2016年06月11日

映画『64−ロクヨン』前編によせて

 はい、実は結構前に『64−ロクヨン』前編を観ております。
 「でもこれだけで評価できるかよ!」ということで、後編を観てからまとめて感想を書くつもりです。 ご了承ください。

 実は原作も読み、NHKのドラマ版も見ていたあたし、正直なところ映画版を観るのを迷いました。 ドラマ版の出来もよかった、ということもあるし、前後編商法に納得いってなかった部分もあって(この作品の場合は、です)。 上映時間が長すぎるというのであれば、『沈まぬ太陽』みたいにインターミッションを入れればいいじゃないか。
 そもそも瀬々監督は過去に『ヘヴンズストーリー』という4時間38分の映画を公開しているわけで(観に行っちゃいましたよ、あたし。 そういえばあれにも佐藤浩市が出ていたなぁ。 あたしは前売券で2000円、当日券は2800円でした)、『64』は前後編合わせてジャスト4時間らしいので、全然余裕ではないか。
 でもシネコンなどで全国拡大公開と考えると、一日に上映できる回数が少なくなると困る、という<大人の事情>のせいなんでしょうけどね。
 それにしても、佐藤浩市が主役でいるという重厚感はすごいですね。

  64−1−3.jpg 三浦友和といて遜色ないというか、よりシリアス度が高まる。
 群像劇なんだけど、彼のところにすべてが集まってくるというか、まさにすべてを引き寄せるオーラというか。 主演男優賞ノミネート決定ですね、ぐらいの。
 また、新聞記者・秋川役の瑛太には妙に既視感を覚えたんだけど、ドラマ版で同じ役を永山絢斗がやっていたからだ・・・と納得(兄弟だから顔が似ているせいもありますが、演技のアプローチも似ているのか?)。

  64−1−2.jpg 声とか喋り方もなんか似てる気がするのよね・・・顔そのものよりそっちの印象の方がインパクト残ります。
 それにしても前編を観たら、「警察官にも新聞記者にもなりたくない」と思うこと必至!
 なんというんでしょう、同じ働く者として、「お前らやるべき仕事をまずしてから文句を言え!」と説教したくなりました。
 特に新聞記者、県警の記者クラブでぬくぬくしているくせに「公表しろ!」とただわめいてる暇があったら自分で調べてこい!、って話です。
 と、ずっと怒りがふつふつとわきあがっていたあたしの救いは、お気に入り若手俳優・窪田正孝が出番少ないながらもアップが何度もあり、警察組織の理不尽さと佐藤浩市演じる三上の人間性を直接的にも間接的にも表現するというおいしい役だったということ。 よかったよ〜、とご近所のおばちゃんのような気持ちになってましたです、はい。
 で、前編終わってすぐ後編の予告、という構成にも怒りが。 「続き、すぐ観せろ!」って気持ちになりますよ、あれは(予告でも煽るだけ煽ってるし、結構ネタバレに近いところまで触れてるし)。 でもエンドロールで一瞬静かになり、そして小田和正の歌声が流れるとちょっとクールダウンする不思議。
 なるほど、この主題歌じゃなかったら前後編という設定自体が成立しないかもな・・・と、小田さんの声の偉大さをまた知るのでありました(多分インスト曲だけでは無理)。
 でもそれは、あたしがある程度物語の先を知っているからかもしれない(知らなかったら待たされるのはつらすぎる・・・)。 とはいえ、映画版は原作とは違う結末だそうなので、原作者の了解もとれたそうなので、豪華キャストの熱演も含めて後編を楽しみにしたいと思います。 とりあえず早めに観に行けるよう調整だ!

ラベル:映画館 日本映画
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画関連情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする