2015年07月23日

しあわせはどこにある/HECTOR AND THE SEARCH FOR HAPPINESS

 原題切れました、“HECTOR AND THE SEARCH FOR HAPPINESS”です。
 「しあわせはどこにある?」、ってそりゃ、自分では気がつかない、いちばん身近なところにあるに決まってるじゃない?、と、メーテルリンクの『青い鳥』を聞いて育った世代としては思うわけですが、でも知識として知っていることと、自分の経験としてわかるというのはまた別物。 多分そういう話なんだろうなぁ、って予想はつくけど、サイモン・ペッグ&ロザムンド・パイク再共演が楽しみで、観ました。 他にも豪華キャストだし!

  しあわせはどこにあるP.jpg 幸せを探して 愛を探して きみにもどる旅

 ロンドンで精神科医として働くヘクター(サイモン・ペッグ)は、美人で完璧な恋人のクララ(ロザムンド・パイク)と同居し、毎日満ち足りた生活を送っていると思っていた。 ところがある日、自分の不幸を切々と語る患者たちと毎日接しているうちに、幸せとはなんなのか? 自分自身もまた幸せなのか?、がわからなくなってきてしまう。 このままでは精神科医としてやっていけない、自分の人生もわからなくなってしまう、と思ったヘクターは一念発起、「しあわせとはなにか?」を訪ねて世界中を旅することになる・・・という話。
 ヘクターさん、基本的に生真面目だからか、やると決めたら極端な方向に走る人。
 診療室の本棚にフロイトやユングの本とまじって『タンタンの冒険』があるように、実は冒険したい人だったのかもしれない(これまでの人生、無難に生きてきちゃったけど)。

  しあわせはどこにある1.jpg そう思えば、髪型やいでたちがタンタンだ!
   相棒スノーウィーもいなく、中年になってしまったけれど。 そして心の中ではいろいろ思いつつ、ヘクターを応援して旅に送り出すクララ、よくできた人です。
 まず向かったのは中国で・・・行きの飛行機で大富豪のエドワード(ステラン・スカルスガルド!)と意気投合、リッチなチャイナを体験。 感じたことをメモに箇条書きし、スカイプでクララに「おカネで買える幸せね」と言われてチベットに向かったり・・・ヘクターの旅は行き当たりばったりだけど、人との出会いが必ず転機になるのがポイント(実際、チベットかどうかは映画でははっきり描かれない。 チベット仏教の僧との会話が重要なところではあるが、亡命や迫害といった台詞もあったのでネパールかもしれない)。
 学生時代の友人(これがまたえらいことハンサムだ!)を訪ねてアフリカに行けば、現地で医療に従事している彼の姿を見て「精神科医はこの土地では贅沢品。 リッチな街でしか役に立たないけどそんな人たちほど心が不幸なのか?」と悩み、当然のように危ない目に遭って、命があることのヨロコビをかみしめたり。

  しあわせはどこにある3.jpg 現地の麻薬王として、ジャン・レノ登場!
 ヘクターがノートに綴る格言・名言らしきものは、ちょっとずれていて「おや?」と思わせるものやあまりに素朴すぎて「え、それ?」みたいなのが多かったりするのだけれど、なにしろサイモン・ペッグがイヤミなく大真面目に演じてくれているので、なんだかキュートさが先に立ってしまって。 クララがなんでヘクターにそんなに恋しているのかよくわからないんだけど、あぁ、お互いツボに入っちゃったんだろうなぁ、と二人が携帯電話越しに口げんかしていても観ていて微笑ましくなるというか。
 そう、なんだか微笑ましくなってしまう映画なのです。
 イギリス映画特有の、語りすぎない感じもいいし。 
 そもそも<しあわせ>の形なんて人それぞれ(そもそも形があるものなのかどうかすらあやうい)。 結局は自分が納得できるかどうか。 だからこのヘクターの幸せの探求はあくまでヘクター個人のものであって、すべての人に当てはまるわけじゃない。 それでも観ていて微笑ましく思ってしまうのは、その探求への姿勢が真摯だからだろうか(まぁ、旅の前半の「男ってバカ」路線を突き進むヘクターくんはある意味、期待を裏切りません。 多分、恋愛感度の高い人は、男性のこういうところを「ダメだわ〜」と思いつつもいとおしいと感じてしまっているのでしょう)。
 「勇気をもらえる」というほどではないにしろ、それでも観客に対してあたたかなエールになっているのはわかるから。
 ヘクターの恩師役のクリストファー・プラマーは相変わらずキュートさ全開だけど、ピンクのパーカー姿はやりすぎも・・・。 そんな恰好をしなくても、もうちょっと抑え気味カジュアルでもキュートさは十分伝わるのにな。
 あ、チベット仏教のお坊さんも、別の意味でキュートでした。

ラベル:外国映画 映画館
posted by かしこん at 05:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

というわけで、今日は4冊。

 予定通り、センター街のジュンク堂に出動。
 買うつもりの本が実は7月24日発売だったり、25日発売だったり、微妙にニアミス。 結局、また行かなければならないのよね・・・。

  オランダ靴の謎.jpg オランダ靴の謎【新訳版】/エラリー・クイーン
 国名シリーズ第3弾。 今回は解説を法月綸太郎が書いてます!(とはいえ新しく書き下ろされたものではなかったが・・・)
 これも読んだことない。 あたしは国名シリーズの前半をほとんど読んでいないことがわかる。 当時は古本屋で見つけた順に読んでいたからな・・・国名シリーズ以降のエラリー(もしくはエラリイ)の活躍?はライツヴィルものとか結構読んでいるのですが。 こんなにも国名シリーズがお留守なことに大変申し訳ない気持ちに。

  消滅した国の刑事.jpg 消滅した国の刑事/ヴォルフラム・フライシュハウアー
 これはだいぶ前の東京創元社新刊案内に『トルソー(仮)』として紹介されていたもの。 邦題があまりに違いすぎるので、その本だと気づくのが遅れた。 ベルリンの壁崩壊後から10年以上たってから、旧東ドイツ側で謎の殺人事件が・・・みたいな話。 北欧ブームの余波が、最近ドイツにも波及しています。

  世界を変える日に.jpg 世界を変える日に/ジェイン・ロジャーズ
 これは久し振りに表紙にやられて手に取る。 しかも帯には<『たったひとつの冴えたやりかた』の純粋さで、『わたしを離さないで』の衝撃を描きだした近未来フィクション>と書いてある! それはやばそうだ!
 SFが読まない人には敷居が高いジャンルだ、と言われるのは、新しい作品を紹介するときにすぐ過去作品を引き合いに出してしまうから、かもしれない。 でもわかりやすいんだよね、こういうたとえ。

  星のかけら.jpg 星のかけら/重松清
 どうした気の迷いでしょうか、重松清と浅田次郎の区別がつかないあたしが手に取るとは!
 ただ最近ニュースで耳にする学校のいじめ問題が、あたしが思うところの“いじめ”とどのへんが違うのかしらという感覚を探したくて、いじめを題材に扱うことが多い重松作品がちょうど新刊棚にあったので読んでみようかな、と。
 主人公は小学六年生のようで、児童書的な位置づけかも(それはそれでよし)。

ラベル:新刊
posted by かしこん at 03:49| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 買っちゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする