2014年07月11日

人形遣いと絞首台/アラン・ブラッドリー



 化学大好き11歳の少女探偵・フレーヴィアの活躍を描くシリーズ第二作。



 結局、こうしてまたシリーズものに手を出してしまうよ・・・。



 今回の騒動は、フレーヴィアが散歩中の教会の墓地で、困っている若い女性と出会った



ことがきっかけ。 実は彼女はテレビで有名だという人形遣いルパートのアシスタントだと



いう。 フレーヴィアの家にはテレビがないから有名人のことは知らないけど。 でも教会の



神父さんは知っていて、二人が乗ってきたヴァンが壊れてしまったけど修理代がないことを



聞き、教会で人形劇を上演してお金を稼いだら、と提案。



 急遽、『ジャックと豆の木』が上演されることが決まり、フレーヴィアはその手伝いに駆り



出されることになって・・・という話。



   この表紙のテイスト、ステキ。



 つい、舞台が1950年だということを忘れそうになるんだけど、農場で元戦闘機乗りの



ドイツ人が働いていたりして、フレーヴィアの感じる“戦後の空気”をこっちも感じてみたり



して。 科学知識の実践度も前作以上だし!(でもその大半は姉二人への復讐の道具の



ために使われるのだが・・・)



 小さな町で起こる事件は過去を掘り返し、傷ついた人の心を余計にあぶり出し、知って



いると思っていたはずの人を知らない人に変えてしまう。 あぁ、とても基本的(?)なこと



なのに、すっごくしみじみしてしまうのは何故? 11歳少女視点だから?



 フレーヴィアの家庭の特殊性は時代のせいばかりじゃないけど、今回はロンドンから



フレーヴィアの味方をなんとなくしてくれそうなおばさんが登場したし、彼女の未来を、



その能力が発揮できる道に進めるように祈らざるを得ない。



 それはつまり、シリーズの続きを読むってことなんだけどね。


posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする