2015年11月01日

バクマン。

 大根仁監督はなんでこんなにマンガのドラマ・映画化に力を入れているのだろう?
 原作、読んだことないんだけど、神木隆之介が観たいし・・・結局、サカナクションが音楽を担当、ということが後押しをしてくれて。
 とはいえ大ヒットマンガなので、週刊少年ジャンプのアンケートシステムの功罪について言及されているということは聞いたことがあって・・・そのへんが知りたい、ということもありました。

  バクマンP.jpg 描く。 ジャンプの頂点へ。

 ただ絵を描くことが好きでノートにイラストを描き散らしてはいるものの、将来への希望もなくかといって大学に入れるほどの学力をキープするわけでもない高校生の真城最高・通称サイコー(佐藤健)は、ノートを盗み見たクラスメイト高木秋人・通称シュージン(神木隆之介)から一緒に漫画家になろうと誘われる。 実はシュージンはマンガ原作者になろうという野望を抱いていたのだ。 とにかく完全拒絶したサイコーだが、クラスメイトで憧れの亜豆美保(小松菜奈)が夢である声優の道を歩もうとしていることを知り、「自分たちの描いたマンガがアニメになったら、彼女にヒロインを吹き替えてもらう」という約束をし、シュージンとコンビを組んでプロの漫画家になることを決意。 少年マンガの王道、週刊少年ジャンプの編集部に作品を持ちこもうとマンガを描きはじめるが・・・という話。

  バクマン1.jpg ジャンプ編集部の階はほんとにこんな感じなの?
 テンポは大変よろしい。 ペン先の違いによって引ける線が違うなどのHowTo部分がサイコーくんの独白とともに怒濤のように流れていき、面白いんだけど知らない人が見たらちんぷんかんぷんでは?、と心配になるほど。 そう、マンガの描き方のディテールって大事だと思うんだけど、結構サラっとだったなぁ。 おまけに最初に原稿を持ちこみに行くと、いきなりジャンプの編集部に通されたり、「それはないでしょう!」という順調ぶり(大体、最初は受付で原稿を預けるか、編集部じゃない打ち合わせスペースみたいなところで冷たい対応をされるというのが定番なはず)。
 そしてアンケートシステムの功罪(むしろ罪の方)についても、ライバルと目すもう一人の高校生漫画家・新妻エイジ(染谷将太)との順位争いが“マンガ家としての勝ち負け”に収斂されてしまい、それ故に潰れる・潰されることがあってもそれは自分の選択という自己責任的なものになってしまっているような・・・それを承知の上で、それでもマンガを愛しているというところまでいけてない気がしないでもなくて、物足りない。 そもそも週刊連載持って、アシスタントなしでやれるわけないし(そうだ、アシスタント業についても最低限の言及しかなかったな)。

  バクマン2.jpg とはいえ、神木隆之介はすごくいい仕事をしている。
 ダブル主演という形なれど明らかに佐藤健を立て、他の役者さんたちとのやりとりの中では空気を読んで周囲のバランスをとり、かといって自分は埋没するわけじゃない。
 同じく黒メガネでオタク系という共通項がある『桐島、部活やめるってよ』とはほんとに共通点はそれだけで、まったく別の人なのだけれどもそれがまたごく自然であり、「うわー、ほんとにこの人、うまいな〜」とひたすら驚嘆するばかり。 そういう意味ではあたしの希望はかなえられました。
 エンドロールが本棚で、マンガのタイトルが役割・作者の部分がスタッフの名前になっている、という遊び心は楽しいが、いまひとつ不完全燃焼感が残るのはあたしが週刊少年ジャンプの熱心な読者ではなかったからだろうか(雑誌として自分で買ったことはないし。 出会いは小学2年生の時、クラスの男子が転校生のあたしに『Dr.スランプ』『白い戦士ヤマト』を貸してくれたから。 そのあとは友達のお兄ちゃんが雑誌を買っていて、それを読んでた時期が。 『コブラ』『風魔の小次郎』『ブラック・エンジェルス』『キャッツ・アイ』あたりの時代)。 少女マンガの裏側みたいなものは多少知っているような気がしていたかしら。 少年マンガと少女マンガの世界はやはり違うんだろうけど、いや、<ジャンプ>という存在が特別なのかな?
 原作が読みたくなっちゃったけど、全20巻ということでくじけ気味なところで、本屋に全部ないという・・・(ところどころ歯抜け在庫で、しかも出版社品切れみたいな感じだし)。 映画化許可するなら増刷するか合本した新装版とか出して全10巻ぐらいでまとめてくれたら買いやすいんですけどね。 ネットカフェ行けってこと? ←行ったことないぜ。

ラベル:映画館 日本映画
posted by かしこん at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする