2014年12月08日

むしのほん/エドワード・ゴーリー

 なんと、ゴーリーの新作(未訳本)が!
 クリスマス商戦なのか絵本コーナーが拡充されていると思ったら、新作が出ているとは!
 実はゴーリーブームなのかしら(『ハヤカワミステリマガジン』でもエドワード・ゴーリーを特集してたし)。 これで柴田元幸さんが(というか河出書房新社が)本腰を入れてくれたら、ゴーリー本は全部邦訳されるのでは?!(いや、さすがに全部は無理だろ、100冊以上あると言われているのだから、と自分ツッコミ)。

  むしのほん.jpeg やたらキュートな雰囲気だし。

 『キャッテゴーリー』にも似たほのぼの感が表紙からも感じられ、前作『蟲の神』と同じく<ムシ>を題材にしながらここまで違うか!、という驚きがある(とはいえ訳者あとがきにもあったが、“bug”“insect”では別物感が強いようだ)。
 今回のコピーは、<生きていくことの怖さと哀しさと美しさを虫たちに託して描いた特別な一冊>。
 ゴーリーにとって初期作品というせいもあるだろうけど、背景が執念深いまでに描きこまれることもなく、シンプルでキュートなライン、なにしろカラフル!
 “あおいむし”・“あかいむし”・“きいろいむし”・“くろいむし”が登場するのでやはり色は重要です。 そんな虫たちのほのぼの日常を描きつつ、日常に入った亀裂とその残酷な対処法がさらりと提示され、またほのぼの風に終わるという・・・。 シンプルながらやはりゴーリー節は全開なのでした。

posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする