2014年08月22日

ミッション:15/EVENT 15

 『メトロ42』の同時上映ということで、まったく前知識なく見た。
 ま、ポスターとコピーから、『es』『エクスペリメント』系の作品だとわかってしまうので、これはネタバレなのかどうなのか。

  ミッション15−P.jpg 閉鎖空間。 極限の心理テスト。 米軍兵士・禁断の[es]が目覚める!

 舞台はワシントンDCにあるアメリカ陸軍のPTSD専門の医療施設ビルで、精神科医ドクター・アンドリューと面談、新薬を投与され、戦場から帰還した軍人たちが復帰を目指している。 彼らは個人のトラウマに向き合うが、実は軍はPTSDこそが真の敵(味方の軍人がどんどん使いものにならなくなっていく、戦死者よりも自殺者のほうが多いため)と考え、PTSDを克服するための実験を行うのだった、という話。
 どうもなんだか見たことあるキャスティングなのである。 ホワイト大尉(ジェニファー・モリソン)は女性ながらもいちばん位が高く、体格も軍人ぽくなっているけれど、『Dr.House』の女性医師でした! オールズマン軍曹(ジョシュ・スチュワート)はこの前の『トランセンデンス』にも出てたけど、それ以上になんか見覚えあるんだよな・・・と考えていたら『クリミナル・マインド』のJJの夫役でそこそこ長い付き合いだった! ディエゴ上等兵(スティーヴン・ライダー)も多分どこかで見ているんだろうなぁ、という感じ。 ドクター・アンドリュー役の方もいろんなドラマで見たことのある方である。
 この3人がカウンセリングの帰りに同じエレベーターに乗り合わせ、事故が起こってエレベーターは止まる・・・というワンシチュエーション・スリラー。

  ミッション15−1.jpg 緊急連絡ボタン横にあるカメラからの映像。

 というかそもそもカウンセリング目的の治療棟としてのビルのエレベーターが、まず全面鏡張りってそこからおかしいでしょ(鏡に映った自分が反対側の鏡に映り、それがまた映り・・・と鏡の奥に終わりのない自分の姿を見て心が休まるわけがない。 そんなショットがこの先の展開を暗示してますけどね)。 そしてその3人も、いちばん軍人としての階級の高いのが女性、女性が軍人をしていることに偏見を持つ白人男性、命令に忠実で誠実な黒人、という見事なステレオタイプ揃い。 どう見ても実験だろ、なのだが、実験は思った通りに運ばないのもまたお約束。

  ミッション15−3.jpg 彼の誠実さは前半の救いだったが・・・。

 鏡張りなのに撮影している側の気配が一切映らないのが当然といえば当然なんだけど、こういう場面ではいつも感心します。
 エンドロールで、VTRに収められているダイアローグ(ドクターに向けて3人がそれぞれ語っているという設定)が役者たち本人のアドリブ(もしくはそれぞれが前もって考えた内容)である的なことが書かれていた。 各々が、特にホワイト大尉はかなり重たいことをディテールを交えて話していた。 エチュードだと言われればそれまでだが・・・低予算映画だろうにまったく手を抜かない、その役者魂に感服。

  ミッション15−2.jpg ジョシュ・スチュワートもこれまでちょっとあやしい役系が多いのに、今回は最上級いっちゃいましたよ。

 監督はこれが劇場用映画初となるマシュー・トンプソンで、これまで多くのテレビドラマを手掛けてきた人らしい。 ドラマの俳優さんが多いのはそのへんも理由っぽい。 アメリカは完全にテレビドラマと映画の垣根を取っ払ったのね、と時間の流れとその変化にしみじみした(あたしが子供の頃とは雲泥の差)。 映画は別に、しみじみする話ではないのだが、このタイプの映画としたらまぁまぁの後味、という感じか。
 “ミッション”“イベント”というよく聞き慣れた言葉のイメージがこの邦題と原題の違いなんだろうな、と思うと・・・もうカタカナで書かれた“ミッション”も“イベント”も日本語なのだわ。

ラベル:外国映画 映画館
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする