2016年03月20日

クーパー家の晩餐会/LOVE THE COOPERS

 てっきり『8月の家族たち』みたいな感じかと思っていたら・・・そのときどきの人気者を集めて撮るクリスマスムービーではないか! 時期が違うから、全然気づかなかった・・・(でもチラシにはやんわり「クリスマスの日」とか書いてあった)。 アメリカでは映画会社持ち回りでクリスマスムービーをつくる、という伝統でもあるのか?

  クーパー家の晩餐会P.jpg 年に1度の一族の晩餐会。
    どうかデザートまで、嘘がばれませんように。

 原題“LOVE THE COOPERS”とは“クーパー家から愛をこめて”――要は友人・知人に送るクリスマスカードを締めくくる言葉。 近所に住んでいたりいなかったりする家族が年に一度なんとか集まるクリスマスの夜に、それぞれが抱える秘密と嘘をどうやり過ごすか(勿論、無事にやり過ごすことなんてできないんだけど)、というオールスターキャストを使ったライトコメディ。 ナレーションが補足説明をしてくれるけど(このナレーションが誰なのか、というのがいちばんの秘密だったりするのだが)、序盤からオムニバス形式で綴られる人物たちがいったいどう繋がっていくのか、直接説明をあえて避けているのが親切すぎなくていい(観ててわかるから)。
 そんなわけでシーズン映画ということもあり、登場人物も多いからオールスターキャストで揃えたのはキャラ説明が大変なので、その役者さんたちが持つもともとのイメージを利用したいから、ではないかと思う。 だからオリヴィア・ワイルドは美人だけど自分勝手で些かエキセントリックな役、エド・ヘルムズは『ハングオーバー』のときよりちょっと地味でまじめな感じの役、アラン・アーキンは根はいい人だが感情表現がうまくない頑固ジジイっぽい役、アマンダ・セイフライドは不幸な生い立ちなの中でまっすぐ育った役、ジョン・グッドマンは優しくいい人の役、更にダイアン・キートンはまた同じような役!
 そんな中、「負け犬の女神」マリサ・トメイすらも、負け組女性の役を与えられており・・・ちょっと切ない気持ちになってしまいました。 役者好きとしてはお得意の役を見るのもいいけど、新たな面も見てみたいじゃない?

  クーパー家の晩餐会1.jpg でも「イメージを裏切られることはない」という安心感も確かにありますよね。
 でも、アップになったときのダイアン・キートンの老けっぷりに驚愕した(実年齢を考えたら十分お若い方なんでしょうけど・・・)。 そう思うとマリサ・トメイ、若いな。
 でもこういう映画に出る、というのは俳優さんたちにとってある程度のステイタスなのでは(それだけ多くの観客に知られている、ということだから)。 だから出番は少ないながらも無口な巡査役でアンソニー・マッキーが登場したときには、ニヤリでした(日本ではそんなに名前は知られてないけど、向こうでは着実に実力・人気をのばしているんだね!、的な)。
 トータル的には「家族はよきもの」という内容ではありますが、すぐそばにあるブラックジョーク的な闇は、アメリカの家族至上主義がところどころ限界にきていることを示してもいる、ような・・・。

  クーパー家の晩餐会3.jpg アラン・アーキンとジョン・グッドマンがギターを弾き歌う、という場面だけでなんだかちょっとハッピーになる。
 クリスチャンではないあたしですが、<クリスマス>、という言葉が連れてくるハッピーなイメージだけは正しく日本に輸入されたような(たとえそれが「プレゼントもらえる日」というかつての刷り込みから来たものであっても)。
 だからこの映画も結構ところどころ強引ではありますが、最終的にハッピーの気分がもたらされるのだからそれで十分なのではないかと。
 シーズンムービーの役割、しっかり果たしてますね。

ラベル:映画館 外国映画
posted by かしこん at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする