2015年09月30日

夏の名残りのティーソーダ@UNICORN

 あ、ティーソーダ飲んでないじゃん!、ということに気づく。
 例の紅茶エスプレッソ専門店のメニューである。
 なのに暑さの最盛期にはいろいろ記憶がぶっ飛んでいて、思い出せなかった。
 まだあたしには暑いけど、こうやって思い出せるようになってきたということは、やはり涼しくなってきた・秋になりつつある、ということなんだろうなぁ。 朝の通勤時の太陽の光の強さにまだまだ肌がじりじりするけど。

  CA3A1912.JPG というわけで、仕事帰りに寄る。
 ティーソーダ(Lサイズ)をオーダー! 店内で飲むのにプラカップで来るのは、やはり側面を見せたいからであろう(できたら透明グラスで来てほしかったが)。
 「下が炭酸水、上が紅茶です。 真ん中あたりから飲んでみて、お好みでかき混ぜてください」とお店の方に言われる。 ・・・なんか想像と違った。 ストレートティーの色で飲めば炭酸、というタイプだと思っていた(というか、ミルク込みなんだ、という)。
 というわけで真ん中あたりから飲んでみましたが・・・ここで冷たいのを飲むのが初めてだからアイスティーラテとどう違うのか比較できない。

  CA3A1913.JPG なのでとっととかき混ぜてみた。
 多分エスプレッソにあるわずかな苦みや渋みといったものが、炭酸の泡にほどよく溶けて、後味さっぱり。 しかしカフェインは濃そうだ・・・。
 確かに暑い夏にはぴったりの飲み物。 来年の夏、最盛期に絶対飲むぞ!、と強く決心。

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2015年09月28日

今日はマンガ3冊で。

 9月ももう終わりに近いのに、最高気温29度とかやめてほしい・・・「今シーズン、着るのこれが最後かもな」と8月末に思った花柄ブラウス(花が若干トロピカル風味)を、今日も着てしまいました。 秋のファッションがまだできません。

  嘘解きレトリック05.jpg 嘘解きレトリック 5/都戸利津
 もう5巻とな! ペースが速い気がするのは、単にあたしの時間感覚がおかしくなっているからでしょう。 だって定期的に出ているはずだもの。 順調に連載が続いている作品は単行本化もスムーズだ。 4巻ではちょっと重たい事件が続いた印象だったので、彼女がそんなに落ち込まないような展開になっていることを願う。

  ハチ参る1.jpg ハチ参る 壱/遠藤淑子
 前回の『なごみクラブ』の新刊帯で予告されていたけれど、「ななっちなくしてから、犬を主人公にしたマンガを描くとは・・・強いなぁ。 それとも“喪の仕事”?」と思っておりましたが・・・まさか時代劇とは!

  3月のライオン11.jpg 3月のライオン 11/羽海野チカ
 まさに待望の!、続巻。 10巻ラストでまっすぐすぎる零くんの言動にぶっ飛びつつもニヤニヤとした身としては、その後の展開が楽しみで仕方ありません!
 しかし帯に<アニメ化&実写映画化決定!>の文字。
 アニメはいいですよ、実写映画化は・・・やばいでしょ。 全部はできないよ、どこまででまとめるの?! 『海街diary』以上にそれはむずかしいよ!
 スタッフやキャスティングの情報が一切伏せられているため、不安が募る・・・。

ラベル:新刊 マンガ
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2015年09月27日

日本のいちばん長い日/THE EMPEROR IN AUGUST

 結構公開して早いうちに観たのだけれど、うまく感想がまとまらず、ほったらかしていてしまってました。 だって現在の政治とかに絡めずに語ろうとするのはいろいろ難しいんですもの。
 岡本喜八版『日本のいちばん長い日』は多分20年位前、CATVで観たような記憶があるんだけれど(それこそ終戦50年特集みたいな感じか)、今よりも更に近現代史の知識が乏しいかつてのあたし、あまりよく覚えていない・・・緊迫感があったな、という印象だけが残っている。
 さて、原田眞人版『日本のいちばん長い日』であるが・・・チケット売り場でついつい「『にっぽんの』、じゃなかった、『“にほん”のいちばん長い日』、次の回お願いします」と言ってしまった。 自分の国の読み方が「にほん」なのか「にっぽん」なのかすら曖昧という(しかもそれが漠然と許されている)状況が、この国の特殊性を物語っているなぁ、と観る前から感じてしまうのです(国際ルール的には“ニッポン”に統一しようということは承知しております)。

  日本のいちばん長い日P1.jpg 降伏か、本土決戦か――
   その決断に、すべての希望は託された。

 旧版はほんとにその一日だけを描いていたような気がするのですが(記憶が曖昧ですみません)、本作は鈴木貫太郎が内閣総理大臣に任命され、組閣が始まるところから開始。 その“一日”へ到る流れを十分に押さえてはいるものの説明は必要最小限なので、「うわっ、これ、前知識ないとつらいぞ・・・」という感じです。
 個人的には米内海軍大臣が中村育二さんだったのが非常にツボでしたが、陸軍側中心の構成のため、微妙に出番が少なくて残念(でも群像劇だから出番が少ないのはある程度仕方がないのですが、あたしが原田映画に期待するのはがやがやする男たちの姿だったりもするわけなので)。 東條英機役の中嶋しゅうさんが見た目からそっくりだったのにもびっくりした(ご本人の面影がなく、エンドロール見て仰天)。 ただ、役所広司はちょっと前に山本五十六だったじゃないか・・・という印象が拭い切れなかったので、<陸軍の論理>を展開しているのがちょっとしっくり来なかったです。 阿南陸軍大臣は山本五十六よりも頭の切れるタイプではないし、誠実で実直だが不器用というか無骨な人物だったのだろうなとは感じるものの、役所広司の役として合っていたのかどうかはあたしにはよくわからなかった・・・(山本五十六の役がかっこよすぎましたね)。

  日本のいちばん長い日3.jpg あたしは昭和天皇の若き日の姿は直接知らないのですが。
 そしてこんなこと言っていいのかわかりませんが・・・昭和天皇、かっこいい!! 当然、当時はそういう呼び名ではないですが(みなさんは「お上」と呼んでおられてますね)。
 全体的には穏やかなトーンで、その周囲だけ空気が違っているみたいな存在感。 でも東條英機が徹底抗戦が唯一の策、と“陛下を御諌め”する場面でのわずかな感情の発露(多分、それで“激昂”のレベルなのであろう)で、「あぁ、この段階でいちばん広い視野で日本と世界を見ているのは、横軸だけでなく縦軸で時間という名の歴史を見ているのはこの人だけなんだ」と観客に思わせるすごさ。
 けれどそこには“君臨する者”の孤独も垣間見えて。
 あぁ、昭和天皇が主役だ!、と思ってしまいました。 でも立場的には助演なんだろうな・・・助演男優賞、決定(個人的には主演男優賞です)。
 こちらは現代の視点で観ているので、つい本土決戦を主張する陸軍の青年将校たちがなんにも見えていない大バカ者に思えてしまいますが、戦争中はそういう大バカ者の方が役に立っていたわけで、教育というか自分で考える力を養うって大事だな・・・と思った次第(当時は情報も統制されていたからなぁ)。

  日本のいちばん長い日2.jpg 繰り返される御前会議。
 つくづく、「君臨すれども統治せず」という日本人ならばあっさり受け入れてしまっているこの言葉の意味を、外国人に理解してもらうのは並大抵のことじゃないな、と実感する。 これを理解していれば「天皇の戦争責任」という言葉自体浮かんでこない気さえするほど。
 まぁ、君臨していること自体に生じる責任はありますが・・・ヨーロッパなどの絶対王政ならばどんなに理不尽な内容でも王の言うことには臣下は従わねばならないのに、当時の日本では天皇の希望ははっきりと口に出してはいけないことになっている(だから周囲の者が根回しに奔走することに)。
 あぁ、日本って特殊な国なんだな、とこんなにしみじみ思わされた映画は他にはないかもしれないです。 そっちの感慨にふけりすぎたせいか、映画的な緊迫感はそんなにも差し迫っていなかったというか(勿論まったくないわけではないのですが、「そこでじっくり会話してる余裕があるのか!」と感じた数シーンがあったので。 状況や人物描写を優先したのかもしれませんが)。
 自分が生まれる前の出来事とはいえ、知らないことが多すぎるな!、と反省しました。

ラベル:映画館 日本映画
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2015年09月26日

健康診断(というか採血)、その後

 健康診断を受けてよろよろな昨日でしたが、本日もよろよろです。
 高校の時の生物の先生の言葉を思い出しました。
 「血液をある程度失うと、人体はその不足分を補おうとフル活動して新鮮な血液をつくりだす。 だから定期的に献血をするのは血液が失われたときの危機感を細胞が準備するようになるから、結果的に抵抗力が上がって健康になるんだぞ」という献血のススメ(その方は比較的少ない種類の血液型だそうで、必要に応じて献血をしていくうちに自分の身体でその理論に確信を深めた模様。 献血マニアとも呼ばれていました)。
 あぁ、採られた血をあたしの身体は緊急作成しているのね。
 しかしその間、あたしはあまり動けませんでした・・・。
 “血の元になるもの”をもっと食べたらよかったのかしら(でも、肉を食べたんだけど)。
 あぁ、年とともに貧血も進んでいるのかしら。 診断結果が待たれます。

posted by かしこん at 19:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 体調 好不調の波 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月25日

苦手なもの:健康診断

 会社の健康診断で、提携する病院(というかほぼ検査専門のクリニック)に行ってまいりました。 時間が決められているからそれまでに仕事を終わらせねばと焦る・・・。
 検査時の10時間以上前から絶食、検査2時間前までなら無味無臭の水(スポーツドリンク等、レモン水なども含め、余計な成分やカロリーを感じさせるものは一切不可)コップ一杯程度なら飲んでもよい、というこれまで受けた中で前日準備としてはいちばん厳しい条件を課され・・・、食べなくてもいいから飲み物ください!、と切に思ったのでした。
 貧血気味なのに血を採られ(といっても細い試験管に3本分だから50mlも採られたかどうか)、苦手な心電図検査に気持ちをへこまされ(力を抜いてください、と言われても抜き加減がよくわからないのです)、挙句にバリウム・・・もう、ぐったりでございます。
 病院に行くことは抵抗はないのですが、検査ってのはどうも・・・しかも年々機械は進化するので(進化してほしいところはなかなか進化しないけど)こっちも戸惑いが。 血圧測定器にうまくはまらなかったのか、データを見た技師さんに「おかしい」と手動で測ってもらったり(それでもいつものあたしに比べれば空腹時だしちょっと高め−正常の範囲内ですが。 緊張してるからか?!)。
 慣れないことにはいつになっても緊張する。 この性格どうにかならんか、と若干落ち込み、検査疲れと空腹とのどの渇きによるひもじさによれよれとなってしまいました。
 まっすぐ帰るつもりだったけど・・・病院途中にあったカフェに空席があったので半ば無意識で跳び込む。 オーダー前にお水を飲んでしまったので、店員さんがすごくまめにその後、お水を注いでくれるようになってしまった・・・なんかすみませんでした。

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2015年09月24日

今日は6冊。

 雨でございます。 涼しくなってはいるんだけど、やっぱりどうも蒸し暑い。
 駅まで早足で歩いた後には汗がどどーっと出てくる。 こういうのが嫌です(おかげでタオルハンカチを何枚も持ち歩くことになる)。
 こんな日に本を買うのはチャレンジングですが、ちょうど帰る頃にはちょっと天気は落ち着いていたので。

  キングを探せ.jpg キングを探せ/法月綸太郎
 なんだか久し振りの“名探偵・法月綸太郎モノ”。 個人的には『生首に聞いてみろ』以来かもしれない。 相変わらずお悩みがちなのか、気になるところです。

  移民の宴.jpg 移民の宴/高野秀行
 著者は大学時代の角幡唯介氏の先輩だそうで、「すごいなー、探検家やりながらルポ書いてミステリも書いてるんだ〜」とずっとあたしはものすごく勘違いをしていました(高野和明氏と混同していました)。 やっぱりちゃんと自分でその人の文章を読まないとダメですね。

  ナイスヴィル1.jpgナイスヴィル2.jpeg ナイスヴィル 影が消える町/カースティン・ストラウド
 「ピーター・ストラウヴを唸らせたスリルと恐怖!」という帯の言葉につられました。
 全米平均の5倍もの失踪事件が頻発する謎の町、という設定も「いかにも南部!」って感じで。 ・・・結局、ホラー好きなんです、あたし。

  秘密同盟アライアンス2−1.jpg 秘密同盟アライアンス2 動き出す野望編/マーク・フロスト
 アメリカドラマ好きなら外せない名前、それがマーク・フロスト。 『ツイン・ピークス』の共同脚本家・製作者として有名ですが、あたしとしては『ヒルストリート・ブルース』や映画『ストーリービル/秘められた街』なんかが好きでした。 キャリア考えたら結構なお歳だと思うんだけど、ラノベタッチの小説を書いてしまうすごさ!

  マリワナピープル.jpg マリワナ・ピープル/E・R・ブラウン
 これは当初、ハヤカワのメルマガ新刊情報で『ぼくは犯罪者になるしかない』“Almost Criminal”として紹介されていた。
 14歳で大学に入った天才少年が、17歳の今バリスタとして暮らしているが家族が養えないので一念発起、という青春小説的テイストだった。 しかし本屋に行ってもないのだ。 そして見覚えのない新刊タイトル・・・まさか、これか?
 最初からこのタイトルだったら興味をひかれなかったような気がする。
 微妙にだまされた気分・・・。

ラベル:新刊
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2015年09月23日

その女アレックス/ピエール・ルメートル

 あぁ、あれだけあると思っていた休みももうおしまいである。
 いくら休みがあっても足りない!、のはなんでだろう。
 最後の2日にWOWOWが<『CSI:科学捜査班』ベストエピソード20>なんかを一挙放送するからだ!、とつい責任転嫁してしまう(なんで過去に見てるのに、またつい見てしまうのだろうか・・・)。
 とはいえ、合間を縫って本も読みました。

  その女アレックス.jpg そのうちの一冊。 「今更?!」と言われるのは承知の上。
 買ったのは、発売直後だったのですよ(それこそ去年の9月半ば)。
 でも積読本に置いているうちに年末のミステリランキングで軒並み海外編一位をとり、ベストセラーに。 そうなると「話題になってるから読んでるのかこいつ」と思われたくなくて(ということはつまり、あたし自身が人の読んでいる本を見てそう思うってことを炙り出してしまうわけですが)、通勤電車で読めず。
 そうこうしているうちに最初は絶賛の嵐だったのに、普段海外ミステリなんぞ読まない人も読んだりするから(それ自体はいいことなんですが)、「どこが面白いのかわからないんだけど」みたいな声も出てきて評価が二分していき、こっちはまっさらな気持ちで読みづらくなってきて、ますます積読本になってしまう、という悲しさ。
 仕事場のある人に、「あれ、すごく話題でまだ売れ続けてるみたいだけど、読んだ?」と聞かれ、「買ってるんだけどまだ読んでないんです」と忸怩たる思いで答えるに至って、このままではいかん!、と決心。 とっとと読み終わって、その人に貸さねば!
 しかしそんな決意が必要ないくらい、読み始めたら一気であった。
 ・・・面白い。
 いや、面白いといってしまってはどうよ、という内容ではあるのだが・・・「あぁ、そういうことか・・・」とわかってきても、読むのをやめられず。 最後までアレックスの生きざまを見届けたいと思わずにはいられなくて。
 そういう意味では、アレックスは『ミレニアム』三部作リスベット・サランデルに匹敵する強烈なキャラクター。 タイプ的にも表裏一体というか、根本的なところは似ているけれど発現した方向が違った、みたいな感じが。 彼女を探す刑事のカミーユさんも同じ気持ちになっている(というか、あたしがカミーユの心情に同化しているというべきか)。
 それにしても昨今のフレンチミステリにおいて、主役を張る刑事さんは過去にかなりひどい目に遭っていないといけないの? ← フランク・ティリエ作品と同じことが起こっていて、あたしはとてもびっくり。
 しかし悲惨な出来事をこれでもかと描きながら、どこかユーモアの風が吹いているのは、カミーユを囲む個性豊か過ぎる刑事さんたちのおかげであろうか。 だからラストシーン、「それなら法と正義って、何?」と思いながらもどこか爽快感さえ漂ってしまうのだろうか。でもあたしには、「男と女の間にはどこの国でも深くて長い河があるのね」、とも思えるエンディングだったんだけど。
 でもこれで、自信を持って人に貸せるぞ! 「一気読み、間違いなしです」と一言添えて。

ラベル:海外ミステリ
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2015年09月22日

ナイトクローラー/NIGHTCRAWLER

 ジェイク・ギレンホール目当てのあたしですが、これを最初に知ったのはWOWOWの『ハリウッド・エクスプレス』という向こうの映画情報番組にて。 一瞬にして、「どうしたジェイク!、目が飛び出てるぞ!」と声に出てしまいました・・・。
 実際は目が飛び出るわけはなく、この役柄の間違ったハングリー感を出すために激やせした模様(しかも監督に頼まれたわけでもないのに自分で勝手に!)。
 あぁ、そういう役者バカなところが好きだぜ・・・(てことは『プリズナーズ』のたくましさを備えたかっこよさも、あの刑事役のための役づくりだったということか)。 いつの間にかデ・ニーロアプローチもものにしちゃって、<オタク文系(ときどき理系)青年代表>みたいだったひょろひょろ時代がはるか昔のことのようだ・・・(あ、でも、『ドニー・ダーコ』からもう15年もたつのか・・・昔だ。 転機になったのは『ジャーヘッド』あたりぐらいでは)。

  ナイトクローラーP.jpg 他人の<破滅>の瞬間に、カメラを持って現れる――
   視聴率至上主義が生んだ戦慄の報道パパラッチ

 ルイス・ブルーム(ジェイク・ギレンホール)は学歴もコネもないためいい仕事に就けないと思っている。 だからこそ出会ったチャンスは逃すまいとしていたが、たまたま事故現場に出くわし、現場に乗りこんで衝撃映像を撮ってマスコミに売りつけるパパラッチたち・通称<ナイトクローラー>と呼ばれるカメラマンの姿を目にし、そういう職業が存在することを知る。 その現場に一番乗りしたパパラッチは業界でもベテラン、ルイスは彼の行動を盗み見て学び、ビデオカメラ入手、警察無線を傍受と<ナイトクローラー>へのステップを駆け上がっていく・・・という話。
 予告の段階では、その過程で刺激的な映像を撮るために人としての道をどんどん踏み外していく主人公の破滅的な人生が描かれているのかと思いましたが、全然違いました。
 ルー(ルイスの通称)にはそもそも最初から良心らしきものがない。
 人として踏み越えてはいけない倫理観も持ってない。 だからある意味、報道パパラッチは彼にとっての天職!

  ナイトクローラー1.jpg 殺人現場にも、警察が来る前に堂々と侵入。 証拠を汚染して、CSIが怒るぞ!
 自分がされてきたことへの仕返しなのか、上の立場の者なら何を言ってもいいと思っているのか、応募してきたバイト君を舌先三寸で丸めこみブラック企業顔負けの勤務形態を押し付けたり、スクープ映像がほしかったらオレのことを認めろとばかりTV局の女性プロデューサー(レネ・ルッソですよ!)に無理難題以上の脅迫をしてみたり、あなた、普通に犯罪者ですよ!、といったことをルーは涼しい顔してやってのける。
 こいつ、ソシオパスだな・・・と観客が蒼ざめる頃にはもう遅い、ルーはやりたい放題でどんどん輝きはじめるおそろしさ。
 そう、この映画はあたしが最初に思ったようなそんなありきたりの映画なんかではなく、ベンチャービジネスで生きていくことの危険性(そういう人に関わること自体も危険ですよという忠告)と、起業して生きていくにはここまで行かないとダメかもよという極端な処方箋でもあったのだ!
 とりあえず、ジェイク・ギレンホール、すごかったです。
 俳優としてどこまで行くんだろうなぁ、この人は。 それもとても楽しみ。

ラベル:映画館 外国映画
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2015年09月21日

猟犬/ヨルン・リーエル・ホルスト

 北欧ミステリ、今回の舞台はノルウェーです。
 かなり個人的には“スウェーデン慣れ”してきたので北欧ミステリとざっくりとらえてしまいがちになっておりますが、ノルウェーはスウェーデンと近いけどやはり違う国、ということを結果的に思い知らされました・・・登場人物の、な、名前が覚えられない・・・。

  猟犬.jpeg ちなみにこちら、二段組ながら400ページ弱。
   それでも「<ガラスの鍵>賞」・「マルティン・ベック賞」・「ゴールデン・リボルバー賞」の三冠達成!、ということに驚いた。 この薄さで?! どれだけ(あたしが読んでいる)他の北欧ミステリ作品が長いか、ということのあらわれですかね。

 ヴィリアム・ヴィスティング警部は17年前に解決した誘拐殺人事件の捜査責任者だったが、「有罪の証拠は警察当局の偽造だった」と突然告発され窮地に立たされる。 今は新聞記者となっている娘のリーネは「父がそんなことをするはずがない」と信じ、立場を利用しつつサポート。 いったい誰が証拠を偽造したのか、もし犯人が違う人物ならば真犯人は誰なのか、バッヂを取り上げられたヴィスティングは娘や過去の同僚の協力をひそかに得つつ、再び事件の真相に迫る・・・という話。
 “猟犬”とは、犯人を追いかける刑事の執念と、被害者をつけ狙う犯人とを表すダブル・ミーニング。 警察官としては犯人と一緒にしてほしくないだろうけど。
 そしてあらすじだけ見るとよくある話っぽいんだけど・・・展開にも微妙に既視感があるんだけど・・・やはり<警察内部の闇>を描くことで現実を照射するからでしょうか、それとも長くなりがちな話をすぱっと短くまとめたのが評価されたのでしょうか、どっちでしょう?

ラベル:海外ミステリ
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2015年09月20日

あ、こんなところに!

 リプトンのチルド飲料、クリーミー紅茶ラテを飲んでみました。
 味としては・・・まぁまぁかな。 クリーミーと名乗るだけあってミルクのコク強し。
 茶葉はなんの種類かな〜、と側面をよく見ようとしたところ。

  CA3A1919.JPG こんなところに、カエルのマークが!
   レインフォレストアライアンスの公式マークです。

 へー、コーヒーだけじゃなかったんだ、紅茶もだったんですね〜。
 カエルさん目当てに、しばらくこれを飲んでしまいそうです。

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2015年09月19日

長期の休みになると、なんかいつもこう。

 本日からシルバーウィークという名の連休、なのだけれど、体調不良で昨夜から寝込み・・・休みとなると緊張の糸が切れるのだろうか。 しんどい中、仕事に行くのもつらいけど、休みの日に寝込むってなんか損した気分・・・(仕事に穴を開けないだけよしと思うべきか?、という発想自体が「どんだけ仕事人間なの、あたし?!」と愕然とするが。 実際は仕事なんかしないでずーっと家にいて本を読んだり映画を観ていたいやつなのだよ〜)。
 今回は神経性胃炎(これも原因は仕事がらみだ)と、いつもの貧血がひどくなったやつと、多分季節の変わり目による体調変化の反動。 まぁ、こういうときしか熟睡できない、という普段の生活がそもそも問題なわけですが、そこはあたしの意志でどうにかなるものじゃないので。
 あぁ、たまった映画や本の感想とか、一気に書くつもりだったのに。
 そんなわけで、ぼつぼつとアップしていきたいと思います。

posted by かしこん at 19:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年09月18日

ボヴァリー夫人とパン屋/GEMMA BOVERY

 予告を観て、「わー、なんか見たことある人結構出てる〜」と思い、雰囲気もパトリス・ルコント風に見えたので。 実際、こんなにコメディだとは思いませんでした・・・。

  ボヴァリー夫人とパン屋P.jpg あなたは私を発酵させる――
   彼の妄想は、運命を変えられるか!?

 かつてはパリの出版社に勤めていたこともあるマルタン(ファブリス・ルキーニ)だったが、結局は故郷のノルマンディーに戻り、父親のパン屋を継いで今はパン職人。 いいパンをつくると周囲の評判は上々のようだが、本人はあまりうれしくはない様子。 彼は日々世界の古典、特にフローベールの『ボヴァリー夫人』を折に触れ読み返しては妄想にふけることで退屈さを紛らわす。
 が、ある日、隣の農場にイギリス人夫妻が引っ越してくる。 その名もボヴァリー夫妻。 チャーリー・ボヴァリー(ジェイソン・フレミング)とジェマ・ボヴァリー(ジェマ・アータートン)。
 「ボヴァリー夫人だ!」とジェマの美しさと奔放な行動も相まって、マルタンの妄想は次第に現実と『ボヴァリー夫人』とが混在していくようになる・・・という話。

  ボヴァリー夫人とパン屋1.jpg イギリスからフランスに来て、いちばん違うのはパンの素晴らしさ、と話すジェマに、思わずパン屋であることにヨロコビを見出すマルタン(男って単純)。 確かに、どのパンもおいしそう。 ただ日本人としては、トング使わないの? 直接触るのはもう買い取り決定だからよね?、と一瞬思わずにはいられないが。
 小説の『ボヴァリー夫人』は悲劇で終わる、彼女が同じ道を辿らないように見守らねば!、と固い使命を背負うマルタンは本人が真剣なだけに、周囲から見たらかなり滑稽。 そこが“中年男の悲哀”でもあり、“妄想過多のインテリのイタさ”でもあるのだけれども、ファブリス・ルキーニはそのあたりを絶妙なバランスで表現。 これまで結構、権威を振りかざすイヤミインテリな役が多かった彼だけど、こういうちょっとしょぼくれた感じの役も似合う!
 対するボヴァリー夫人ことジェマ・アターソンさん。 『アリス・クリードの失踪』から何年ですか? すっかり大人の女性になっててびっくり! パンがおいしすぎて太ったとか、むっちりだとか劇中で揶揄される場面がありますが、あなたのレベルで太っているというなら(以下略)。 あえてサイズぴったりのワンピースを着ていることが多いので、彼女のダイナマイトバディぶりを監督は見せつけたかったんじゃないだろうか(ちなみに監督、女性です)。

  ボヴァリー夫人とパン屋2.jpg ワンピースはどれもローラ・アシュレイ風で、そこらへんに彼女のイギリス人らしさを入れている?
 近いようで遠い、そんなイギリスとフランスの違いも楽しめます。
 でも期待した“パトリス・ルコント風”はそこまでではなかったかな・・・。
 「官能的な美」みたいなことがチラシにはあったけれど、それが示唆する場面はかなりわかりやすく(マルタンとジェマがパンをこねるとか)、失笑一歩手前という感じ。 ルコントの方が行間はエロティックだった・・・(ま、これも好みの問題かもしれません)。
 しかし、妄想と現実の違いに痛い目に遭った、と思えたマルタンが、実はまったく懲りていなかったとわかるエピローグ的シークエンスには大爆笑。 現実をまっすぐに受け入れることのできない人物の方が実は強く生きられるのですね!
 なるほど、現代のまさに<大人のファンタジー>でした。

ラベル:外国映画 映画館
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2015年09月17日

そして8冊+1冊(その3)。

 そして、ついに入手してしまったものが、こちらです!
 ・・・いやぁ、長かったなぁ(初版は1989年だそうです)。

  貼雑年譜.jpg 貼雑年譜(講談社 復刻廉価版)
 江戸川乱歩ファンならば言わずと知れたこの存在! ある意味、ファン憧れの一冊!
 (乱歩が生前作成していたスクラップブックです)
 勿論、本物は一冊しかありません。 その昔、東京創元社が<完全復刻版>を出したことがありますが限定数でめちゃめちゃ高価でした!(何故ならばスクラップブックなので、切り抜きを重ねて貼っていたり、その下にメモ書きがされていたりするわけで、それを含めての完全再現版だったわけです。 そりゃーお値段かかりますよね)
 ちなみにこの廉価版は、そういう立体部分は無理ですので、というものになっております。
 それでもこれは、ずーっとほしかったんですよね〜。 出版されたのは天野喜孝が装丁を務めた江戸川乱歩文庫全集が完結した記念としての時期だったのですが、それでも当時まだ10代のあたしには手が出せないお値段で(そもそもその文庫全集もほしかったんだけど買えなかった・・・今なら買えるのに・・・)、それも限定数だったからいつの間にか本屋から消え・・・幻になっていました。
 そしたらいつの間にか、<乱歩生誕100年記念>で増刷になっていたらしい?!
 ジュンク堂三宮店で一冊、透明紙に厳重に包まれていたものを発見!
 うわぁ、まじかぁ・・・、と、買っていいのかどうなのかしばらく自問自答(そもそも自分のようなやつが買ってしまっていいのか、的な。 心の中に秘められていた“乱歩の偉大さ”を前に足踏み)。
 が、多分これが最初で最後のチャンスだ!
 というわけで、買いました! (税抜4000円ですが、こうなったら値段は問題ではない)
 しかしやはりまだ畏れ多くて、透明ビニールのテープをはがすことができない・・・。

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2015年09月16日

そして8冊+1冊(その2)。

 遅ればせながら、続きです。

  アルファオメガ.jpg アルファ/オメガ /フランチェスカ・ヘイグ
 「我はアルファでありオメガである」という台詞(?)がなんだか好きなあたしにこんなタイトルの本を出してよこすとは! それにしても丹地陽子さんのイラストは児童書系に多かった端正なものから、これのように荒々しさを感じさせるものまで幅広くなってきたな、と認識。

  魔術師を探せ!.jpg 魔術師を探せ!【新訳版】/ランドル・ギャレット
 1978年に出版されたものの新訳・復刻版。 『魔術師が多すぎる』の前日譚に当たるそうで・・・そちらの新訳・復刻も待たれます。

  幽霊ピアニスト事件.jpg 幽霊ピアニスト事件/フレドゥルン・キアンプール
 <死後50年、突然蘇った青年ピアニストが、学生たちと音楽大学の事件に挑む!>という帯の文句を見て・・・「この話、知ってる!」と確信。
 『この世の涯てまで、よろしく』じゃないですか・・・。 文庫で改題はよくある手口ですが、こんな即物的な題名よりも(そりゃ内容はわかりやすいけどさ)前の方が好きだった。

  曲がり角の死体.jpg 曲がり角の死体/E・C・R・ロラック
 アガサ・クリスティに並ぶ“もうひとりの女王”によるマクドナルド主席警部シリーズ、邦訳3作目。 原著は1940年発行の<英国本格黄金期の快作>とのこと。
 あぁ、こういう時代のミステリの魅力にはまると抜け出せないなぁ。

  火葬国風景.jpg 火葬国風景/海野十三
 先月の『獏鸚』に続く海野十三の著作の一部を新たにまとめた作品集。
 こっちはそれほど買いたい気持ちは強くはなかったんだけど、表紙イラストにやられた・・・タイトルのフォントも素敵。 東京創元社では「うんの・じゅうざ」と統一表記にするようなので(本や出版社によって「うんの・じゅうぞう」だったりもしてるから)、あたしも今後はそれにならうことにします。
 そしてあと一冊は、超大物が!

ラベル:新刊
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2015年09月15日

死霊高校/THE GALLOWS

 『パラノーマル・アクティヴィティ』『インシディアス』のスタッフが送る、となれば、不条理ではなくまたしても意外に整合性のあるホラーなんじゃないか、ということで(早々に終わりそうという予感もありつつ)いそいそと出かけました。
 しかしその日、上映時間ぎりぎりに駆け込んだあたし(そのときはレイトショーだった)、食べ物も飲み物も何も持ち込むことができず、お客も3人と少ないので冷房ががんがん効きすぎ、「しまった、入口でブランケットを借りればよかった」と後悔しつつ、空腹による気持ち悪さと冷房による頭の痛さで状況はあまりよろしくなく、おまけに例によってPOV視点映画であったためカメラのブレが酔いを引き起こし、体調は最悪な感じに。
 しかしホラーを観るには、これくらいのほうがよさそうです。
 細かいアラが気にならなくなる、音で驚かす演出にびびってる余裕がない、など(だからあまり音で嚇かされた記憶がないのだけれど、思い返せばなかったわけではないな、という程度)。 でも演出は大変にJホラー的というか、当人たちは気づいていないがよく見たら映像にしっかり映っている、という驚かし方がメインだったかな〜。

  死霊高校P.jpg 私の学校にも、いる。

 1993年、ある高校の課題として演劇『絞首台』を上演することに。 しかし本番中に主役の少年が舞台装置の故障で不慮の事故死を遂げる。 20年後、その同じ舞台で『絞首台』を再演することになったが、ある4人の高校生はそれぞれの思惑を胸に、本番前夜の講堂に侵入。 中には舞台装置を破壊して公演を中止にしようと試みる者も。 しかし、壊れていて出入りし放題だったドアが突然開かなくなり、深夜の講堂に閉じ込められてしまった4人は、20年前の事故の真実を知る・・・という話。
 高校が舞台とはいえ、演劇ホールで事故死した高校生の霊がその場にとりついている、という基本設定だけ見れば、数ヵ月後に公開になる中田秀夫最新作『劇場霊』とほぼ同じで(この作品自体はかつての『女優霊』へのアンサーっぽいが)、その印象とかぶらせないための若干インパクトの弱い邦題になったのかな、という気がしないでもない。
 原題の直訳は『首吊り・絞首刑』で、それは劇中劇のタイトルでもあるのだが。
 劇中劇、という意味で手が込んでいる(もしくは悪ふざけがすぎる)のは、主要役者4人のファーストネームがそれぞれ劇中人物の名前と同じであること。 演じる側としては、この感じってどうなんだろう?(まぁ、気味悪がる人は出演しないって話ですかね)。
 最初1/4ほどで繰り広げられるスクールカースト具合であたしはもうとても腹が立って腹が立って。 文科系の何が悪いんじゃ! 演劇やって軟弱といわれる筋合いなぞない!(結構体力も根性もいるんだぞ!)、などとメインのカメラマン役の男子高校生(こいつマジ性格悪い)に呪いをかけてやりたくなる。
 「どうせお前がいちばん先に死ぬんだ!」
 ・・・ホラー映画は、観ていると時々性格が悪くなる。
 そしてしっかり、「20年後に何故、彼らが狙われたのか」という理由が明かされてしまうところが、ここのスタッフのフェアネス精神故なんだな、と思う。 そのあたりはミステリタッチでニヤリですが、ラストシーンはもうちょっと工夫がほしいな・・・。
 ホラー映画は基本低予算だし、『13日の金曜日』のジェイソンのような存在はシリアルキラー・サイコサスペンスものに現在はとって代わられてるし、POV方式は今後もしばらくはホラーの手法として続いていくんだろうな、と思う。 手ぶれ酔いにご注意!、だわ。

ラベル:外国映画 映画館
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする