2015年07月12日

メイズ・ランナー/THE MAZE RUNNER



 うーん、アメリカってディストピア世界でのサバイバルストーリー、好きだよなぁ。



 というか、ひとつ当たれば類似品が次々出てくる感じに近いのか? 最初から三部作と



銘打つからには最後まで作ってくれるんだろうな、どうなんだ?!、という葛藤もあり・・・



観るのを悩んでおりましたが、たまたま上映時間がちょうどよかったので。



 原作は未読ですが、ポスター見た感じでは「『ハンガー・ゲーム』『CUBE』?」と



いう印象(あぁ、なんだか『CUBE』がもう懐かしい・・・)。



   その「迷路(メイズ)」は、どこまでも迫ってくる。



 主人公(ディラン・オブライエン)は上部に向かっている貨物エレベーターの中で目を



覚ます。 今の状況はまったくわからない、そして自分に関する記憶もまったくない。



エレベーターが止まるとそこは見知らぬ土地で、相当数の同年代の少年〜青年たちに



取り囲まれている。 集団のカリスマ的リーダー・アルビー(アムル・アミーン)によれば、



月に一度エレベーターが生活必需品と“新入り”を運んでくるという。 自分の名前も



しばらくすれば思い出せるらしい。 だが主人公(のちにトーマスという名前だと思い出す



ことになるが)は、とにかく状況を把握したい・ここから脱出しなければ、としか考えられない。



 が、その場所は巨大な壁に周囲を囲まれ、向こう側は見えない。 壁の隙間から出て



いこうとするが、止められる。 壁の向こうは迷路になっていて、毎日迷路は動いて変化



している、と。



   そしてその隙間は決まった時間しか

    開いていない。 “ランナー”と認められた者しか迷路の中を探索できない。



 同年代の男子集団といえば『蝿の王』。 冒頭はその要素が強く感じられるけど、



それはトーマスが「空気の読めないやつ」だから不要に対立を煽るというか、平穏を



乱しているように感じられて、「こいつあんまり好きじゃないな」と思ってしまった。



いじめっ子(?)役となるギャリー(ウィル・ポールター)が、あたしにとって数少ない



見覚えある俳優(『リトル・ランボーズ』の最初悪ガキっ子)だから余計に、「あー、



またリトル・ジャイアン的な役かぁ」と感じてしまって残念だったのだ。 なんでだろう、



ちょっとふてぶてしげな表情が似合うから?



 ちなみにもうひとり見覚えがあったのは、サブリーダーでのちにトーマスの理解者と



なるニュート(トーマス・ブロディ=サングスター)。 背が高いのに目鼻立ちに残る



キュートさがやけに気になる・・・と思ったら、『ラヴアクチュアリー』のあの男の子!



こんなに成長したの?!、と驚愕。 「他人の子供の成長は早い」ということわざを



また実感する。



 そんなわけで主人公なのにあたしの好感度は低いトーマスくんに簡単に味方は



できず、「何故そんなにやたら行動したがる? 彼らのほうが長くここにいるんだから



きみが思いつくようなことはだいたいやってるはず、まず話をちゃんと聞け!」と結構



イライラ(あたしだけか?)。 しかし男子というものは順序立ててトーマスの求める



ことに対していちいち辛抱強くすべて説明してはくれないものなのね・・・あぁ、難しい。



   名前を思い出し、壁に刻み込むトーマス。

   ギリシャ彫刻風の顔立ちなのだが、あまりあたしのハンサムアンテナには引っかからず

   ・・・別な映画で観ても気づかないかもしれない



 ただ、後発映画としては社会の仕組みを一切説明せずに観客もトーマス同様手探りで



進まなきゃいけない、という点に好感が持てる(SF的に元ネタが見えるときがありますが、



若者向け映画なのでこれくらいはむしろちょうどいいでしょう)。 続きもあるけどこれ一作で



終わってもいい、という潔さも買いか。



 ただ、壁内部の少年たちのやりとりがなかなか面白く、肝心のメイズ場面が意外と少ない



(『CUBE』より全然凝ってない)というのは微妙かな、と。 でも少年たちの関係性をある



程度掘り下げないと、誰が死んで誰が生き残るのかというスリルを生めないし・・・ここも



バランスですかねぇ。 でも結果的にはテンポよく進んだかな。



 ラストにパトリシア・クラークソンが登場したのはうれしい驚きでした(しかしキャラ的には



とても危険な存在)。



 エンドロール後にはパート2の予告が出たのは親切かな。



 でも興行収入がたとえ悪くてもちゃんと公開するよ!、という宣言のように感じられ、



それはそれでちょっと物悲しい・・・。



 あたしが続きを観るかどうかは、そのときのタイミング次第かな?


posted by かしこん at 18:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする