2015年06月30日

想定外とはこのことか

 昨日はパソコンを開く余裕もなくダウンしてしまいました。
 今朝も「うぉぉ、仕事、行きたくない〜」という気持ちをどうにか振り切って這いずるように起き、仕事場へ。 低気圧が来ているせいだと思っていた。
 そして今日、珍しく仕事が早く終わったので「おぉ、今日は早く帰れるぞ!、どこか寄り道したい」気持ちは山々なのだが、どうも調子がよろしくないというか、気分が乗らない。 雨は降り始めてきたから気圧の変化のせいではないはず・・・と思ったら立ちくらみ。
 えっ、もう貧血の時期? 予測より早いんですけど。
 仕方がないので今日はまっすぐ帰ろう、と電車に乗れば、人身事故があったらしくダイヤが乱れている・・・これは仕方ない。 ホームのベンチに座り(普段は座らないのだが、よろけてホームに落ちたりしたら迷惑である)、図書館から借りている延長できない本を読み進める。 結構いいペースで進んでおります。
 それでも、いつもよりは確実に早く家に帰れた。 なんだか感慨深い。
 速攻でシャワーを浴び、洗濯機を回し、こうしてパソコンを開いたわけなのですが・・・。
 新幹線で火災、というニュース見出しにドッキリ。
 停まる駅が限られている早い新幹線なら、被害が拡大しそうというか、乗客の方々は大変だなぁ、と想像して恐ろしくなる。 そういうリスクは常にあるはずなのに、あまり意識していないということに。
 普段だって通勤に電車を利用しているけど、同じ車両に乗り合わせた人が焼身自殺図るなんて可能性、頭をよぎったことがない(地下を通るときは、「あぁ、このトンネルがもし崩落したら、死ぬな」と以前思ったことはあるが、すっかり慣れてしまったらしい)。
 ・・・こういう場合の個人の危機管理とは、どこまでできるものだろうか。

posted by かしこん at 18:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 体調 好不調の波 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月29日

今日は7冊。

 今回はどっかりと、東京創元社に貢献。

  軌道学園都市フロンテラ1.jpeg軌道学園都市フロンテラ2.jpeg 軌道学園都市フロンテラ/ジョーン・スロンチェフスキ
 <青春小説×ファーストコンタクトSF>だそうである。 なんとなく、初期の萩尾望都の香りがする・・・(『11人いる!』とか)。

  子守唄.jpeg 子守唄/カーリン・イェルハルドセン
 スウェーデンミステリ。 『お菓子の家』『パパ、ママ、あたし』に続くショーベリ警視シリーズ3作目。 どうやらもともと三部作構想だったらしいのだが、実際は8作目で完結したらしい。 つまり、邦訳権をこの3作分しか買っていないということで、この続きが出るかどうかの保証はない!
 とりあえず売り上げには貢献しているので・・・よろしくお願いします。

  薔薇の輪.jpeg 薔薇の輪/クリスチアナ・ブランド
 あれ、この前、クリスチアナ・ブロンドのこと思い出さなかったっけ?、ということで、シンクロニシティばんざい!

  遠野物語拾遺retold.jpeg 遠野物語拾遺retold/京極夏彦×柳田國男
 『遠野物語』は今でも比較的手に入りやすいけど、拾遺となるとなかなか難しいよなぁ、と思い直し、先日悩んでやめた角川文庫新刊から拾い直す。

  だめっこどうぶつ7.jpg だめっこどうぶつ 7/桑田乃梨子
 カバー裏折り返しのところの“著者近況”に衝撃を受ける。 えっ!、にょろりが!
 マンガの上でしか知らない人の飼いネコなのに、なんかもう結構長く読んでいるから知ってるみたいな気持ちになってしまっていたよ・・・遠藤淑子のななっちといい、桑田乃梨子のにょろりといい、こっちも付き合いが長いだけに、訃報には心が痛む・・・。

  ゲルマニア.jpeg ゲルマニア/ハラルト・ギルバース
 またしても仕事の早い酒寄さんの名前につられて。
 1944年のベルリンで起こったシリアルキラー事件に、元刑事であるユダヤ人が解決のために呼びつけられる、という、どこかフィリップ・カーの<ベルリン三部作>にも似た感じではないか! でもこっちの方がかなりシリアスっぽい(なにしろ主人公がユダヤ人である)。 グンターのようなユーモア感覚の持ち主かどうかは不明、しかも本が分厚い。
 でもこれも、シンクロニシティかも。

ラベル:マンガ 新刊
posted by かしこん at 03:10| Comment(2) | TrackBack(0) | ☆ 買っちゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月28日

駆け込み女と駆け出し男

 先日仕事場にて、別部署の方ではあるが(パワハラお局様のことで)ずっとあたしとEさんのことを心配してくれていたIさんとたまたまお昼休憩が一緒になる。
 「あ、昨日、『駆け込み女と駆け出し男』、観たんですよ」と報告。
 「それって大泉さん出てるやつ? 新聞かなんかで映画評見て面白そうって思ってたわ。 お目当ては大泉さん? 私もあの人、好きだわ〜」

  駆け込み女と駆け出し男6.jpg 大泉さん、長台詞がんばってましたよ。
 「大泉さんも好きですけど、監督さんが好きなんですよね〜」
 「あぁ、なんか、その監督さん、かしこんさんが好きそうって気がしてた」
 えっ!、そんな話、前にIさんにしたっけ? あたし、見抜かれてる?、とドキドキする。 好みというものは、本人が意識している以上にだだ漏れなのかもしれない。
 そんなわけで、遅ればせながら観に行ってまいりました。
 上映時間が長いため(なにしろ143分。 舞台での井上戯曲なら3時間越えは当たり前だが)うまいことタイムスケジュールが合わなかったのと、どうせしばらくやっているだろう、という油断が、ぎりぎりの鑑賞になった理由でございます。
 原田眞人監督が好きなのは、群像劇をきれいに捌いていくところ(例:『クライマーズ・ハイ』『魍魎の匣』)。 勝手な認識ですが、原田監督は作家性と職人技がバランスよく同居した方だと思っているので、それも理由かな。 ご本人、役者もできるし、というのも大きいかも。 井上ひさし自体は実はそんなに好みではないんだけど、脚本は原田監督が書いてるし、井上戯曲にある言葉遊びの部分は映画的流れをぶちぎらない程度になるんじゃないかな、と期待して。 実際、かなり舞台的な部分と、リアル江戸時代な描写とがバランスよく構成され、結果的に大変面白い悲喜劇になっております。

  駆け込み女と駆け出し男P.jpg駆け込み女と駆け出し男P2.jpg 泣いた後には、笑いましょうよ。

 時は江戸時代後期、男から三行半を叩きつけることができてもその逆は不可能であったため、離縁を求める女たちは縁切寺に駆け込むしかなかった。 なかでも家康公の肝入りとして幕府公認の縁切寺として名高い東慶寺には、複雑な事情を抱えた女たちが沢山駆け込んでくる。
 豪商の愛人・お吟(満島ひかり)と夫の暴力から逃げだしたじょご(戸田恵梨香)はたまたま別に東慶寺に向かっていたが、お吟が追いはぎに襲われ撃退しつつも怪我をして動けなくなったところにじょごが通りかかり、二人は一緒に駆け込むことに。

  駆け込み女と駆け出し男3.jpg 目的が同じとなったら女同士の連帯感は強い。
 駆け込み成就したら、女たちの聞き取り調査を行う御用宿にしばし身を置く決まり。
 二人は近くの柏屋に住み込み、三代目柏谷源兵衛(樹木希林)を調停人として信頼、甥の医者見習いながら戯作者志望の信次郎(大泉洋)もまた女たちに協力する。
 リアルタッチ・江戸なのは描写だけでなく台詞も。
 「にんさんばけしち(=人三化七)」など、若い人は漢字変換もできないんじゃない?、意味不明じゃない?、みたいな言葉が説明なしにぽんぽん飛び出す。 しかし人としての感情の発露は結構現代的でもあって、やはりそこはバランスなんだろうなぁ。 笑えるばかばかしいところとシリアスな部分とがいい感じで配置され、2時間以上をまったく長くは感じなかった。
 満島ひかりがすごくいいなぁ。 というか、うまい。 描き方によってはすごくいやな女になりそうなのに、全然そんなことがなくて。 とにかく粋で、芯が強くて美しく、艶っぽい(眉を剃ってお歯黒もしているのに)。 戸田恵梨香は鉄練り女にしてはかわいらしすぎる&華奢なのがリアリティを少々損ねているのではあるが、あたしが観たうちでは彼女のベスト、と言っていい演技ではないか。

  駆け込み女と駆け出し男4.jpg お吟さんにはそりゃ豪商(堤真一)も惚れこみますなぁ。 こんないい女、いないよ。
 お吟さんとじょご、この二人の友情というか同志愛に、胸が熱くなるどころじゃないよ!
 大泉さんもよかったけど、あたしのぐっとくるポイントはここでした。
 あとは『クライマーズ・ハイ』に出ていた人たちが出ているとニヤリとしてしまう・・・監督、気に入っているのね!、みたいな(次作『日本のいちばん長い日』にも出ている人たちも結構いるから余計に。 あぁ、堺雅人はスケジュールが合わなかったんだろうなぁ)。
 あらすじだけだとフェミニズムっぽい映画と思われそうだが(そういう感覚がゼロとは言えないけど)、男ばかりが悪者として描かれているわけではないし、寺に駆け込んでいる女たちの事情はすべて説明されるわけではないものの、困った厄介な人がいることも描かれているし。
 “縁”はお互いさまなのだから、縁を切るものまたお互いからでいいじゃないか、ってことですよ。
 今のところ、今年の日本映画ではベストかも!

ラベル:日本映画 映画館
posted by かしこん at 17:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月27日

すでに暑さにやられております・・・

 やっと土曜日、です。
 一週間の疲れがどっと出てしまったようで、意識はあるのに身体がなんだか動かない、という状態で、布団の上でいつまでもダラダラ・ゴロゴロ。
 昨日からの雨で多少気温が下がり、家の南側・北側の窓を開けているのでほどよく風が入ってくるのも、つい動けなくなっちゃう原因かと思われます。
 あぁ、ほどよい涼しさがそこにはある〜。
 昨日は確かにそれまでに比べると気温は多少下がってはいたけれど、20℃越えたら暑いあたしにとってはまだ涼しくない! しかも「もしかして、湿度100%ですか?」と言いたくなるほど空気が靄っており、体感温度はぐっと高い。
 あたし、この夏を乗り切れるだろうか、とつい不安になる。

 で、図書館から「予約図書が届きました」という連絡があったので、昨日の帰りに三宮図書館に寄ったのですが(ここは平日21時までオープンしているのでありがたい)、来た2冊はどちらも予約者が込み合っている作品・・・2週間で読まねば。 なのに昨日今日と、だらだらしちゃってるよ〜。
 ちなみに、図書館で告知を発見。 神戸市立図書館では『絶歌』は一切取り扱わないそうです。 まぁ、リアル地元だからな、と思いつつ、こういう張り紙がしてあるっていうことはそれだけ問い合わせがあったのだろうか、と考えてみる。

posted by かしこん at 19:51| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月26日

チャッピー/CHAPPIE

 映画監督には大きく分けて二種類ある、と思う。 自分が撮りたいものを突き詰めて撮る人(こういう場合得てして「作家性が強い」と言われたりする)と、なんでもやりますよ、という職人肌タイプ。 勿論、この二つがバランスよく混じっている人もいれば、職人肌から作家性へと変貌していく人もいる。 それはデビューの状況によっても違うとは思うけど。
 ニール・ブロムカンプは明らかに前者。 ある意味、「いつも同じ映画を撮っている」タイプ。
 なので子供向け映画っぽさを醸し出しているこの『チャッピー』でさえ、実は『第9地区』と基本的には同じ話なのである。
 なんだろう、この、彼の映画に常にある<異形の者たちへの愛>は。
 多分、あたしはそこに惹きつけられるんだろう。

  チャッピーP.jpg ・・・ボクを・・・なぜ怖がるの?
   彼の成長は、人類の理想なのか――。

 舞台は2016年の南アフリカ・ヨハネスブルク。
 世界一治安の悪いこの都市ではロボット警察部隊が導入され、それを生産する会社は莫大な利益を上げている。 同社の技術担当責任者であるディオン(デヴ・パテル)は、独自に世界初の自身で感じ、考え、成長することができる人工知能搭載ロボットの開発に没頭し、ついに成功するも、警官ロボのスイッチを切れば元通り悪事はやり放題と考えたギャンググループに誘拐されてしまう。 会社に内緒でつくり上げたAIロボットなので公に助けを求めることができないディオンは、「そのロボットに知識を教えに来るからな!」と言い残して逃走。 「まだその子は赤ん坊と一緒」と言われ、むしろおびえた子犬のような動きをするロボットにジャング一味の紅一点はメロメロになり、突然母性を発揮し出す。 彼女によってチャッピーと名付けられたAIロボットは、ギャングたちから危険地帯を生き抜くスキルを、創造者たるディオンからは芸術や心の豊かさを学び、ぐんぐん成長していく。 しかし疑うことは知らないので、ギャングたちに言いくるめられていろいろ摩擦を引き起こす。
 一方、ディオンにライヴァル意識を燃やす元軍人の技術者ヴィンセント(ヒュー・ジャックマン)はロボット型警官を快く思っておらず、自分が開発した大型戦闘ロボ(これがまた『ロボコップ』に出てくる“あれ”そっくり)を実戦に投入するよう社長(シガーニー・ウィーヴァー)に直訴するものの相手にされず、ディオンに直接反撃する機会を狙う。
 明らかにタチの悪いギャングたちの登場にびびるが、なにせ舞台はヨハネスブルクである。 そういう人たちのほうが多い、というかそういう人たちしかほぼ出てこない。 警官はいくら命があっても足りないから、ロボットを前線に導入するという設定には説得力がある(人間の警察官そのものがいないわけではない)。

  チャッピー5.jpg 黄色いマシンガンてどうよ・・・と思うがこれがまたちゃんとした威力を発揮。 彼は何故か「ニンジャ」という渾名・・・日本に憧れているのか?
 チャッピーから「マスター(創造主)」と呼ばれるデヴ・パテルくん、『スラムドック$ミリオネア』から成長したねー、と思うところであるが、あたしは『ニュースルーム』でこの3年の彼を見てきているから意外性はないよ♪

  チャッピー4.jpg コンピューターに強い技術者として、インド系の方々が出てくるのがもう普通のイメージになってるしね。
 ヒュー・ジャックマン、別に彼じゃなくてもいい役ではあるんだけど・・・「この監督と仕事をしたい」ってのがあるのかも。 キリスト教的価値観に縛られているが故にAIの独自性を拒絶する感じが(機械が自分で判断して動くなんて許せない、あくまで機械は人間が操るべきものだ、的な)、『プリズナーズ』で彼が演じた敬虔なキリスト教徒であるが故に苦悩する父親役の合わせ鏡のようで、設定が変わればこうも違うもんか、と驚いてしまう(まぁ、役としての個人の性格がまず違うんですけど)。
 明らかにひどいやつらとして登場するギャングたちに、チャッピーの存在によって引き出される人間味を見せられると、ついこっちも同情したくなったりするけど「いやいや、やってることはやっぱりひどいよ」と思い返さずにはいられない。
 善と悪とははっきり線引きできるものなのか。
 情は正しさと相容れないのか。
 ・・・いつも考えさせられるなぁ。

  チャッピー2.jpg いろんな意味でせつないチャッピーの姿は、『第9地区』のラストシーンともちょっと重なります。
 生物は遺伝子の乗り物に過ぎない、のリチャード・ドーキンス『利己的な遺伝子』説から40年近くたってる気がするけど、やはり<種としての生物>としてよりは<個としての自分>を基準に考えたいところから抜け出せない人間にとっては、「自分の肉体は乗り物にしか過ぎない。 意識はそのままで、違う乗り物に乗り換えればいい」という発想は永遠の命を求めることへのひとつの回答である気もする(受け入れられない宗教もあるだろうけど、宗教観の薄い日本人の一部であるあたしとしては、結構痛快な結末であった。 その先に不安がないわけではないけど)。
 『ルパン三世VS.クローン人間』のような禍々しさがないからかな。
 チャッピーを演じたのは例によってシャールト・コプリーで、監督には欠かせない俳優なんだろう。 監督の想いを彼が体現する、そういう関係が出来上がっているのがすごい。
 また、たとえ「同じ話」であっても、ニール・ブロムカンプ監督の映画をあたしはこれからも観ていくんだろうなぁ、と思う。

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2015年06月25日

ジェームス・ブラウン 最高の魂(ソウル)を持つ男/GET ON UP

 ジェームス・ブラウンといえば、赤いサテンのスーツにパーマの長髪、「ゲロッパ!」なイメージなのは、時代的に晩年にあたる時期しか知らなかったからなのね。 と、この映画を観てつくづくそう思ったのでありました。 ジェームス・ブラウンの伝記映画、という体裁をとってはおりますが、この映画は実はファンクの魅力を伝える内容!
 あぁ、やっぱりあたしファンク好きだ〜!、と実感してしまいました。

  JBP.jpg いまこそ感じて欲しい、魂(ソウル)の叫び――。
   音楽の歴史を変えた男の栄光と挫折、そして知られざる友情を描いた真実の物語。

 ファンクの帝王として大スターとなったJB(チャドウィック・ボーズマン)。
 しかし少年時代は親に捨てられ、劣悪な環境で育つ。 しかし彼の救いとなったのは、近所の教会で歌われていたゴスペル。 その後、窃盗罪で刑務所に入ってしまうが、慰問に来たゴスペルシンガーグループのリーダー、ボビー・バード(ネルサン・エリス)に才能を見いだされ、出所後は音楽・ショービジネスの世界に進むという目的ができる。
 ヴィオラ・デイヴィスやオクタヴィア・スペンサーが続々登場!、と思ったら、監督は『ヘルプ〜心がつなぐストーリー〜』の人で納得。 特にヴィオラ・デイヴィスはJBの母親役で、晩年の老女の姿はその背中と肩化の落ち方とか歩き方とかほんとに老女で、「あなた、いったいいくつですか?!」と毎回その年齢不詳ぶりに驚かされる。 素敵な女優さんです♪
 かなりスムーズにスターになっていったように描かれているように感じたのだけれど、まぁ、時間が足りないからだろうな。 番組のトリをまだ新人のローリング・ストーンズに譲らなきゃいけない、みたいな場面はあったけど(ちなみにこの映画のプロデューサーはミック・ジャガーです)。

  JB4.jpg “白人”だけど、JBを支えるマネージャー(ダン・エイクロイド!)。
 JBには奇行癖がある、というイメージがあったけれど、人生の流れを見せられちゃうと「ある程度は仕方ないかなぁ」と納得できてしまうからすごい(でも奥さんへのDVはいかがなものか、ではあるのだが、彼自身がそういう家庭で育っているから、当時は虐待の連鎖という概念はなかったかも)。 歌手でありつつもアイディアマンであり先駆者でもあるから、理解してくれる者が少ない(まして本人は周りに理解してもらおうと説得する意識すらない−わからない方がおかしいと思っているから)。 ライヴシーンに力を入れた分だけ人生のエピソードは若干ぶつ切り感はあるものの、でもこうまとめるしかないよなぁ、という構成の苦労を感じた。 人種差別に関わる部分も必要最低限に伝えられ、音楽の熱を奪うことはない。 時期によって自分の衣装のテーマカラーを決めていたことも初めて知った。
 で、勿論JBの伝記映画ではあるのだが、彼の親友であるボビー・バードとの友情が横軸となり、それが胸に迫る。 天才であるが故、頂点に立つ者であるが故の孤独と、天才を目の前にして自分が凡人に過ぎないと自覚してしまった悲哀の対比。

  JB3.jpg 素直になることはスターにとって、弱みを見せることになるのだろうか?
 天才の気まぐれと傲慢さに振り回され、多くの人が彼の元を去るけれども、彼だけは絶対離れないだろうという盲目的な信頼がときにお互いを苦しめるのだけれど。 でも、ともにある時期を過ごした、という絆は一生消えないものなのだろう。
 歌、すごいうまいなー、と思っていたら音源はJB本人のものらしい。
 あぁ、だからこそこんなにもライヴシーンが素晴らしいのか。
 こっちのファンク魂にも火がついてしまうのか。
 しばらくファンクのリズムが鳴りやまない。
 次はブライアン・ウィルソンの伝記映画が待機中なので、それも楽しみ!

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2015年06月24日

今日は6冊。

 なんか気がついたら6月も後半なんだけど!
 日々、「暑いよ〜」ということでだれきってしまい、よく考えておりませんでしたが、もうそんな時期かよ!、と焦っております(しかし具体的に何をすべきなのかはよくわかっていないというか、いろいろ取り組めていないというか)。

  雪と珊瑚と.jpeg 雪と珊瑚と/梨木香歩
 えっ、角川文庫からなんて珍しい。 なんとなく表紙からは淋しい印象を受けますが、確かそういう話ではなかったはず。

  蒼海に消ゆ.jpeg 蒼海に消ゆ/門田隆将
 先日の『大日本帝国の興亡』の影響で、戦争関係ノンフィクションに興味が起こってきております。 8月には『日本のいちばん長い日』が公開されることですし、あたしはつくづく現代史を知らないなぁ、と痛感しております。

  山賊ダイアリー06.jpeg 山賊ダイアリー 6/岡本健太郎
 わーい、新刊! ただ、こういう早いペースで入手すると、次の巻が出るのがすごく先に感じてしまうのよね・・・。 でもきっとばたばたしているうちに出るのだわ(若い頃はすごく長く感じていたのに)。

  とりぱん18.jpeg とりぱん 18/とりのなん子
 『とりぱん』ももう18巻だなんて! でも北東北生活を思い出させる唯一のものになってきているので、いつまでも続いてほしいなぁ。

  双頭のバビロン1.jpeg双頭のバビロン2.jpeg 双頭のバビロン/皆川博子
 おぉ、『双頭のバビロン』、ついに文庫化!
 双子の光と影、という内容であるらしきことが表紙からすぐわかるぜ。
 『少年十字軍』もそうなんですが、見た目でもう「傑作だ!」とわかるものほど読むのがもったいないものはないという・・・だって読み始めたら終わっちゃうんですもの。

ラベル:新刊 マンガ
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2015年06月23日

コンビニカフェデビュー

 コンビニカフェの先駆けといえばセブンイレブンだが、そして仕事場の近くにあるのもセブンイレブンなのだが、そこはブラックが基本。 ミルクはポーションタイプのやつなのであまりうれしくない。
 で、結局カップのチルドタイプを買うことが多くなってしまうのだが(そうするとコーヒーじゃなくて紅茶系にいってしまう)、それじゃせっかくのコンビニカフェが堪能できない!
 朝、あまりに暑かったので、そして思いのほか家を早く出られたので、最寄駅途中にあるファミリーマートに寄ってみた。 アイスカフェラテののぼりがはためいていたのがずっと気になっていたのである。

  ファミマアイスラテ.JPG 氷がたっぷり〜。

 氷が詰め込まれたカップを買い、専用抽出機の下に置いてボタンを押す。
 ファミマはあったかめのミルクが先に出てきて氷を少々溶かしつつ、最後にエスプレッソが出てくる流れ。 それでもかなり氷は残っていて、なんかすごい、と思ってしまった。
 ガムシロップの他に、バニラシュガー・キャラメルシュガーなどの小瓶も置いてあり、お好みでどうぞ、な感じ。 意外にも、結構カフェっぽいじゃない〜。
 しかし、袋に入れてくれたりするわけではないので、カップを手に持って店を出ると・・・日傘が開きにくい。 そして駅まで辿りつけば日傘が閉じにくい、そして定期も出しにくい。
 あぁ、片手が埋まるってそういうことね!
 味としては、ミルクに負けないよう焙煎強めのコーヒーを使っている感じがする。
 今度はローソン行ってみようかなぁ。 セブンもアイスカフェラテ(カフェオレ?)を始める計画を発表したし、スタートが待たれる。

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2015年06月22日

夜が終わる場所/クレイグ・ホールデン

 かつて、新刊として本屋の平台に並べられていた頃(2000年くらい?)、この表紙の禍々しさを越えた“悲しみ”とかっこいいタイトルセンスにぐっときたものの、その当時は今ほどおカネがなく(今もそうあるわけじゃないが)、何度か悩んで結局買わなかった本のことをふと思い出したので、図書館に出向いた。
 10年以上ぶりかの再会だったが、やはり素敵な表紙であった。
 警官である“おれ”、マックスは幼馴染であり警官でもあるバンクとコンビを組んでおり、いつもと同じような朝を迎えていた。 そこへ少女失踪の一報が入る。 実はバンクの娘ジェイミーも7年前に行方不明になったままで、この事件にバンクが入れ込むことは“おれ”にはよくわかっていた。

  夜が終わる場所.jpeg 原題:FOUR CORNERS OF NIGHT

 4部構成なのだが、時間軸がびっくりするくらい変動する。
 少女・タマラの失踪事件が現在進行形の主軸となるが、その合間に“おれ”の回想として7年前の事件、その後の経過、少年時代、ジェイミーが行方不明になる前の出来事など、しばらく読んでいかないと語られている場面がいつのことなのか「???」になる。 だから前半は結構読みにくいということを覚悟の上で。
 ジグソーパズルのピースをはめていくように、というと大袈裟だが、あえて時間の流れをわからなくさせているんだな!、と意識しながら読めば結構わかってくるから不思議。
 わざわざこういう手法をとるということは、マックスが忘れている・深層心理に閉じ込めた“何か”が真相に近付く手がかりになるはず。 意図せず、彼は<信頼できない語り手>となっているのであろう。
 だからこそ、怒濤のようにすべてが集約する第4部の進みの早いこと!
 人の心にある闇は夜より暗い、というのは誰の言葉だったか。 『夜の終わる場所』とは心の闇の終わりをも意味するのか。 『クリミナル・マインド』を毎週見ていてある程度わかっていたつもりだったが、ほんとにアメリカの虐待問題は洒落にならない。 日本も似たような問題を抱えてはいるんだけど、ここまでひどくないと思いたいよ・・・。 アメリカの非行問題はクスリと売春と町のギャング的なものがほぼ絡むから手に負えないのだが(あと銃と)、とりあえず銃が規制されているだけ日本はまだましであろう、と思いたい、そんな話であった。
 あたしが表紙から感じた“悲しみ”は全編を貫くテーマでもあった。
 扶桑社にしてはいい装丁だ、とあらためてしみじみ思う。

ラベル:海外ミステリ
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月21日

サンドラの週末/DEUX JOURS, UNE NUIT

 ダルデンヌ兄弟の映画は観終わった後とてもブルーになる。 でも、ここ最近はちょっと違う印象。 特にすでに有名な役者を起用しはじめてから特に。 ならば、マリオン・コティヤールが出る今回はかなり希望が見える終わりなのではないのであろうか。 そんなことをひそかに期待しつつ、鑑賞(とはいえ、気持ちがブルーになる代表格の『息子のまなざし』や『ある子供』などが忘れがたい印象を残しているのも確かなんだけど)。

  サンドラの週末P.jpg すべては月曜日に決まる。

 病気で休職していたサンドラ(マリオン・コティヤール)は職場復帰を希望するものの、金曜日に会社から解雇の電話が入る。 彼女がいなくても仕事がまわると社長が納得したからだ。 しかも同僚である16人に1000ユーロのボーナスを支払うという。 もし、同僚たちの過半数がボーナスを諦めてサンドラを復職させることに同意すれば、解雇を取り消す、その投票を来週の月曜日にしてもいい、とサンドラの異議に対して社長が妥協策を出してきた。 復職のため、この土日をサンドラは同僚たちを訪ね歩き、自分の解雇を撤回することに賛成してほしいとお願いしにまわる・・・という話。
 正直なところ、法治国家である程度労働者の権利が保障されているところならば、この設定自体ちょっと無茶ではあるのだが(かといってまったく話が通じないわけでもないのでブラック企業というわけでもない)、「ヒロインが様々な事情を持つ人々を訪ね歩いて説得する話」が描きたかったんだろうなぁ、という気がする。 なので設定の強引さには目くじらを立ててはいけない映画だ。 台詞はフランス語だけれど、どこの国なのかはっきりさせない描写だし、一種のファンタジーですな。

  サンドラの週末3.jpg 同僚たちの民族的ルーツも様々。
 なにしろサンドラの“病んでいる”感が半端ではない。
 休職理由は出てこないが、明らかにメンタル面だろうなと感じさせるあやうさが、彼女が美人女優でいまやハリウッドスターでもあるセレブのマリオン・コティアールであることを忘れさせるというか、なんというか、女優魂である。 痩せた姿が痛々しいのに何故そんなタンクトップを着るのか、というあたりも含めて、「そもそも復職できる状態なのか?」というハラハラ感を観客にもたらす。 実際、「あんたには恨みはないがボーナスがないと生活できない」と言われてしまうと、自分の復職希望理由も「夫の収入だけでは子供たちを養えない」という理由なので、すぐにサンドラはへこたれてしまう。 そう、誰が悪いという話ではないので、観ている側も困ってしまうのだ。

  サンドラの週末5.jpg それでも夫は根気よくサンドラをはげます。
 この夫の理解、すごいなぁ!、と思ってしまった(自分の収入だけでは足りない、という切羽詰まった理由はあれど)。 気分のアップダウンが激しいサンドラに穏やかに付き合う強い優しさというか、揺ゆるがなさ。 責任感なのか愛なのか・・・彼がいてもときに自棄になってしまうのだから、サンドラの経験は相当にきついことがわかる(自分にそれができるのか、という命題を突きつけられているようだ)。 でもサンドラに共感してくれる人もいて、味方になってくれる人もいて・・・次第に彼女が立ち向かう気力を獲得していく過程は、ちょっと強引なセラピーとして通用するかもしれない。
 ダルデンヌ兄弟の映画には音楽がほとんど使われないことが多いのであるが(エンドロールもたいてい無音)、サンドラの行動に触発されDV夫の元から離れる決意をしたある同僚と、サンドラ、サンドラの夫とカーステレオから流れるポップスを揃って歌う場面はとても明るく、希望に満ちている。 投票結果については映画を観ていただくことにして、ラストシーンから受け取れるのもまた希望の光である、ということはお伝えしたい。 決して、気持ちがブルーになる映画ではなかった(途中、そしてこの先のことも自分のこととしてもいろいろ考えさせられるけれども)。
 それにしても、マリオン・コティアール、そりゃいろいろ主演女優賞獲るよな、という納得の熱演でした。

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2015年06月20日

すっかり忘れてた!、ということが最近多い。

 平日、ヤマト運輸からの不在連絡票が。
 送り手はアマゾン。 「え、あたしなんか頼んだっけ?」としばし自問自答(アマゾンは注文したらすぐ来るイメージがあるから)。
 しばし考え・・・はたと思い出す。
 「もしかして、“あれ”か!」
 平日は受取時間が読めないので土曜日で連絡、無事受け取りました。

  ゲームオブスローンズ4−2.jpg “あれ”でした。
   『ゲーム・オブ・スローンズ』第四章:戦乱の嵐(後編)DVDコンプリート・ボックス

 一ヶ月以上前に予約したやつだよ・・・完全に忘れてました(おかげで、現時点での最安値で購入できましたが)。
 それにしても、ALL MEN MUST DIE、って・・・。
 まぁ、そういう内容なんですけども。
 原作者が監修に入っているおかげで原作の世界観とクォリティがたもたれているのはいいが、ほぼ完璧な映像化に原作者が刺激を受けて構想が拡大しているとか(原作未完、執筆中なれど当初の予定よりかなり遅れているし長くなっている)、ドラマのスピードが原作に追いつきそうなので独自の展開に走りつつものすごいことになっている、等の噂は耳にしているんですが・・・原作だけで相当なダメージを受けていたあたしとしては、正直観るのが怖いです・・・(R+15って目立つように書いてあるし)。
 しかし観始めたら止まらないんだろうなぁ。 いつ観よう、夏休みか?
 そんなわけで、あたしの長期休暇の予定はすぐ埋まる。 プレ夏休みがほしい今日此頃。

ラベル:海外ドラマ
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2015年06月19日

誘拐の掟/A WALK AMONG THE TOMBSTONES

 リーアム・ニーソンはそんなに好きではないよ、と公言しているあたしですが、なんだかんだ言いつつ彼の主演作を結構観ております。 しかも今回はほぼ同時期に主演作が2本日本公開・・・宣伝数も上映館も上の『ラン・オールナイト』はエド・ハリスも出てるけど、どうも『96時間』っぽいので、どうせなら宣伝も地味なこっちを選ぶことにする。
 ローレンス・ブロックの<マット・スカダー>シリーズの一編ですし、ミステリファンとしてもこっちを選ぶよ。
 ときどき、思い出したように映画化される<マット・スカダー>シリーズですが、映画としてはシリーズ化前提とされていないことが多く、多分これも単独作品として企画されたものでしょう(というか、映画化権が売れた、という話は出るけど実現までこぎつけることが少ない、みたいな・・・)。 原作よりも時代設定はより現代になってるし。
 結構前に観た『八百万の死にざま』ではキレまくりのアンディ・ガルシアのほうが印象に残ってて、誰がマット・スカダーだったのか覚えていない有様(調べましたところ、ジェフ・ブリッジズでした)。

  誘拐の掟P.jpeg 誘拐犯に告ぐ。 殺したら、殺す。

 1991年、NYの警官であったマット・スカダー(リーアム・ニーソン)は有能ではあったがアルコールのトラブルを抱えていた。 非番の日に行きつけの酒場でいつものように酒を飲んでいたところ、店に強盗が入りバーテンダーを射殺。 追いかけたマットは犯人たちを射殺&逮捕するところがオープニング。 そして1999年、マットは警察を辞めており、断酒会に8年通いつつ無免許の私立探偵としてどうにか生計を立てている。
 ある日、断酒会で知り合った(というか、一方的に向こうが覚えていた)男から、「弟の妻が誘拐された」と相談を受けることに・・・という話。
 もともとリーアム・ニーソンは演技派俳優なので、アクション偏重映画にばかり出るのはもったいないなぁ、とも思っていたので(まぁ、最近仕事を選んでない感があるのはある事情のせいで仕事を切らしたくないんだろうなぁ、とあたしが勝手に推測している部分もあるが)、「多くは語られないがなんとも言えぬ過去を背負った男」として登場するのはとてもよい。 これぞハードボイルド!、って感じ。

  誘拐の掟1.jpg 今回は彼の立ち姿のかっこよさに感銘を受ける。

 なにしろ原作の時代が時代なので(とはいえ原作『獣たちの墓』をあたしは未読なのですが)、携帯電話の登場の仕方も最初は無理がある感じ。 しかしマット本人がそういうテクノロジーには一切背を向け、元警官であることも頼りにせず(聞き込みの際には昔のバッジをちらつかせるが、組織としての警察をあてにしてはいない)、彼を気にかけてくれる美人秘書もいないし、安全策もとらずにどんどん事件に首を突っ込んでいく過程は「いのち知らず」という言葉だけでは表現できず、実はそもそも彼は生きることに希望を持っていない人なのだ、ということが台詞なしで伝わる。 そのへんがリーアム・ニーソンでよかったなぁ、と思ったポイント。

  誘拐の掟2.jpg 図書館で過去の新聞をフィルムで調べていて、うまく操作できずに困っていたところ、助けてくれたのがTJ。
 このTJくん、インターネットでささっとほしい情報を調べてくれるのだが、ホームレスだし少年だし、しかも鎌形赤血球貧血症という、探偵助手としてほぼ役に立たない条件持ちなれど、互いに孤独で意地っ張り(他者をあてにしない)という根本的な何かが同じだからでしょうか、はっきり言葉には出さずとも、お互い気にかけ、気にかけられるというさらりとした関係性もよし(しかも意外と活躍するし。 だからこそ最後のほうでマットがTJに語る内容がしみるのである)。
 で、肝心の事件ですが・・・これがなかなか気合の入った猟奇ぶり(直接描写はないが、観る側にリアルに想像させるえげつなさである)。 犯人も途中から登場するのでそういう意味での意外性はありませんが、「異常者を相手に一体どうするのか」というのが結構見どころかと。
 ただ、「あ、そこ、気を抜いちゃダメじゃん!」と叫びたくなるところが何ヶ所もあり・・・それはマットの無謀さ故なのか、油断しているからなのか、あたしが感情移入しているせいなのかどれでしょう。 全部かも・・・。

  誘拐の掟3.jpg 誘拐事件で私立探偵を雇う(つまり警察に行けない)ということは・・・後ろ暗いみなさんだから。

 『誘拐の掟』とは、「身代金を払ったんだから人質は無傷で返せ。 さもなくば・・・」ということかな? そう考えると意外にキリスト教的説教臭さも見えてくるのですが(登場人物の内、誰が死ぬのか、生き残るのかで判断しても)、まぁ、基本的にマット・スカダーものは“皆殺し”感が強いイメージなので映画独特のものなのか、それともあたしがシリーズを読んで感じ取れなかった部分なのかどっちだろ、と悩み、原作が読みたくなりました。
 とっても緊迫感にあふれた、とても素敵なB級映画(褒めてます)。 もう一作ぐらい、リーアム・ニーソンでマット・スカダー作品、撮ってもいいかも。
 映画終了後、売店で『誘拐の掟』のパンフレットを買っていた女性二人組が「なんであんなにかっこいいんだろうねぇ」、「奥さん、いるのかなぁ」、「明らかにいるでしょ!、普通」、「あんなかっこいい旦那、ほしいわぁ」と喋っているのが聞こえて・・・あぁ、普通にリーアム・ニーソンのファンはいるのか(枯れ専?)、と思いつつ、あのことはあまり知られていないんだなぁ、とため息。 まぁ、俳優として私生活の背景は知られない方がいいもんね(あたしだって知りたくなかったよ。 だから『ダークマン』の続編を断ったときの恨みが薄れてきた感があるし)。 しかも最近、吹替版を石塚運昇さんが担当することが多いので・・・嫌う要素が更に減ってきちゃったよ。
 実は好きなのか?! 今後は、そのあたりを意識していこうかしら。

ラベル:映画館 外国映画
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月18日

6月は苦手だが、アジサイは好き

 梅雨に入ろうが入るまいが(もう入ったけど)、しばらく前から空気の湿度があたしの限界を越えてきていた。 湿気が多いと体感温度が上がる。 ちょっと動けばすぐ汗をかく。 仕事場でも、あぁ、早く帰ってシャワー浴びたい、しか考えられないときがある。
 北東北では梅雨は一週間以内で終わるものという認識だったので、関西のいつまでも続く終わりの見えない梅雨は、あたしの少ないやる気を更に削ぎ取る(梅雨が明けたからといって涼しくなるわけではないし、一気に気温が上がれば飽和水蒸気量も増えるので結局湿気に苦しめられるのは一緒である)。
 とはいえ、乾燥は喉をやられる。 適正な湿度範囲ってせまいなー。
 そんなわけで5月・6月はとりわけあたしの苦手な時期である。 ピークの差はあれど、9月ぐらいまで(下手すれば10月になっても)不調は続く。
 ほんとに、暑さには耐えられない(でもそんなことを大阪や京都に住んでいる方に言ったらお叱りを受けるんだけど。 神戸はまだ過ごしやすい地域なのだぞ、と)。
 そんなあたしであるが、紫陽花は好きなのだ。

  アジサイ3.JPG 特にこういう、濃い青い色。

 改めて考えてみると、あたしは群れてわっと咲く花が好きなのかも。 アジサイもだし、ツツジも好き。 サクラ、アヤメ、ショウブ、コスモス、ミズバショウ、ユリ、バラ・・・(季節・群れる概念のずれは無視)。
 そういえばムーミン谷ではニョロニョロが好きだ。
 “集団としての美”に惹かれるのでしょうか。

ラベル:季節もの
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2015年06月17日

今日はマンガ4冊!

 本日はマンガを買って帰るのである!

  ファルコ05.jpeg 修道士ファルコ 5/青池保子
 ファルコも気がつけばもう5巻である。 中世も楽しいのだが、こっちが順調に進むと『エロイカ』が止まっているようで心配・・・ま、タイミングなんだろうけどな。

  やじきた2−11.jpeg やじきた学園道中記U 11/市東亮子
 遠野編がまだ途中。 東北ネタで引っ張るなんてずるいぞ。

  ぱらいそ.jpeg ぱらいそ/今日マチ子
 『コクーン』に連なる戦争三部作のひとつ、ということで・・・表紙のカラー絵がまずいんですよ! つい買ってしまうじゃないか。

  いちご戦争.jpg いちご戦争/今日マチ子
 これは『ぱらいそ』の帯裏で紹介されていて・・・気になって探したらやたら小さいくせにお値段高い! と思ったら全ページカラーとのこと。 それは願ったりかなったりではないか・・・ということで、合計4冊、レジに持って行きました。

ラベル:新刊 マンガ
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2015年06月16日

容疑者/ロバート・クレイス



 これほど、内容とタイトルがいまいちしっくりこないのもなんだか珍しい。



 原題は“SUSPECT”だからその通りではあるんだけど。



 というかこの話、お互いにパートナーを失った巡査と軍用犬のジャーマンシェパードが、



出会って新たなパートナーとなる、というあらすじだけで泣きそうになってしまうところが



メイン。 なにしろプロローグにおいて示される、アフガニスタンでマギーがハンドラーの



ピートを失うことになった顛末だけであたしは号泣であった。



   擬人化されすぎないマギー視点が胸に迫ります。



 それに対して巡査のスコットはマギーに比べて存在負けしている部分もあり・・・そんな



ふうに証拠を扱ったら裁判が成立しなくなるのわかるだろ!、と叱りつけたくなるほど



いろいろ無茶をする。 それは勿論、突然の銃撃戦でパートナーを失い、自分も死の一歩



手前まで行ったトラウマのせい、どうしてもその事件を解決したい気持ちのせいだという



こともわかっているけれど・・・もうちょっと考えて行動しようぜ、と思ってしまう。



 でもそれを補ってくれるのがマギー。 根本的にけなげなジャーマンシェパードに、



あたしはやられっぱなしでした(軍用犬から怪我をしたため警察犬へと異動?になった



この40kgのお嬢さんと、一緒に暮らすのって素敵ね、と思ってしまった)。



 なにしろこの二人(一人と一匹?)がいかにして心を通わせ、信頼関係を築いていくかが



読みどころなので、結構事件そのものはおろそかというか、読み手としてもそんなに興味を



ひかれないという・・・。 だから作者もタイトリングに困ったのかしら。


posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする