2016年10月13日

ハドソン川の奇跡/SULLY

 最近はすっかり映画の始まる時間に間に合うかどうかばかりを気にしていて、終わりの時間にまで注意を払わないことが多くなった。 これも「セーフ、間に合った!」ということに安堵してから上映予定時間表を見て・・・「え、終わるの早くない?!」と驚いた。
 最近のイーストウッド監督作品は2時間越えのものが多かったから、てっきり今回もそうかと思っていたけれど96分とな! まぁ、帰りの時間が早くなるのは翌日への影響が少なくなるのでありがたいが・・・。
 ちなみにかつてあたしは飛行機マニアで、故に飛行機事故マニアでもあった。 『世界の飛行機事故全記録』的な大型専門書を図書館でコツコツ読破したこともある(重くて持って帰れなかったのだ)。 個別の事故のルポルタージュも結構読んでいる。 ただ、“ハドソン川の奇跡”が起こったときはその時期は過ぎていたのでネットのニュース記事を追いかけた程度だったため、あたしには新鮮でした。

  ハドソン川の奇跡P.jpg 155人の命を救い、容疑者になった男。

 2009年1月15日、真冬のニューヨーク850m上空でUSエアウェイズのエアバスA320旅客機が突然のバードストライクにより両翼のエンジンが停止した。 乗客乗員155名を乗せた飛行機はただの70トンの塊となり、急速に下降していく。 離陸した空港に戻るか別の近くの空港に緊急着陸するか選ぶように管制塔から指示が出るが、ベテランパイロットのチェズレイ・サレンバーガー機長(トム・ハンクス)は副操縦士ジェフ・スカイルズ(アーロン・エッカート)のサポートを得て、ハドソン川への水上不時着(着水)を決断。 見事やり遂げ、急を知った船舶やヘリの迅速な助けもあり、全員が生還した。

  ハドソン川の奇跡1.jpg 「まさか、朝のニューヨークに感動するなんて・・・」と呟く副操縦士。 911の悪夢がパイロットたちに与えた影響をその一言で伝えてくる。

 しかし問題はそこから始まる。 機長の決断は正しかったのか? 空港に戻った方がよかったのではないか? 結果的に死者は出なかったが、乗客を無駄な危険にさらしたのではないのか? マスコミには英雄扱いされる機長だったが、査問委員会では事故は操縦者の過失によるものではないのかと容疑者扱いされていて・・・という話。
 結果的に助かったんだからいいんじゃないか、と素人はつい思うが、事故調査委員会は今後の事故を防ぐためにも徹底的に原因を追及する。 また、着水という選択は本当に最終手段であり、かなりのリスクを伴うことは過去の事故からも常識とされている(たとえば1982年1月13日、ワシントン・ナショナル空港を離陸したボーイング737旅客機が吹雪のためポトマック川に墜落した事故では、乗員乗客79人中74人が死亡していて、“ポトマック川の悲劇”と呼ばれている)。 だから管制官も奥の部屋に閉じこもり、「着水なんてやめてくれ」と悲痛に叫んだのだろう、彼は全員死亡を思い描いていたのだから。

  ハドソン川の奇跡4.jpg すれすれ。
  ホバークラフトやセスナと違い、確かな技術がないと、大型旅客機を水上に水平着陸させるのは至難の業である。 でもそのあたりの説明が十分ではないような・・・とはいえ別の事故を引き合いに出したくなかったのだろうな。

 原題“SULLY”はサレンバーガー機長の愛称。
 だからこの映画は事故そのものを描いたのではなく、この事故にたまたま遭遇し、それでも乗り切ったサレンバーガー機長のこれまでの人生やパイロットとしてのプロ意識、妻ローリー(ローラ・リニー)や子供たちとの関係なども描く。 事故の描写は機長の悪夢として何度か再現されるけれど、真相は最後の審問会の場まで持ち越される。 それでも出し惜しみ感がないのは、やはり短めにまとめたせいもあるだろうし、乗客たちの人間ドラマの断片をうまく散りばめてあるせいかもしれない。

  ハドソン川の奇跡2.jpg 着水後、乗客に「落ち着いて」と声をかけながら残っている人が誰もいないか確認する機長。 のちに副操縦士に「私たちも脱出しましょう」と言われるも、なかなか動けない。

 審問会のシーンにどうも既視感があるなと思ったら、デンゼル・ワシントンの『フライト』に似ていたからだった(もしかしたらあの映画は、実際にパイロットがサリーのような機長ではなかったら、という発想から生まれたフィクションではなかったかと感じてしまった)。
 しかしイーストウッドは実話に<アメリカの今>をのせてくる。 これからも彼が描きたいのはいつを舞台にしようとも<アメリカの今>なんだろうな、という気がしていた。 だからこそ今回、いつの時代でも<アメリカの良心>を体現する男、トム・ハンクスが必要だった。
 アーロン・エッカートのヒゲ姿にはちょっと笑ってしまったが(老けて見える!)、でも老け加減ではトム・ハンクスも負けてはいない。 サリー本人に似せた結果なんだろうけど。

ラベル:外国映画 映画館
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2016年10月12日

今日の11冊(その2)。

 続きます。

  われらが背きし者.jpg われらが背きし者/ジョン・ル・カレ
 えーっと、ハヤカワじゃないのなら出版社はどこ?、と調べましたら、なんと岩波!
 まさか岩波書店がジョン・ル・カレを出すなんて・・・衝撃(しかも訳者さんもあまり馴染みのないお名前なのであった)。 ル・カレワールド的に大丈夫ですか?、とちょっと不安が。 いつも通りにハヤカワに版権とらせておけば、こんなとまどいはなかったのに。
 でも出版社にもそれぞれの事情があるのでしょう。

  氷の双子.jpeg 氷の双子/S・K・トレメイン
 こちらはたまに気の抜けない小学館文庫から。
 <今年度最高のホラー>だそうでして・・・サイコホラーで双子ネタってある意味、基本。
その常識からいかに裏切られたものが出てくるか、気になりました。

  竜との舞踏文庫2.jpg 竜との舞踏 中<氷と炎の歌D>/ジョージ・R・R・マーティン
 シャレにならないほど分厚い中巻(いや、上も下も同じような厚さだが)。
 表紙を見て、「あ、ブラン、まだ生きてる〜」と安心してしまう奇妙さ。 もうほんとにこのシリーズは容赦ない、誰が死ぬのか本当にわからない。
 しかしそんな過酷さがこの作品の魅力のひとつなのだから不思議である。

  聖の青春.jpg 聖の青春/大崎善生
 実は小説家としての大崎善生が、あたしは苦手(といっても『パイロットフィッシュ』『アジアンタムブルー』しか読んでいないが、「同じ話じゃないか!」という印象だったので。 多分読んだときに自分の年齢のせいもあろうが、主人公にとってあまりに都合のいい女性の描かれ方が許せなかったのも大きい)。
 でもこれはノンフィクションだし、もともと将棋雑誌の編集をしていた人だから<都合のよい話>を書くわけにはいかないだろう。 実は映画の予告を観て、「『3月のライオン』に登場する棋士たちに特定のモデルはいないが、唯一いるとしたら二階堂は村山聖八段」という監修している方の言葉を思い出し・・・映画では松ケンだが、あたしの脳内では二階堂くんに変換されてしまうであろう。

  ミズーラ.jpg ミズーラ 名門大学を揺るがしたレイプ事件と司法制度/ジョン・クラカワー
 基本、文庫しか買わない主義のあたしですが、最近基準がどんどん揺らぐ・・・。
 ジョン・クラカワーの新作は当然ノンフィクション。
 アメリカでは有名なジャーナリストだが、日本ではそれほどでもないから邦訳が出るだけでもありがたいのではあるが、亜紀書房というあまり馴染みのない出版社からの発売で、ここはまだ自社文庫を持っていないから文庫になるかどうかわからない・・・(前作『信仰が人を殺すとき』も文庫化まで何年かかったか・・・同じ出版社だったのに約9年である)。
 なのでハードカバーだが、買うしかないのである。

ラベル:新刊
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2016年10月11日

今日の11冊(その1)。

 本代を多少なりとも節制しようと思った矢先であるが、よく考えたら恒例年末ミステリランキングに向けて、各社は「ランキングに入れたい」作品を8月末から10月頭にかけて集中して出版する傾向にある(ランキング応募締切が10月末ぐらいなので、記憶に新しいほうが有利だから)。
 なのでまだ無理だった!、のでした。

  満潮1.jpg満潮2.jpg 満潮/シッラ&ロルフ・オリリンド
 新たなる北欧ミステリ、登場。 作者はご夫婦でキャリアの長い脚本家(映画マルティン・ベックシリーズの脚本を26作書いたそうだが、原作は10作品・・・ということはオリジナルストーリーで他を書いたということか)。 初めての小説、ということである。
 スウェーデン、そういうパターン多いなぁ。 予算の関係上、できなかったことも小説なら関係なく展開できるから、という理由であるらしい。

  緑のカプセルの謎.jpg 緑のカプセルの謎【新訳版】/ジョン・ディクスン・カー
 「おぉ、この表紙、超かっこいい!」と思ってしまった。
 着々と進んでいるカーの新訳作業。 資料でしか目にしたことがなかった作品をこうして手にできるってうれしいなぁ。 長生きはするものだぞ!と、当時小中学生だった過去の自分に教えてあげたいわ。

  アメリカの友人.jpg アメリカの友人【改訳新版】/パトリシア・ハイスミス
 リプリー・シリーズ、こちらも順調に復刻されております。
 『リプリーのゲーム』という題で覚えていたのだけれど・・・それは別の出版社目録でだったのかな?(でも原題そのものではある)。

  傷だらけのカミーユ.jpg 傷だらけのカミーユ/ピエール・ルメートル
 出た! というかこの時期に出してくるあたりが、文芸春秋、すごい狙ってる感がありありですわ。 『悲しみのイレーヌ』『その女アレックス』に続くカミーユ警部シリーズ三部作の完結編。 前にも思ったが・・・一作目でとんでもなくひどい目に遭い、二作目でもその痛手を引きずっていたカミーユなのに、更にひどい目に遭わす気か!
 作者は結構ひどい人だと思う(でもそれが印象深い作品を生み出すためには必要なことなのだから、皮肉だなぁ)。

  虹の家のアリス.jpg 虹の家のアリス【新版】/加納朋子
 加納朋子の<アリス・シリーズ>も復刻完了。 やっぱり表紙がかわいらしくなっている・・・あたしの過去の記憶は一体何だったのだろう? これも通して読み返して補完したいと思います(いつになるやら)。

ラベル:新刊
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2016年10月10日

巨星、落つ・・・。

 アンジェイ・ワイダ監督がなくなったとケータイのニュースで流れた。
 一瞬、思考が固まる。
 ・・・確かにお歳ではあったけど、旺盛に作品をつくっていたはず。 多分ライフワークというか、「死ぬまでに絶対つくらなければ」と思っていたのだろう『カティンの森』制作後も、それにとどまることなく作品をつくり続けていた。 それでなくともポーランドの巨匠は結構いいお歳の方が多いんだけどみなさんお元気だから、まだまだ大丈夫だと、幅広い映画をつくり続けてくれると思っていたのに。
 ――90歳、肺不全とのこと。
 最近の実験的な作品のことには触れられず、<抵抗三部作>『鉄の男』がきっと代表作って書かれちゃうんだろうな。
 せめて『カティンの森』についてくらい触れてほしい! 巨匠は過去の優れた作品によってそう呼ばれていたわけではなく、終生新しい映画をつくり続けていたのだと。

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やっと、秋、ですか?

 ここ数日、やっと最低気温が20℃を切りまして。
 「あぁ、涼しい!」とあたしも思えるようになってきました。
 そのせいか、これまでの夏の疲れが一気に出ているせいか、連休だからか、寝付きの悪いあたしですが、昨日今日と「でも寝たらなかなか起きられない」という状況になっており・・・明日、朝ちゃんと起きて仕事に間に合うのか、非常に不安になっております。
 やっぱりエアコンより自然の風のほうが気持ちいい。
 寒さには対応できるけど、暑さにはほんとどうしようもないなぁ、ということを実感。
 しかし年々秋が短くなっているような気がして・・・冬の初めが長々と続き、真冬感はちょっぴり、春を感じたかと思えばあっという間に夏!、みたいな。 実際、一年の半分近くは夏のような気がしてならない・・・。
 でも今シーズンの冬は(予報によると)寒いらしいじゃないか!
 なんかつい、期待してしまう。

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2016年10月09日

血の極点/ジェイムズ・トンプソン

 ついに手をつけてしまった・・・作者急逝という不本意な形で終わるシリーズって、やはり切ない。 付き合いがそんなに長くないこのシリーズですらもそう思う。
 シリーズ物ってよくも悪くも登場人物に愛着がわいてしまうから困ったもんだ。
 前作『白の迷路』からさほど時間はたっていない。 いろいろと知りすぎてしまったカリ・ヴァーラのチームに危険が迫る・・・という展開に、前作で深い心の傷を負うことになってしまったカリの妻ケイトの問題も絡んで、生命の危険に関わる問題と、それぞれのプライベートが同じ重さで語られるという、ノワールものにしてはちょっと特異な流れになっております。

  血の極点.jpg 白から赤へ。

 あるエストニア人の女性から、売春組織にさらわれたダウン症の娘の捜索を頼まれる、という<一応の事件>はあるものの、前作同様そっちを掘り下げると自分たちの身が危なくなる度も深まるという・・・どんだけフィンランドの闇は深いのか?!
 相変わらずカリの感情は戻らず、やっぱりみんなコッシュは飲み続けているのでいつかそうなるだろうとは思っていたけれど、仲間を失う事態にまで発展。 怒りがカリの感情に火をつけかけるけれど、まだ不十分なんだよなぁ。
 幻のシリーズ5作目は途中まで書かれていたそうなので、多分次である程度の決着がつく感じになっていたような気がしないでもないが、一応本作でも一区切りされているといえばされてはいる・・・すっきりした終わり方ではないけれど。
 思えば『極夜−カーモス−』のときのカリ・ヴァーラがこんなふうに変わってしまうなんて、あの時は想像もしていなかった。
 人間の持つ暗黒面、ダークサイドを描く、という意味では<『スター・ウォーズ』エピソード1〜3>をも凌駕するかも。

ラベル:海外ミステリ
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2016年10月08日

超高速!参勤交代 リターンズ

 <好きな映画の続編>ではありますが・・・、なりたち(前作のヒットを受けての続編制作決定)から『グランドイリュージョン 見破られたトリック』に似ているこちら、やっぱり不安はないわけではなく・・・でも脚本家も監督も同じ人だったんでまだましか!、と思って臨む。

  超高速参勤交代リターンズP.jpg 金なし! 人なし! 時間なし! おまけに帰る城もなし!?

 前作のラストシーンから始まる、完全なる続編。 しかし主要キャラクターの性格紹介を含んだはじめからしばらく続くエピソードは、一作目を見ている人間にとっては蛇足でしかない。 例の江戸城代家老(近藤公園)が現れ、「殿!、一大事でございます!」と報告が入ってようやく物語は動き出す。 動き出したら、あとはあっという間である。
 無事、参勤を終えた湯長谷藩一行は帰り(つまりは“交代”)の道中を様々な手段で小銭を稼ぎながら城に向かっていた。 その途中、藩主・内藤政醇(佐々木蔵之介)とお咲(深田恭子)の仮祝言の宴の最中に城代家老が飛び込んでくる。 曰く、湯長谷で一揆が起きたというのだ。 だがそれは農民を装った一派が湯長谷藩の土地を襲い、農地をむちゃくちゃにしてから城に攻め入り、湯長谷の人々を幽閉しているのだった。
 勿論、それは煮え湯を飲まされたと思い込んでいる(本当は単に自分が悪いだけの)老中・松平信祝(陣内孝則)の陰謀であり、ともかくも湯長谷へ戻って事態を掌握せねばならない一行は、さんざん苦労した行きよりもより速いスピードで帰らなければならなくなって・・・という話。

  超高速参勤交代リターンズ1.jpg 道中、みなさん飲まず食わずで走ることになり、へろへろ。 特にお殿様のおやつれがひどい。

 前作では311後の福島・いわきへの思いを押しつけがましくなく、しかしツボはきっちり押さえて表現していたところにあたしは胸を打たれたのですが・・・前作のヒットのせいか、いわきへの気遣いがよりはっきりと示されてしまったので、ちょっとご当地映画の空気が出てしまったのは残念(とはいえ、乱暴狼藉を働く一派が農地を差し押さえ、立入禁止の柵を立てる光景はそのまま福島第一原発事故後の汚染区域そのものである。 現代劇でやってしまうとあまりにあからさまだが、時代劇でそれをやることで受け取る側にワンクッション置いてくれるところがありがたい。 基本はこの映画、娯楽時代劇ですから)。

  超高速参勤交代リターンズ4.jpg 幽閉されている城の中の女性陣を描いてくれたのもよかった。 湯長谷藩という存在に奥行きが生まれたよう。

 前作は“参勤”の苦労と工夫で物語を展開させたが、今作はそれと同じままではいかない。
 その点で「大名行列をどうにかそれらしく見せるコツ」的要素は減ったけど、その分、人海戦術的アクションが増えましたね。 でもカットが結構細かく割られているので、せっかくのダイナミズムが薄れた感がなきにしもあらず・・・殿の必殺剣の存在も前作で見せたからいいや、的な? その中でラブコメ含むコメディを展開させることでパワーダウンを防ごうとした? そんな中、井戸があったらあの人、絶対落ちるよねぇ、といった「お約束」も踏襲。 そういうところ、好きです。

  超高速参勤交代リターンズ5.jpg えっ、あなたでしたか。

 ある人物が「私は町奉行、大岡忠助である」と名乗れば観客からどよめきが起きる(まぁ、どちらかといえば遠山の金さんタイプですもんね)など、結構お客さんが入っていたせいもあって<古き良き時代劇の流れをくむ作品>を一緒に楽しむあたたかな空気がそこにはあり、それがすごくよかったなぁ、と思ってしまった。
 それは湯長谷藩一行のチームワークにもつながる。

  超高速参勤交代リターンズ7.jpg 陣内孝則の悪役演技は悪ノリしすぎじゃないのか・・・と思わなくもなかったが、ほぼ準主役的位置づけなのに<特別出演>なのには恐れ入った。

 殿がいかに湯長谷の領民たちに愛されているのか、だからこそ彼は必要とあらばいつでも命を投げ出す覚悟である、という封建制度の中で限りなく理想に近い関係性。
 それを佐々木蔵之介は前作以上に体現してくれるのですが、勧善懲悪ってだけじゃなく、そういう部分が日本人の好きな時代劇ってやつなのかな、と思ってみたり。
 やつれているけど(それともやつれているが故に?)、佐々木蔵之介、かっこよかった。
 インパクトの点では前作よりも弱いですが、それでもこういう時代劇が好きな気持ちを確認できる作品があるって大事なことです。

ラベル:日本映画 映画館
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2016年10月07日

夜のアフタヌーンティー@アルモニーアンブラッセ大阪

 当日朝、友人のえむさんからケータイにメールが。
 「前に言ってたアフタヌーンティー、今日行かない? もう我慢できない!」というお誘い。
 えっと・・・今日は仕事何時で上がれるかな、と考えつつ「了解」で返信。
 通常、<アフタヌーンティー>とは<午後のお茶>なわけだから、ランチタイム後ディナータイム前ぐらいと相場が決まっていて、仕事人としては時間的に無理があるのだが、本日行こうとしている梅田のホテル、アルモニーアンブラッセ大阪10Fにある『アロンジ!』というカフェでは18時スタートの<イブニング・アフタヌーンティー>があるのである(勿論、通常の午後の時間もやっていますが、予約必至の大混雑だとか)。
 「うーむ、時間的にはこれくらいなら大丈夫かな〜」と電車を待つ駅のホームから追加メールして、予約をお願いしておく。 なんてったって金曜の夜だからね!
 で、「早く仕事を片付けるぞ!」なあたしは気がつけば昼休憩が16時半を過ぎてしまい(今の仕事場は休憩時間を任意で取るので、油断するとこういうことが起きる)、「今しっかり食べたら、夜食べられないじゃん!」ということで2個持ってきたパンを1個にしておく。
 何故ならば、そこは紅茶は勿論、スコーンもオードブルもデザートもお代わり自由だから!
 で、そのお店に着くまでもいろいろありましたが・・・(あたし:近道をしようとして道が途中で途絶え、元の場所に。 えむさん:普通に道に迷う)、それもこれも仕事場から予定の時間に出られなかったから! でも、最終的には予約の時間に間に合いました。

  20161007ディナーアフタヌーンティー1.JPG なにしろここ独自のシステムは、紅茶がテイスティングできること。 奥のジャムはスコーン用。

 <本日の紅茶>として5種類の紅茶のリストがテーブルに。 今回は、
   @ マスカットグレープ (マスカットのフレーバー)
   A ミルキーキャンディー (りんご・パイナップル・マンゴーなどをミックス)
   B ブリリアントローズ (アールグレイをベースにローズの香り)
   C ファインディンブラ (ブラックティー)
   D マロンパリ (マロン・キャラメル・はちみつのロイヤルミルクティー)

 でした。 茶葉はムレスナティーのものを使用(というかそこと提携しているのか)。
 テイスティングカップが4つなのは、ロイヤルミルクティーをつくるのに少し時間がかかるから、です(ちなみに@とAはアイス仕様ですが、お願いすればホットにもしてくれるそうです)。 紅茶に番号が振られているのは、お代わりの際、「次、B番お願いします」というふうに伝えるため。

  20161007ディナーアフタヌーンティー2.JPG D番、来ました(その間にあたしは他の4種のテイスティングをすませてしまいました・・・)。

 やはりお食事系のときにはCのブラックティーだろうな、とか、Dは結構どっしりミルク&クリームが重いのでラストかな、とか考えてますと、「こちらのスコーンはプレーンタイプと、クルミ入りでございます」とほかほかのスコーン2個が運ばれてくるし、例のお皿が重なって乗ってくる金属製のものもやってきて、「どれから手をつければいい!」とあわてる気持ちに(だって「スコーンはどうぞ温かいうちにお召し上がりください」と、紅茶のジュレ入りホワイトチョコのムースは「どうぞ冷たいうちにお召し上がりください」と言われるのだ)。
 そんなわけでこれ以後、写真を撮っていません・・・。
 スコーンは割るとホロホロ崩れるタイプ。 ジャムというよりもフルーツソースに近く、果実味が強い分甘さは控えめ、クロテッドクリームはコクはあるけどしつこくない! えむさんはリンゴのジャムが、あたしはオレンジのはちみつがお気に入り(固形化が進んでじゃりじゃりしているところがまた)。
 で、オーダーした紅茶はワイングラスに入ってくる!
 やはりフレーバーティーだから、くるくる回すことでより香りが立ち上るから、でしょうか。
 スコーンやプチフールはこちらとしても予想通り。 しかし驚くのはそれ以外のもの。 野菜のピクルス、キッシュ、サンドイッチの代わりにトルティーヤ! おまけに大変贅沢なスープ(さすがにこれはおかわり不可:ヴィシソワーズ風の温かい野菜のスープにきのこのエキスをスプーマにしたものがこれでもかとのっかっている)まで。
 ちなみにトルティーヤの皮は緑色(ホウレンソウか?)で、中は紫キャベツの千切りなどにスモークサーモン&クリームチーズ。 おいしい、おいしすぎる!
 それから鴨の燻製や生ハム、エスカベッシュなどが乗ったオードブル皿が来て、フルーツボウルが来て、「追加のプチフールはいかがですか?」と楕円形のお皿を持った方がやってくる。 まだ最初に来ているプチフールのお皿、片付いてませんが!(それでもはじめて見るやつをつい選んでしまう・・・)
 絶対おかわりしたら後が大変だとわかっているのに、トルティーヤをおかわりしちゃった・・・鴨の塩加減がよかったのでオードブルもおかわりしちゃった・・・「スコーン、いかがですか」と言われたときは「あぁ、クロテッドクリームがまだ残っている!」と思ったけど、最初からある焼き菓子にも手がついていない状態・・・謹んでご辞退申し上げました。
 やはり時間帯のせいか、食事系の方が充実していたかも。 でもプチフールなどは確かに小さいけれどどれも手の込んだ感じで、素材もいいもの使っています!、というのは十分伝わってくる。
 紅茶と食べ物のオーダーは90分制、席は120分制ということでしたが、わりとすいていたせいか120分明らかに越えていたけれど何も言われず。

  20161007ディナーアフタヌーンティー3.JPG 最後は勿論、D番で。
     ここでやっと写真を撮る余裕が生まれる。

 静かで穏やかな音楽、落ち着くソファ席、おいしいものを食べて飲んでお喋り。
 あぁ、なんと優雅な時間。
 日々の仕事のバタバタを忘れませう。
 一回来たからもう道は間違えない! なんか、季節ごとに来たいお店だなぁ、と思ったのでありました。

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2016年10月06日

カルニヴィア 3 密謀/ジョナサン・ホルト

 「あ、そういえば『カルニヴィア』の3作目出たんだよね・・・忘れてた」ということで、逢坂剛のイベリアシリーズの続きが来るまでの穴埋めにさくっと読んでしまうことに。
 2作目を読んだのは一年以上前だったか・・・メインの登場人物はさすがに覚えていたのですが、その人物の背景(正確にはダニエーレが幼少時に誘拐され心身ともにひどいけがを負ったこと)をすっかり忘れていたという・・・。
 でも今作でその謎にかなり迫っているので、忘れていたおかげでハラハラする気持ちが強まったと言えるでしょう。 何がさいわいするかわかりませんね。

  カルニヴィア3密謀.jpg それとも、ほんとの主役はヴェネツィアという街だったのかも。

 ヴェネツィアの海岸で、喉を掻き切られ、舌を抜かれた男性の遺体が見つかる。 フリーメイソンの秘密の儀式に関係ありそう?、とカテリーナに捜査依頼が来る(誰が会員なのかわからないので、明らかに会員ではない人物として)。 ホリーはアメリカに一時帰国していたが、「もしかしたら自分の父は病気で死んだのではなく殺されたのではないか?」という疑惑を抱かせる書類を手に入れ、真相を調べるためにイタリアに戻ってくる。 そしてダニエーレは、自らが運営してきたSNS<カルニヴィア>から手を引こうと考えていた。
 だが、絶対の匿名性と個人情報保護が売りの<カルニヴィア>を利用して、テロ攻撃が仕掛けられていると知ったダニエーレは対処を開始。 カテリーナとホリーのそれぞれの捜査・調査もいつしか同じラインに辿り着き、イタリアを利用するCIAの姿が浮かんできて・・・という話。
 2作目からこの3作目までの間に時間が少し経過しているようで、三人を取り巻く環境にも多少の変化があり、三人ともしばらく会っていなかった感。
 それでもカテリーナの“情熱のイタリア女”振りは健在でした(あー、でもそれって絶対に痛い目に遭うパターンだよ、と思っていたらその通りになってしまったので、恋とはどんな人間にも危機感を薄めさせる効果があるようです)。
 最終的に、なにか含むものを持っているように見えていた人がやっぱりあやしかったとか、コンピュータ(というかインターネット)社会の危うさをつくイスラム原理主義者たちによるテロとか、構成要素としては特に新しいものはないのですよね。 ただ、友情をとるか法をとるか、みたいな葛藤があればもっと盛り上がったかもしれないけれど、そのへんは意外にドライというか、みなさん大人でした・・・。
 3作を通じて三人はそれぞれ自分の進むべき道を認識するのだけれど、イタリアや欧州全体が抱える闇は結局そのまま、という。 なんだかすっきりしない幕切れだったけれど、現実に近いものを描こうとしたらそうなってしまうのかも。
 ただ、三人はそれぞれの選択に後悔していない。
 多分、それが重要。

ラベル:海外ミステリ
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2016年10月05日

台風18号に振り回されて

 毎日のように台風情報が変わる。
 近畿再接近は4日昼頃と言っていたのが5日になり、進路も予測から結構ずれる。速度も自転車並みになってみたり、しかし規模は「かなり大型」だというし。
 電車は動くのか?! 朝は普通でも、帰りは大丈夫なのか?!
 北東北に住んでいるときにはまったくそんな心配をしたことがなかったですが(台風が勢力そのままに直撃するなんて20年に一度ぐらいだし)、こっちに住むようになってから台風は日常生活に結構影響を与えることを知ったのでした。
 いや、それでもこれまではいざとなったら歩いて帰れるところで働いていたから、なにかあったときでも帰宅困難者になることはないと思っていたのだが・・・今のままでは確実に帰宅困難者の道まっしぐらである。 仕事場で個人用防災グッズを支給されているけれど(そこはさすが神戸からの流れです)、台風で家に帰れないなんていやだ!
 結局、台風18号は直撃ルートを通らなかったので今回は大した影響を受けなかったのですが・・・人身事故で電車止まったよ。 帰りは大混雑だったよ。
 結局、やっかいなのは天災よりも人災、ということでしょうか。

ラベル:季節もの
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2016年10月04日

リトル・ボーイ 小さなボクと戦争/LITTLE BOY

 戦争を題材にした映画は多いが、外国映画で日本が扱われる・・・となるといささか複雑な思いになってしまうのは、やはり自分が日本人だからなんだろうな、ということをこういうとき実感する。 移民問題や多国籍で当たり前の国々から見たら、やはり日本は<島国根性>である、と言われても仕方ないなぁ、と、アイデンティティを意識しなくても生きていけることは幸せなのかそうではないのかどちらなのだろう、などといろいろ考えてしまいます。
 少年の目を通した<戦争>ということで、観る前はそこまでとは思っていなかったけれど、結果的にそんな感じになってしまいました。 チョイ役ながら尾崎英二郎さんが出ると知って観たかったんだけどね・・・。

  リトルボーイP.jpg パパは、ボクがきっと呼び戻すんだ――
   少年のひたむきな想いと大きな愛は遠くの戦場の父親へと届くのだろうか・・・小さな町に起きた奇跡の物語

 舞台は第二次世界大戦下のアメリカ、カリフォルニア州の小さな漁村オヘア。
 8歳の少年ペッパー(ジェイコブ・サルヴァッティ)は、村でいちばん背が低く、年齢とともに身長が変化しないことから同世代男子たちに“リトル・ボーイ”と呼ばれ、からかわれる日々。 しかし父親ジェイムズ(マイケル・ラパポート)はペッパーを「相棒」と呼び、ペッパーが卑屈に育たないように大きな態度で接し、それ故にペッパーも父親以上の存在として見ていた。
 だがある日、戦争へ行って活躍することを夢見ていた兄のロンドン(デヴィッド・ヘンリー)が扁平足であるために入隊検査に脱落、代わりに父が徴兵されることに・・・パパがいなくなるなんて耐えられない!、とペッパーが父に早く帰ってきてほしいと願いを叶えるためにはどうするか・・・という話。

  リトルボーイ2.jpg ペッパーくんがけなげである、というのは勿論だが、おとうさんが素晴らしい。
 この時代、仮に日本で周囲にいじめられて泣いて帰ってくる息子に「そんなことで泣くとはお前が悪い」みたいなこと言う父親、いっぱいいそう(ま、そこはアメリカでもいそうだが)。 本当に太陽のようなお父さんである。 なので母親(エミリー・ワトソン)はその分控えめで、口うるさくなく家族を支えているところも素敵。 その分、兄のロンドンのお間抜けさ加減が目立っちゃいますが・・・。
 それで更にアメリカだな!、と思うのは、カトリックのオリバー司祭(トム・ウィルキンソン)が小さな町の名士というかある程度影響力を持つ人物として描かれていること(別に悪事は働いていません)。 父親出発後はペッパーの後見人という立場を頼まれるし。 それだけなら「家族&キリスト教ばんざい」の話になってしまうところですが、ペッパーが信じているのは神ではなくアメリカンコミックのヒーローだったり、謎の奇術師ベン・イーグル(ベン・チャップマン)だったりするため、オリバー司祭はペッパーに、「ここのリストをすべて制覇すれば望みは叶う」と信仰の力を伝えようとする。 そのリストの中には、町に住む唯一の日系人ハシモト(ケイリー=ヒロユキ・タガワ)と友だちになること、という一文があり、収容所から出てきたハシモトだが、町の人々は対戦国の人間として当然のように彼につらく当たる(オリバー司祭は別だけど、このあたりの描写は“当時日本にいた外国人たち”も同じような、もしくはもっとひどい目にあったのではと思わせるに十分である)。 ペッパーとしても父親が命の危険をさらして戦っている相手の国の人間と仲良くしたいわけはなく、でもリストを制覇しないと望みはかなわないし、という葛藤の末、とりあえずハシモトとお近づきになってみる作戦をとることに。

  リトルボーイ1.jpg トム・ウィルキンソンがまたいい人さ加減と老獪さとを併せ持つ、一癖ある人物を好演。 何を考えているのかわからないのに不気味じゃないって素晴らしい。

 よく考えれば町で一人憎しみの対象として阻害されているハシモトと、「リトル・ボーイ」と揶揄されまくりのペッパーははぐれ者同士、仲良くなれる共通項はしっかりあって、でもそのせいで余計にいじめられるけど一人より二人のほうが対抗策がとれる利点もあり。
 ペッパーの忘れ物を届けに来たハシモトを見て一瞬心が乱れるけれど、何事もないように振る舞うおかあさん、かっこよかった(しかし兄はダメだったが)。
 でも広島に新型兵器(核爆弾)が投下され、快哉を叫ぶ町の人々の反応は当時のアメリカ全土そのままだったろうし、その名が<リトル・ボーイ>であることに誇らしさとやがて後悔や罪悪感を覚えるペッパーの心の動きと、それを「君のせいじゃない」と言ってくれるハシモトの姿には年齢を超えた友情が!

  リトルボーイ3.jpg 「私の名前はジャップじゃない」というときの静かな迫力、すごかった。 “ジャップ”が侮蔑語であることをペッパーは知らなかったようだが、当然知ってて使っている人のほうが多いわけで。 それにハシモトは戦争前からの移民だから正確にはアメリカ人のはず。

 アメリカばんざいではなく、ヒロシマにも同じように人々がいた、と想像(ペッパーの夢として登場)するイメージはアメリカ映画としては結構踏み込んできた方だと思うし(監督はメキシコの方でした)、どの戦争であろうともいいことはないというメッセージになっていたと思う。 リトル・ボーイという名前の皮肉を使いたいがための設定かと。 どっちが悪いとかはまったく描いていなかったし(むしろ信義にもとる行動をとる人たちをやんわり非難するような感じか)。 憎しみの連鎖を止めるのは許すこと、国家と個人を同一視してはならない、ということなんでしょうね。
 ちなみに尾崎英二郎さんはハシモトが語る日本の昔話で、身体は小さくとも強敵を倒した人物を再現シーン風に演じていて、出ているとわかっていなければ全然気付かないくらいにかつらとメイクで少年のようになっていました。 あー、びっくり。

ラベル:外国映画 映画館
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2016年10月03日

もう10月とは!

 また水曜日、関西に台風が来るという。
 「出勤に及ばず」になってもいいように(というかむしろ休みたいよ!)、前日までに仕事をある程度片付けなければ!
 でも・・・火曜日の夕方遅くから天候が荒れだしたらそれはそれでいやだな(一応、今のところの予報的には大丈夫そうではあるのだが、結構3時間毎に変わるからな、天気予報)。
 というわけで、10月に入ったのにまったく実感がありません。
 ・・・だってまだ暑いんだもん。
 あぁ、まだ来年の手帳、買ってない!
 ブログの引っ越し先、決めてない!
 いろいろやること山積み、と今更気づく10月はじめ。

posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月01日

今日は5冊。

 あぁ、もう10月だ! どうしよう!
 意味もなく走り回りたくなるのは何故だろう。

   3月のライオン12.jpg 3月のライオン 12/羽海野チカ
 これはもう、買ったそばから読んじゃうよねぇ。
 川本家最大の危機は去りつつも、あさっての方向にがんぱっちゃってる零ちゃん、一体どうなる!、どうする!で終わった11巻。 続き待ってました〜。
 零ちゃんは相変わらずだけど、感情表現が多くなってるよねぇ(対局中ですらも!)、よかった!、と近所のおばちゃん目線で読んでしまいます。 あぁ、ほっこり(と、自分の中にいるあわただしさがちょっと消える)。
 そしてあかりさんをめぐる男性陣、林田先生と島田八段に絞られた感はありますが、零ちゃん的には林田先生じゃ頼りないんだろうな・・・(あれだけ自分が世話になってきているというのに、その冷静な判断基準は動かないのね)。
 でもあたしは個人的に林田先生も好きだから、がんばれるだけがんばってほしいな♪

  晴れた日の森に死す.jpg 晴れた日の森に死す/カーリン・フォッスム
 もう、このタイトルがいかにも<北欧ミステリ>よね!
 あ、この作者、『湖のほとりで』の人では?
 確かノルウェーミステリの女王とか言われている人のはず・・・なのにこの北欧ミステリブームの中、翻訳が進まないのは何故なんだろう?、と謎だったが、ようやく動く出したか(『湖のほとりで』はイタリアで映画化されて日本公開になったので、そのせいで翻訳が出たのかなぁ、と思っていた)。 同じくセイエル警部が捜査の指揮を執るようだ。
 ま、スウェーデンが結構落ち着いてきたので、次はノルウェーってところかしら。

  時間衝突.jpg 時間衝突【新版】/バリントン・J・ベイリー
 少し前にハヤカワ文庫から『カエアンの聖衣』が出たときに「あっ!」と思っていたのだけれど、なんとなくこっちから読むべきである、と天から声がした(ような気がした)。
 なのでこっちを待っていましたが・・・時間テーマのSFって結構難しいのよね! でもこれはその難しさをものともしない素晴らしいチカラ技、という気がして、ついていけそうな感じがしたのだ。 これがいけたら、『カエアンの聖衣』も読みます!

  蝿男.jpg 蠅男 名探偵帆村荘六の事件簿2/海野十三
 まさに『帆村荘六の事件簿2』です。
 前作が比較的短編を集めたものだとしたら、今回は中編(だって厚さは同じくらいだけど、前回は10編近く入っていた記憶が。 でも今回は5編しかない)。
 またこのお茶目(と言っていいのか・・・)の表紙絵がたまりません。
 映画『ザ・フライ』とそのオリジナル映画を連想させるタイトルながら、この表紙絵のおかげでイメージがかぶらない!

  セラピスト文庫.jpg セラピスト/最相葉月
 あ、これももう文庫になっちゃいましたか!、パターン。
 でも単行本刊行時の<その後>が収録されているので、やはり文庫版のほうが充実しているというか、待った分だけのことはあるなぁ(特にノンフィクションの場合)、と思います。

ラベル:新刊
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 買っちゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする