2015年03月17日

はじまりのうた/BEGIN AGAIN

 マーク・ラファロ好きとしては(いや、他にも好きな人はいっぱいいるけど)、彼がメインで出る映画がほぼ同時期に公開ってなんだかとてもうれしいです(その分、次までの間があくんだろうか・・・)。 そんなわけで、『はじまりのうた』『フォックスキャッチャー』、まずはハッピーそうな『はじまりのうた』から。

  はじまりのうたP.jpg ニューヨークの空の下。 歌と出会って、明日が見えた。

 傷心のグレタ(キーラ・ナイトレイ)は、友人の売れないミュージシャンに強引に引っ張りこまれてライヴハウスで弾き語りを披露する羽目になる。 ちょうどその場には、過去にグラミー賞を2度も受賞したこともあるが、いまは崖っぷちの音楽プロデューサー、ダン(マーク・ラファロ)がいて、酔っぱらいながらも彼はグレタの歌に可能性を感じる。 一緒にアルバムをつくろう、と持ちかけるダンだが、グレタはミュージシャンの恋人デイヴ(アダム・レヴィーン)に手ひどく裏切られたばかりで、まだ人を信じる気にも、大好きな音楽に向かい合う気にもなれなくて・・・という話。
 そもそもイギリス人カップルであった二人は楽曲とデイヴのヴォーカルが認められてのニューヨーク入り。 曲は二人でかいたり、グレタが単独でつくることもあったのに、ニューヨークではグレタはデイヴのガールフレンド扱い。 挙句の果てにデイヴの浮気、という自尊心ずたぼろ状態。 それでも、その気持ちまでをも歌にしてしまうのだから、グレタのアーティスト精神は筋金入り。 それを見抜くダンも、私生活ボロボロとはいえプロの魂を持つ男。

  はじまりのうた2.jpg 結局、レコーディングを始める。
   予算がないからスタジオが取れないので、ニューヨークの街角がスタジオ代わり。 バックミュージシャンもダンのコネをフル活用。
 その過程が、なんだかとても楽しい。 部活動の練習みたいなノリというか、でもただ楽しいだけじゃなくて「いいものをつくろう」という目標をみんなが持っているから、多少の苦労も努力も惜しまず、それが押しつけがましくなくてすがすがしい。
 レコーディングを通じて、ダンとグレタの間に信頼関係が生まれ、その結果いまいち関係のよくなかったダンの娘(ヘイリー・スタインフェルド)との交流が加わったり、元妻(キャサリン・キーナー)ともいい感じになったり。 グレタはグレタで、デイヴとまた会って話す気分になったりと、それぞれの状況にも変化が。 それもこれも、ダンとグレタの間が一線を越えそうで越えない、“仕事上の信頼”で踏みとどまれたから。

  はじまりのうた3.jpg グレタ、ダンの娘にファッション&恋愛アドバイス。 そういうところ、お父さんにはかないません。 それにしても、ヘイリー・スタインフェルドは最近、<離婚した両親の間でちょっと困った態度をとる娘>の役、多くない? この前はケヴィン・コスナーの娘だったような。 そういうお年頃ですかね。
 そうして音楽は人と人との絆をつなぐ。 些細なエピソードの積み重ねではありますが、劇的な出来事も特にないんだけれども、音楽好きとしては観ていてなんだか胸がきゅーんとなります。
 そして、ポップスターとしてスターダムを駆け上がるデイヴ。 売れるため、という理由で楽曲のアレンジを勝手に変えられたくないこだわりのグレタと、周囲に言われるままになんでも取り込むデイヴ。 けれどそんなデイヴがステージに立ち、観客を熱狂させている姿を見たとき・・・「住む世界が違う」とグレタは感じたんだろうか。 そこでもまた別の意味で、胸がキューンとなりました。 個人としての資質はともかく、あの安定の声と実力で歌われちゃったら、なんか何も言えないよねぇ。 演技面ではちょっと微妙なところもあったアダム・レヴィーンですが、さすがマルーン5のメインヴォーカル。 やはりここは歌の上手な俳優ではなく、現役のポップスターを持ってきて正解、のライヴパフォーマンスでした。
 そして、ちょっとダメな感じだけど一度情熱に火がつけばすごい働きぶりをするダンは、あたしが思うところのマーク・ラファロの雰囲気によくマッチしていて、とてもキュート。 キーラ・ナイトレイもかわいく、小品なれど佳品というか、お気に入りの映画になりました。
 サントラ、買おうかな。

ラベル:外国映画 映画館
posted by かしこん at 04:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする