2014年07月13日

円卓 こっこ、ひと夏のイマジン



 ふとこの映画の話題になったとき、「いいなぁ、あの時代に戻りたい」と言っていた人が



いた。 ま、その人にしてみれば現実逃避故の発言なのかもしれないけれど(もしくは



とても楽しい小学校時代を送ったか)、あたしはまっぴらごめんである。



 小学校の6年間はほんと長かった、あれをもう一遍繰り返すなんて、拷問だ。



 なのにこの映画を何故見てしまったかといえば・・・芦田愛菜目当て、でございます。



   小学校三年生を経験したすべての大人たちへ――

             こっこは“普通”が大っ嫌い。



 大阪、太陽の塔が見える公営団地に両親と祖父母、三つ子の高校生の姉と暮らす



小学3年生の渦原琴子(「こっこ」・「こっこちゃん」と呼ばれている:芦田愛菜)は、でっかい



円卓が居間を占領するきちきちの部屋で毎日家族全員と食事をとり、部屋も姉たちと一緒



だから“こどく”に憧れている。 大家族の温かな愛情みたいなものの価値がよくわからず、



いろんなことを知りたいのに知りきれないもどかしさに戸惑い、いつも不満そうで不機嫌。



口癖は、「うっさいわ、ボケ!」。



 しかし同じ団地の向かいに住む同級生のぽっさん(伊藤秀優)の理解と優しい指摘は



こっこを穏やかな気持ちにしてくれる。 二人が辿りつく言葉に、祖父の石太(平幹二朗)は



辞書を片手に同じ意味を持つ英単語を教えてくれる。



 正直なところ、冒頭から違和感。 本格的な円卓にのった大皿料理の数々はぱっと見



中華料理にしか見えず、「え、これ、日本?」みたいな。 時代設定も70年代と言われれば



納得する感じなのに普通に現代だし。 そもそも「小学校3年生ってこんなんだったっけ?」、



というあたしの認識とのずれ。 男女の仲がよかったというのはそうだったけど・・・。



   大家族メインの話ってわけでもないからな。



 なんというのか、<関西という文化圏>とは違うところであたしは育ったんだな、と実感して



しまったというか・・・だからあまりよくわからなかったというか、ノリ切れなかった気がします



(だからかなぁ、西加奈子作品などをあまり読みたいという気にならないのです、あまりに



大阪を前面に推している作家の作品は)。 なんか、残念。



 あぁ、全体的に子供たちの言葉とか言い方が乱雑、というのにもちょっとひるんでしまった



のもあるかも。 「うっさい、ボケ!」は「ふーん」とか「だからなによ」ぐらいのニュアンス



なのかな〜。



 しかし、ぽっさんのキャラは素晴らしい!



 芦田愛菜に食われない演技力というか存在感があり、今後に期待してしまうなぁ。



 それにしても芦田愛菜はやっぱりすごい女優だ。 変な仕事しないで、日常生活を確保



しつついい仕事を選んでほしい。 ここんとこぱっとしなかった行定勲監督を救ったのは、



間違いなく彼女なのだから。



 ちなみに『こっこ、ひと夏のイマジン』という副題はあとから付けられたらしい・・・本編に



記述がなかった。 『円卓』だけではセールス弱い、と思われたんだろうな。



 むしろ『こっこ、ひと夏のイマジン』だけのほうがよかったかも。



 関西が舞台だから結構込んでるかと、ロングラン上映かと思ってたけど、意外にそうでも



なさそうな気配・・・全国的には大丈夫なのか、とちょっと心配になった。


posted by かしこん at 17:52| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする