2016年01月04日

幻の女【新訳版】/ウィリアム・アイリッシュ

 1月4日、仕事始めでございました。
 しばらくほぼ寝たきりだったので、久し振りの外出。 なんだか変な気分だった。
 いくつもの閉まったシャッターに<迎春>のポスターが貼ってあり、「あぁ、やっぱりお正月なんだなぁ」ということを実感。
 年末年始休みで読む本を沢山リストアップしていたのに、結局図書館本と再読本(新訳だけど)で終わってしまった・・・。

  幻の女.jpg しかもこれは7割お風呂場で読んだような・・・。

 あらためて読み返してみて、新訳になったこととあたしが小学生の時に比べて読みこむ力がついた、ということもあるでしょうが、かつてのあたしがこっちに感銘を受けなかった(『処刑6日前』のほうが好きだった)理由がわかりました。
 “幻の女”に出会ったスコット・ヘンダースンがあまりにおバカ(もしくは無神経でひどい男)だからだ! 勿論、あまりに流麗な文体故、ちょっと何が書いてあるのかわからないところもあったからであろう。 真実に繋がりそうな人物が次々不可解な死を遂げていくのはサスペンスフルで盛り上がるが、その後はあまり触れられないのもなんだかな。
 とはいえ、真犯人を知っていてもドキドキワクワクは素晴らしいですね。
 ただ・・・ラストが突然というか、もうちょっと余韻がほしいところですが、どんでん返しの効果を考えたらこのほうがよいのかなぁ。
 切れ味を楽しむか余韻を楽しむか、どちらを優先すべきか難しい! でもそれは、内容を知っているからそう思ってしまうのかな。 ニューヨークの話なのに、なんだかフランスの話のような気もしたし・・・独特すぎるぜ、ウィリアム・アイリッシュ。

ラベル:海外ミステリ
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする