2014年05月16日

相棒 劇場版V〜巨大密室! 特命係 絶海の孤島へ



 劇場版になるとサブタイトルが土ワイ化するよねぇ、と思いつつ、どうせテレビドラマの



スペシャル版が少々スケールアップした程度なんだよなぁ、とわかっていながら、それでも



付き合うファンの哀しさ。 でも今回は神戸くんが出る!というし、<『相棒』史上、最高



密度のミステリー>
だというから・・・ちょっと期待してしまったじゃないか。



   全ての「謎」を終わらせる。



 時間軸としては、Season11から12の間に起こった事件。



 東京から約300km離れた太平洋に浮かぶ鳳凰島で、男性が馬に蹴られて死亡すると



いう出来事が。 実はその島は私有地ではあるが、元自衛官が集まって軍事訓練を行って



いるという噂のある土地。 警察庁次長甲斐峯秋(石坂浩二)の命を受けて神戸尊(及川



光博)が民兵組織に関する詳細なデータを持ち込み、不承不承特命係のふたりは鳳凰島へ



赴くことになるが・・・という話。



 正直、<巨大密室!>というのは看板に偽りあり・・・“孤島モノ”は“嵐や雪の山荘モノ”と



同じくくりで、<密室>という前提はなにも出てこない・・・。 謎もこじんまりとしていて、証明



方法は大変右京さんらしいやり方ではあるものの、レギュラーのドラマでもできるよなぁ、



という感じ。



   そんなわけで、

         結局楽しむべきは“普段と違うシチュエーションにいるみなさん”。



 ジャングル(?)の中でも紅茶を飲むんだね、右京さん! そのティーカップ、見たことある



やつだから荷物の中にティーポットとカップを持ってきたのかい?!、というようなことを



楽しむ・・・我ながらなんてマニアックな。



 出番が思っていたよりも少なかった神戸くんだが、以前は色付きの開襟シャツだったのに



今は白ベースのシャツにネクタイしちゃってるし、愛車も黒のGTRじゃなくなっているという



ことから、順調に警察庁で出世しているのがうかがえ・・・右京さんに出会ってつきつけられた



<自分の正義>に自分なりに向かい合っているのかしら、と感慨深くなったり。



 そう思うと、カイトくんにおける特命係の立ち位置、杉下右京の“相棒”としての存在感の



明確でなさが改めて浮かび上がるなぁ。 まぁ、この件に関しては次のシーズン以降へ



持ち越しですね。



   あえて映画の内容に絡めてコメントするならば・・・。



 「平和ボケ、という重い病」と「国防、という流行り病」の台詞に集約されてしまうのですが



・・・自衛隊から全面協力を得られなかった悲しさが装備や設備等からあふれていますわ。



となれば内容も、先日の『テルマエ・ロマエU』のような<日本文化万歳>とは程遠い



ことは明白。 国防は大事だと思いますけど・・・でもこうやって出てくる方々は極端から



極端に走る人たちばかり。 でもそれをあっさり「流行り病」と断じる人たちの側では、明確な



解決策を提示できないことはもう誰もがわかっているのに。



 ただ、右京さんの怒りは<大義の下に殺人を容認することはできない>ということだろうと



解釈しておく。 ここまで露骨ならプロパガンダ映画としても失敗だし・・・(組織って怖いなぁ、



とは思いましたけど)。



 神戸くんと三浦さんがいる、というのが価値ですかね。


posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月15日

出遅れシアター → なんとなく、癒し系?



しあわせのパン



 原田知世は好きなんですが・・・この映画、「内容がない」との評判に、長いことHDDに



埋もれておりました。 邦画ならなにかしながらでも見れるじゃないか、とタイミングにより



見てみることに。



   あぁ、北海道だなぁ。



 東京の生活に疲れたりえ(原田知世)は札幌出身の尚(大泉洋)に誘われて、北海道の



月浦に引っ越し、パンカフェ“マーニ”をオープンさせる。 店の名前はりえが子供の頃から



好きだった絵本の登場人物で、彼女の初恋の人らしい。 彼女の淹れるコーヒーと、彼が



焼く素朴なパンが好評で地元でも受け入れられ、日々を穏やかに過ごしている。 そんな



“マーニ”を訪れる、季節毎の客たちの顛末。



 ストーリー的には、お客が現れるたびにどういう事情を抱えているのか一目でわかり、



その結果どうなるかも予想がついてしまう・・・意外性はかけらもない。 で、原田知世の



雰囲気に騙されてしまいがちではあるが、<かぼちゃのポタージュ>に代表される



“善意の押し売り”というか“よかれと思う無神経さ”に頭が痛くなる。



 あぁ、これをハートウォーミングと解釈されるのか・・・ちょっとつらいよ。



   大泉さんも浮世離れした好青年をがんばって好演。



 パンはきれいに焼けているが・・・パン作りの苦労は一切感じさせず、軽々こなしてしまって



いるので更にファンタジー感が強くなる。 登場人物がパンを食べるとき、やたらサクサクした



音がするし、パンを割るとホワンと湯気が立つのは効果音&CGか。 しかし見ていて、あまり



「パンが食べたい!」と思わないのは何故?



 なるほど、内容がないってこういうことが・・・雰囲気を楽しみたいためのものですね。





スープ〜生まれ変わりの物語



 こっちは生瀬勝久映画初主演作ということで・・・しかし題材がどうもキワモノっぽいかな、



と感じてしまいこれも長いことHDDに眠っていた。



 妻に出て行かれる形で離婚して以来、娘との関係が悪化し修復不可能の域まで来ている



渋谷健一(生瀬勝久)は、離婚のショックも尾を引いて仕事でも結果を出せていない。 娘と



大喧嘩してしまった翌日に出張先で落雷事故に巻き込まれ、同行していた上司の綾瀬由美



(小西真奈美)と一緒に気がつけば“あの世”にいた・・・。



   生瀬勝久に無気力なオヤジの役はあまり似合わないかな〜。



 なので前半はいささかもやもやっとした気持ちがわだかまる。



 娘よ、いくら父親にいらつくからってつくってくれたお弁当を途中で捨てるなよ・・・。



 お父さん、もうちょっとしっかりしようよ・・・。



 だから“あの世”に行ってからは生瀬勝久ゆかりの方々が多数ゲスト出演してにぎやかに



なって、ちょっと雰囲気盛り返す。 タイトルの<スープ>とは、それを飲むことで今生の



記憶は消えて生まれ変わりの準備に入れる、というモノ。 しかし渋谷は娘に謝りたいと、



記憶をなくさないで生まれ変わる方法を模索する。 つまり“前世の記憶を持つ人”とは



スープを飲まずに生まれ変わりの輪の中に入った人々、という解釈なんですかね。



 徹底した父親視点なので、娘をお持ちの世の父親のみなさんは号泣必死ではないで



しょうか。 しかし、思いのほか<普通の人>になれていなかった生瀬くん、残念。 でも



それは、あたしがもうそういう目で彼を見てしまっているからであろうか。


posted by かしこん at 20:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月14日

意外と、いそがしい



 最近、人と会うことが多い。



 それは勿論、あたしが暇だからだが・・・昼間しか会えない人というのは結構いて、



7・8年ぶりくらいに会う友人もいた(メールや手紙のやりとりはしていたのであまり



ブランクは感じなかったけど)。



 そういう時間は、大変楽しい。



 さし湯とミルクをおかわりし放題の紅茶専門カフェでまったりと時間を過ごしつつの



おしゃべりが止まらない(なんやかんやで毎回3時間以上はいてしまう。 当然、お店の



迷惑にならない範囲での長居です)。





 で、先日応募してみた求人、書類選考に通ったので面接に出かけたが・・・うーむ、



ここの雰囲気はあたしには合わなそうな感じ(ま、面接で失敗した、ということもあるが)。



 覚悟はしていたが、結果的に不採用の通知がくればへこみますね・・・ま、自分に向いて



なさそうなところで働いてもあとが大変だから、と考えればなぐさめになりますが。



 そんなわけで、意外と最近いそがしいのです。



 おかしいな、なにもできない・・・。


posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月13日

テルマエ・ロマエU



 込んでるかなぁ、とびくびくしながら行ったけど、思ったよりはずっとすいていた



(普段あたしが行く映画に比べればずっと多いけど)。 しかしロビーは込んでいる。



おそるべし、『アナと雪の女王』



   また、来ちゃった。



 素晴らしいテルマエ(浴場)をつくり上げ、ローマ一の浴場設計技師としてハドリアヌス帝



(市村正親)の覚えもめでたいルシウス(阿部寛)だが、コロッセオで戦う剣闘士たちの傷や



疲れを癒すテルマエを、という依頼に頭を悩ませていた。 するとお風呂の湯を通って



平たい顔族のお風呂へとタイムスリップするのであった。



 「みなさん、一作目を見てますよね! 基本設定わかってますよね!」と言わんばかりに



今回はタイムスリップまでの前振りが短い。 なので前作よりもテンポがよくなっていたのは



よいのだが、笑いのパワーとしては一作目には及ばず、というところ。 ただ、ルシウスの



肉体美は前作以上なので、何故テルマエ技師がそんなにもいい身体をしているのか不思議



(新作テルマエの土木工事に一緒に参加しているからか、古代ローマ・ギリシア的美の価値



観により筋肉を鍛えることが日常的なのか)。



 まぁ、繰り返しのネタにはなってしまうけど、「日本のお風呂っていいよねぇ、トイレタリー



周辺も含めて」というしみじみ感に浸れることは確か。 日本文化万歳、なのです。



   ルシウスさん今回は、

                 草津の伝統的な温泉からスパーランドまで体験。



 平たい顔族の“知恵”にいちいちおののくルシウスは相変わらず楽しいのだが・・・前作では



前半の古代ローマパートは海外ドラマの吹替感が強くて面白かった記憶があったのだが、



今回は(勿論、外国人キャストの台詞は吹替なんだけど)阿部寛をはじめ日本人キャストの



台詞と口の動きががっちり合っている・・・あれ、こんなんだったかなぁ、と自分の記憶違い



なのかもしれないけれど、ちょっと残念。



   前作ではいまいちいいところがなかった

              ケイオニウス(北村一輝)、大活躍。



 阿部寛と北村一輝は、「日本人だけどもう古代ローマ人でいいや!」的な開き直りを前作



よりも強く感じます。 だから演技も吹っ切れていて、見ているこちらにも気恥ずかしさは



ない。 ケイオニウス主役の大河ドラマがあってもいいんじゃないか、ぐらいの気持ちに。



 ただ残念なことに、ハドリアヌス帝の掲げる<平和主義>は理想論過ぎて具体性に欠け



(だから元老院に反対されるわけだが)、もうちょっと説得力のあることが言えないのか!、



というのがいらいらするところ。 これって国際社会における日本の立場というか、内側でも



意見を統一できないのに外側に統一メッセージが出せるわけありませんよ、という皮肉?



 後半、ストーリーが中だるみしてしまうところまで前作と一緒にしなくていいのに・・・続編を



うかがわせるラストシーンも一緒。 まだ原作にあるけど語られていないエピソードもある



らしいので、いっそのこと三部作にして、これらの中だるみすらも伏線でした、というような



完璧な仕上がりの完結編を期待したい。


posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月12日

水時計/ジム・ケリー



 何度も中断してしまったこれ、やっと読み終わる。



 舞台はイングランドの東部の小都市イーリー、主人公は地元紙『クロウ』の新聞記者



ドライデン。 11月、氷結した川から車が引き揚げられると、トランクには銃で撃たれた上、



首を折られた死体が。 さらに改修中のイーリーの大聖堂の屋根の雨どいの中から白骨



死体が見つかり、どちらの現場にもほぼいちばんに駆け付けたドライデンが謎に挑む。



   この表紙の重厚さが好き。



 まさに伝統的なイギリスの推理小説!、って感じの、地道な描写と地道な展開。 派手さを



求める方には向きませんが、取材した人物がある人物の存在を教えて、そこを辿ってまた



新たなる関係性が見えてくる・・・という地味なRPGのようにも思えるけど、推理小説の王道



ですよ。 また、“水”がモチーフとして繰り返し登場する(イーリーにはフェンズと呼ばれる



沼沢地帯があって大雨が降ると洪水になる、ドライデンは子供の頃スケートをしていて氷が



割れて湖に落ちたことがトラウマになっている、ドライデンはかつて交通事故に遭い車ごと



川に転落し、自分は回復したが妻は昏睡状態のまま病院にいる、白骨死体があった場所も



雨水がたまるところだし、などなど)のも構成として完成度を高めている感じ。



 ドライデンのお抱えドライバーのようなタクシー運転手のハンフリー、完璧なクイーンズ・



イングリッシュが喋れるのに商売上のイメージのためにあえて中国訛りの英語を使う中国



料理店店主など、サブキャラクターの存在もなかなか。 シリーズが進むにつれて愛着が



わくようになってくれるのか、という期待が持てる。



 犯人の意外性とかはないですが・・・ここはやはり地道さを楽しむべきかと。


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2014年05月11日

今日は3冊。



 節約を意識しよう、と思っても、できないことはあるのですよ。



   姉の結婚 7/西炯子



 7巻まで来たが・・・そろそろ一回、1巻から読み返してみようかなぁ。 そうすれば



いろいろ伏線にも気付けるかも(というか、最初の頃のことをあたしが忘れている



可能性が・・・)。



   NOS4A2−ノスフェラトゥ

                           /ジョー・ヒル




 “NOS4A2”とはあるロールスロイスのナンバープレート表記、それに乗るのは



“ノスフェラトゥ(吸血鬼)”と呼ばれる連続児童誘拐犯。 異世界を旅することが



できる少女ヴィクトリアによる、ノスフェラトゥとの戦う運命、みたいな話(あらすじを



見た限りでは)。



 なんだかすごく、スティーヴン・キングっぽいんですけど!



 ちなみにジョー・ヒルはスティーヴン・キングの息子で、デビュー当時はそのことを



懸命に隠していたのに、最近は開き直ったのかふっきれたのか、あとがきにもバンバン



家族のことを書いている。 影響を受けてしまっているのは仕方がないと自分の中で



折り合いがついたのかも。



 そんなわけでホラーというよりもダークファンタジーであるらしい本作を、キングと



どう似ていてどう違うのか確認しようかなぁと思ったり。 いや、ただ単に長編のダーク



ファンタジーには好きな作品が多いので(たとえばロバート・R・マキャモンの



『少年時代』
ピーター・ストラウヴの『シャドウランド』など)、それらの域に



近づいてくれる作品ならばいつでも探し中なのです。


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2014年05月10日

2014年春地上波ドラマまとめ前半 その2



MOZU Season1〜百舌の叫ぶ夜



 映画的な映像作りはよいのですが、テロップ文字(キャスト・スタッフ名など)が小さくて



読めません・・・(うちのTV画面が小さいということですか!?)。



   真実が最初の犠牲者だ。



 いやー、西島さんかっこいいねぇ、という話題が周囲で出ていました。



 確かにかっこいいけど・・・西島ファン狙いっぽい演出(やたら上半身裸のシーン多い)は



ちょっと引きます。 そういうことしなくても、公安の人間はみなさんそれなりに感情を押し



殺したような話し方をするとかで十分ディテールは伝わるのに。



 逆に、香川照之が普通の不器用な熱血漢という久し振りの役どころで、ちょっと新鮮です



(悪ーい感じの人をやらせすぎですよ)。 池松くんもぐっと成長したよなぁ、と思ったりして。



新谷和彦役には少し若いのでは、という気もしましたが、いいです! 彼と窪田正孝が今



あたし一押しの若手です。



アリスの棘



 復讐モノ、というドラマ、なんか久し振りかも。 まだ3話までしか見ていないのですが、



ただの復讐モノにしては構造が単純すぎるので、最終回まで二転三転する話になって



ほしいなぁ。 上野樹理もよいが、オダギリジョーのあやうい感もよろしい。



ロング・グッドバイ



 えーっと、『長いお別れ』ってこんな話だったっけ?、と最初は悩んだ。 戦後の復興期の



日本を舞台に置き換えて、というのは気障な台詞も浮かないように、という工夫?



 ここでも滝藤さんが狂言回しとして重要な役柄を。 注目された俳優さんには一気に



オファーが殺到するのね、という感じ。



ルーズヴェルト・ゲーム



 キャスティングは好きなんですが・・・やはり『半沢直樹』との類似性を強く感じてしまい



ますね。 独自色はこれから出てくるのかもしれないですが。





 他には引き続き『花子とアン』『軍師官兵衛』も見ています。



 海外ドラマについてはまた別に!


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2014年05月09日

2014年春地上波ドラマまとめ前半 その1



 基本的にテレビをリアルタイムで見ることがほとんどないあたし、ドラマは録画したものを



あとから見ています。 で、一通り見て、最後まで見るだろう番組が決定。





ホワイト・ラボ〜警視庁特別科学捜査班



 今更『CSI:科学捜査班』を意識?、ということはないと思うが・・・。 鑑識との立ち位置の



違いがいまいちわかりにくいかな。 とりあえずぼやっとした感じの北村一輝を目当てに



見てみるかな、と。 月曜8時という枠のせいか、事件が人情ものになってしまう傾向に



あるが。



TEAM−警視庁特別犯罪捜査本部



 なんとなく、佐久管理官は<事件を解決するためにまず出世もその手段として、組織を



あるように利用するだけ利用しよう>と若き杉下右京が考えたとしたら、というキャラクターの



ように思えたりして。 となれば田辺誠一演ずる警視庁捜査一課13係のトップは亀山くんで、



他のみなさんはトリオ・ザ・捜一や角田課長のような。 西田敏行は岸部一徳だな、と



『相棒』に人間関係を置き換えて楽しんでいます。



 それにしても9係のみなさんは結構やりたい放題の仕事してるのに、13係のみなさんは



大変・・・。



花咲舞が黙ってない



 “女版・半沢直樹”とあおっておりましたが、この時間は『ハケンの品格』『働きマン』



『ホタルノヒカリ』といった<働く女子ドラマ枠>。 リアリティやダイナミズムは期待しては



いけないと思う・・・。 上川隆也・生瀬勝久・甲本雅裕などおなじみの舞台系の方々が脇を



支えているのであたしは結構面白く見ています。 それにしても会社組織が巨大になれば



なるほど、派閥争いで右往左往している人たちは仕事をしているように見えないのは何故



・・・給料泥棒だ。



俺のダンディズム



 滝藤賢一初主演ドラマ!、ということで。 映画『クライマーズ・ハイ』で注目されたとの



ことだが、あたしこれを映画館で見てるけど、すでにこの人に見覚えはあったんだけどな。



なんとも特徴ある、佇まいと表情をする人だから。



   ダンディなおじさんは、好きですか?



 ダンディには程遠い男がダンディズムに目覚め、それを目指していく過程の記録、という



このドラマ。 一歩間違えば男性用高級品を売り込もうとするだけの番組になりかねない



ところを、「早くダンディになりたーい!」と叫ぶ段田一郎(滝藤賢一)のリアル成長ドラマに



することで宣伝色が薄れます。 結構これが、今いちばん好きかも。



銀二貫



 全体に漂うコメディ演出と、<仇討ち>というシリアスな題材が微妙にかみ合わない・・・



と第一話では見ていて落ち着かなかったのだけれど(そこはやはり関西人か否かというのが



関係しているのか?)、だんだんバランスよくなってきたように思う。 面白く見れるように



なってきました。





 長くなってきたので、この続きは別記事に。


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2014年05月08日

プリズナーズ/PRISONERS



 これはWOWOWの『ハリウッド・エクスプレス』で紹介されたのを見てから、「絶対



見たい!」と思っていた。 サスペンス・スリラー要素たっぷりの人間ドラマで、ヒュー・



ジャックマンとジェイク・ギレンホールの演技対決あり、ということで。 いや、確か他にも



大きなポイントがもうひとつあったような・・・思い出せないまま、神戸国際松竹へ。 座席が



新しくなってから来るのは初めてで、以前とは座席のレイアウトが変わっていたので自分



好みの位置がどのあたりか悩んだ(シートはたっぷりサイズのシネコン仕様になりました)。



   愛する娘を奪われた時、父が踏み越えた一線とは。



 比較的北に位置するある静かな田舎町(ペンシルベニア州?)、ケラー・ドーヴァー



(ヒュー・ジャックマン)は息子に鹿狩りを教えている。 彼の言葉の端々から敬虔なクリス



チャンだとわかる。 その日は感謝祭、隣家の友人フランクリン&ナンシー・バーチ夫妻



(テレンス・ハワード、ヴィオラ・デイヴィス)のもとを一家で訪れ、鹿肉を料理し穏やかに



過ごすはずだった。 ふと気づくと、ドーヴァー家の娘アナとバーチ家の娘ジョイ(二人とも



6・7歳)の姿が見えなくなっていた。 警察に通報し、兄たちが目撃した見慣れぬRV車の



ことも証言、連絡を受けたロキ刑事(ジェイク・ギレンホール)は車を見つけ、運転していた



男・アレックス(ポール・ダノ)を容疑者として捜査を開始するが、決定的な証拠が出ない。



警察や町の人たち総動員で森や川を探すが、二人の娘も発見できない。 証拠不十分で



アレックスを釈放せざるを得ない警察に、ケラーの怒りが爆発する・・・という話。



   警官やマスコミなどを突破して、

                     アレックスに詰め寄るケラー。



 こ、こんな豪華キャストだったのか!、と驚愕。 ヒュー・ジャックマンとジェイク・ギレン



ホールだけでなくヴィオラ・デイヴィスが登場してびっくり、テレンス・ハワードが出てきて



またびっくり(またちょっと気弱でダサい感じになっているところも面白い)、ポール・ダノに



至ってはかなり増量して“いかにもキモい感じの人”に変貌。 ケラーの妻はマリア・ベロ



だし、アレックスの叔母として登場するのは、結構老けメイクをしているがメリッサ・レオ!



みなさんスターとしてのオーラを一切封印し、<田舎町に住む人々>になっているので



「え、この人は、あの人だよね?」と不安になるくらい(思わずエンドロールで確認した)。



 犯人はアレックスだと確信したケラーが、娘の居場所を聞き出すためにアレックスを監禁・



拷問する・・・というところまでが予告編のあらすじ。 警察でもない、元秘密諜報部員でも



ないただの一般人の父親ができることには限界があり、その限界の枠を一歩越えてしまう



葛藤と容疑者との心理戦がメインなのかと思ってました。 でも、全然違った。



 ロキ刑事は優秀な人らしいが、彼にとっては事件のひとつ。 冷静さを失わないのが



彼には重要だとわかるが、娘が行方不明の家族に対してその言い方はちょっと・・・と感じる



部分もあり、ケラーの暴走に対して「そうなっちゃうのも仕方ないかもなー」と思えてしまう



恐ろしさ。 この共感って法治国家の意義を根底から揺るがすものなんだけど、でもそう



思ってしまうのは死刑存置国・日本に住んでいるからですかね。 しかしケラーの思いは、



法よりもまず“神”に対してという立ち位置で、ここが無宗教の日本人にはいまいちわかり



にくいところ。



   かみ合わないふたりの会話。



 だからといってロキ刑事が捜査に手を抜くことは一切なく、大都市だったら違法捜査で



裁判がひっくり返されるようなことも平気でやる。 かつて少年院にいたこともあるという彼の



個人的事情は映画では明らかにならないものの(身体のいろいろなところにあるタトゥーが



わずかに過去を表現?)、冷徹に真実を追い求める男が焦りと不安に急速に飲み込まれて



いく様は見物。 前半はヒュー・ジャックマンが、後半はジェイク・ギレンホールがこの映画を



引っ張っていった感じ。 とはいえ演出も見事で、この映画が153分もあることにまったく



気付かなかったほどの緊迫感に満ちていた(エンドロールで、深呼吸ができず息苦しくなって



いた自分にびっくり)。 もう空は冬で、全体的にくすんだグレーのトーンで統一されていて、



家族が希望を持てない様子がこっちにも伝染する。 あぁ、最悪の事態を覚悟しなければ



ならないのか!、という気持ちになってくる(だから呼吸が浅くなっていったものと思われる)。



   家族揃ったシーンは最初だけだったよ。



 必要なときにはアップを、そこ、追いかけてもいいんじゃないの?、というところであえて



カメラを固定し、この先はあえて描写しなくてもみなさんわかるからいいですよね、という



大胆な省略法といい、カメラワークも計算されつくしており、その過程があるからこそラスト



シーンがものすごく効果的に響く、という。



 誰だ、監督は誰だ!、で思い出す。



 そうだ、『灼熱の魂』の監督(ドゥニ・ヴィルヌーヴ)のハリウッド初進出作だった!



 ・・・なるほど、この緊迫感、納得。



 もうひとつの驚きは、かなり骨太なミステリだったこと。 動機の面ではキリスト教が背景に



あるのでわかりにくいのですが、手掛かりがフェアに提示された謎解きである、という意味



では「実は原作があるんじゃないの?」という気持ちになるというか(翻訳ミステリにおぼれて



いるあたしにはそう感じられたけど、実際はオリジナルストーリー。 トリッキーさに寄りすぎ



ない本格ミステリを映画にも期待できると知り、大変うれしい)、それくらい描かれていない



バックエピソードが沢山ありそうな“完成された物語世界”の雰囲気ばっちり。



 実話をもとにしていなくとも、これだけ奥行きのある物語を紡ぐことができる。



 物語の意味や強さを、実感させられる一本。



 そしてタイトルの『プリズナーズ』。 “囚われている人々”とは・・・登場人物すべてのこと



だった。 囚われているものの種類が違うだけ。 それはきっと、あたしたちも同じこと。


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2014年05月07日

ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!/THE WORLD'S END

 『ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!』が面白いよ!、とかつて周囲に吹聴して回った身としては、同じくエドガー・ライト監督、サイモン・ペッグ&ニック・フロスト主演となればチェックせずにはいられない。 なんとなく責任を感じるからだ。
 全体的にエドガー・ライトが描くのはダメな人たちを肯定する話。 がんばっても結局、世の中が生きづらいんだから仕方ないよね、だったら自分のダメさ加減を受け入れようぜ、みたいなのが多くて・・・それはそれでいいんだけど(自虐的すぎず面白いものになってるし)、ラストは「え、そこまでやっちゃう?」ということもあり。 それはイギリス人と日本人の違いなのかもしれず、個人差かもしれないけど・・・でもこの映画はより、<このラストはちょっといただけない>感が強かったです。

  酔っぱらいがP.jpg 自由のために 飲んで戦え!!

 ゲイリー・キング(サイモン・ペッグ)はふと我に返る。 高校時代はあんなにも世界は輝いていたのに、今の自分はどうしたことだ。 断酒会で過去の思い出話をしたことで<友達5人で一晩に町のパブ12軒を完全制覇>のことを思い出し、当然当時は高校生だから途中で脱落したのだが、今なら大丈夫!、と当時の仲間に声をかけ、再挑戦することに。 しかし他の4人は仕事もあり家庭も持ち・・・ゲイリーのくだらない話に誰も付き合いたがらなかったが、当時彼と親友だったがその後あることがきっかけで疎遠になったアンディ(ニック・フロスト)が来ると聞いて乗り気に。 そこには気遣いと友情がほの見えていい感じではあるものの、アンディにはいい迷惑。

  酔っぱらいが1.jpg なんだかんだで、結局行ってしまうんだけどね。

 他の3人はスティーヴン(パディ・コンシダイン)とオリヴァー(マーティン・フリーマン)、そしてピーター(エディ・マーサン)。 そこにオリヴァーの妹サム(ロザムンド・パイク)とも途中で会ったり。 イギリスの伝統とも言えるパブが、かつての記憶の中にある“古き良き”ものから、新しく清潔になったけどどこの店も同じように見える“スタバ化”されたことへの戸惑いと郷愁が面白かったです。
 でも、みなさんいい大人(オヤジ?)となった今、ビール一杯ずつで12軒ならなんとかなるんじゃないの? 思い出ぐだぐだ話だけで終わらせるわけないよね?、というこちらの心配を意に介さず、とんでもない展開で「酒を飲み続ける・店をまわり続ける」ことに必然性を持たせたのは素晴らしいというしかない(しかしそれをがっつり予告やチラシでネタばれさせているのはどういうことだ・・・)。
 主人公がキングという名前だし、最後の店ですでに円卓の上でグラスに入ったビールが準備されていたのを見て、「あぁ、やっぱりこれは『アーサー王と円卓の騎士』のパロディか」と確信する。 最後の一杯が飲めそうでなかなか飲めない、というあたりも聖杯伝説ですな。 でもそれがわかったからってどうだっていうわけでもないけど。
 今回、サイモン・ペッグはちょっとワイルドなキャラというか、同じダメ人間でも基本的には真面目だがすっとぼけているキャラのほうが彼の面白さが活きる気がするあたしとしては、そこがまず少々不満。 その分、生真面目キャラはマーティン・フリーマンがやってくれてて楽しかったですが(それでもいささか損な役回りで、世界的スターになってもおバカ映画に出てしまう彼が好きだ)。

  酔っぱらいが3.jpg ロザムンド・パイクも『アウトロー』のときよりずっとキュートだったんですけど。

 いろんな映画へのオマージュとかも散りばめられておりますが、それもわかったからといって特に意味があるわけでもなさそう・・・わかる人がわかればいい!、という開き直りは潔いのですが、やはりそのラストはどうも・・・だって、救われるのは現状に不満というか、適応できなかったゲイリーだけで、他の4人にとってはあまり関係はなかったし。 胸を打つ友情でつながってればまだいいけど、結局あのラストシーンでは途中まで確かにあった・よみがえった友情がある意味全否定というか、なかったことにされているというか・・・なんだかさびしいです。
 それにしても、『ホットファズ』でのティモシー・ダルトンに続き、またしてもチョイ役でピアース・ブロスナン登場!
 なんなんだろう、イギリス人にとってはボンド役をやった俳優というのは特別な意味を持つのか? それが非常に気になってしまった。

ラベル:映画館 外国映画
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2014年05月06日

生活時間改善計画

 連休期間を使って、夜型になりすぎないように(いつもなってしまうから)自分の一日の生活時間を意図的に改善する試みをしてみたのですが・・・。
 結果的に、<夕方過ぎの早い時間に寝て、夜中に起きる>というわけのわからないことになっております。 確かに、朝はちゃんと活動できるけどさ・・・。
 で、GW中、人に会ったりする日もあって、そのときは結局夜までおしゃべりしたり。映画だって見に行くわけで、レイトショー見て帰宅すれば夜中の12時近く。 そういうときは起きていられるけれど、帰ってお風呂に入ってから録画したドラマなど見ているといつの間にかうとうと・・・。
 あと、やっぱり仕事を辞めたという気楽さがあるせいでしょうか、必要以上に寝てしまうというか、寝られる。 途中で目を覚ましたりするものの、二度寝・三度寝当たり前、という感じになっております。 薬の手を借りてない。
 うーむ、ストレスというか、寝過してはいけないというプレッシャーというか、そういうのがあたしは強すぎるのであろうなぁ、無意識のうちに刷り込まれている感が。
 結局はバランスなんですがね、それが難しい。

 さて、連休中、何回かシネコンに行ってまいりました。
 普段と違って、やはり人が多い! ロビーにおいてある椅子にも全然座れないほど。
 うーむ、これはやはり東宝と東映の社運を賭けた一騎打ち(『テルマエ・ロマエU』『相棒 劇場版V』)のためであろうか、と思っていたらそうでもなくて、驚愕。 えっ、『アメージング・スパイダーマン2』? (夜だったのでコナンやドラえもんはなかった、連休前半はまだ公開してなかったかも)
 ロビーを埋めつくさんばかりの人々のお目当ては『アナと雪の女王』だったのです!
 確かに映画館ロビーの掲示板で△になってる割合が高いのは『アナ雪』だったけれど、公開してそこそこたってるからスクリーンが狭いところだからかと・・・。
 なるほど、「ブームです!」とか「リピーター続出!」はほんとなんだな、と実感。

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2014年05月05日

ソロモンの偽証 第V部 法廷/宮部みゆき

 そして、実際の法廷が開催された5日間の話。
 法廷で出された新事実は予想通りのものだったし、結論としては驚きはなかったけれど・・・自分で考えて行動して発言する中学生たちの姿はいいもんですねぇ(なんかあたし、河野所長と同じ気持ちになってる?)。

  ソロモンの偽証3.jpg 体育館が、法廷に。

 これは・・・なんというのでしょう、一時期騒がれた<危険な14歳>へのひとつの対処法の提示でもあり、「それでもやっぱり生きていることには意味はあるんだよ、どんな意味かはよくわからないけど、それでも」という、悩める人々への作者のエールなのかな、という気がした。 そのために700ページ越え、3冊、というのもすごいけど。
 より、キャラクターが鮮明になる中学生たち。 裁判の終了とともにこの物語も終わり、エピローグとして20年後のひとりの人物のモノローグが描かれますが・・・他の人たちのその後、「今でも友達です」というみんなのその後について、ちゃんと教えてほしかったよ!
 読者が自由に考えていい、ってことなのかもしれないけど、そこがちょっと、物足りず。
 だって野田くんが○○になってるなんて、こっちの予想と違ったもん!

ラベル:国内ミステリ
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2014年05月04日

ソロモンの偽証 第U部 決意/宮部みゆき

 第T部はそれこそ2日とかからずに読み終えたのですが、第U部はかなりペースダウン。
 それは読んでいるあたしの体調(精神状態?)のせいもあるのですが、なにしろ登場人物が多いので、最初は「えーっと、この人誰だっけ?」と確認しながらの進み具合。 ある程度読むと思い出すんですけどね、やはりこういうのは一気読みがふさわしいかと。
 時間軸はそのまま第T部からのつづき。 学校内裁判をしよう!、と決めた彼女たちの実施までの地道な記録。

  ソロモンの偽証2.jpg 視点人物はほぼ中学生のみ。

 裁判をどう進めるかということと、検事側と弁護側にわかれた彼らの情報集めについてほぼ費やされる前半は、第T部で描かれた内容の反復に近い(三人称・多視点記述のため、中学生の彼女たちが知らなかったことも読者は知っている)。 だから前半、というか3分の2くらいはなかなかペースが上がらず。 そして明らかにレッド・へリングではない描写に誰も気づかないのかイライラしたり。
 でも、新事実が出てきた後半からはペースアップ!
 「こんな中学生、いねーよ」という声も聞こえてきそうですが(主要人物はみなさん賢くていい子ばかりですわ)、自分が中学生のとき、こんなことしたかったよな〜、という郷愁を感じるのか、あたしはあまり気にならない。 というか、年が若くても賢かったり、精神的に大人というか落ち着いてる人、実際いるからね。 あたしはそうなりたかったですよ。
 三部作の真ん中ってどうしても中だるみしてしまうものなのかな?
 それとも、丁寧を越えて執拗なほど書き込まれた中学生たちの描写が、次の第V部につながって盛り上がることを期待します。
 そしてすぐ、第V部に取り掛かる予定。

ラベル:国内ミステリ
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2014年05月03日

アデル、ブルーは熱い色/LA VIE D'ADELE



 原題は『アデルの人生』なのになんでこんな邦題?、と思ったら、英語圏でのタイトルが



“BLUE IS THE WARMEST COLOR”だからなのね。 でもwarmは温かい、という



イメージ・・・邦題って難しい!



 高校生活に順応しているようでしきれていないアデル(アデル・エグザルコプロス)は、



自分を気にしているらしい先輩の存在をクラスメイト達にからかわれたりしつつ、日常生活に



折り合いをつけようとしていた。 しかしある日、青い髪をした女性(レア・セドゥ)とすれ違い、



それ以来彼女の姿が頭から離れなくなる。 どうにかして探し出し、運命的な再会を果たした



アデルとエマは愛し合うようになる・・・という話。



   あの時から、生きることは歓びになった――



 女同士のラブストーリーということで一部で話題になったようですが(それ以前に第66回



カンヌ国際映画祭パルムドール作品ですが)、若いが故にまっすぐで不器用で、愛がある



のに傷つけあって、自分が未熟だから結局うまくいかない、という<よくある若き恋愛の



雛型>のような物語。 性差は特に気にならなかったけど、それは見たあたしが女だから



かしら。 しかも言ったらそれだけの話でほぼ3時間というフランス映画独特の感じを受け



つけない人もいるかも・・・あたしは十分楽しめてしまいましたが。



 不思議なのは、高校時代のアデルは知性があり、独特の個性があるから周囲から浮いて



いるように見えたのに、エマと付き合うようになって、画家として成功していく彼女の友人や



周囲の人間を目にしてから自分を取るに足りない人間と決めつけて自分の枠の中に閉じ



こもっている様子。 エマがアデルを愛しているのはエマが評価する部分がアデルにある



からなのに、そのことを理解していない。 ま、そこが若さなんだよなぁ。 相手の望むように



自分を100%変える必要はないけど、多少の向上心は必要なのに。 相手を信じないって



ことは、相手より自分のほうが大事ってことになっちゃうのになぁ。



 アデルがしでかすことを見るたびに、とても残念な気持ちになる。 でもそれらはほとんど、



あたしがかつてしでかしたことだからだ。



   勿論、二人にとっていい時期もある。



 画家・アーティストとして生きていくエマにとって、人生は先のわからぬ刹那的なもので



あり、自分のチャレンジ次第でいくらでも変わるもの。 でもアデルの望む人生は、まずは



安定。 だからバカロレア通過後は学校の教師を目指すが、いい文章を書けるのだから



そっちもやってみれば、と勧められても頑なに拒否する。 教師をしながらでもチャレンジは



できるのに(そして教師だって平凡な職業ではないとあたしは思うんだが)、それ自体を



人生の安定の否定とみなすアデルの思い込みはなんなんだろ。 これはもう、生き方の



違いだとしか言えないのだろうか(となるとあたしは安定の人生を望む人間ではないという



ことか)。



 ほぼ出ずっぱりのアデル役、アデル・エグザルコプロスは高校生から20代前半までの



時間を文字通り体当たりで演じており、ほとんど自分の人生の一部にこの映画がなったん



じゃないか、と思うほど(ヒロインの名前を原作と変えて彼女と同名にしたのも監督のそんな



意図があるんだろう)。 あるときは油断しすぎなまぬけな表情を、またあるときははっとする



ほど美しい顔をする。



 対するレア・セドゥは『マリー・アントワネットに別れを告げて』のときともまったく違い、



年齢不詳のアーティスティックな本性のなかに恐ろしいほどの純粋さを隠し持つ老成した



若い女性であり続け、この人もすごい女優だと実感。



 よく言われることだが、人生には様々な曲がり道があり、出会いがあり、別れがある。



 もし、この選択をしなかったら、もしこの人と出会わなかったら・・・ふと自分を振り返れば



「そうしなければ今はない」という恐怖にも似た感情が見える。 勿論、そのかわりに今とは



違う現在があるんだろうけど、それが今よりいいかどうかわからないし(今よりいい可能性



だってあるけどさ)。 けれど、数限りない選択(意識的・無意識的含めて)の先にまた別の



人生があるとしたら、自分の未来の可能性もまた無数。



 もしアデルがああ言わなかったら、ああしなかったら・・・と考えることは、同時に自分の



人生を見つめ直すこと。



 あぁ、そうか、『アデルの人生』とは『あなたの人生』という意味でもあるのか。



 そんな、映画的体験に満ちた映画だった。


posted by かしこん at 08:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月02日

IE問題



 IE(Internet Explorer)の脆弱性の件。



 これだけ話題になっているのに、いつまでたってもマイクロソフトから根本的な解決案



(要は新しいヴァージョン)が公表されないので、しばらく前からFireFoxを使っているの



ですが・・・こっちも最新ヴァージョンに変えたので使い勝手は悪くないのですが、いろんな



サイトを見るときに(といってもあたしが見るところはだいたい決まっているが・・・)表示される



フォントとかクリックボタンの位置とかちょっと違いますよね・・・。



 単なる慣れの問題なんですけど、微妙にストレス・・・。



 このブログでも、IEでは一行におさまっていたところが数文字改行されていたり。



 そうなると、気になるので直していったらきりがないし。



 日本ではIEで見るのに最適化されるようにつくられたWebページがなんだかんだで



多いから、この件をきっかけに変わっていくのかもしれませんね。



 そして、あたしはブックマークづくりを一から開始だよ・・・。