2014年05月15日

出遅れシアター → なんとなく、癒し系?



しあわせのパン



 原田知世は好きなんですが・・・この映画、「内容がない」との評判に、長いことHDDに



埋もれておりました。 邦画ならなにかしながらでも見れるじゃないか、とタイミングにより



見てみることに。



   あぁ、北海道だなぁ。



 東京の生活に疲れたりえ(原田知世)は札幌出身の尚(大泉洋)に誘われて、北海道の



月浦に引っ越し、パンカフェ“マーニ”をオープンさせる。 店の名前はりえが子供の頃から



好きだった絵本の登場人物で、彼女の初恋の人らしい。 彼女の淹れるコーヒーと、彼が



焼く素朴なパンが好評で地元でも受け入れられ、日々を穏やかに過ごしている。 そんな



“マーニ”を訪れる、季節毎の客たちの顛末。



 ストーリー的には、お客が現れるたびにどういう事情を抱えているのか一目でわかり、



その結果どうなるかも予想がついてしまう・・・意外性はかけらもない。 で、原田知世の



雰囲気に騙されてしまいがちではあるが、<かぼちゃのポタージュ>に代表される



“善意の押し売り”というか“よかれと思う無神経さ”に頭が痛くなる。



 あぁ、これをハートウォーミングと解釈されるのか・・・ちょっとつらいよ。



   大泉さんも浮世離れした好青年をがんばって好演。



 パンはきれいに焼けているが・・・パン作りの苦労は一切感じさせず、軽々こなしてしまって



いるので更にファンタジー感が強くなる。 登場人物がパンを食べるとき、やたらサクサクした



音がするし、パンを割るとホワンと湯気が立つのは効果音&CGか。 しかし見ていて、あまり



「パンが食べたい!」と思わないのは何故?



 なるほど、内容がないってこういうことが・・・雰囲気を楽しみたいためのものですね。





スープ〜生まれ変わりの物語



 こっちは生瀬勝久映画初主演作ということで・・・しかし題材がどうもキワモノっぽいかな、



と感じてしまいこれも長いことHDDに眠っていた。



 妻に出て行かれる形で離婚して以来、娘との関係が悪化し修復不可能の域まで来ている



渋谷健一(生瀬勝久)は、離婚のショックも尾を引いて仕事でも結果を出せていない。 娘と



大喧嘩してしまった翌日に出張先で落雷事故に巻き込まれ、同行していた上司の綾瀬由美



(小西真奈美)と一緒に気がつけば“あの世”にいた・・・。



   生瀬勝久に無気力なオヤジの役はあまり似合わないかな〜。



 なので前半はいささかもやもやっとした気持ちがわだかまる。



 娘よ、いくら父親にいらつくからってつくってくれたお弁当を途中で捨てるなよ・・・。



 お父さん、もうちょっとしっかりしようよ・・・。



 だから“あの世”に行ってからは生瀬勝久ゆかりの方々が多数ゲスト出演してにぎやかに



なって、ちょっと雰囲気盛り返す。 タイトルの<スープ>とは、それを飲むことで今生の



記憶は消えて生まれ変わりの準備に入れる、というモノ。 しかし渋谷は娘に謝りたいと、



記憶をなくさないで生まれ変わる方法を模索する。 つまり“前世の記憶を持つ人”とは



スープを飲まずに生まれ変わりの輪の中に入った人々、という解釈なんですかね。



 徹底した父親視点なので、娘をお持ちの世の父親のみなさんは号泣必死ではないで



しょうか。 しかし、思いのほか<普通の人>になれていなかった生瀬くん、残念。 でも



それは、あたしがもうそういう目で彼を見てしまっているからであろうか。


posted by かしこん at 20:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする