2015年07月13日

本を読む、とは



 先日、仕事がらみで、<読書する人・しない人>というワークショップに参加した。



 そのミーティングの主旨としては、読まない人にいかに本を読んでもらうか、どうすれば



興味を持ってもらえるのか。 本を読んではいない人でも心の中では読みたい気持ちは



あるならばどう手助けできるか、というような感じ。



 あたしは読む側の人間なので、読まない人の気持ちはわからないけれど、他に楽しい



ことがあればそっちに行くだろ、というのは理解できる。 知識や教養を得る方法は読書



以外にもあるわけだし(それこそ映画でも音楽でも、誰かと会話することからでも)、むしろ、



読まないけど「実は読みたい・本は読んだほうがいいんだろうな」と考える理由のほうが



知りたい、と思って「出ます!」と手を挙げたわけなのだが・・・。



 結果的には時間が足りなかったな。もっと突っ込んだ議論がしたかった。



 まずは国民生活白書(だったかな?)からの引用で、全国の大学生の一日の読書時間



0分が40%、スマホにさわる時間0分が4%というデータが紹介される。 まぁ、あたしが



大学生のときも「学生は本を読まない」と言われていたし、今ではスマホで読書をする人も



いるでしょう。 しかしこういう形の数字で示されると、人はどよめくもんですね。



 そんなわけで、某大学から学生への読書推進の取り組みが紹介されるが、言っては



なんだがレベル低いぜ・・・それ、あたしの世代が高校でやってたの以下だから(とは



思っても口には出しませんよ)。



 その後、グループセッションに入ったわけだが・・・たまたま同じ組織の結構えらい人



(直属の上司ではないけれどたまに一緒に仕事をすることあり、気さくで偉ぶらない人



なので仕事はしやすい)と同じグループに。 その人は年に100冊以上読む人なのだが、



そんな人にあたしは「きみは異常、むしろ読書好きじゃなくて活字中毒」と言われてしまう。



年100冊読む人にそんなこと言われたくない!、とあやうく身内で泥仕合になりそうになる。



 グループセッションの目的は、「本を読まない人に本を読んでもらうには、興味を持って



もらうにはどうするか」というものだったのだが・・・あたしとしては前述の理由を知りたかった



のでちょっとテーマからずれるが聞いてみることに。



 で、そのグループには「本は読みません!」と断言する人が一人しかいなかった。



 あとは、学生のときまではほとんど読まなかったけど、仕事をするようになって必要に



せまられて・・・みたいな人がちらほら。 だからつい、その人に質問が集中してしまう。



 「なんで本を読みたいなぁと思うんですか? 別に読書をすることがただひとつの“正しい



行為”ってわけじゃないじゃないですか。 娯楽の一種だし、教養を身につけるには他にも



方法はあるわけだし。 でもあえて本を読むには的な目的のここに参加したってことは、



本を読まない自分に対して後ろ暗いというか、罪悪感みたいなものがあるんですか?」



 そう、あたしはそれが知りたかったのだ(あたしが本を読むのは、今や習慣ではあるが



もともと高尚な目的からではなく、「もっと知りたい・そして現実から逃避できれば尚更」と



いうただの欲望である)。



 しかし彼はあまりそのようなことは考えたことがなかったらしく、はかばかしい答えを



もらえないまま時間切れ(あとでえらい人に、「すごかったな、異端審問かと思ったよ」と



言われる始末。 あたし、ケンカ売られてる?!)。



 というわけで不完全燃焼。 本を読む人と読まない人の間には深くて長い河があるの



かしらん、と思っていたところに、同じ職場の人からちょっと相談される。



 「通勤時間が長いんで、なんかいい本、教えてもらえませんか」



 ・・・この項、続きます。


posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・読書 reading books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする