2014年07月12日

人生はマラソンだ!/DE MARATHON



 <オランダ版『フル・モンティ』>というコピーを聞いたら、それだけで見ないと



いけないというか、そんな気持ちになってしまうのです(『フル・モンティ』大好きなので)。



   あきらめない。ひとりじゃない。勝ち負けなんて関係ない。

             涙と笑いの人生賛歌エンターテイメント!



 舞台はオランダのロッテルダム。 小さな自動車修理工場を経営するギーア(ステファン・



ドゥ・ワレ)は、従業員のニコ(マルセル・ヘンセマ)、レオ(マルティン・ヴァン・ワールデン



ベルフ)、キース(フランク・ラメルス)、エジプト系移民のユース (ミムン・オアイッサ)と



のんきに働いていた。 が、ある日、複数年にも及ぶ税金滞納が発覚。 このままでは



工場を国に差し押さえられてしまう・・・。 どうしよう、と話し合う中、ユースが怪我をする



まではマラソンの選手で、スポンサーからお金をもらって稼いでいたと告白。



 それはいい、と約半年後に控えたロッテルダム・マラソンに出場するため、スポンサー



探しに奔走しつつ、42.195km走れるトレーニングも始めるのだった。



   まずは、ウェア選びから。



 オランダの国民性なのでしょうか、それとも大概ブルーカラーというのはこんなもん



ですよ、ということを強調したいのか、酒飲みながら仕事をするのは当たり前、口調は



乱雑だし話題は下世話、休憩時間にはポーカーしながらカップケーキを食べる。 だから



当然、ユース以外はみなさんメタボ体型で、フルマラソンのために酒もジャンクフードも



断て、と言われて非難轟々。 危機感ないなぁ、と思っちゃうけど、おっさんなんてそんな



もんよね、と思えてしまう不思議。



 「ちゃんと指示に従ってくれ!」といらだつユースの気持ちにもすごく同調。



 でもそんなゆるさ全開だけの映画というわけじゃなくて、工場の人それぞれに個人的な



事情があり(それをはっきりと説明しすぎていないところもよい)、いろんなつらさと向き合う



のを避けていた彼らが走ることに徐々に目覚めていく過程で人生の決断もしていく・・・



というのが自然な展開で描かれていて、最初は「誰が誰やら・・・」と思っていた4人が



次第にキャラの立った、おバカではあるが愛すべき人たちだとわかってきて、ダメ度合いも



なんだか許せてしまうのよね。



   そうして猛特訓のあと、スポンサーロゴ入り

     ウェアを着て、スタートラインに立つ! 身体、引き締まってます!



 ただ、フルマラソンや駅伝の生中継をずーっと見てしまうときは見てしまう傾向のある



日本人としては、マラソンシーンは意外と少ないというか、でも、ここにあまり興味がない



人はダレてしまうだろうし、難しい選択だとは思うのだが・・・練習風景ももうちょっとあっても



よかったかな、と。 ユースのコーチぶりも堂に入っててよかったし。



 オランダは移民政策に失敗し、かなりの問題を抱えていると聞いたことがあるけれど・・・



レオによるユースへの「エジプト人呼ばわり」は聞くに堪えないものだったり、親戚の集まり



でも下ネタしか話題にできないダメな人がいたり、もしかしてそこが笑いのツボなの?、と



理解できない部分もあったけど、家族や仲間を思う気持ちのようなものは世界共通なん



だな〜、と感じる。



 ツッコミどころは満載だし、あらすじ聞いたら7割展開はわかってしまう映画なれど、



のこり3割にはいくつかの意外性が。 それが『フル・モンティ』とはまた違う味わいを



醸し出していて(それがイギリスとオランダの違い?)、ラストシーンのゆるゆるなほっこり



感に辿り着くことができる。



 あたしは一時期、オランダのバンド(Michael Learns To RockPokcetsとか)の



音楽をよく聴いていたことをふと思い出し、懐かしくなっちゃいました。


posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする