2014年11月11日

小野寺の弟・小野寺の姉

 これは舞台版の存在を知っていたので、「何故、映画?」と。
 しかし舞台版とは別エピソード(時系列的には前日譚)であることと、予告編で見たミッチーがいい男オーラを一切放っていないことが気になって、観てみることに(結局あたし、ミッチーが好きなのか?!)。

  小野寺の弟姉P.jpg 最強すぎるふたり。

 両親を早くに事故でなくしてから、姉弟で一軒家に暮らしてきた小野寺家の姉・より子(片桐はいり)と弟の進(向井理)も、もう40歳と33歳になった。 二人とも定職を持ち、こだわりや性格もまるで違うが恋愛に消極的なところだけはよく似ている。
 ある日、小野寺家にまったく知らない人宛の郵便物が配達されてきた。 「届けに行ってあげましょう」というより子と、「そんなのは郵便局に任せろよ」という進。 結局より子に押し切られて連れてこられたマンションでの出会いが、姉弟に恋を運んでくることに・・・という話。 しかしこれはラブストーリーではなく、あくまでコメディであり、しかも話自体は結構ベタ(よくある話)である。 なので面白さはひとえに小野寺の弟姉の関係性にあり、下手すれば姉に片桐はいりを持ってきたことがすべて、といえるかもしれない。
 より子さんを<子供の頃から容貌にコンプレックスのある女性>と設定して、あえて片桐はいりをかわいくない感じで撮る、というのは非常にずるい。 だけどより子さんはファッションセンスなかなかで、着こなしも上手(スタイルもよし)なのである。 コンプレックスが強力なものだったら、そんなにお洒落できないと思うんだけど! 本人はそう思いこんでるだけだけど実際はそうでもない、という客観性のために、より子さんがかわいく映るショットがほしかった(『かもめ食堂』のみどりさんはあんなにもかわいかったのに!)。
 逆に向井理は<いつも寝癖が直らない研究バカ>が似合っており、今までシリアス顔で恋愛ドラマをやってきたことが実は本人は本心ではうれしくなかったのでは、と思うくらい、この役柄が地のように感じられる。

  小野寺の弟姉3.jpg 小野寺家にあるものは、ほとんどが“昭和”。
 まぁ、家族というか、姉弟のひそかに屈折した大きな愛情を描いているので、ハートウォーミングな気持ちになるのは確かです。
 そして期待の及川光博は、<自分がハンサムだと自覚していない冴えない営業マン>を完全にミッチーオーラを跡形もなく消して好演。 “ハンサムと自覚していないが性格的に素晴らしければ自覚しているハンサムよりもはるかにグレードは上”、とあたしは思っているのですが、まったくそうではない<残念なハンサム>を終始一貫ぶれずにやり遂げていて、「いやー、ミッチー、うまくなったなぁ」とニヤリとしてしまいましたよ。
 あとはムロツヨシが<売れない俳優>という、これまた「地ですか?」なキャラで出てきて、もうこれはストーリーコメディというよりもキャラクターコメディだな!、と実感。
 だからたとえ媒体が変わっても(深夜の連ドラにできる可能性大)、主演のふたりは絶対変わらないんだろうな〜。
 エンディングテーマは阿部真央で、「あ、久し振りに彼女の歌をフルコーラス聴いた」と思いました。

ラベル:日本映画 映画館
posted by かしこん at 04:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする