2015年01月11日

ペナンブラ氏の24時間書店/ロビン・スローン

 図書館からの<予約待ち書籍>、昨年末に来たものはすべて読み終えられたが・・・今年に入ってからも次から次へと来る。 一時期は全然来なかったのに・・・また返却日に追いまくられる日々が続くのであろうか。 でもそうしないと、だらだらといろんな本に手をつけてなかなか読み終わらないので、それもいいのかも。

  ペナンブラ氏の24時間書店.jpg “ペナンブラ”って太陽黒点に関する用語になかったかな?
   読み終わって見ると、内容が端的にあらわされた表紙だ。

 リーマン・ショックの余波で失業してしまった“ぼく”(クレイ)はいっぱしのWEBデザイナーつもりで再就職を探したものの、求人は皆無。 そんなときにふと出会った<ミスター・ペナンブラの24時間書店>で働くことになる。 文字通りの変わった店で、繁盛している気配はないのに24時間営業、“ぼく”を含む3人の店員で店をまわす自転車操業。 狭くて天井の高い店内にはぎっしり本棚で埋まっていて、本を取るには梯子は必須。 ある日、“ぼく”は会員の客(本を買うのではなく、グーグル検索にも引っかからない本をレンタルしていく人々)の行動に共通点があることに気づき、その謎を解こうとしていくのだが・・・という話。

 クレイにとって<グーグル>は憧れの企業であるようだが、「どんだけグーグル万歳なんだ?!」と読み手としてはちょっと引く。 アメリカ本国ではグーグルとはそういう会社というイメージなのか、ほんとにそうなのかどっちなんだろ?
 クレイの謎解きもグーグル検索と仲間たちの手を借りるだけでこと足りてるし・・・ネット社会が当たり前の時代ではこんなものか・・・(アマゾンでPODして一冊2ドルって安すぎだろ!、などとという驚きはあるが)。
 しかし、エピローグに満ちた多幸感は近来稀に見るもので、これのために今までの章があったのかな、というくらい。 紙の書籍と電子書籍のしあわせな共存がそこにはあるのかもしれない。

ラベル:海外文学 SF
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする