2014年07月31日

パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間/Parkland

 シネ・リーブルでチラシを見たとき、「おっ!」と思ったのだが、よく見たら上映時間が93分。 これでは、JFK暗殺事件の新たな真実が描けるわけもなく、悲劇的な出来事を中心に据えた点描画だな、とそのときは解釈(結果的にその印象は大きく外れてはいなかったと思う)。
 でも群像劇が好きなんで、そこに期待して。 キャストも結構豪華ですし。

  パークランドP.jpg 事件に関わったものだけが知る驚きの真実が、今明かされる。

 1963年11月22日のダラスは、大統領ジョン・F・ケネディのパレードを待つ熱気であふれていた。 エイブラハム・ザプルーダー(ポール・ジアマッティ)は愛用の8ミリカメラでパレードの様子を撮影しようと余念がなく、店の従業員に休みをやり「みんなでパレードを見に行くんだ!」と勧めている。 しかしそれは特別なことではなく、まさに町中が浮かれていた。 しかし運命の時刻に発射された弾丸たちが大統領を撃ち抜き、アメリカ全土もパニック状態に陥る・・・そんな3日間をドキュメンタリータッチで撮ったもの。
 “パークランド”は撃たれたケネディが運び込まれた病院の名前(のちにオズワルドも運び込まれることになる)。
 そのとき病院にいたのは新人研修医のチャールズ・“ジム”・キャリコ(ザック・エフロン)で、彼のうろたえぶりというか実感を伴えない反応のなさがやけにリアルでした。 看護師長のドリス・ネルソン(マーシャ・ゲイ・ハーデン)に檄を入れられる感じもいかにも。

  パークランド1.jpg ザック・エフロン、ちょっと抑え気味の演技がよかった。
 そして、これまで要人を誰ひとりとして殺害されたことがないシークレットサービスは初めての出来事に動揺するわメンツ丸つぶれだわ、副大統領を守らなければならないわで大混乱している様子も、今から思えば平和な時代だったのか?、と思ってしまったり(いやいや、キューバ危機だの冷戦だの、決して平和とはいえなかったはず)。 シークレットサービスのトップ・フォレスト・ソレルズ(ビリー・ボブ・ソーントン)の姿に、「えっ!、ビリー・ボブ・ソーントン老けた!」と思ってしまったあたし・・・。 そう、結構見覚えある人たち多数出演なのですが、あの時代の服装・髪型なので一瞬気づかないことも。
 登場人物が多いので“群像劇”といえるほどの深みには乏しいのだが、対照的な二人、ザプルーダー氏とオズワルドの兄ロバート(ジェームズ・バッチ・デール)の存在が際立っているかも。 ザプルーダー氏は自分が撮影してしまったものの重要性にいち早く気づき、「もう二度と自分に平和な日常は戻ってこない」と悟る(なにしろ現在でも“ザプルーダー・フィルム”と呼ばれちゃってるわけですし)。 しかしロバートは“暗殺者の兄”というレッテルにあらがうことなくダラスに住み続ける。 それぞれの心情までは描かれないけれど、絶対的な事実の重さがのしかかる。
 お兄さんはこんなにまともな人なのに、やっぱり母親は奇妙で恐ろしい人だった・・・(キングの『11/22/63』の印象ともちょっと違って)。 またジャッキー・ウィーヴァーが見た目イカレ気味の母親をあのかわいらしい声で演じていて、迫力満点でした。
 あぁ、事実の前には勝てないなぁ、としみじみする。

ラベル:外国映画 映画館
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2014年07月30日

華々しき鼻血/エドワード・ゴーリー

 結局、気になっていたエドワード・ゴーリーの『華々しき鼻血』を買ってしまいました。
 副詞をメインにもって来たアルファベットブック。
 やはり「ぞんざいに供されたプディング」が好きでたまりません。

  絵本華々しき鼻血.jpg 中身は同じなのに、値段は上がってる〜。

 消費税の増加分だけでなく、再販の手間賃ということでしょうかねぇ(品切れになってなかったゴーリー本の価格設定はそのままです)。
 しかし、繰り返し読むのにこんなに適した本もない気がするし、ぼーっと見るのもよし、
 深読みするのもまたよし、ということで。

posted by かしこん at 04:26| Comment(1) | TrackBack(0) | ☆ 買っちゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月29日

コリーニ事件/フェルディナンド・フォン・シーラッハ

 『犯罪』のシーラッハによる初の長編。 とはいえハードカバー200ページほどなので<長編>と呼んでよいものやら。 テイストは『犯罪』にかなり似ていて、乾いていて硬質な、感情をできるだけ排除した文体。 長くなった分は新米弁護士である狂言回しのライネン氏の苦悩に少し踏み込んだせいである気がします。
 ドイツは「ニーチェとヘッセの国」という自負があるためあまりエンターテイメント小説が評価されにくい(上質のミステリは北欧から翻訳がどんどん入ってくるので国内であまりミステリを育てる土壌がない)と聞いたことがありますが、なるほどシーラッハがドイツでも受けるのは、ある種の格調の高さを備えているからでしょうか。
 語りすぎず、行間が広くて。

  コリーニ事件.jpg このダークな表紙とエピグラムが、思い返せばすべてを物語っているようだ。

 きっかけは2001年の5月、ベルリンで起きた殺人事件。
 イタリア人で67歳のコリーニと名乗る男が罪を認め、殺人容疑で逮捕された。 被害者はドイツ国内大手企業の代表取締役であること、手口が残忍であることから世間にセンセーションを巻き起こす。 国選弁護人を引き受けたライネンは、被害者が実は自分の幼馴染の祖父であることを知り弁護人を降りようとするが認められなかった。 いったいコリーニにはどんな動機があるのか・・・という話。
 ドイツ、老人、とくれば浮かぶモチーフはひとつですが・・・その悲劇性を過剰に煽っていないところが余計響いたり(“戦時中における合法的な殺人”を裁判で陳述する専門家の内容に戦慄するのはあたしだけではあるまい)。
 この小説がきっかけになって、ドイツ連邦法務局はある委員会を立ち上げたそうだから、もしかしたらそれがシーラッハの目的だったのかもしれない。 そしてそれは見事に達成されたわけだ。

ラベル:海外ミステリ
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2014年07月28日

今日は3冊。

 この週末も暑かった。 何かをしていても途中で意識を失くしてしまうくらい暑い。
 早く秋が来てほしい・・・と思うことこの上ないあたし。

  シフト1.jpgシフト2.jpg SHIFT(シフト)/ヒュー・ハウイー
 昨年出た『WOOL(ウール)』の続編(三部作のうち2作目)。
 いわゆる“ディストピア物”に分類されるストーリーですが、様々な謎に満ちていてとても面白そう。 しかしまだ『WOOL』を読めていないあたし・・・第三部が出るのが先になりそうである。

  かくかくしかじか04.jpg かくかくしかじか 4/東村アキコ
 駆け出しマンガ家としての一歩を踏み出しつつ、OLや先生の助手なども務めていた時期と、なんとなく話が佳境に差し掛かりつつあるのを感じる。
 「岩井俊二の映画を見すぎたみたいなネーム書いている人!」みたいな現在マンガ家志望の人へのツッコミが笑える。 でもどんどん、先生への哀惜の思いが強くなっているので、それが余計に終わりが近いことを感じさせて、切ない。

ラベル:新刊
posted by かしこん at 02:43| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 買っちゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月27日

日傘、デビュー

 ずっと帽子にストール派でしたが、やはりこの時期は帽子をかぶると髪の毛が汗でぺったりしてしまう・蒸れるということもあり、気になってはいたんだけど帽子のほうが持ち運びが楽(たたんでカバンにしまえるタイプを選んでいたので)なので、日傘という存在を意識したことはこれまでありませんでした。 それに、神戸はあまり雨が降らない(台風とゲリラ豪雨のとき以外は)、という住んでみての感想なので折り畳み傘で十分かなという気持ちもあり、これまたカバンの中にしまえてしまうので、長い傘を持つことがあまり習慣になっていない(下手に持ったらどこかに置き忘れそう)。
 しかし、キュートな傘に出会ってしまいました。

  CA3A1731.JPG 晴雨兼用、播州織の手仕事。
 80代の女性職人さんがひとつひとつすべて手作業で作ってます、とか言われたら素通りできないでしょ! しかも永久保証付きということで、なにかあったらしっかり修理もしてもらえるそう。 ちなみにただの白い傘だと思ったら大間違い。

  CA3A1734.JPG まるでクレヨンの色が散らばったかのような織物に。 ボタンも焼き物を使用。
 なんだかすごく涼しげじゃない?
 ちなみにいろんな柄の織物で10種類ぐらい傘はあったんだけど、これがいちばんあたしは気に入りました。

  CA3A1733.JPG 一区画だけ違う布が使われているのもいい感じのアクセント。

 持ち手もしっかり天然モノだし、雨のことも考えて綺麗なカーブを描くつくりになっているのも優美な感じ。 しかし雨に濡らすのがもったいない気にもなるけど・・・。
 と、結構なお値段をはたいてしまいました!
 絶対置き忘れ出来ない。 そしてこうやって買い物に走るのはストレスがたまっているせいだな、と実感。 けれど職人さんは応援したいのであります。

posted by かしこん at 17:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 趣味・小物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月26日

GODZILLA ゴジラ/GODZILLA(3D/字幕版)

 かつてのハリウッドリメイク版とは別物! 日本のファーストゴジラにかなりリスペクト!、という前評判から、ほとんどお祭り騒ぎの『GODZILLA』。 こういうときはもう初日に観に行くに限るぜ!、と金曜の仕事帰りに映画館に寄れば、OSシネマズミント神戸ではレイトショーが3D字幕版・・・しまった、2D通常版はOSハーバーランドのほうだったか。 ま、いいや、お祭りだから3Dでも!
 あたしがチケットを買ったときはまだまだ座席はあいていたのだが、20:40の上映開始時刻には9割近くお客が埋まっていたような・・・なんだ、この熱気は(自分のことは棚に上げています)。

  ゴジラP.jpg 世界が終わる、ゴジラが目覚める。

 1999年、芹沢博士(渡辺謙)・グレアム博士(サリー・ホーキンス)らが所属する謎の生命体を調査する組織は、フィリピンの採掘場の事故現場の奥に巨大な何者かの骨と、卵らしきものを発見する。 ひとつはすでに孵った気配。 そして同じ頃、日本では富士山近くの原子力発電所で働くジョー・ブロディ(ブライアン・クランストン)は、最近よく起こっている地震とは違う振動について考えていた。 が、その日、突如として襲ってきた異様な大振動に原子力発電所は崩壊、共に働いていた妻(ジュリエット・ビノシュ)を失う。
 15年後、ジョーの息子フォード(アーロン・テイラー=ジョンソン)は米軍に入隊し、爆弾処理犯として従軍、妻(エリザベス・オルセン)と息子がサンフランシスコに住んでいる。 あれ以来、人が変わったように謎の振動について調査し続ける父ジョーは日本に住み、侵入禁止区域となったかつて暮らしていた街への潜入を試みるが、日本当局に捕まり、フォードに連絡が入る。

  ゴジラ01.jpg この重量感が、ゴジラだ!
 確かにゴジラの造形、特に咆哮はオリジナルに遜色なく、そこは素晴らしい。
 しかし1954年の『ゴジラ』がベースだと思っていたあたしは、ゴジラ以外の怪獣が登場したのにまずびっくり(これじゃ『ゴジラ対○○』じゃんか!)。 そいつ(まるで巨大化したタガメ?)のほうが出番が多くて、肝心のゴジラが意外に登場シーン少ない!最初に全貌を現すまで引っ張るのはわかるんだけど、出てきてからもなんだか部分的描写が多いのよね(それは、人間の目には全貌がつかめないほど巨大であるからだ、と好意的に解釈してもよいが)。 せっかくゴジラが出て来たのにいいところで場面が切り替わったりと、ゴジラ目当ての客としてはなかなかのフラストレーション。 その分、最後のムートー(タガメの化け物)と闘うシーンは盛り上がりますけどね。
 ただ悲しいのは、ビキニ環礁などで行われた歴代の水爆実験が“ゴジラ”を倒すために行われた、と描かれる点。 いや、その水爆実験のせいでゴジラは生まれた設定だろ・・・。
日本で崩壊した原子力発電所の外見はスリーマイル島原発そっくり(東日本大震災はなかったことにされているが、地震・津波・原発事故とモチーフにされているのは明らか)。 なのにそれに対する悲劇があまり伝わってこない。 唯一それを体現しているのはジョー・ブロディの存在で、むしろ彼が芹沢博士と一緒に語り合うシーンがほしかったよ(正直なところ、息子一家のエピソードに時間かけすぎだし、家族愛を押し付けられている感があって、この妻と息子の存在は必要だったのか・・・と思わずにいられなかった。 しかしあたしの隣に座っていた青年は号泣してたので、感動ポイントだったのかと思った次第)。

  ゴジラ05.jpg ブライアン・クランストン、さすが舞台系俳優の実力!

 軍隊ばんざいで、政府側の動きがまったく描かれないのも微妙といえば微妙なんだが、そこまでやるともっと間延びしてしまうか。 なので小さなお子様連れの鑑賞には向いていないかもしれません(途中、かなり退屈してしまいそう)。
 期待の芹沢博士は出番は結構多いんだけど、実は結構役立たず。 まぁ、科学者だって万能ではないという意味合いなのかもしれないが、ただ西洋人(キリスト教圏の人たち)に対してゴジラを「古代生態系の食物連鎖の頂点に立つ者、いわば“神”」と言い切ったことは意味があると思うけど。 そしてひそかにゴジラに畏怖以上の憧れか崇拝の気持ちを持っていることがダダ漏れ(被害に対して心を痛めていないように見えるので、マッドサイエンティストに映ります)。

  ゴジラ02.jpg そこがアルカイックスマイル系の日本人の曖昧な表情にアメリカ人には映るのかしら。

 最強の恐怖の対象として描かれるのかと思っていたゴジラが、結局一般人を助けてくれる行動をしたりと後年のゴジラシリーズの善玉要素を持っていることもわかってしまい、<世界が終わる>のいちばん最初の予告編にあったどうしようもない絶望感が、なんかないんですけど・・・。
 まぁ、でも、ゴジラの実体感はよかったですよ(エンドロール見たらアンディ・サーキスがモーションキャプチャーで演じていることがわかる)。 そしてあの叫び声を最先端技術で映画館で体験できた、ということだけでよしとしなければならないのかもしれない。 続編も十分ありそうな終わり方でしたしね。
 残念なのは3D効果をあまり堪能しきれなかったこと。 2Dでもよかったかも・・・。
 渡辺謙がインタビューで「本当は日本がこういう映画をつくらなきゃいけなかった」的なことを言っていて、それは確かにそうなんだけど、当事者意識がまだ強いからエンタメに消化させるまで時間がかかる(やったらやったで多分非難される)ことを思うと、ハリウッドに先を越されたことが悔しいのだろうか・・・という気がしないでもなく。
 見て残念さがつきまとうのは妬ましさもあるのかなぁ。
 でも序盤からの、説明ではなく映像で語る感じはすごく期待できると思ったのですよ。
 あぁ、2D字幕版を、落ち着いた頃にもう一度見に行ってしまうかもしれん・・・。

ラベル:映画館 外国映画
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2014年07月25日

超高速! 参勤交代

 これはもう、タイトルが秀逸なのと、予告編のかなりばかばかしい出来(褒めてます)に「こいつは面白そうだ!」と思って、珍しくも友達を誘って見に行った。
 期待にたがわず、大変ばかばかしくて面白くて笑えて、更に思いのほか深く心を揺り動かされました。

  超高速参勤交代P.jpg このミッション、インポッシブルです!

 時は江戸、8代将軍徳川吉宗の治世。
 東北の小藩にしすぎない湯長谷藩は参勤交代からやっと帰ってきたところ。 藩主・内藤政醇(佐々木蔵之介)をはじめとしてみな地元の気軽さを満喫していたさなか、幕府から再び5日で参勤交代せよとの命が下る。 通常でも8〜10日かかる行程、しかも戻ってきたばかりで資金もなく頭を抱えるが、幕府の指示にそむけばお家断絶・藩はお取り潰しは免れない。 知恵者の家老・相馬兼嗣(西村雅彦)以下、少数精鋭で再び参勤交代に出向くことを内藤政醇は決意する・・・という話。
 まぁ、この無理難題は私腹を肥やしまくる絵にかいたような悪い老中・松平信祝(陣内孝則)の策略によるもので・・・という、善人と悪人が一目でわかる王道の時代劇的親切設計。 この陣内さんの悪役芝居が笑っちゃうほど似合っていて素晴らしい(演じていても楽しそう)。

  超高速参勤交代1.jpg 湯長谷藩はほんとに小さな藩なので、殿様や家老、各種お役目を持つ武士から農民に至るまで、身分の差を意識しない交流が常である。

 そのほのぼの感が大変いい感じなのだ。 江戸家老が近藤公園さんだったり、若くて気が弱そう・無骨すぎそう(に見えても)少数精鋭、それぞれが一騎当千を自負するなど人材はなかなか粒揃い。 しかしその本当の実力を発揮するのは相当に追い込まれた時だったりするんだけど、世界に通用する最先端技術を扱う現代の小さな町工場ってこんな感じ?、と思わせるものも。
 そんな藩士たちの中には寺脇康文・六角精児もいて、「あ、『相棒』つながり」(西村雅彦も一時期セミレギュラーでしたしね)、とニヤリ。 というか伊原剛志や石橋蓮司も『花子とアン』つながりだし、佐々木蔵之介つながりなのか市川猿之助も出てるし、キャスティングもあたし好みだったです。
 そしてそんな役者の個性がきっちり引き出される配役がよかった!
 久し振りに西村雅彦のいいところがすごく出てる役を見たよ!、というヨロコビに満ちております。 いやー、よかった!

  超高速参勤交代5.jpg 六角さんが軽くお笑い担当なのもお約束。

 少人数で装備もなく、いかに“参勤交代”するか、の知恵はばかばかしくも涙ぐましくもあり。 でもそこには「袖すり合うも多生の縁」や「情けは人のためならず」があって、よりほのぼのするのであった。
 かといって単純なお気楽コメディなのかといえばさにあらず、民や人の命がかかっているという局面ではのんきなお殿様も人を斬ることをためらわず。 そこらへんが武士の世界の厳しさをしっかり伝えてよこすわけで。
 そして、湯長谷藩は磐城国に位置する。 チラシを見たときからもしかして、脚本家は原発事故後にこれを書いたのかな、と思っていたのだが、ある人物から発せられる「磐城の土を未来永劫穢してはならぬ」という一言に、あたしは胸を打たれたのでした。
 現代劇で東日本大震災や福島第一原発事故を描いたものよりも、各種イデオロギーがまじりあうドキュメンタリーを見るよりも、痛快娯楽時代劇として描かれたこの映画のほうが、そのメッセージは強くて鋭い。 さんざん笑っていたのだけれど、泣きそうになってしまった(ただ関西のお客様にはこれがどこまで伝わっているのかは不明・・・)。
 「落ち武者、面白かったわ!」な感想だけで終わらないことを願う。
 いや、落ち武者には大爆笑なんだけどさ。

ラベル:映画館 日本映画
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2014年07月24日

春を背負って

 個人的に、木村大作さんが大好きです(職人気質の頑固おやじ、な要素が完全にあたしのツボです)。 だから新作も楽しみにしていたんですが・・・予告の段階で「これは・・・やばいかも」という予感が。 時代モノのほうがいいのに、現代劇だと昭和の演出が目立っちゃうよ〜。
 冒頭、主人公の少年時代の回想シーンで、「え、そんな子役をマジでそんな山に登らせたのか!」と驚愕してしまって、「大作さん・・・どこまでやるのですか」という視点でこの映画を見てしまったことをまずお詫びします。 おかげでストーリーが結構どうでもよくなってしまったぞ。

  春を背負ってP.jpg 標高3000m ―― 悠久の大自然に描かれる、“家族”の物語。

 舞台は立山連峰。 麓で旅館を経営する母(壇ふみ)・3000m山小屋を運営する父(小林薫)とともに暮らしてきた長嶺亨(松山ケンイチ)は、特に厳しい父親に反発を覚え、東京に出て生き馬の目を抜く証券業界で確実に実績をあげていた。 しかし、そこに父の訃報が届く。 その葬式で、父が山仲間に慕われていたことを知り、山小屋の重要性にも改めて気付き、亨は山小屋を継ぐ決心をするのだった、という話。
 松山ケンイチがバリバリの証券マンに見えない、というのを差し引いても、相変わらず大作さんは役者陣にあんまり演技つけてないな・・・というのがわかる。 蒼井優の笑顔は全開すぎだし(そこで浮世離れ感が出てしまうというか、彼女の役の設定を思えば無理して笑っているのかとも思えてしまう。 70%ぐらいの笑顔でちょうどよかった気がするんだけど)。
 その分、映像にはこだわっていたというか、確かに立山連峰をめぐる四季の描写は美しいです。 エヴェレストを越えていくツルの話が出たときには、その映像を向こうまで撮りに行ったのかと思って一瞬焦った(でも見たことある映像だったので、エンドロール見たらBBCから借りてきたらしい)。 このエピソードは『海街diary』にもありました。

  春を背負って6.jpg こういうショットはやはり、現地撮影ならではですね。

 亨の父に恩があるというゴロさん(豊川悦司)とのやりとりで、亨は人生を学び直していく・・・という話。 若干説教くさい部分はあるものの、まぁ、大作さんから<人生哲学をうかがう>と思えば許容範囲(これはファンだから言えることかも)。
 まぁそんな感じで、監督として撮りたい絵(画)の方に意識が行き過ぎてて物語としてのディテールが薄くなっている面もあるものの、まぁそこが大作さんの個性といえば個性なのですよね・・・。
 スローモーションの多様、やはり昭和的な演出にはつい失笑してしまうぐらいだったんだけど(すみません)、やはり原作選びが大事だなぁと実感。 同じ笹本稜平原作なら『還るべき場所』とか『未踏峰』とかのほうがサスペンスタッチで緊迫感もあってよかったのでは・・・(その分、撮影が更に大変になったかもしれませんが)。

  春を背負って1.jpg でもこの3人中心の、ほのぼの話が描きたかったのかな。

 大作さんにはお元気でいてほしいので、無理しない範囲で原作・脚本選びに力を入れていただきたいと思います(今回も自分の車で全国キャンペーンにまわったらしい。 神戸のスケジュール、確認しておけばよかった)。
 結局あたしは、あくまで木村大作のファンなのでした。

ラベル:日本映画 映画館
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2014年07月23日

何故でしょう?

 7月8日に、リチャード・マークスのニューアルバムが出る(といっても輸入盤だが)、という案内がタワーレコードから来たので、事前に予約をしていた。
 しかし、一向に届かない・・・(ずっと、入荷待ちの表記)。
 そして昨日、メールが届いた。

   この度ご注文いただきました上記商品につきまして、
   メーカーより輸出規制対象との連絡がありました。
   大変恐縮でございますが、今回のご注文分につきましては
   弊社にてキャンセルとさせていただきます。

 えっ?!
 “輸出規制対象”ってどういうこと?

   リチャマー新作2014.jpg アマゾンではすでに入手している人がいた。

 今見れば、アマゾンでも「入荷に2〜3週間かかる」とあるので、注文してももしかしたら手に入らないのかもしれないが・・・。
 日本盤を出してくれるというならいいけど、発売したばかりのCDの輸入盤すらもう容易く手に入らない状況になった、ということでしょうか。

ラベル:洋楽
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2014年07月22日

今日は5冊。

 気がついたら7月も後半である。 ついに負けて部屋のエアコンもつけてしまった・・・。
 あぁ、もう恐るべき夏に突入だぁ(ほんとは認めたくない)。

  アンジェリク新装版3.jpg アンジェリク【新装版】3/木原敏江
 やっと3巻目が発売! 早く4巻出て〜! そうしないと一気に読めないよぉ!

  ツーリングユーロ05.jpg ツーリングExp.EURO 5/河惣益巳
 ギリシャ編突入!、ということですが・・・地下組織“アリョーシャ”の解体・分散が一筋縄ではいかないことがしみじみわかる。 というか、メインの話がどうなんだか読者(あたし)は見失いつつあるよ・・・コミックス一冊では分量が足りないのか。 1巻から読み返せばきっと思い出すのでしょうが。

  テニスコートの殺人新訳版.jpg テニスコートの殺人【新訳版】(『テニスコートの謎』改題)/ジョン・ディクスン・カー
 創元推理文庫のカー新訳版の装丁はトータルの印象を揃えてあって素敵。
 フェル博士シリーズの中でも異色作というこの作品、“足跡の謎”の傑作でもあり古典だという。 そういう話を未読であるというしあわせと、しかしそれをいつ読めるのかわからない不安・・・。 あぁ、仕事、行きたくない。

  北京から来た男2−1.jpg北京から来た男2−2.jpg 北京から来た男/ヘニング・マンケル
 これも<東京創元社創立60周年記念作品>だそうである。 だから文庫じゃなくてソフトカバーなのか・・・(『タンゴ・ステップ』はいきなり文庫で出たはず)。
 ヴァランダー警部シリーズではないけれど、“マンケルの集大成的作品”と言われたら、“空前のスケール”・“桁外れのミステリ”と煽られたら買わずにはいられようか(でもハードカバーだったら迷ったと思うけど、ソフトカバーってところが憎い。 もし3年待って文庫になっても500円も違わない気がするから)。
 また表紙もいい味出してるし!
 いつ読めるかわからないけど(お盆休み、早く来てくれ・・・)、涼しさを体感するにはやはり北欧ミステリかな!

 あぁ、三連休のおかげですっかり出社拒否症になっている。 仕事場行きたくない・・・。
 自分が根性無しのせいもあるけど、今後もずっとあのパワハラに付き合わなくてはならないなら、身の振り方を考えなくちゃいけないなぁ、と思う(すでに他の部署の人から「組合に相談してみたら?」とかアドバイスを受けている、ということはあたし一人の被害妄想ではないということ)。 仕事の内容自体はそれなりに面白いのにな・・・。

ラベル:マンガ 新刊
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2014年07月21日

またしても、訃報。

 ものすごく久し振りに、東京創元社のHPを見に行く。
 なんでも創刊60周年記念企画として、『愛の裏側は闇』(全3巻)/ラフィク・シャミ(酒寄進一訳)2014年8月の発売に先駆け、特別先行試し読みができるということで・・・他にもヘニング・マンケル新作の紹介とかあって、結構前から気になっていたのだけれど、一通り読むとなるとそこそこ時間がかかるので、ついつい後回しにしていました(記事が更新されたら前のが読めなくなるというわけでもないので尚更)。
 が、右隅のトピックに驚愕の文字を発見!

    2014.6.23. 翻訳家・東江一紀先生逝去

 声も出ないほど驚いて、うまく動かないマウスに苛立ちつつクリック。

小社でウィンズロウ『ストリート・キッズ』ほかの〈ニール・ケアリー〉シリーズや、ラングレー『オータム・タイガー』を訳された翻訳家の東江一紀先生が6月21日、逝去されました。62歳でした。
北海道大学を卒業後、翻訳家の道に進まれ、主にエンタテインメント小説やノンフィクションの分野で活躍されました。2010年には、翻訳家が選ぶ第1回翻訳ミステリー大賞を訳書の『犬の力』が受賞しています。
〈ニール・ケアリー〉シリーズの大評判は、東江先生の伸びやかな訳文を抜きにしては考えられません。
どうぞ安らかにお眠りください。

 ・・・『犬の力』のあとがきでだったろうか、それとも『このミス』の近況報告欄であっただろうか、ちょっと思わぬ病気のせいで原稿が遅れたみたいなことが書いてあって、いつもの洒脱な明るい文章なのであまり心配はしていなかったんだけど、手術したのかな、長くかかる病気なのかな・・・というのは言外に感じさせられていて・・・ドキドキしてた。
 でもそのあともドン・ウィンズロウ2作訳してたし(新しい『夜明けのパトロール』シリーズを他の訳者に譲ったのは、自分一人では未訳分全部に手が回らないからだろう、と判断)、調査が結構必要なノンフィクション系のも訳していたし、あの時感じた心配は杞憂だったのかな・・・と思っていたところだったのに。
 海外ものを多く読むあたしとしては、出会いのきっかけは翻訳者であることが多くて。
 多分東江さんとの出会いは『ストリート・キッズ』なんだけど、彼が訳していれば安心、とまったく知らない作家の本(たとえば『ストーン・シティ』とかね)にも手を出して、結果的に読むジャンルが広がっていく。 それは小学生のときからの福島正実の影響が大きいなぁと自分でも思うのだが。
 その大事な窓口を、あたしはまたひとつ失ってしまった。

posted by かしこん at 16:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事問題・ニュースに思うこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月20日

私の男



 原作既読。 花を二階堂ふみがやるということと、監督が『海炭市叙景』の熊切和嘉



だということでひそかに期待(北や雪の描き方がすごくいいんじゃないかと思って。 監督が



北海道出身だと今回初めて知った)。 しかし原作とは違って時間軸通りに展開していく



物語に、「うーん、これは原作を読んでいない人には難解じゃないかな・・・」という不安が



よぎる。 花の一人称ではじまる原作とは違い、淳悟(浅野忠信)を主役(語り手的視点



人物)に据えたことでなんだか花が魔性の女のように描かれてしまっているような・・・。



 『私の男』が桜庭一樹による佐々木丸美の『雪の断章』へのアンサーソングだと思って



いるあたしにとっては、予想外の解釈の映画になってました。



 それってもしかして、脚本も監督も男性だから・・・かしら。



   誰にも、言えない



 北海道南西沖地震で甚大な被害を受けた奥尻島。 津波によって家族をすべて失い、



孤児となってしまった10歳の花(山田望叶)は避難所で遠い親戚だという淳悟(浅野忠信)に



出会う。 淳悟の強い希望と、地元の名士で遠縁でもある大塩(藤竜也)の計らいもあり、



二人は養子縁組をし戸籍上の親子となる。 まるで「世界にたった二人だけ」というように



振る舞う花(二階堂ふみ)と淳悟に、淳悟と付き合っていた小町(河井青葉)、そして大塩が



次第に不審の目を向けるようになり・・・。



 冒頭、真っ暗な画面の中、何かの動物の唸り声のような、大きな枝がきしむような音が



ずっとしている。 それが流氷のたてる音だとわかった瞬間の映画への取り込まれ方は



すごい。 地味で小規模な(つまり予算の少ない)日本映画を愛する浅野忠信と二階堂



ふみが熊切監督の作品に出たがる気持ちがその場面だけでよくわかった。



 それにしても全体的に説明不足というか・・・『海炭市叙景』では説明しないことが吉と



出たけれど、今回はどうだろう。 淳悟と花が実の親子だということがあれだけの台詞と



描写だけですべての観客に伝わるだろうか(伝わらなければ二人の関係の解釈はまったく



別のものになる)。 直接血が繋がっている関係だからこそ、血が二人の象徴なのだ。



 あぁ、二人はヴァンパイア最後の生き残り、というような気持ちなのか。



 その気持ちを強くするのは、ラストシーンのレストランで。 厚いカーテンに閉ざされ、



ろうそくの炎がともり、花瓶には大輪の深紅の薔薇があふれんばかりに。



 できるかどうかわからないけど“ストックホルム症候群”からの離脱を意識していた



原作の花とは違い、こっちの花は自ら主導権を握り二人の関係を操っているように見えた。



それはつまり、淳悟から見た花、ということだったのか。



   これは、高校生。



 メガネと髪型、服装で中学生から20代半ばまでを演じ分けている(しかもそのときどきの



情緒不安定・安定度も変えつつ)二階堂ふみ、すごい。 浅野忠信の徐々に、でも確かに



“崩れて”いく感じもいいけれど(でももともと淳悟はどこか壊れている人なんだけど)、もう



これは二階堂ふみの映画です。 『さよなら渓谷』が真木よう子の映画として評価された



のなら、二階堂ふみも主演女優賞とるくらいじゃないと釣り合いが取れん!



 流氷に象徴される北海道時代の風景の説得力が圧倒的で、二人が行方をくらまして



東京の片隅に落ち着いてからはまるで別の映画のような(だから後半、ヴァンパイア映画



だと思っちゃったんだけど)。 なんだかちょっと、残念なところがあるのは、やはりあたしが



先に原作を読んでしまっていたからかなぁ。



 でももう一度、原作を読みたい気持ちにさせられた。



 これ以外に映画化する方法があるのか確認したいから。


posted by かしこん at 17:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月19日

サード・パーソン/THIRD PERSON



 今更ですが、群像劇が好きです。



 なので『クラッシュ』のポール・ハギスが三都市を舞台に三組の男女を描く、という



ポスターを見て「おおっ!」と思ってしまうのは当然ですよね。



   NY、ローマ、パリ。 3つの街、3組の男女。

         ポール・ハギスが仕掛ける、極上の愛のミステリー。



 パリのホテルで作品を執筆中の作家マイケル(リーアム・ニーソン)はピュリツァー賞を



とった経歴の持ち主だが、現在スランプに陥っていた。 心を病んでいるらしき妻(キム・



ベイシンガー)と電話で連絡を取りながらも、愛人のアンナ(オリヴィア・ワイルド)を呼び



寄せる。 しかしアンナにも他に秘密の関係があった。



 ローマに出張で来たアメリカ人ビジネスマンのスコット(エイドリアン・ブロディ)は娘を



さらわれたという美しい女(モラン・アティアス)とバーで知り合い、なんだかんだと娘を



救出する手伝いをすることに。



 ニューヨークでは、元女優のジュリア(ミラ・クニス)がホテルで働いている。 かつて



夫だったリック(ジェームズ・フランコ)と息子の親権を抗争中で裁判費用をかせぐためだが、



仕事に振り回されて約束の時間と場所を守れない。



   ミラ・クニスは『ブラックスワン』のときとは

   正反対に、今度は追いつめられる役回り。 狂気がにじみそうな感じ、似合ってた。



 しかしわりとすぐに「あれ、これ、ほんとに3つの都市の物語か?」と気づく。



 3組の男女がいろんなところでリンクしている構成(誰かがシャツをはおったときに、別の



誰かの着替えのシーンに切り替わったり、水が引き金になるシーンがより印象的)は最初



からあったけど、物理的にも交差してないか?



 いかにもわかりやすく散りばめられたパズルのピース、組み立てるまでもなく浮かび



上がる大きな流れ。 ひとりひとりの登場人物の叫びが強くこだますればするほど、ラスト



シーンへ至るむなしさが<表現者という人種の業の深さ>を物語る。



 でもそれをものすごく美しく描いてしまっている、ということにもまた業の深さを感じたり。



   最初は、「なんでおバカなツンデレカップルの

    戯言に付き合わねばならんの?」という気持ちで見てしまってましたが・・・。

    とりあえず、オリビア・ワイルド、綺麗です。



 ミステリーといえば確かにミステリーなんだけど・・・サイコスリラーの要素も色濃い。



スランプ状態の作家は、実はそのままポール・ハギスの姿なのでは?、と思ってしまった。



 “Third Person”とは、“第三者”という意味の他に、“三人称”というのもある。



 やっぱりそれだったのか・・・技巧的な面が目立ちすぎるきらいはあれど、俳優陣が熱演



なので、こちらも心を揺さぶられました。


posted by かしこん at 14:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月18日

ハスカップのかき氷



 金曜・・・やっと来た週末だというのに、今日も会社でめんどくさい先輩とやり合って



しまった。 「あぁ、この人はあたしが自分のやり方をまったく同じように踏襲しない、と



いうそのこと自体が気に入らないんだな(あたしのつくったエクセルシートが見慣れない



ものである、という拒否反応もあるのであろう)」ということにやっと気づく。 ならば、いくら



説明しても話が通じるわけがない。



 無駄なエネルギーを使った・・・。



 しかしこのままとぼとぼと帰っては気分がよろしくないままので、デパ地下にある特設



コーナーのかき氷を食べることにする。 「北海道からやってきました!」というそのお店は、



“とうもろこし”や“黒スグリ”といった北海道の特産品を前面に出してきてます。



   そんなわけで、選んだのは“ハスカップ”。



 もともとハスカップは酸味が強いものですが、シロップにされたおかげでその酸味は



少々弱まり、甘みとバランスがよくなっている。 氷もまたふんわりとしていて、最近家の



冷凍庫に常備されっぱなしの『みぞれ・白』とは全然違うなぁ(そりゃ、違うものだからね)。



 ひと山、さくさくと食べつづけていきましたが、途中で頭が痛くなることもなく、お水が



ほしくなることもなく、すっきりとした後味のまま、完食!



 トッピングで練乳なども選べますが、なしにして正解だったかな。



 久し振りに、ハスカップの風味を堪能。


posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ごはん・お茶の時間 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月17日

ラストミッション/3 DAYS TO KILL



 脚本:リュック・ベンソン、監督:マックGとなれば、コメディ風味の大味なアクション、と



予想はついてしまったけど・・・だって主演はケヴィン・コスナーだっていうんだもの。 この



前の『エージェント・ライアン』かっこよかったし、かつて『アンタッチャブル』



『JFK』の2本で当時ファンになってしまった過去があるのですよ。



 多少お年を召したといっても渋め重要な脇役にシフトチェンジしつつある彼の久し振りの



主演作となれば、見たいじゃないですか。



   職業、スパイ。 弱点、16歳の娘。



 CIAの腕利きエージェント、イーサン・レナー(ケヴィン・コスナー)は局内でも伝説の存在



であるほど有能。 困難な任務もさらりとこなしてしまうため、引退の時期を逃してしまって



現在に至る。 しかし、治療が不可能なほど進行してしまったある病のため、余命数ヶ月と



宣告されたイーサンは、ほったらかしの娘ゾーイ(ヘイリー・スタインフェルド)に会うため、



離婚した妻の住むパリへ向かい、残された日々を家族とともに過ごしたいと願う。



 が、CIAの指示によりエージェントのヴィヴィ(アンバー・ハード)がパリにイーサンを追い



かけてきて、彼だけが目撃したあるテログループのリーダーがパリにいるので処分して



ほしい(そのかわり、認可の下りていないその病気の試験薬を提供するわ)と、イーサンに



“最後の任務”をオファーする。



   エキゾチック美女ぶりを発揮しまくりの

     アンバー・ハード。 これでジョニデを振る女ならほんとにかっこいいのに。



 全体的に雰囲気が、テレビドラマ『ヒューマン・ターゲット』(製作総指揮マックG)に



似ている感じが。 あのドラマ、あたしは好きだったのでこの映画も結構楽しめた。



 ばしばしと人が死ぬ、目立つところでド派手なアクションやってしまう、というハードな面と、



年頃の娘とうまくいかない悩みを拷問相手(?)につい愚痴ってしまうような、そして相手も



真剣に答えてしまうような奇妙なコミュニケーション。 久々に戻ってきたイーサンのパリの



隠れ家に不法滞在の家族がいたり、のくだりは完全にコメディでありえない(腕利きスパイと



しては危機管理がなってない)とは思うものの、家族の大切さみたいなものをわかりやすく



提示する材料になるわけですが。



   そんなこんなで娘に自転車の乗り方を

 教えたり(彼女が乗れないのは、幼少時に父親が思いっきり不在であったせいですから)。



 意地っ張りの娘、見たことあるなぁと思ったら、『トゥルー・グリッド』のあの子じゃないか



『エンダーのゲーム』はすんなり出てこなかった。 不機嫌顔じゃなかったから?)!



父親に愛されてないのかも、という不安が不機嫌の原因とすぐわかる素直さは、やはり



愛されて育ったからではないだろうかと思ったり。 あたしはうらやましかったけど。



 しかも、二枚目半ぐらいに落ち着いたケヴィン・コスナーの渋いかっこよさといったら!



 敵役が意外にしょぼいとか、結局目的はなんだったんだとかの疑問は多少残りますが、



勢いで全部乗り切っております。



 まだまだいけるぜ、ケヴィン・コスナー!


posted by かしこん at 03:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする