今の仕事場で千林商店街の近くにお住まいの方がいる。
「あそこの商店街はいろいろ物価がおかしい。 こっちの金銭感覚もおかしくなる」というお話はいろいろ聞いていましたが・・・別部署のIさんの企画により、<千林商店街ツアー>が急遽敢行され、あたしもついていくことになりました。
というわけでご近所にお住まいのYAさんを案内人に(地下鉄の改札前で待ち合わせ)、総勢4名のそぞろ歩きは始まったのでした。
千林商店街、勿論あたしは初めてですが「大阪のおばちゃんの聖地」とも呼ばれているらしく・・・地下鉄から階段上がって明るさにびっくり。 通路は狭いけどアーケードの屋根が工夫され、外の明るさを十分に取り入れられるようになっている(その点、神戸の元町商店街のほうが通路の幅は広いけど、街灯設置が前提のつくりだから)。
基本的には一本道だけどくねくねしており、枝分かれしている場所ではどっちに曲がったのか覚えておかないと迷子になりそうなダンジョン感あり。 個人経営らしきお店と全国チェーン店とが点在しつつ同居する、ちょっと面白い空間でした。
「まずおすすめは、この安い八百屋。 ちょっと時間遅くなるとモノがなくなるから先に」とYAさんがまず連れて行ってくれたお店は「マジか?!」というお値段の連続。
たとえば・・・白菜まるまる一個100円(サイズは普通、むしろ大きめ?)。 青森県産のごぼう3袋で100円。 でっかいシメジ2株で100円。 グリーンキウイ一籠11個入って350円。 デラウェア一パック(それも大きいサイズのパックだ)200円、などなど。
デラウェア欲しかったけど移動中に潰れたらやだな・・・ということでしっかりしたパックに入ったキウイを買う。 明日と明後日の朝のグリーンスムージーに入れてやれ! その間、Iさんは「大きめのやつ持って来たんだけど〜」というエコバッグいっぱいになるくらい買っていた。 あと、生肉系を中心に売っているお肉屋さんは部位の種類が豊富で、しかも安い。 「近所にあったら確かに通うわ・・・」と納得でした(それでも豚のモツは置いていなかった、牛肉のホルモン類は多かったのだが)。 しかし生肉は残念ながら買えない。 後ろ髪を引かれてお惣菜系のお肉屋さんに行きました。 そんな遅い時間でもないのに、鶏肉のモモ焼き2枚で700円が、398円にもうなっており、「数足りなかったら今から焼くけど」とお店の人が言う。 ・・・普通、値引きって残っているものを今日のうちに売り切ってしまいたいからするもんじゃないの? それを今からつくってくれちゃうわけ? 元の値段で買う人がバカを見るじゃないか〜。
なるほど、これが「常識が崩壊する瞬間」か。
IさんとMさんが「じゃあ」と鶏肉をお願いし、20分くらいかかるということなので、YAさんおススメのかき氷屋さんへ(というか、あたしが暑さでしんどくなってきたので「どこかでちょっと休憩させて〜」とお願いしたこともあり)。 アーケード部分からちょっと外れた場所にありましたが、そこだけ長蛇の列なんですけど。
しばし並び、でもみんな込んでいることがわかっているので回転が速く、思ったよりも早く入店できた。 メニューは短冊状に張り出されたものが壁一面びっしり。
「種類いっぱいありますよ〜、なにしましょう」と初めての客3人は目を皿のようにして壁を何往復も見つめるが、その下の数字を見てまたびっくり。
「あの下の数字、値段ですか?」
「そうだよ」とさらっとYAさんに答えられ、おののく。
あたしは<氷黒蜜金時ソフト>をオーダーしましたが・・・420円。
しかもしばらくしておねえさんが運んできたかき氷は、「梅田とか三宮だったら1000円ぐらい取られるよ、これ」というクオリティ。 そりゃ人は並ぶよ!
黒蜜おいしい、思ったよりずっと粒あん多い。 そしてかき氷ひと山食べたのに、頭も胸も痛くならず。 なに、この素晴らしさ。 身も心もクールダウンしたまま鶏肉屋さんに戻ると、お店の人が麦茶をふるまってくれた。
やっぱりなんかすごいな、ここ!
半日ではとても全部見て回れない、けれどその精神(?)は十分伝わる。
大変有意義なツアーでございました。 ありがとうございました。
(すみません、なにひとつ写真が撮れませんでした)
で、ちょっと地元を思い出す感じもあったのよねぇ。 ここまでのレベルじゃないけど、ちょっと懐かしい。
しかし、帰って来てからぐったりでございました。 大阪はやっぱり、暑い。