SMAP解散のニュースがあふれまくっていますが、あたしはその隙間に見つけた「『クリミナル・マインド』、主演俳優が解雇」というヘッドラインに目が釘付け。
主演俳優って誰よ! まさかホッチじゃないでしょうね!
―― 予感、的中。
報道によれば、テレビドラマ「クリミナル・マインド FBI行動分析課」でFBI特別捜査官アーロン・ホッチナーを演じているトーマス・ギブソンが脚本家にけりを入れ、謹慎処分になったとTMZ.comが報じたが、その後クビになったことが米CBS局によって発表された。 そうである。
詳細を追いかけると、撮影中のシーズン12、第3話の監督をトーマス・ギブソンが務めていて、脚本家と意見が衝突。 暴力沙汰に発展したとのことだが・・・「けりを入れ」というのがどのくらいのレベルかわからないし(撮影中なり準備中だったらまわりの人がすぐ止めるだろうし。 とはいえ先に手を出した方が悪いとなってしまうのは常識だが)、作品をよいものにしようという気持ちが思いあまっての行動なんだろうなぁと推測はするものの、常に冷静沈着であるホッチのキャラクターと合わないんですけど・・・なんか残念。
というか、アーロン・ホッチナーという存在なしに今後もこのドラマは成立するのか?!
この9月からWOWOWで『クリミナル・マインド』シーズン11が放送されるのですが、今回のニュースのおかげでデレク・モーガンがシーズン11で番組を卒業ということを知ってしまい、それはそれでショックを受ける(モーガン、何シーズンか前からどっかの警察からスカウトされているとか毎回話が出てたなぁ)。 ちなみに後任は(シーズン12からの登場なのかそのへんはわかりませんが)、『CSI:マイアミ』のエリック・デルコ役でおなじみ、アダム・ロドリゲスだそうな。 エミリー・プレンティスの後任も長続きしていない(シーズンごとに交代)現状で、モーガン抜けて、おまけにホッチもいなくなるなんて、まさにドラマ存続の危機!
でも、多分日本だったらなぁなぁで済まされてしまう(脚本家が泣き寝入りさせられる?)だろうことを、アメリカはきっちり対処するんだなぁ。 それぞれの協会(組合?)がしっかりしているからだろうなぁ。 まぁ、現場でいつ暴力をふるうかわからない人と一緒に仕事はしたくない、ってなるよね、多分。
そして日本でも、そういうユニオンのようなものがあれば、SMAP解散という事態はもっとすっきりした形で発表できたんじゃないだろうか。 憶測が憶測を呼ぶような報道、ファンの思いこみのツィート、悪者探し・・・あたしにはどう考えても(今年1月の“公開処刑”のときもそうでしたが)、事務所のマネジメントというか危機管理体制がなってないだけのように見えるのですが。 大事な商品の価値を自分たちで下げてどうするのか。
本当に意味がわからない。
「事務所のおかげでこれだけ大きくなったはず。 恩をあだで返している」と言っている人もいましたが・・・彼らは事務所が投資した以上のものを十分還元しているはず。
「プロなんだから仕事に徹しろ」と言われたって、一度「もうダメだ」と思ってしまったら戻れない気持ち、あたしにはよくわかる。 大事な仲間だと思っていた人からの不可解な言動で、信頼関係が一瞬にして崩れることだってある。 どんなにもう気にしないでいよう、忘れようと思っても、できないものはできないのだ(勿論個人差があるのでできる人だっているでしょう。 でもあたしは無理派です)。
トーマス・ギブソンに蹴られた脚本家も、もしかしたらそのことを一生忘れられないかもしれない。 あたしがいくらホッチを必要としても、どうにもならないことがある(でもかつてこの番組はギャラ問題でJJとエミリーを降板させたけど、ファンからの要望が大きすぎて二人を復活させた過去があるけど・・・今回は経緯が違うからなぁ。 とはいえギブソン氏のギャラも今では相当なものなので、この機に乗じて、という説があるのも確からしい)。
あぁ、森田順平さんもショックであろう・・・彼の吹替キャリアの中でも大きな比重を占める役であろうし、「ホッチは僕自身です」とかつてインタビューで役柄との一体感を語っていたぐらいなのに(そして聞く側としても、悪役っぽい要素のないモリジュンの二枚目声を堪能できる貴重なドラマなのに)。
永遠に続くものなどないけれど、終わるなら綺麗に終わらせてほしい、と願うのは難しいことなのでしょうか。 諸行無常・・・。
ラベル:ドラマ