2015年05月06日

ランド 1/山下和美

 なにしろ分厚いということもあるが、内容が内容だけに台詞ひとつ読み飛ばせないという緊張感で一気読みができず、一回休憩をはさんでしまいました。
 “しきたり”のもとで暮らす村の人々。 獣の頭をかぶった神官や役人たち。 四方を巨大な神の像に見守られながら暮らす村人たちにとって、自分たちがいるのは「この世」。 山の向こうは決して行ってはいけない「あの世」。
 村の平和のためには、不具の子や凶相と判断された子供はひそかに山に捨てられなければならず、太占の結果次第では犠牲を捧げなければならない。 そして村ではどんなに元気に見えても、50歳を迎える日には誰もが確実に死ぬ。
 そんな村の中で結構な真実を知っていそうな捨吉の娘・8歳の杏が主人公。 見るもの知るものすべてが謎に満ちているように感じられ、それが何故なのか、山の向こうには何があるのか、じたばたするヒロインと一緒に、あたしもまたじたばたする。

  ランド01.jpg 江戸時代っぽいが・・・パラレル展開もありうる。
    公開当時物議をかもした某映画のこともなんだか思い出されるが、そんなオチで終わるはずがない。

 この物語の世界観を理解するには、これくらいの分量は必要。 だからこその分厚さ(362ページ)なのだろうけれど、2巻が出るのはいつなんだろ・・・と思うとそれもつらい。
 萩尾望都の『バルバラ異界』のような、手塚治虫の『火の鳥』の一編のような、そのレベルの名作になる気配大!
 他の連載もあるでしょうが、少しでも早く2巻が出る日を待ちたいです(雑誌連載を追いかけても、一回の分量が少なくてイライラしそうだから、単行本を待つわ!)。

ラベル:マンガ
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする