2015年09月14日

そして8冊+1冊(その1)。

 土曜日に山程買いこんでしまった本です。

  働く男.jpeg 働く男/星野源
 星野源、結構好きです。 「あ、この人、あたしが好きなものを好きそう(全部ではないがかぶっている部分が多そう)」と前から思っていて・・・でも彼の言動や演技などがいささかやりすぎというか、飛ばしすぎというか、ちょっと限度を知らないぞこの人、という気もしていた(堂々とした変態宣言も、あたしは若干ひきました)。
 でもこの文庫版で、病気で倒れたあとのことが補足されていた。
 実際、かつてはやりすぎだった。 今はのんびりダラダラやるのが好きになって来た的なことが書いてあり、確かに復帰後の彼からはかつての“過剰さ”が薄れており、ほどよい感じであたしは今の彼の方が好きです。
 そして自分の好きなものを100個列記していくコーナーでいちばんにシティボーイズをあげたキミ!、やはりあたしの勘は正しかった。

  不思議の国のアリスミステリー館.jpg 不思議の国のアリス ミステリー館
 ルイス・キャロルの『アリス』をテーマにしたアンソロジー。 アンソロジーあまり得意ではないあたしですが、中井英夫が入っているんだもの仕方がない。
 短編でも短めなものばかりを集めた感があり(でも海渡英祐さん懐かしい)、本も大変に薄いです。 だったら、辻真先の『アリスの国の殺人』も収録するべきだった(解説にもそう書いてあるけどさ、今『アリスの国の殺人』手に入らないんだよ)! どうせやるなら、そういうことも考えてほしいです。

  あなたは誰?.jpeg あなたは誰?/ヘレン・マクロイ
 東京創元社以外からヘレン・マクロイが出るなんて・・・驚き以外の何物でもない。 しかもウィリング博士シリーズだし!
 ちくま文庫ですが、だからこっちの持っているマクロイ作品と表紙や装丁のイメージがなんか違う・・・ゴーリーとエッシャーの中間?、みたいな感じが。 訳者の方も(あたしが)聞いたことない人だし・・・版元が変わるとこんなに不安になるものなんですね、不思議。

ラベル:新刊
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2015年09月13日

時間と天気のきまぐれな作品

 昨日、休みの日ですが珍しく出かけまして・・・普段の通勤時間より結構ゆっくりの時間帯だったので、いつもは影になっている道がなってなかったりと、もういいかなぁと日傘を置いて出たせいで日に焼けました。
 で、最寄駅へとつながる階段。 ここも信号の都合で毎日通るわけではありませんが、昨日もたまたま通ってみたら。

  階段の光.JPG こんな光が射し込んで。
 普段はもっと薄暗い階段で、靴によっては転ばないように気を引き締めないといけないところなのに、昼間はこんなに明るいのか!
 上部の隙間から、近くにある何かに反射した光が落ちているようなんだけど・・・綺麗なエメラルドグリーンなのです。
 一瞬、南国の海の中にいるような気になったり。
 いまひとつイメージのよくなったこの階段のことが、ちょっと好きになってしまった。
 でも明日いつもの時間に通ったとしても、太陽の角度が足りないからこれは見れないんだろうなぁ。 いや、真夏だと反射光が強すぎてこんな感じにはならないかも。
 ううむ、タイミングがつくる短時間のショーですな。

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2015年09月12日

今日の8冊(まずはマンガから)

 本日もたくさん本を買ってしまったのですが、文庫まで一緒にご紹介するととても長くなるので・・・まずはマンガから。

  のこのこ.jpg のこのこ!/西炯子
 これは南日本新聞に連載されていたものをフルカラーで!、とのことで、でもこの人は1ページで話をまとめられるんだろうか(よくある新聞4コマみたいだったらどうしよう)・・・と危惧もあり、悩んでいたのですが・・・隣にあった本につられて、勢いで掴んでしまいました。

  お父さん、チビがいなくなりました.jpeg お父さん、チビがいなくなりました/西炯子
 隣にあった本がこれ。
 “お母さん”らしき人の表情に「おっ!」と思ってしまったので。なんだかんだいって最近の西炯子、買ってるな・・・。

  
  秘密0−1.jpg秘密0−2.jpg秘密0−3.jpg 秘密<トップ・シークレット>シーズン0 1〜3/清水玲子
 この方の本はずっと前からいつも友達に借りておりまして、よく考えたら自分では一冊も持っていなかった。
 『秘密<トップ・シークレット>』本伝の方も別の方からお借りしていましたが、その人が数年前に引っ越してしまった・・・シーズンゼロ、どうしよう、と悩んでいたところ、今回2・3巻が同時発売。 おまけに実写映画化のお知らせ?!
 びっくりしたので三冊まとめ買いをしてしまいました。

  天国ニョーボ1.jpg 天国ニョーボ 1/須賀原洋行
 これは妹から存在を教えられ。 ワイド判だと思って探していたが見つからず、実は普通の青年コミックサイズだった・・・。 その昔、モーニングで連載していた『気分は形而上』からこの人のマンガはずっと読んできましたが・・・“実在OLよしえさん”が“実在ニョーボよしえさん”になり、息子3人が生まれ大きくなっていく様子を含め、哲学ギャグがちりばめられる中をS家の成長過程を見てきました。 しかしよしえさんが乳がんが脳に転移して亡くなる、という読者にも予想外の出来事があって・・・そりゃSさん本人もそんなことになるとは思わなかっただろうなぁ、としばらくしんみりしておりました。
 妹は雑誌連載のときから追いかけているので(そもそもよしえさんがなくなったこともその妹から教えてもらったし)、1巻を読んで「また泣いてしまう」と言っているが・・・あたしはそうはならず、中途半端なところで終わられたというか、まだ今の段階ではSさんの罪悪感をごまかすためのへ理屈と、ごまかしきれない罪悪感しか感じ取れず、妹のレベルまで行けてない(今回、買ったものの中でいちばん最初に読んだのですが)。
 「あたしって、人として冷たい!」と改めて感じてしまった次第。

  雪花の虎01.jpg 雪花の虎 1/東村アキコ
 東村アキコ、時代物って大丈夫なのか!、とつい心配してしまいましたが、なにより心配していたのはご本人だったらしく・・・でもやるからには相当気合を入れてやることでしょう。
 なにしろ、上杉謙信女性説に本気で取り組むそうですから。

  AWAY2.jpeg AWAY 2/萩尾望都
 なんと完結巻だそうです! 1巻の雰囲気ではいくらでも長く続いてしまいそうな気配があったのに。 でもこの設定で長く続けるよりはすぱっと短くまとめたほうがインパクトあるかもな・・・と納得。
 しかし読むのが怖い! これほど「先を読むのが怖い」萩尾作品は初めてだ。

ラベル:新刊 マンガ
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2015年09月11日

彼は秘密の女ともだち/UNE NOUVELLE AMIE

 作品によりあたりはずれはあれど、現在のフランス映画界でわかりやすさと作家性を両立しているいちばんのヒットメーカーといえばフランソワ・オゾンです。 最近の作品はこっちのスケジュールとうまく合わずに観れていなかったのですが、これはチラシを見てぜひ観なければ!、という気持ちに。
 なんとなく日本の少女マンガにも通じる内容ではないかと思っていたところ、オープニングクレジットで<原作:ルース・レンデル>とあってひじが落ちそうになった。 えっ、サイコサスペンスになるんじゃないよね!

  彼は秘密のP.jpg 自分らしく生きたいと願う“女たち”の物語――。

 子供の頃からの親友ローラ(イジルド・ル・ベスコ)が病で死去、悲しみのあまり何も手につかないクレール(アナイス・ドゥムースティエ)は、母親の勧めに従いローラの夫ダヴィッド(ロマン・デュリス)と残された赤ん坊の様子を見るために彼らの家に行くことに。 すると、そこにはローラの服を着た上に化粧もしてかつらをかぶった女装姿で娘の世話をしているダヴィッドが。 性的志向はストレートだが女装に憧れている、このことはローラも知っていて理解してくれていたというダヴィッドの突然の告白にうろたえるクレール。
 今までは家の中でしか女性の服を着たことはなかったけれど、女性の姿でショッピングに行きたいと言い出すダヴィッドに戸惑いながらも、ローラを失った喪失感からクレールはやがてダヴィッドを“ヴィルジニア”と名付け、夫のジル(ラファエル・ペルソナ)に内緒で<新しい女ともだち>との付き合いを重ねていく・・・という話。
 葬儀のはじめ、クレールの一言からあと台詞なしで、クレールとローラの出会いから“その日”までをそれほど長くない映像で語り尽くすシーンは素晴らしい! 娘の洗礼式でやせ衰えた状態で車いすに乗っているローラを一瞬映すだけで彼女が深刻な病にあることがわかるし(はっきりと病名には言及していないが)、近しい者たちにはこの日をいつか迎えることはわかっていたという流れには胸が詰まります(いちばん編集に神経を使ったシークエンスかも)。
 と書くといい話っぽいですが、女装姿を最初に見たときにクレールは彼に「変態!」ときつい言葉を投げつけるのである。 びっくりしたよ! フランス人はもっとそういう意識、全体的にさばけているかと思っていたのに(そりゃ個人差はあるでしょうけど)。
 自分はローラの葬儀のときに「彼女は私の初恋でした」とか言っておきながら、他人の嗜好を否定するとはなんて身勝手なんだ!

  彼は秘密の4.jpg 女装を禁止されたダヴィッド、かわいそう。

 そんな感じで、観ていてクレールにはまったく賛同できず。 さすが、女の醜さ(というか自分だけは別なの、という勝手さ加減的なもの)を描かせたら天下一品のフランソワ・オゾン作品のヒロインです。
 それに比べてダヴィッド(というかヴィルジニア)のまっすぐさというか、繊細さというか、けなげさといったら! ロマン・デュリスの綺麗な脚を絶対見切れずに全部撮る!、とでもいうような監督の執念を感じるくらい、ほんと、脚が綺麗です(だから外を歩いても、ひげの濃い顔を隠せば「背が高くて肩幅あるだけの女」にちゃんと見えるんです)。 それにつれて仕草もどんどん女らしくなり、次第に最先端ファッションに身を包んでも違和感がなくなっていく過程がとても興味深く、美しくてうっとり。

  彼は秘密の5.jpg ロマン・デュルスって胸毛が濃くて男臭いイメージがあったけど、実はちゃんと華奢に見せられるのね〜(はっ、ダイエットしたのかも)。

 多様性というのは進化の必須条件なのに、何故人間は自分とは異質のものを排除する傾向にあるのでしょう。 進化の道を進みたくないのか、固定観念による“大多数に含まれている自分”、という安心感をただ求めたいからか。 だとしても、少数派を罵倒し傷つけたりしても平気というのはおかしいでしょう。
 まぁ、クレールの場合は同族嫌悪なわけで、そこもまた卑怯だと思ってしまう要因なのですがね。

  彼は秘密の6.jpeg クレールの夫・ジルはえらい男前だし、理解のあるすごくいい人だから余計にやるせない。
 とはいえ、最強なのは実はローラだったり(彼女こそ偏見なしにフラットに一人一人の人間を見られる人だった)。 ダヴィッドを理解して愛し、クレールのことも理解して受け入れていた。 お互いのローラのイメージを介して二人はお互いを見ていた、ということだったんだろうし、ローラの死がなければ二人はここまで親しくはならなかっただろうし。
 まったく、人生とはタイミングというか、どこでどう転がるかわからないですね。
 愛なんて性別も年齢も関係ないよ!、と思っているあたしですが、誰かを傷つけなきゃ成し遂げられない愛(もしくは“自分らしさ”)って切ないなぁ・・・でも仕方がないのかなぁ、と考え込んでしまうラストシーン。 でも偏見や固定観念に凝り固まっている相手なら「それもいい薬」とか思ってしまうんだろうなぁ。
 どうやらあたしにも偏見、あります。 そこまであぶり出すんですね、オゾンは。

ラベル:映画館 外国映画
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2015年09月10日

台風一過、のはずが・・・

 今朝、仕事に行こうと家を出て、驚愕。
 なに、この曇り空! なに、この高い湿度!
 天気予報では一日くもりといっていたが・・・そんなはずはない、絶対雨が降る。
 傘を持って家を出る(というか、晴雨兼用の傘なのでずっと毎日持ち歩いていますが)。
 するとやはり、昼前ぐらいからだばだばと雨が。
 もしかして、昨日より降ってないですか?、というくらいに降っている。
 これってゲリラ豪雨なの? それとも台風の残り?
 しかし東の方ではそんなことなど行っていられない事態が起こっていたなどそのときは知る由もなく・・・そもそも、今回の台風18号東海上陸と言われた頃は近畿・東海地方が大雨に警戒せよと言われていた。 しかし実際は近畿はそれほどでもなく(場所によっては被害もありましたが)、むしろ東海より東の方がいろいろすごいことに。
 上空の大気が不安定なことはわかってます、台風17号が控えていたのも問題でした。 でも気象庁、もうちょっとなんとかなりませんか?(昨日夜中の会見をNHKでずっと見てたけど、夜中に避難勧告はきついよ。 以前、それで夜に避難所に向かって移動して流された人たちいたし。 もう何時間か早く発表できなかったのか?、というのが心残りというか・・・)
 人間の力も科学も大自然の前では太刀打ちできないとわかっているけど、ついそんなことを思ってしまいました。
 被害がとにかくこれ以上ひどくならないように、祈ります。

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2015年09月09日

ラブ&マーシー 終わらないメロディー/LOVE & MERCY

 萩原健太が字幕監修しているということにすごく納得&安心。 勿論あたしはビーチ・ボーイズとはなんぞやと知る前から“サーフィン・USA”などに聴き覚えのある世代。 ブライアン・ウィルソンという人物の存在を知るのもだいぶ後のことになります。 自分で初めて買ったアルバムは1998年リリースのソロ作『Imagination』、ラジオで聴いたシングルカット曲“Your Imagination”のあまりの美しさに胸倉を掴まれたのでした。
 そのライナーノーツでブライアン・ウィルソンの光と影をはっきりと知ることになり(それを書いていたのが萩原健太さん)。 地元の図書館で『ブライアン・ウィルソン自伝』を見かけるたびに読みたかったんだけど、大きさと重さ(物理的にも内容的にも)にいつも頓挫していたほどで。 そのかわりといってはなんですが、新潮社クレストブックスの『ペット・サウンズ』(翻訳は村上春樹ということで一時期話題になりましたが)は読みまして・・・60年代のブライアンが置かれていた状況を知って、ただのお気楽ソングにも聴こえる初期のビーチ・ボーイズサウンドが様々な苦悩と葛藤の上に生み出されたものだと理解。
 あぁ、ポップスは美しければ美しい程(そして単純そうであればある程)、壮絶さは内に秘められていくんだなぁ、とこの映画を見て再認識。

  ラブ&マーシーP.jpg いつかは、ここを出て、愛を迎えに行かなくちゃ。
   孤独な彼が見つけたラブソングが、明日も世界を優しくつつむ――

 1960年代のカリフォルニア、ザ・ビーチ・ボーイズの人気は絶頂を極めようとしていた。 しかし曲づくりに専念したいというブライアン(ポール・ダノ)はツアーをキャンセルし、他のメンバーが日本をはじめ各地でライブをこなしている間にスタジオにこもってのちの名盤『ペット・サウンズ』を制作。 しかしあまりに斬新過ぎたそのスタイルはなかなか周囲の理解を得られず、父親でマネージャーでもあったマリーにも罵倒され(それをきっかけに父親を解雇するといった泥沼状態に)、すでにあやういバランスにいたブライアンの精神状態はますます追い詰められていく。

  ラブ&マーシー2.jpg 美しいハーモニー、それだけで胸熱です。 更に、インスピレーションがきてる、とピアノでブライアンが“グッド・ヴァイブレーション”のイントロを繰り返し弾くシーンなんか鳥肌モノ。

 その後、“グッド・ヴァイブレーション”で全米一位をとり、メンバーとも和解したように思えたが音楽的志向の違いはますます明確になり、ブライアンはクスリや酒に慰めを見い出していくようになる。
 1980年代、ブライアン(ジョン・キューザック)はお抱え精神科医のユージン(ポール・ジアマッティ)に生活のすべてを管理されていた。 車を買おうと思い立った店で出会ったメリンダ(エリザベス・バンクス)との関係で、彼は新しい何かを見つけたような気がするが・・・という話。
 60年代と80年代のシーンがランダムに交差するものの、二人一役という関係上、特に混乱することはない。 ポール・ダノ、すごく太っちゃってどうしたの!、と驚いたけど役作りだったんですね。 でも本の『ペット・サウンズ』に書かれていた内容がほとんど映像として再現されていることにも驚愕。
 これ、リアルタイムファンの方々から見たら感涙ものではあるまいか。
 歌は吹替ではなく、ポール・ダノ含めて役者のみなさんたちが自ら歌っていて、それでもあのハーモニーにかなり近いものを出していることにも驚いた。 ザ・ビーチ・ボーイズのハーモニーの美しさって、メンバーが兄弟や従兄弟だから声質が似ているってところも大きな要因だったんだなぁ、としみじみしたり。

  ラブ&マーシー4.jpg ジョン・キューザックが演じる80年代のブライアンは、60年代のポール・ダノのかなり外見も似ている感に比べてまったくといっていいほど似ていない。 というか、似せる気もなかったのだろう。 しかし音楽好きとして有名な彼としても、ブライアン・ウィルソンを演じるチャンスは逃したくなかったはず。

 昨今は<B級サスペンス映画の帝王>としてもっぱら活躍している彼ですが(いや、それがまた似合うんだけどさ)、今回は久々に正統派の演技で“精神を病んだ無垢な天才”を静かに熱演。 病んではいるんだけど本質的にはまっすぐな部分があるのに、強権的でかなりやりすぎのユージンの言うことに素直に従ってしまうのは、かつての父親の面影をそこに見ているからなんだろうな・・・と胸が苦しくなってくる。 でもそんなところを痛々しく見せつつも痛々しくなりすぎない絶妙のバランスでやってのけるジョン・キューザック、さすがです(でも今回はポール・ダノのほうが優勢かな、出番の比率も違うし)。
 ファンとしては、アカデミー賞獲れる映画にもときには出てほしい・・・。

  ラブ&マーシー3.jpg ポール・ジアマッティ、ほんとうに憎たらしくユージンをやっているので観ていてものすごく腹が立つ。 メリンダを「金目当てに近付いてきて」と責めるが、ほんとに金目当てなのはお前だろ!、的な。
 いろんな意味で、観ていて冷静になれないあたし。
 ビーチ・ボーイズの曲は沢山使われますが、音楽映画というよりもやはり“ブライアン・ウィルソンの伝記映画”という定義の方が近いでしょう(他のメンバーについての言及も最小限だし)。
 エンドロールで、復活したブライアン本人がライヴで“LOVE & MERCY”を歌う部分が使われている。 そこにはかつての透き通った美しい歌声はないのだけれど(勿論、加齢という問題もあるが)、長年の苦難の道を乗り越えて掴んだ平穏から生まれたのだろう“なにか”がそこにはあって、やっぱり胸が熱くなってしまうのでした。
 あぁ、ポップスってやっぱり素晴らしい。
 ジェームス・ブラウンの映画を観たときには「ファンクって最高!」と思ったくせに・・・節操のない音楽ファンなのはあたしです。

ラベル:外国映画 映画館
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2015年09月08日

九尾の猫【新訳版】/エラリイ・クイーン

 結局、我慢できずに読んでしまいました。
 ほぼ25年以上(下手すれば30年?)振りの再読でしょうか。 かつてのように、もしくはそれ以上に、ハラハラしながら読んでしまいました。 ハラハラの原因は、大都市における群集心理と時代による“戦争の影の重み”がかつてよりもはるかに理解できる年にあたしがなったからだと思われます。
 1948年のニューヨーク、<猫>と呼ばれる犯人による連続殺人が起こり、市民は恐怖でヒステリー寸前の状態に陥っていた。 警察委員長は捜査本部指揮官にクイーン警視を指名し、その息子エラリイ・クイーンにも協力を要請する。 『十日間の不思議』事件以降探偵家業から足を洗おうと考えていたエラリイは、不本意ながら<猫>事件を調べ始める・・・という話。

  九尾の猫【新訳版】.jpg おかげで『十日間の不思議』も読み返したくなっちゃったじゃないか。 訳者の越前敏弥さん曰く「クイーンの仕事はこれで一段落」だそうなので、『十日間の不思議』の新訳はしばらくは出ないということが判明。

 かつては『十日間の不思議』よりも前に読んだので、やる気のないエラリイの態度が不思議だったんだけど、今となっては納得(手ひどい失敗をしたくないというためらいが事件への興味を阻害していることがよくわかる)。
 それでも、国名シリーズに比べればましなほうとはいえ、「なんかエラリイ、もったいぶってる!」と感じてしまうのは(いやいや、クイーン警視もそう思っている)、あたしが真相を覚えていた(というか読みながら思い出した)ためだろうか。
 とはいえ、犯罪における異常心理(現在では“快楽殺人”としてひとくくりにされてしまうきらいもあり、幼少時のトラウマに原因を求めるのが一般的になってしまっているが)を、あくまで「理解しがたいが理解しないといけないもの」としてくいさがるエラリイの態度は、好ましいものに思えました。
 やっぱり、時代、だなぁ。
 監視カメラもない、勿論携帯電話もない、データベースとしての電子化された資料もない(それでもしっかり論理的にシリアルキラーの存在に迫れる)。 それ故のもどかしさもあるけれど、あの時代だからこそ成り立つ空気感は現代では出せないもので(インターネットはないけど、新聞が世論を形作っていく様などは時間はかかってはいるだけで、実は現代にも通じてるんだけど)。
 もしこの事件を現代に持ってくるとなると、きっとジェフリー・ディーヴァーになってしまうのだろうなぁ、とこれまた納得するのでありました。

ラベル:海外ミステリ
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2015年09月07日

ビッグゲーム 大統領と少年ハンター/BIG GAME

 「こんな映画、誰が観るんだろう」シリーズ、今シーズン第2弾。
 いや、まぁ、<少年ハンター>だから子供向け映画ってことかな? そのわりには公開日はかなり夏休み終盤。 まずポスターもそうだけど、サミュエル・L・ジャクソンがアメリカ大統領って部分でもうB級映画ですよね・・・(別にサミュエル・L・ジャクソンを貶める意図はありません。 本気ならモーガン・フリーマンかデンゼル・ワシントンだよなぁ、と思ったから)。 ある意味、B級アクション映画好きの心をくすぐる感じではあります。

  ビッグゲームP.jpg 非力な二人の究極のサバイバル
    フィンランド上空でエアフォースワン襲撃テロ発生。 アメリカ大統領を救えるのは13歳の少年ただ一人。   ← ほとんど説明しちゃってるよ・・・。

 しかもかなり最初のほうで“ダメ大統領”の雰囲気をかもし出しているサミュエル、ある意味すごいよ!(よく考えたら彼は『アベンジャーズ』シリーズではシールドの長官・フューリーをやっているわけで、それなのに弱腰・ヘタレ感を出してきちゃうのがいいですね〜。 『ダイ・ハード3』をちょっと思い出しちゃいました。 懐かしい)。
 で、肝心の少年ハンター・13歳のオスカリくん(オンニ・トンミラ)のほうは、「えっ、フィンランド(の一部の村)にそんな風習あんの!」とちょっとドキドキする設定。 でもそれを現代にやっている、というのが後半のアクションに活かされるのでまぁそれはそれで、的な。

  ビッグゲーム3.jpg 大統領の緊急脱出ポッドを、宇宙からの飛来物と勘違いしてしまう御茶目なオスカリくん。

 そう、実は意外に結構面白いのであります。
 出てきた瞬間に誰が悪役か、といったことはすぐわかってしまうものの(その辺は子供向けということか?)、結構死ぬ場面は容赦なかったり、アメリカの自虐的な部分がかなりストレートに表現されているあたりは子供向けじゃないような・・・でもド派手アクションの結果、さらっと助かっちゃうのはご都合主義でもあるし・・・うむ、まごうことなきB級アクションですよ。

  ビッグゲーム4.jpg へたれなりに銃を持つときは持つ!

 そのわりには(?)、キャストがそれなりに豪華だったりして。 副大統領役のヴィクター・ガーバーさん、ダンディであたし結構好きなんですよね。 CIA長官はなんとフェリシティ・ハフマンだし、腕利きCIAアナリストとして登場するのはジム・ブロードベンドですよ(しかし『HOMELAND』を観た身としては、この映画に出てくるCIAはギャグでしかない)。
 この監督にはいったいどういうコネがある?!

  ビッグゲーム2.jpg 雪山光景にはちょっと心洗われたよ。

 ところどころに挟まれる、フィンランドの山並みを映す空撮もなかなかよろしいし(意外とお金かかってる?)。 少年もダメ大統領も一晩の冒険でそれなりに成長するし。
 最後にちょっとしたサプライズはあるし(想定の範囲内ですが)、あれ、もしかして結構よくできた映画だった?
 ただ、「アメリカ大統領を助けたんだからそれはそれはすごい名誉ですよ」的な、フィンランドに対するアメリカの価値観押し付け部分にはちょっと笑ってしまった(自虐的な部分があるだけに)。 アメリカもだんだん自国に自信が持てなくなってきてるんだなぁというのがこういうところから見えるようです(映画がそこまで意図しているのかどうかは不明)。
 いやぁ、サミュエル、かっこ悪いところがかっこよかった!
 やはりあまり期待しないで、特に前知識も持たないほうが、こういうタイプの映画は多分楽しめるんだなぁ、と納得。

ラベル:外国映画 映画館
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2015年09月06日

日本人作家のは早く読めるな〜。

 最近はすっかり翻訳ものを中心に読んでいるあたしですが、こういうのって波があるというか、ブームもあるのですよね。 過去を振り返ってみれば国内作家しか読まない時期もあったし、でも翻訳ものを読んじゃうと続くし。 “翻訳文体”というようなものがあって、少し離れると読みづらくなる(また慣れるまで時間がかかる)という理由もあったと思いますが、最近は翻訳者の方もうまくなってきて“翻訳文体”を意識させないようになってきてるし、上質な作品が次々翻訳されている事情もあって、結構長いこと翻訳ものブームが続いています。
 しかしあたしは日本人、たとえ外国語を多少勉強していようが、やはり日本語がいちばん落ち着くのです。

  新世界.jpeg 新世界/柳広司
 謎の外国人によって持ち込まれた原稿を受け取る私(柳広司)と、その原稿内容というメタ構造。 1945年の8月にロスアラモスで起こった殺人事件の記録。
 これが書かれたのは2003年。 あくまで“ヒロシマ・ナガサキ”以降の日本人の気持ちを語り手である一人の科学者の言葉を借りて原爆開発者たちにつきつける話ではあるが、その前に確かなミステリである(だから十分にエンタテイメント)。
 しかし、今は角川書店によって<フクシマ以後必読のミステリ>と帯がつけられている。
 作者はさぞ不本意なことだろう。

  禁じられたソナタ1.jpg禁じられたソナタ2.jpg 禁じられたソナタ/赤川次郎
 もはや何年ぶりであろう、赤川次郎。 テンポのいいどこかユーモラスな地の文は記憶通り。 でも「あれ、こんなだっけ?」と思う部分もあり・・・自分の記憶と勝負しているところが無きにしも非ず。
 「決して演奏してはいけない」と言われる楽譜の存在と、それにまつわる謎。 かなりホラーテイストではありましたが、そこまで怖くなかった(映像化したらさぞやグロいことになるのは必至だけど)。 定番の年の離れたカップル(勿論、若いのは女の子の方)の存在も懐かしい。 あと、日本のクラシック界に言及する部分が面白かったです。

  ホテルピーベリー.jpeg ホテル・ピーベリー/近藤史恵
 日本でなにかをやらかしてしまい、職を失ってハワイの長期滞在用ホテルに逃げてきたような主人公が語り手で、こいつがいかにも不審というか、共感の持てないキャラクターなので、彼への不快感を振り払おうとする間に事件は起こってしまうという見事なレッド・へリング。 大上段からのトリックではないものの、人間の心理の襞に入り込む感情を謎と解決にきれいに絡めて、“前向きではない人生の夏休み”の功罪を示してくれる。
 やはり“悪意”を描かせるとうまいなぁ、としみじみします。

ラベル:国内ミステリ
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2015年09月05日

無理のきかないお年頃・・・かな

 昨日は金曜日、久し振りに仕事場の気の合う方々と飲み会。
 「今日は残業しないぞ!」を合言葉に、部署の壁を越えて手がすいたら他の人の仕事をがんがん手伝う。 そして全員無事予約時間に間に合い、たくさん飲んで食べ、それぞれが抱えていたストレスを発散したのでありました。 楽しかった〜。
 しかし、思いの外食べすぎてしまったらしく・・・帰って来てからも「満腹すぎて眠れない」という状況が朝まで続く・・・え、なにをそんなに食べたの? ジンジャーエール飲み過ぎた? 烏龍茶の比率を高めるべきだった? おなかが痛いどころか背中まで痛い気がする。
 8時頃からやっと眠気が・・・でも熟睡というわけではなく、物音に目が覚めたりぼんやり半覚醒状態をさまよったり。 なんとか起き上がって13時少し前。 まったく食欲がない(というか、まだ満腹感が残っている)。
 とりあえず水を飲んでみた・・・なんかそれで満足。
 あぁ、やっぱり夏バテ気味でここのところあまり食べていない(というか、食事の量が全体的に減っている)せいで、そこにたくさん食べちゃったから胃腸びっくりなのかも。
 でもそのときはそんなにも食べすぎ・飲みすぎた感はなかったんだけど・・・わいわい楽しく喋りながらだから気がつかなかったのかしら(それはそれでどうよ)。
 アルコールが身体に合わないあたしは二日酔いの経験はないのですが、食べすぎで次の日に響くって初めて。 でも、別の参加者さんからも「食べすぎました」というメールが入ってたので、勢いに乗ってしまったのはあたしだけではなかったようだ。
 それだけみんな、ストレスがたまっていたのだろうか・・・(まぁ、話のネタがつきませんからね)。
 この週末はゆっくりして、来週からの仕事に備えないとな(本音はもっと休みたいけど)。

posted by かしこん at 19:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月04日

ブラック・シー/BLACK SEA

 ときどき、「よくこの映画、日本公開に漕ぎ着けたな」と思うことがある。 「何故これが公開されない!」と憤ることがある分だけ、その不思議さには首をかしげる。 今回も、映画館でチラシを見て、「大丈夫か、これ。 お客入るのか・・・」と不安になってしまう作品が。 そうなると、心配でなんだか観に来てしまう・・・あたしの悪い癖。
 それがこの『ブラック・シー』である。
 「潜水艦モノにはずれなし」と以前は言われていたけれど、扱う映画の数が増えていけば勝率は必然的に下がる。 そしてポスターもなんか地味。 ジュード・ロウ主演、ということだけが売りのような(そしてそこまで熱心なジュード・ロウファンはどれくらいいるのか)。
 監督はケヴィン・マクドナルドだからシリアスでリアリティタッチの映画かなぁ、と予測はするものの・・・博打をうつような気分で出かけてしまいました。

  ブラックシーP.jpg 黒海に沈む金塊を探せ
    12人の男が命を懸けて挑んだUボート大作戦とは――

 海軍出身で、その後海洋サルベージの専門家となり、海難救助専門家でもあるロビンソン(ジュード・ロウ)は、突然11年働き続けた会社から解雇通知を受け取る。 仕事を失うと同時に仕事一筋で家庭を顧みなかった彼の元から家族は離れていってしまう。 すべてをなくしたロビンソンの元に、同じく解雇された仕事仲間から、金塊を積んだまま黒海に沈没したといわれるナチスドイツの潜水艦の話を聞き、信憑性を感じた彼は金塊の引き揚げを考え、人生をやり直そうと同じような境遇と技術を持つメンバーを募る。 そしてロシア人とイギリス人が混在したメンバーが集うことに。

  ブラックシー1.jpg 調達できたのは骨董品すれすれの潜水艦。
 確かな技術を持った人間さえもリストラにあう、という世知辛い世の中です。
 結果的に、潜水艦内という密閉空間における心理戦というよりも、結局いざとなれば理性は働かず、人は信じたいものしか信じないという本質があぶりだされる、という感じで後味が悪いことこの上ない。
 追い詰められるとすぐ狂気の領域に踏み込んでしまうのは、生と死が隣り合わせの環境だからなんだろうか。
 ソナーや音を聞き取っての距離の測り方、船外活動の危険性などはそれなりにハラハラさせるものの、もっと緊迫感があってもいいんじゃない、という気にもなり(きっとそれは、そこまであたしが登場人物たちに感情移入できていなかったためかもしれない。 あと戦争がらみの映画ではないので襲い・襲われるという危機感がないからかも)。 「あー、この人、死ぬんだろうなぁ」という人が死ぬ、みたいな予定調和感もあり。

  ブラックシー2.jpg だって性格の悪さのほうが、キャラの性格や背景を把握する前に見えちゃうから。
 全体的にダークな色調なれど観にくいわけでもない、という映像は結構よかったかなぁ。
 基本的にはぐれ者の潜水艦乗りってやはりクセのある人たちだから、「そこ、話し合えばすむことじゃない?」という場面でも話し合わない・・・(そもそも全員が同じ言葉を使っていないというのが問題なのだが、一応通訳できる人いるわけだし)。 狭い潜水艦の中なのに、それぞれ持ち場があるから容易に全員集合できないというのも大変。
 で、それぞれが勝手に妄想を繰り広げたり、利害を伴う発言をして仲間割れを誘発したりとわかりやすい展開になるのはちょっとイラッと(人が減れば一人当たりの分け前が増える、的な)。 やはり、話し合いをすべきだ、男ばかりのメンバーであっても。
 そこがいい言葉でいえば“職人肌”ってやつにつながるんだろうけど、同じ業界で働く人々とはいえ、知り合いの知り合いという感じで集めた即席メンバーでは堅い信頼感など望むべくもないのだろう(とはいえ、いかにUボートに着艦するかとか、いざ機材破損となったときにどうするか、といった『アポロ13』的な要素はかなりディテールが充実して楽しめる。 潜水艦オタクな人は大ヨロコビ!?)。

  ブラックシー3.jpg それでもやっぱり、ジュード・ロウありきの映画だったかな。 ハンサム俳優からうまく脱却した感が。
 しかし、海に生きる人生を選んだ者たちはやはり陸には戻れないんだろうか。
 解雇をきっかけに新しい道を選ぶこともできたはず。 なのに「一攫千金か、命か」というほうを選んでしまうのは、決してその後の人生を楽に過ごしたいためじゃなく、海に懸けてきた自分自身の生き方に対する落し前をつけるためであるような気もする。 狂気の手前で懸命に踏みとどまっているロビンソンの姿に、そんなことを思った。
 タイトルの『ブラック・シー』とは“黒海”“深海の暗黒”とのダブルミーニングなのかな〜。 ラストシーンを救いととるか否か、観る人次第なところもあるし、やはりケヴィン・マクドナルド監督らしいリアリティ重視の重厚な作品だった。
 あ、あたし、意外とこの映画、楽しんだぞ! 多分ヒットはしないでしょうが・・・。

ラベル:映画館 外国映画
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月03日

残暑バテ・・・

 いつの間にか9月に入ってしまいましたよ!
 しかしあたしにはまだ暑い日々・・・「えっ、暑いの? 私は結構涼しいけど」とEさんには言われてしまいましたし、そりゃ最盛期に比べたらすごしやすい気温ではありましょうが、通勤電車から見上げる温度計が28℃だったりするわけで、しかも雨で湿度が高いし、あたしの望む<秋のさわやかさ>はまだまだです・・・。
 しかし体力的にはちょっと限界が近付いている感じ。 早く土日来てくれ。
 今週はそれほど残業も込んでいないのに(あ、月曜日は遅かったな)寄り道するパワーがなく、というか仕事場への行き帰りで疲れ切っております。
 これが残暑バテってやつか。
 ぐっすり眠れれば多分いいのでしょうが、それが難しい・・・。

posted by かしこん at 04:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月02日

早いんだか、遅いんだか。

 東京オリンピックの公式エンブレム問題です。
 アートの世界でもなんでも、今の時代「まったく新しいもの」をつくりだすのは至難の業。
 あとは先人への敬意をいかに払うか、というのが世界常識だと思っていたんですが、どうやらこの人は違っていたようで。 ということは結構早くからわかっていたのに、今頃決定するか・・・という意味では「遅い」と感じるし、使用例の元になった映像の使用許可をとっていなかったというプロとしてありえない凡ミスが発覚してからの発表は「早い」ともいえるし・・・やはり著作権問題を軽視する人とはやっていけない、という結論に達した、ということなのかもしれませんね(まぁ、それが「取り下げ」のいい言い訳になった、と穿った見方もできないことはない)。
 素人じゃない、自分の名前でデザイン事務所を持っている人間がそんなことやっちゃうわけ?、と思うと、その人の顔が芸術的センスある感じに見えてこない不思議。
 ・・・先入観ですかねぇ。
 大ベテランなのに「似た先行作品があった」と発表前に著者に連絡をとり、あとがきにその経緯を記す皆川博子さんはやはり正しい過程を踏んでいるのですね(あたしがなんか腹立つのは、その許可を出す方が若干上から目線なこと。 そこはお互い様じゃないのかなぁ、という気が)。
 まぁ、準備が大変なことはわかりますが、東京オリンピック、早く盛り上げようとしすぎ、なんじゃないですかねぇ。 冬季オリンピックのときはこんなに気合入ってたっけ?

posted by かしこん at 05:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事問題・ニュースに思うこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月01日

今日は8冊。

 今週はしばらく雨。 でも気温は下がる!、とわくわくしておりましたが、蒸し暑いよ・・・。
 ちょっと動けば汗がだらだらだよ・・・。 あたしにとっての夏は、まだまだ続くようです。

  偽りの楽園1.jpeg偽りの楽園2.jpeg 偽りの楽園/トム・ロブ・スミス
 『チャイルド44』に続く<レオ三部作>以降音沙汰のなかったトム・ロブ・スミスの新作が! しかもこの時期に発売するあたり、年間ランキング入りを狙っているような気がして「ちょっと・・・」とその商売っ気にげんなりしますが(まぁそこは大手出版社だから仕方がない)、舞台がスウェーデンに飛ぶというあらすじ説明にやっぱり手に取ってしまいました(下巻表紙の雪景色は北欧を示唆しているのであろう)。
 そういえば、新潮文庫の紐の色、結局もとに戻っちゃったな・・・“100周年記念”といいつつほんの一時期だけだったのね。

  本にだって雄と雌があります.jpg 本にだって雄と雌があります/小田雅久仁
 これはハードカバー刊行時に気になっていて・・・でも図書館で探すこともせず、忘れた頃に文庫化(『偽りの楽園』と同時発売だったから気づけたのかもしれない)。
 「えっ、いつの間にこんなに本が増えてるの?!」と感じたことがある人ならば絶対はまるであろう、的な小谷真理さんの解説通りになることを期待。

  ダスト1.jpgダスト2.jpg ダスト DUST/ヒュー・ハウイー
 <サイロ三部作>、ついに完結。 これでやっと最初から読めるわ・・・。
 しかしこの表紙絵から感じ取れるのは絶望か希望か・・・どっちもあり得そうなので、読むのに覚悟がいりそうです(内容はディストピア物だし)。
 それにしてもこういう装丁で来られると、「上下巻にしなくても一冊でまとまるのに!」という文句がそがれる・・・ずるい。

  もう過去はいらない.jpg もう過去はいらない/ダニエル・フリードマン
 87歳の元伝説の刑事が主人公の“後期高齢者ハードボイルド”『もう年はとれない』の続編。 最近、シリーズ物が結構早く翻訳されるようになってきた傾向にあるのは、ある程度評判が決まってからまとめて契約するからだろうか?
 でもこのシリーズが続くということは、バック・シャッツさんが長生きするということだから、がんばっていただきたいです。

  まるで天使のような.jpg まるで天使のような/マーガレット・ミラー
 新訳・復刊が続いているマーガレット・ミラー、実はロス・マクドナルドが夫であると、今回初めて知りました・・・。 つまりそのへんと同時代なのね!
 『悪意の糸』がサイコサスペンス的要素が強い作品だとしたら、今作は探偵小説と心理小説の融合を目指している感じですか?
 ネタバレ厳禁、驚愕のラスト!、らしいので、余計な要素は耳に入れずに読みたいと思います。 20代ぐらいまでは「いかに早く仕掛けを見破ってやろうか」と思いながらこの手の本を読んでいたのですが、ここ最近は「気持ちよくだまされたい」という気持ちが強くなっております(だから途中でわかってしまうとなんか物足りないのよね)。

  黒百合 (2).jpg 黒百合/多島斗志之
 待ちに待った文庫化! ご本人失踪中なので、文庫にならないかと思ってたよ・・・。
 以前図書館でハードカバーを借りて読みましたが、「これは文庫が出たらぜひ買おう!」と決心した作品というか、最後まで正解の見えないミステリでありながら美しい文芸作品でもあるという完成度の高さ。 これが最後の作品だと言われても納得の素晴らしさではあるものの、だからこそこれ以上の作品をもっと読みたいのですよ・・・。
 ちなみに舞台の大半は神戸市の六甲。 阪急電鉄創始者小林一三をモデルにした人物が脇で重要な人物として登場するのも、現在神戸市民のあたしとしては興味深いところです。
 これを売らずしてどうする、神戸の書店員よ!

ラベル:新刊
posted by かしこん at 05:01| Comment(8) | TrackBack(0) | ☆ 買っちゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする