2014年11月19日

イコライザー/THE EQUALIZER



 うーん、デンゼル・ワシントンはストレートな人間ドラマをもうやらないのだろうか(たとえば



『フィラデルフィア』みたいな)。 もうすっかりアクションがらみで“人間を描く”ことに



しちゃったのかなぁ。 そのほうが売れるから、そういう企画ばかり集まるのだろうか。



『イコライザー』のチラシを見たとき、ふと思った。



 ま、この前の『フライト』なんかは人間ドラマ重視ではあるけれど、アクション要素皆無



ではなかったし。 がっちりミステリーとかやってほしい気もするのだけれど、年齢から



いって難しいのだろうか。 よければリンカーン・ライムシリーズ、どれかやってくれない



かな、という希望は捨てていないが、アンジェリーナ・ジョリーとのスケジュール調整が



無理そうではある。



 そんなわけで、この『イコライザー』“昼はホームセンターの従業員、夜は「仕事」



請負人”
という必殺仕事人のようなキャラで(でも報酬は受け取らない)、個人的に正義を



果たそうとする役柄。



   19秒で世の不正を完全抹消する。



 「人生で一番大切な日は、生まれた日と生まれた理由がわかった日」という、マーク・



トゥエインの言葉が冒頭に引用される。



 ホームセンターで働くマッコール(デンゼル・ワシントン)は、勤務態度も真面目で腕もよく、



他人との個人的な深いかかわりは避けているようだが愛想はよくみなに信頼されている。



そして夜は近所のダイナーでコーヒーを飲みつつ、亡き妻が残した本を100冊読破しようと



している。 ダイナーで顔を合わせる人々は様々で、その中のひとりであるテリー(クロエ・



グレース・モレッツ)が歌手を目指していると知って応援している。 しかし今の彼女は



ロシアンマフィアが搾取する一人の娼婦に過ぎず、ときにひどい客を取らされたり反抗した



ことでひどい目にあわされる。 それを知ったマッコールは、警察が手を出せない“悪”に



対して真っ向勝負することを決める。 実は彼はかつて、有能なCIAの工作員であった・・・



という話。



   ダイナーで、たまたま会う

                     客同士の距離感はこんなもん。



 デンゼル・ワシントンとクロエ・グレース・モレッツ共演!、ということで盛り上がりましたが、



クロエの出番は意外と少ない。 しかし彼に「生まれた(生きている)理由がわかった」と



悟らせる重要な役柄。 彼との共演が彼女の今後のキャリアにいい影響を与えてくれると



いいな♪



 そんなわけでストーリーは単純明快。 テリーのための復讐をしたら、昼の仕事仲間に



対して理不尽なことをしてくる奴をやっつける・・・武器はそれほど持たず、まさにホーム



センターの従業員らしく、その場にあるもので戦う(それも19秒で片をつける)というDIY的



発想(あたしはマクガイバー精神を思い浮かべました)。 でも凶器として使ったものを、



いくら血を拭ったからって店の商品陳列棚に戻すのはどうかと思うよ・・・。



   今回いちばんの敵の大物は、どうも

   ニセモノっぽいラッセル・クロウのイメージで、シリアスなシーンなのについ笑ってしまった。



 自分が思う正義で悪を裁く、というのは勧善懲悪の時代劇にも似て、見ていてやはり



気分のよいものである。 しかし、今の世の中はそんなに単純なものではありえない。



なのにアメリカは単純化したがっているのかな・・・とちょっと勘繰ってしまったじゃないか。



 エンドロールで、この物語が結構昔のアメリカのTVドラマのリメイクであることがわかる。



なるほど、納得。 結構無茶苦茶なラストもシリーズ化を視野に入れているからか? それ



ともこんな荒唐無稽な物語が現実と地続きであることを錯覚させたいためか?



   常に一歩先を行く男。



 とりあえず、デンゼル・ワシントンのかっこよさは十二分に堪能できる。



 必殺シリーズなどお好きな人も、間違いなく盛り上がる。 そんな映画でございます。


posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする