2015年04月06日

今日は、5冊で。

 正確には『声優魂』も買ったので6冊になりますが、そこは先に紹介してしまったので省きます(それにしても新書ってほんとにあっさり読み終われるわぁ、ということに改めてびっくり。 普段、厚めの文庫ばかり読んでいるためです)。

  クリフトン年代記4−1.jpegクリフトン年代記4−2.jpeg 追風に帆を上げよ<クリフトン年代記・第4部>/ジェフリー・アーチャー
 全7部構成というこのシリーズも、ついに折り返し地点に。 “よき者と悪き者の対立”という構造は更に明確さを増し、『ケインとアベル』に通じるものがありそう。 やはり彼が描きたいものの原点はそこなんじゃないか、と思ったり。
 ちなみに下巻の表紙の方、ちょっとトム・クルーズに似てる? 

  はかぼんさん.jpeg はかぼんさん<空蝉風土記>/さだまさし
 かつて小説版『精霊流し』が出たときに読み、号泣したあたしですが「いやいやいや、さだまさしならもっとすごいの描ける!」と思ったのも事実。 でもその後出される“小説”は自伝的要素の強いものだったり、現代の問題に踏み込むものだったり・・・それが間違いだったとは言いませんが、彼にはもっと他に書くべきジャンルがあるんじゃないか!、ともやもやしていたのも事実(なので、本を買ってはみたものの読んでなかったり、今回の『風に立つライオン』の映画化にも懐疑的である)。
 しかしこの『はかぼんさん』は違う。
 民俗学的に日本各地に点在する文化と「あるかどうかわからないものを信じる、という日本人独特の奥ゆかしき信仰心」や、“神の奇跡”なんて大袈裟なものではなく“妖精のいたずら”レベルのことに美しさや価値を見出す。 まさに<風土記>こそ、彼がもっと力を入れて描くべきジャンルではないだろうか!
 というわけで、これはこちらもしっかり読ませていただきます(単行本出たときから気になっていたけれど、結局文庫化を待ってしまった)。

  殺意の迷宮.jpg 殺意の迷宮/パトリシア・ハイスミス
 これを原作とした映画『ギリシャに消えた嘘』が公開されるおかげで久し振りに重版かかったので「チャンス!」とゲット。 パトリシア・ハイスミスとクリスチアナ・ブロンドがかつてよくごっちゃになっていた罰当たりなあたしですが、パトリシア・ハイスミスは『太陽がいっぱい』だけの人ではない、ということをもっと広めてほしい。
 でもこっちを読むより先に映画を観てしまいそうなんだけど・・・逆にかえってその方がいいかもしれないな。

  少年十字軍.jpeg 少年十字軍/皆川博子
 もう、このタイトルだけで「傑作!」とわかる風格と言いましょうか(そのくせハードカバー版を買っておかなかったのは何故か問われるならば、やはりあたしは文庫が好きだからです)。 なんか、三浦哲郎の『少年讃歌』を読んだときのことを思い出しちゃう。
 それにしても、同テーマで作品を一足先に上梓していたからといって、皆川博子にそんな口が聞けるなんて古屋兎丸って何者!、とあたしは些か腹立たしくなりました(勿論、皆川博子さんは感謝の言葉のみ述べられています)。 それとも編集者同士の伝言ゲームだから(ファンにとっては)失礼に感じるのかしら。

ラベル:新刊
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 買っちゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする