2014年04月30日

本屋であたしを泣かす本に出会う



 4月30日。 めでたく、職場最終日でございます。



 私物はそれまでに全部持って帰ったし、やるべき仕事はしっかり済ませ、個人的に



お世話になった方々に挨拶とお礼を。 「えー、辞めちゃうのー、寂しいよぉ」、「今度



ゆっくりお茶、絶対行きましょう」などと言ってもらい、「あら、あたし、ちょっと人気者



だった?」という錯覚をたのしむ。 例のやつも管理者も何も言ってこず、あたし、明日から



来ないんだけど大丈夫なのか? わかっているんだろうな?、と不安になる(仕事の面で)。



引き継ぎがどうなるのかとか一切連絡ないんだけど・・・でもこっちから言うのもなんだかな、



なので必要と思われることは全部メモに書いて、次にやるだろう人が見る場所に全部挟む。



それはやつらのためではなく、お客様のためである。



 やつらに挨拶をする必要はないので、さっさと帰る。 勤務票の写しを持ち帰るが、4月の



給与明細を送ってくれるだろうか? 多分、くれなそう。 振込金額で確認するしかないな。



 解放感と共に、ナガサワ文具へ。 しばらくゆっくりしよう、と思いつつ履歴書を買うため



である。 証明写真も撮ってしまった。 貧乏性&心配症というしかない。



 ついでにジュンク堂。 『華氏451度【新訳版】』が24日発売のはずなのだが、先日



見つけられなかったので(700号記念アンソロジーに挟んであった新刊チラシには同じ



日に発売と書いてあるのだが・・・結局今日も見つからず、早川書房のHPを見たら新刊



案内から消えていた。 え、発売延期?)。



 しかし、東京創元社の文庫の新しいのは出ていた。



   図書室の魔法/ジョー・ウォルトン



 ジョー・ウォルトンと言えば『ファージング』三部作の人ではないか。



 が、そこに気づく前に帯に書いている言葉が目に入って、瞬時にあたしの涙腺の防波堤が



決壊。



   本を心の底から愛したならば 本もあなたを愛してくれる



 ぼたぼた、と音を立てそうな勢いで自覚のないまま目から涙がこぼれ落ち、あやうく帯を



濡らしそうになったのであわてる。 本を置いて、カバンからハンカチ。 しばし静止して、



感情の波がおさまるのを待つ。



 仕事を辞めて、「さっぱりした!」という気分になっていたはず。 ラスト一週間は話せる



人には事情を普通に話せたので、多少自分の中でも落ち着いたというか、割り切れるように



なってきたのかと思っていた。 違った。 ただ<仕事を辞める>ということにちょっとハイに



なっていただけで、全然まだまだ傷は癒されてなどいなかった。



 油断大敵。



 勿論、この二冊は“お買い上げ”です。


posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 買っちゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする