2014年11月21日

ウィークエンドはパリで/LE WEEK-END



 これは予告編が大変素敵な感じで、ごひいきジェフ・ゴールドブラムも出ているし、と



結構期待していたのでありました。



 まさか単館系の映画で予告編に騙されるとは・・・不覚。



   旅先で気づく

                夜に傷つけあっても、朝には笑いあえる幸せ。



 結婚30年目を迎えた大学で哲学を教える夫のニック(ジム・ブロードベント)と高校で



生物を教師をしている妻のメグ(リンゼイ・ダンカン)は、倦怠の日々を憂い、新婚旅行で



訪れたパリに再び出向くことに。 普段はイギリスのバーミンガムに暮らしている二人、



しかし「パリへ行く」というウキウキ感は冒頭の列車の中でのいつもどおりらしきそっけない



会話からはさっぱり感じられず・・・パリに着いても些細なことでケンカを繰り返す・・・という



話。 ううむ・・・なんというか、あたしにはまだ早かったのか、それとも夫婦の姿なんぞ千差



万別なので年齢に関係なく共感できるところがなければアウト、ということなのか。 久々に



不完全燃焼感が残る映画でございました(期待しすぎたのかな〜、<『ノッティングヒルの



恋人』
のロジャー・ミッチェル監督がずっと温めていた話>、ってチラシにも書いてあったし



さ〜)。



   やたら階段を上る二人。 パリって坂道とか

     階段が多いイメージがあまりなかったけど・・・。



 予告からは、「なんだかんだあっても、結局二人でいることの幸せをかみしめてしみじみ



するいい話」っぽいイメージを受けていたのですが、まぁ、その印象は大筋では間違って



いないんだけど、そこに至るディテールがね・・・。



 金銭感覚のゆるい人(というかゆるすぎる人)、あたしはダメだ〜。



 この映画、本国イギリスで大ヒットとあったのですが・・・<パリに行くイギリス人>って



野暮ったさの象徴? そんな自虐ネタをイギリス人はうれしがるの? そんな疑惑が頭を



よぎった。 それくらい、二人の行動はダサすぎる(演出によってはお洒落になる可能性が



あるので、多分わざとそうしたとしか思えないのだが・・・)。 二人とも教師なのだからある



程度のインテリなはずで、しかし知性がまったく感じられないのはどういうことなのだ。



せっかくの古田由紀子さんの翻訳なのに、お洒落さがないよ・・・。 過去のフランス映画の



名作へのオマージュはところどころ見受けられるけれど、監督のパリへの憧れが先走り



すぎているのか、やっぱりイギリス人は野暮ったいと認めてしまっているからか。 なんだか



微妙な気持ちに。



 結婚生活を30年も続けていれば、今更優しい言葉なんかかけられない・素直に甘えたり



なんかできない、ということなのでしょうか?



   救いのジェフ・ゴールドブラムの登場は、

                         もう後半だったよ!



 ニックの大学時代の友人で、今や人気作家のモーガン(ジェフ・ゴールドブラム)。



「金になるものばかりを書いている(内容は薄い)」的なことを裏で毒づくニック。 確かに



俗物的存在として登場するモーガンだけど、結構いい人なんだよね! むしろ最終的に



この二人がモーガンにたかるんだろうな・・・と思ったらかわいそうになってきた(でも彼には



さらっと支払える金銭的余裕はありそうではあるが)。



 付き合い始めたばかりのバカップルの態度をわざわざ見たいとは思わないが、なんか



もうお互い嫌味の応酬ですか?、みたいな年配夫婦の姿も別に見たくないというか・・・



多少の摩擦があるのは他人だから理解できるけど、だからこそもう少し思いやりを持つべき



では? いいトシしてパートナーを気遣えないって別な方向への甘えだし、みっともない、



と思ってしまいましたよ。



 なにこれ、結婚生活に対する逆説的なアドバイス映画?



 パリはやっぱり素敵な街なんだなぁ、とは思いつつ、映画には満足できかねて、そのあと



予定外のレイトショー目指してシネコンに走り込んだのでありました。


posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする