしまうという思考が、彼自身をより傷つける。

 なんというか・・・人とはこんなに弱くて、愚かで、どうしようもなくて・・・という話なので、タイトルである『怒り』がなんだか腑に落ちない。 怒っていいのは泉と辰哉ぐらいで、他の人々は「哀しみ」のほうが強い気がして。
 そして豪華キャストにもかかわらず、いちばん光っていたのは多分知名度としてはいちばん弱い辰哉役の佐久本宝くんだという皮肉。
 事件の動機もいまひとつよくわからないというか、伝わらない。
 うーん、トータルとして『悪人』は超えられなかったかな、という印象。

ラベル:日本映画 映画館
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2016年11月07日

ブラックベリー・パイは潜んでいる/ジョアン・フルーク

 お菓子探偵・ハンナシリーズ第17弾。
 今回は結構読み応えあり!(ページ数が多いからか?) いつもなら2〜3時間で読み終わってしまうけど、今作はもうちょっとかかったよ!
 舞台はいつものごとくミネソタ州の小さな町レイク・エデン。 “クッキー・ジャー”という名のクッキー&デザート、カフェテリアの店を経営するハンナは実は町の名探偵としてすっかり著名である。 だが今回は悪天候の中、ハンナが車を走らせているとき、人と接触してしまい、その人を死なせてしまった!
 いつも死体を発見するだけ(?)なのに、不可抗力の事故とはいえ自分が人を死なせてしまったということにハンナは大ショック。

  ハンナ18ブラックベリーパイは潜んでいる.jpg ブラックベリー・パイのフィリングは、ほぼ生のブラックベリーだけ!、ということにおののく。 一体何個使うことになるのか?!

 しかもその遺体はレイク・エデンの町の人は誰も知らず、それがどこの誰なのかを探し出さなければならない・・・勿論、いつものメンバーはハンナをサポートし、全力で事件に取り組む・・・という話。
 やはりハンナが事件の当事者になった、というのが物語上インパクトがあったというか、いろいろ調べようとする必然性がより強くなったのが説得力のあった理由でしょうか。
 けれどそんな中にも家族の問題はやっぱり巻き起こり、困った母ドロレスにハンナだけでなく他の姉妹たちやハンナの友人たちは振り回される・・・といういつもの展開も。
 自分の結婚式の準備を娘たちに任せる、と前作で宣言しておきながら、娘たちの様々な提案をことごとく退けるのは、ほんとは全部自分で仕切りたい気持ちの表れ。 でも宣言しちゃったからには撤回できないし、仮に自分で仕切ったとしても気まぐれでころころ変えることは目に見えてるんだけど、ほんとにみなさんお気の毒。
 シリーズ初期の頃、ドロレスはほんとに困った親で(いわゆる毒親ってやつ?)、それに耐えているハンナ、えらすぎるぞと思っていたのだが、シリーズを通じてドロレスもだんだん話が通じる相手になってきたのもハンナの忍耐のなせる業ではあるのだが、人の本質はそう簡単には変わらない、ということもこのシリーズは教えてくれる。 けれど自分が辛抱強く対処していれば、表面上相手も変わってくれる可能性もあるという希望を抱かせてくれるのだ(でもそこまでしなくちゃいけないのは血の繋がっている家族だからで、他人ならここまでにはならないだろうけど)。
 主人公の恋愛問題だけでなく、家族の問題や友人たちの問題も同じ重さで語られるから、このシリーズは数あるコージーミステリの中でもちょっと別格というか、成功例になっているのかもしれない(充実したお菓子レシピもまた。 基本、業務用なんで量は多いんですけど。 クッキーなら5〜6ダース分とか)。
 しかも「彼は一体誰だったのか」という疑問は解けるも、今回の事故のことはまだ処理が終わっておらず(なにしろいつもの判事が不在だったため、ハンナは一回逮捕されちゃったし)、この続きは次巻に持ち越し・・・。
 なんだか此頃、次に引っ張るパターンが多いわ。 それはハンナの(恋愛面における)気持ちがだんだん決まってきたというあらわれかも〜。

ラベル:海外ミステリ
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2016年11月06日

今日は3冊。

 あぁ、これが出ると「秋だなぁ」と感じられる書店の風物詩。

  ハンナ18ブラックベリーパイは潜んでいる.jpg ブラックベリー・パイは潜んでいる/ジョアン・フルーク
 <お菓子探偵ハンナ>シリーズ、第17弾! コージーものは結構長寿シリーズが多いけど、これもその仲間入りは十分できるような。
 今回、いつもよりも持ったとき厚みがある! レシピが多いだけではなさそうだ。

  顔のない男.jpg 顔のない男/ステファン・アーンヘム
 <刑事ファビアン・リスク>シリーズ四部作の第一弾、とのこと。
 出たのは先月半ばぐらいでしたが、ちょっと悩んだのは「四部作全部、翻訳してくれるのか?」ということ。 実績の少ない版元(これはハーパーブックス)だとドキドキします。
 でもスウェーデンものだし、「過去のいじめがもとで、大人になってから起こる殺人事件」というあらすじには大変惹かれるものが。 復讐モノ、好きなもんで(予想と違ってたらどうしよう)。 だとしてもスウェーデンでめちゃめちゃ売れた、ということだから話題作であることは間違いない。

  死刑のための殺人.jpeg 死刑のための殺人/読売新聞水戸支局取材班
 土浦無差別殺傷事件の被告にずっと取材していた新聞記者による、死刑執行を受けてのかつての取材日記掘り起こし&回顧録といった感じか。
 「誰でもよかった」に代表される事件はただむなしいばかりで、犯人の“心の闇”なんて探っても何の意味もないような気がしていたから一瞬スルーしそうになったが・・・それ故にあたしはこの事件のことをあまりわかっていないことに気づく。
 やっぱりまたノンフィクション読みたい心についた火が、燃え続けているみたいだ。

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2016年11月05日

暗い国境線/逢坂剛

 <イベリア・シリーズ>第4弾、早くも折り返し地点にやってきました(全7作だから)。
 北アフリカ上陸作戦やカティンの森事件など次々出てくる出来事に対して、「あぁ、これをもっと早く読んでいたら」という気持ちにならないわけではありませんが(つくづく現代史に弱いよ、あたし)、映画『カティンの森』を観ていたからこそ「結局あの事件はドイツ、ソ連どちらの仕業なのか」で右往左往する連合国側(主にイギリス)のハラハラ感を突き放して見ることができるんだけど、真実よりも「ソ連であっては困る(対ドイツで連合国と同じ側にいるソ連がそんなことをしでかしたとあってはポーランドが黙っていない、連合国側が一枚岩でないことを見せられない)」というほうが重要である・・・というのが哀しいというか腹立たしい。 ナチス・ドイツに蹂躙され、その後もソ連の事実上支配下にあったポーランドという国の悲劇は、イギリスにとっては瑣末なことなんだな、ということがね。

  暗い国境線1.jpg暗い国境線2.jpg まぁ、よくも悪くも戦争とはそういうもの。 結局のところ自国の利益がいちばん、ということ。

 こいつらどうなんだ?、と思っていたゲシュタポの双子がやはり“手強い敵”として再登場したり、カナリス提督の配下ブランデンブルク師団のメンバーが活躍したりとサブキャラクターが輝くのがやはりシリーズ物の面白さ。 なにしろ主人公がスパイだから、一般人のように見えた人が実は・・・なんてことはしょっちゅう起こるし、また“顔”を使い分けて生きることがある程度当たり前の時代だったのだろうな・・・と感じてしまうと、やはり平和がいちばんです(しかし現代においては戦争で、というよりもテロ作戦のため仮面をつけて生きている人が多そう)。
 物語も佳境に入り、ドイツの敗色が濃厚になってきている(つまりは日本もまた)。
 これからノルマンディー上陸作戦やら、日本への原爆投下までも描かれるのだろうか。
 歴史の答えはわかっていても、個人の人生はわからない。
 最後までこの勢いで突き進みます!

ラベル:国内ミステリ
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2016年11月04日

週末の残業は、つらいのかそうじゃないのか。

 昨日が休みだった影響により、本日は残業。
 あぁ、もう映画の時間に間に合わない、と途中で開き直ったからどうでもいい気持ちで仕事をしてしまった。 以前ならいつもの映画館に20分もあれば意外に余裕で着けていたのに、今では移動に一時間以上みておかないとあぶなくなっている(なので怖くてネット予約ができません)。 何が観たい映画なのか優先順位もわからなくなってきた。 上映時間が優先、ということにもなりかねない(しかしそれでも『高慢と偏見とゾンビ』、観逃した・・・あっという間に終わられたような気もするし)。
 一応、土日祝が基本休みのデスクワークで、曜日関係なく働く人から見れば規則正しいかもしれないので金曜日を“週末”と思えるのですが、そんな日に残業ってどうよ・・・と思う気持ちと、でも明日休みだから遅く帰っても翌日楽だよね、という気持ちが同時に存在。
 これでお酒が飲める体質であれば「ちょっと一杯飲んで帰るか!」という楽しみもあるのかもしれませんが・・・それがあたしにはないからなぁ(ジビエを食べに行きますと約束しているお店があるが、ラストオーダーの時間に間に合わなかったしな)。
 来週、休み取ろうかなと思っていたらなんか会議多いな!(あたしには直接関係はないが、いろいろ準備をする仕事が入ってくるんだろうな・・・)。
 有給休暇、なかなか使えないです。

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2016年11月03日

傷だらけのカミーユ/ピエール・ルメートル

 『悲しみのイレーヌ』の痛みもさめやらないうちにこれを読むのもどうかと思ったが・・・人に貸す約束をしていたので(その人は『悲しみのイレーヌ』を読んでいるところ)、いざというときのために早めに読んでおくことにする。 そういうのがないと積読本が増えるばかり・・・。
 『悲しみのイレーヌ』『その女アレックス』に続く、カミーユ・ヴェールヴェン警部シリーズ三部作の最終章(日本での翻訳の順番は、アレックス・イレーヌですが)。

  傷だらけのカミーユ.jpg なんだか表紙も“狩猟画”みたいなイメージに・・・。

 早朝に宝石店を襲う強盗事件が発生。 それに巻き込まれてしまった通行人のアンヌは大怪我を負い病院に搬送される。 実はアンヌはカミーユ警部の恋人で、その関係を周囲に伏せていたため言い出せず、けれど自分が事件の指揮をとると宣言してしまう。
 勿論、事件関係者が近しい人の場合は捜査に参加できないのはどの国でもお約束。
 カミーユは事件を追いかけながらアンヌの心配もし、なおかつ上層部にアンヌとの関係がばれないように気をつけねばならず・・・三重苦を背負いながらの捜査は当然思ったようには進まない。 やがて真犯人(主犯格)の思惑も見えてきて・・・という話。
 シリーズ物には前作を読まなくても全然問題のないタイプと、順番を間違えるとネタバレするタイプとがありますが、この三部作は完全にネタバレ対象。 特に本作は『悲しみのイレーヌ』と密接した関係にあるので、そっちを読む前にこっちを読んではいけません!
 前2作はかなりアクロバットな構成だけれど、本作は比較的順当(?)なつくり。 時間軸もいじっていなければ大どんでん返しがあるわけでもない。 けれど、「あぁ、主役はカミーユ警部だったんだな」ということをしみじみ納得させてくれる(いやいや、それなりに<意外な展開>はあるのだけれど、もはやそれくらいでは驚かなくなっている自分がいる)。
 作品単体の衝撃度としては『その女アレックス』が確かに抜きん出ているのだが、それが三部作においては中継ぎに過ぎないという恐ろしい事実!
 視点を変えるとそうなっちゃうのか・・・というのも非常に驚きです。
 原題の意味は“サクリファイス/犠牲”ですが・・・カミーユ警部は立ち直れるのだろうか、と、とても気がかり。
 あぁ、ほんとにフレンチミステリは後味が悪い。
 ちなみに本作はCWA(英国推理作家協会)インターナショナルダガー賞を受賞(数年前に『その女アレックス』も受賞)していますが、今年も『天国でまた会おう』で二年連続受賞してしまっております。 イギリス人もはまっているのか、ピエール・ルメートルに。

ラベル:海外ミステリ
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2016年11月02日

君の名は。/YOUR NAME.

 今更ですが、やっと観てまいりました。
 なのにすごい込んでいた・・・「興行収入200億越えの可能性もあり」予測に納得。
 もはや<『君の名は。』現象>として違うところでも話題になってしまっているすごさ、あれほど話題になった『シン・ゴジラ』をもかすませるパワー。 まったくヒットというものは、とても不思議なもので。
 だからこそ、物語的ネタバレ要素を含みそうな情報は一切シャットアウトしていった。
 これが結構難しかったけど、やっぱり予断のない気持ちで観たいのです。
 予告での印象は「『転校生』の変奏曲?」ではありましたが、やはり全体的に新海ワールドでしたね。

  君の名は。P.jpg まだ会ったことのない君を、探している

 千年に一度飛来するというティアマト彗星、それが地球に最接近する時期を迎えたある日のこと。 飛騨高山でも結構な田舎町・糸守で暮らす三葉(上白石萌音)は神社の家系に生まれ、ごく普通の高校生活を送りながら家のしきたりも守ってはいるが東京での生活への憧れはやみがたい。 そんな気持ちの表れなのか、東京の男子高校生としての一日を夢で見た三葉だったが、翌日、「昨日の三葉はヘンだった」と親友たちに言われてしまう。
 一方、三葉が夢でなっていた東京在住の男子高校生・瀧(神木隆之介)もまた、夢の中で三葉として糸守で一日を過ごしていて・・・夢の中で入れ替わっていることに気づいた二人はスマホにその日の出来事をメモに残すようになり、前触れなく始まる入れ替わり日を周囲にばれないように乗り切ろうとしていた・・・という話。
 “男女入れ替わり”というありふれたネタを“夢”を介して繋がることにしたのが大きくて、しかもご都合主義じゃなく<糸守>という町が持つ力の具現として描いたのが素晴らしい。 昔ながらのやり方で、糸を編んで紐をつくる。 糸はときにねじれ、からまり、思いもかけないほどけかたをしながらもある形をつくる。 そしてそこに込められた思いが創り出すものは宇宙にすら匹敵する(まさに「ひも理論」!)。

  君の名は。2.jpg それを伝える三葉の祖母(市原悦子)の貫録もまた素晴らしい。 『まんが日本昔話』の片鱗もない。

 また古典の授業中に黄昏の語源を説明するシーンを挿入、「彼は誰時(かはたれどき)」をその町の方言で「かたわれどき」というなど、伏線がしっかり<日本ならではの、昔からの言葉や風習>をよりどころにしている、というのがあたしはとても好きでした。 多分これも日本ならではの引き戸が閉まる描写を縦に描くところを何度も入れてくるのは、運命の糸がそれで切られてしまうかも、というハラハラ感のためだったのかしら。
 『秒速5センチメートル』のほうが背景絵は綺麗だったような気はするんだけれど、全体的な作画のレベルは平均的に上がったような。 あっちが男性のある種身勝手な(いわゆる、「昔、自分のことを好きだった女はいつまでたっても自分のことを好きだと思っている」的な)初恋の思い出を描いたものだとしたら、こっちは現在進行形の、しかも男女それぞれの直球の想いを描いている点でもぐっとすがすがしい。

  君の名は。5.jpg やっぱり若者は走らないとね!

 そして前情報を入れなかったため、あのスペクタクルシーンでは素直に驚くことができ(時間のずれについては途中で気づくようにできていますが)、『ほしのこえ』から続く新海ワールドの重要なモチーフ<宇宙のスペクタクル>もまた健在なれど、3.11後の日本を描くには避けて通れないことなのだな、としみじみ(そこは『シン・ゴジラ』にも共通しているところなのですが)。 いわゆる<セカイ系>の要素はあれど、それが気にならないのは「日常はある日、突然分断されることがある」と平和な日本人ですらも理解できるようになってしまったからでしょうか。
 とはいえ、「見知らぬ誰かを、ずっと探している」という運命論的恋愛信者&それを経験したと思っている人たちには素晴らしい夢を、今はそんなこと信じてないけど「かつてそんなこと、思っていた時期もあったなぁ」という人たちには強烈なノスタルジーを蘇らせてくれるこの作品、いろいろタイミングもあったかと思いますが口コミでのヒットはある程度、予想できたはず(でもここまでだと思わなかっただろうけど)。

  君の名は。1.jpg 田舎描写は結構懐かしいものが。
 絵が普通にきれいなので、普段アニメを観ない人にもとっつきやすかったのも大きかったかな。

 もはや『君の名は。』を観ていない・興味ないというのが恥ずかしい、みたいな流れになっているようですが、そんなことは関係ない。 ヘンなバイアスがかかったまま観たり、観る前にネタバレ知っちゃうくらいなら、興味のないままずっと押し通し、忘れた頃に不意に出会ってもらいたい。 そんな感じです。
 世間的には神木くんの評価が高いようですが、あたしも彼が好きですが、今作においては三葉演じる上白石萌音さんの力が大きいかと。 いい意味で、とても『舞妓はレディ』の彼女と同一人物とは思えなかった。
 それにしてもティアマト彗星。 その名の由来は『銀河英雄伝説』ですか? それとももともとの神話の方から? それが気になって仕方ないのでした。

ラベル:日本映画 映画館
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2016年11月01日

燃える蜃気楼/逢坂剛

 <イベリア・シリーズ>もさくさくと第3弾。
 舞台は外国で登場人物のほとんどが外国人だというのに、翻訳ものに比べて格段に読みやすいのは何故なのか。 そこがやはり母国語ってことなんですかねぇ。 まぁセンテンスが比較的短めで、トリック云々とかではなく運命に翻弄される個人という大河ドラマという性格上の違いもあるかもしれません(日本人作家の作品でも、読みやすさよりロジック重視ならば時間がかかるかも)。

  燃える蜃気楼1.jpg燃える蜃気楼2.jpg 日米開戦後の展開。

 チャーチルの思惑通り日米が開戦、となると北都とヴァジニアの関係もより複雑に。
 北都の「自分はペルー国籍で(かつて家族ごとペルーに移民したから)、今ではスペイン国籍も持っている」という言葉に対し、ほぼ誰もが「とはいえお前に流れている血は100%日本人だろ」と答える。 そんなこと言われちゃったら、<国籍>って何?、と考えてしまう。
 勿論、現代とは時代も違うし事情も違うのはわかるのだが・・・アイデンティティーをどこに持つのか、それは心の中の問題で何にも証明できないってことなんだなぁ、と。 となれば強権的な一派が権力をもてば、証明できないことをいいことにやりたい放題になってしまうではないか。 ・・・人間って、おそろしい。
 今回、新しい登場人物として「アメリカ国籍を持つ日系女性」杉原ナオミ、一作目に出てきたペネロペと瓜二つの女性(しかし本人はペネロペなど知らない、という)が加わった。
 他にもゲシュタポの手先である双子の兄弟など、雑魚キャラなのか今後も重要な役割を果たすのかよくわからない人物もいろいろ。 そこが大河ドラマの面白さ。
 あと、どこまでが架空の人物でどこまでが実在の人物かというのが微妙によくわからないので(それはあたしが近・現代史に疎いからです)、「はっ、キム・フィルビーってグレアム・グリーンの上司だったとかいうあの?!」と今頃気づいたり。 ということはあの人もあの人も実在の人物かも・・・(でも調べてその人の人生の先がわかっちゃったら面白くないので、あえて調べない)。
 ほんとにこのシリーズ読んだら、第二次世界大戦全体を俯瞰できちゃうかも!
 最近つくづくと、子供の頃から娯楽として“読書”を楽しんできただけのつもりが、いろいろ読んでいくと最低限の歴史や教養がないと深いところまで楽しめない、ということに気づかされる(勿論、そういうことを意識していなくても様々読んできたおかげで身についた知識も多いのですが)。
 うむ、知ることに終わりはない。

ラベル:国内ミステリ
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする