2015年10月28日

SHIFT シフト/ヒュー・ハウイー

 いろいろ最近買った本もちょっとずつ読み散らかし、手を広げるだけ広げてなかなか読み終わらない今日此頃。 まるで、秋なのにまだ暑いという納得のいかなさにあたし自身がうろうろしてしまっているかのように。
 それでもこれは優先的に読んだ!
 <サイロ三部作>の2作目、『シフト』
 1作目『ウール』は短い期間の話だったけれど、『シフト』にはそもそものはじまりから描かれ、そして最後は『ウール』にリンクする。 その構成力というか、厳密に組み立てられた感じが素晴らしい。

  シフト1.jpgシフト2.jpg そして今回もタイトルはダブルミーニングなのだった。

 これがどう着地するのか!、というわけで早速3作目『ダスト』を引っ張り出してきております。 基本エンタテイメントですが、語りすぎない省略感、あることを描写しながらそれが別の意味のことも説明しているなど適度に文学的なところも美しい。
 しかし、やっぱり気になるのは解説の北上次郎氏・・・。
 「なんだSFかよ」みたいな表現がなんか腹立つのだよ。
 北上氏は自分が偏愛するジャンルについては褒めまくりなのに、そうじゃないジャンルに関してはコメントが蔑視的になるんだよなぁ。 でも、そのジャンルの中の作品にしてはこれは素晴らしく面白い、的に解説で褒めるんだけど、ジャンルはあくまで目安であって、あるのは面白い本か自分には面白さがわからない本かの二種類しかないのに。
 で、解説っていうかあらすじ紹介と感想文なんだよなぁ。
 あたしは解説には大森望さんのような作品や作者に関連したデータ情報的なものが載っている方がうれしい(だって、あらすじは読んだらわかるし、裏表紙とかに書いているもの。 まぁ、あたしも本文より解説を先に読んじゃうタイプですが、世間の人の多くは北上氏的解説を立ち読みしてから担保を得る形で本を買うのだろうか)。
 ともかくも、「セルフパブリッシングで出てきた作品・作家」に対して懐疑的な部分を持っていたあたしですが、大いに反省しております。
 やっぱ、『火星の人』も買ってみようかなぁ、という気持ちに。

ラベル:SF
posted by かしこん at 21:51| Comment(2) | TrackBack(1) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする