2015年07月02日

特捜部Q 知りすぎたマルコ/ユッシ・エーズラ・オールスン

 今回の延長できない図書館本、まずは一冊目『特捜部Q 知りすぎたマルコ』をようやく読み終わる。
 特捜部Qシリーズも5作目だというのに、とっさに作者の名前がまだ言えないあたしである(それでなくとも北欧系の名前は発音しづらいのに、ミドルネーム的なものがあれば余計に、と覚える気を放棄している感もあるが)。
 そんなわけで、コペンハーゲン警察内にある特捜部Qは未解決事件を主に扱う専門部署であるが、相変わらず責任者のカール・マーク警部補はやる気がない。
 今作の実質上の主役は、タイトル通りまずいことを知りすぎてしまった少年マルコ。

  特捜部q05.jpg マルコ、15歳の苦難の人生。

 マルコ少年の壮絶なる逃走劇、その果てに辿りつこうとする真実追及の前には、女性問題で悩むカール・マークなど正直どうでもいい。 いつも彼はスロースターターであるが、今作ほど「とっとと働け、バカ者!」と思ったことはない・・・得体の知れぬ助手のアサドやローサのほうが今回はずっと頼りになったよ(ところで、なんかもうひとり、特捜部Qに加わったような気もするんだけど・・・、この人、また出てくるの?)。
 アサドの謎というか過去の片鱗が見える場面もあるけど・・・このシリーズにそれは必要だろうか、と考えるようになった。 人のすべてを知らなくても一緒に仕事はできるし、仕事振りで信頼関係は築けるはず(実際、これまでお互い命の危険に遭いながらさりげなく友情を培ってきたではないか)。 だから本人が語りたがらない過去を掘り返す必要はないんじゃないか、特にいろいろ複雑な民族問題を抱えているヨーロッパにおいては。
 マルコとカールがいつ出会うのか、がひとつのゴールになった今作は『24』ばりのノンストップ・サスペンスアクションではあるが、謎解き要素は少ない。 しかしジョン・グリシャム『依頼人』のように信頼できる相手が存在しないマルコの孤軍奮闘ぶりがメインなので、それくらいでいいのでしょう。
 今回はODAの闇に迫ったりとだんだん社会派寄りになってきてますしね。

ラベル:海外ミステリ
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする