2014年04月28日

パンドラ〜永遠の命@WOWOW

 なんかWOWOW、社運をかけるくらいに宣伝してないか?、と思ったドラマWスペシャル『パンドラ〜永遠の命』を見る。
 ちなみに『パンドラ』シリーズは全部見ておりまして、基本コンセプトは<ある科学者が画期的な発見・発明をするが、政財界含めた様々な思惑・利権などが絡み合い、科学者が思い描いたようには世界は救われない>、という感じ。 連ドラで6話〜8話くらいで描かれることが多かったですが、今回のテーマは“ヒトクローン”ということで・・・2時間強で収めるくらいしか手がなかったかな、という感じ(でなければ相当壮大な話になって収拾がつかなくなるのは目に見えている)。

  パンドラ4.jpg この培養細胞片を見てつい『パラサイト・イヴ』を思い出してしまうのはあたしだけ?

 生殖医療において天才的なひらめきと手技を持つ鈴木元(堺雅人)はヒトクローンを安全に生成させる工程を完成させる。 だがiPS細胞の実用化が見えてきた状況においてはヒトクローンは倫理的な問題がクリアーできない、と所属している大学から研究中止を命じられる。
 それから6年、大学を離れ、地方の町医者となった彼のもとに、かつてクローン胚を移植した代理母の女性の死が知らされる。 彼女には、6歳の息子がいた・・・という話。
 歴代パンドラシリーズの中でも、今回の鈴木さん(いつも主役の名字は鈴木である)のマッドサイエンティスト度は最強! こういう、なにを考えているのかわからない・何かを見ているようでその目は何も見ていない、みたいな役を演じる堺雅人、待ってました!、という感じ。 いい人とかいい人じゃないとか、そういうのを超越したような役柄、彼独自の演技力をひしひしと感じてワクワクしました。
 ただ地元の刑事役の高橋克実の役をもっと掘り下げてほしかった気もするし、やっぱり2時間ちょっとでは足りなかったかなぁ、と。 有性生殖で生まれなかった子供をキリストに模し、全体的にどこか聖書(もしくはそれに派生する書物)の中の寓話っぽくまとめたのは綺麗ではあるけれど、どこか無難な線であるような気も・・・結局あたし自身がキリスト教徒ではないので(他にも特定の宗教を持ってません)、ヒトクローンの持つ倫理的な禁忌というものを無意識的に理解できないことが原因かも。 まぁ、そんな日本人だからこそとんでもないことをしかねない、というラストシーンですが・・・あぁ、微妙に不完全燃焼(まぁだいたいいつもそうなんですけどね。 そのあとを見る側に考えさせるのがこのシリーズの特徴)。
 あやしげな堺雅人は堪能できましたが、クローンを作り続けることが“永遠の命”を持つことになるのか・・・そこはやはりちょっと、微妙。

ラベル:ドラマ
posted by かしこん at 20:33| Comment(0) | TrackBack(0) | WOWOW・CATV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする