2014年12月18日

アバウト・タイム〜愛おしい時間について/ABOUT TIME



 あ、これも『誰よりも狙われた男』同様、ちょっと見たいと思っていたのに神戸で



上映しないのか・・・と思ってがっかりしていたところ、急遽シネ・リーブル神戸で上映



決定! うれしいけど、だったら『誰よりも狙われた男』も公開してよ・・・(『裏切りの



サーカス』
、それなりにヒットしたじゃん・・・あたしも執念深いぜ)。 まぁ、こちらも



『ラブ・アクチュアリー』のリチャード・カーティス監督作品(もともと本業は脚本家なので、



監督業は今回で引退といっているそうな)、ということで、ハートウォーミング系ラブコメ



なのは保証付き。



 なにしろビル・ナイである。 これは彼の映画といっても過言ではない!



   今日という日を生きる。 それが人生を素敵にする――。

    大切な人と観てほしい 世界中が涙した、愛と時間についての物語



 イギリス南西部・コンウォール地方にある一家が住んでいる。



 長男のティム(ドーナル・グリーソン)は21歳の誕生日の朝、突然父親(ビル・ナイ)から、



この一家の男たちにはタイムトラベル能力を持っていること、女性には遺伝しないことを



告げられる。 戸惑いながらも受け入れて、この能力を素敵な彼女を見つけるために使うと



決意。 その後、ティムはロンドンに出て、メアリー(レイチェル・マクアダムス)という女性と



運命的な出会いをするが、ロンドンでの同居人の危機を回避するために過去にさかのぼる。



そのため、彼女と出会った時間と場所に行けなかったことで、そもそもメアリーと出会って



いなかったことになってしまい、「僕は彼女を知っているのに、彼女はまったく僕を知らない」



という状態に・・・という話。



 タイムトラベルと言っても、自分が生まれる前には行けない、だから歴史も変えられないし



地味なもんだよ、とお父さんが笑うほどに、<時間旅行>を扱いながらいい加減な設定が



逆に突き抜けていて・開き直りすぎてて面白い(SF的には許せないところですが、あくまで



物語のエッセンスとしての設定なので)。 これでSF的に正しい方向に持っていったらもっと



重い話になるわ〜。



   父の告白シーンも全然深刻じゃないし。



 主役なのにほぼオーラがない感じのドーナル・グリーソンが大変地味でよろしい(ハリポタ



シリーズに出ていたらしいが・・・誰? あの双子?)。 この実にイギリス映画らしい地味な



キャスティングがたまらない。 ちなみにお母さん役は『ウィークエンドをパリで』の妻役



だった方で、雰囲気が全然違うので最初気づかなかった。



 そこへレイチェル・マクアダムスなので、キュートさが光るよ!



 でも彼女をつかまえるためだけにタイムトラベル能力を利用する話だけだったら、上映



時間全部は持たなかったと思う。



   そのあたりのエピソードはドタバタで、

                     笑えるところですが。



 全体的にイギリスらしい、皮肉まみれの家族・仲間の会話にニヤリ。



 ラブコメを装いつつも、時間という流れの中でしなければならない決断の重さ(普段は



気にしていないことでも、後になって振り返れば重要だったな、と思わされる誰もが持って



いるであろう体験)をさらっと見せつつ、一日一日のいとおしさを描きながら、実は父と息子の



物語ってのがにくいね!



   海辺の散歩、という日常。



 そう、本質は結構重い。下手をすると人生の真髄に近いところを描いているかも!、という



ぐらいに。 でもあくまで軽やかに、笑いを多くして、さりげなく前向きに。 そんな押し付け



がましくない感が、大好きです。



 オムニバスっぽくなっていない点で、『ラヴ・アクチュアリー』より人物造形が深くて、



ずっと好きかも。



 コンウォールの風景も見られたのも収穫。



 ちょっとうるっときつつ、あたたかで穏やかな気分で映画館を出られる、そんな映画でした。


posted by かしこん at 05:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする