2014年04月18日

もう、無理。



 今あたしが行っている仕事場で、とんでもないことがあった。



 詳細は長くなるので省きますが・・・あぁ、でもどこから説明したらいいんだろう。



  端的な事実:仕事場に置いておいた私物の本を、無断で棄てられた。



 まず、今の仕事場の形態としては、管理や事務方のスタッフがいて、それ以外は



フリーランスの技能者として契約している感じ? なのであたしを含むフリーの人たちには



自分の机やロッカーがあるわけではない。 コートやなんやらを置くスペースはあるが、



以前盗難があったので貴重品は置かないでと言われている。



 必要最低限の個人のものを置くスペースはあるが、A4サイズのものが主流。



 で、あたしは仕事で使う本を、まぁ毎回持ち歩けばいいんだろうけれど大変だし、他の人も



使ったりするし、ということでスタッフの許可を得て、共用スペースの一部に本棚を増設した



(もともと大きい本棚はあるのだが、本の高さに比べて上の空間がデッドスペースになって



いたので、余っていた棚板と金属ポッチを使って段を増やしただけである。 勿論、それも



許可を取った)。



 それが一年ぐらい前の出来事。 その間、本は増えたり、減ったり、仕事に使う物だけ



じゃなく同僚に貸す本も置いたりしてた(持ってきたらその人がお休みだったりして、直接



渡せないから持って帰るのもなんだし、次の日渡そう、的な)。



 それが、昨日、木曜日の帰りがけに気づいたら、棚一段分の本が消えていたのである!



 ・・・え、何日か前に見たときは、何事もなくあったよ?



 ・・・なんで? どうして?、と、頭が真っ白になる。



 現実が壊れる瞬間ってこういうことかな、とか頭の片隅で考えたりもしているが、次の



瞬間、スタッフのいるところへと走り出す。 バイトのおねーさんに「あの、奥の本棚にあった



本、知りませんか?」と聞けば、「あぁ、あれはTさんがこの前・・・」と言いながら物入れ的な



場所に行く。 「あれ、ここに置いておいたんですけど・・・ないですね。 すみませんが



Tさんに聞いてもらえませんか?」とのこと。 ここでまず嫌な予感はしていたんだが、本が



ない、ということに動揺していたあたしはT氏を探し出してストレートに聞いた。



 「すみません、奥の本棚にあった本のことなんですけど、所在をご存知と聞いて」



 「あぁ、あれですか。 処分しました



 ・・・はい?



 「えっ、しょ、処分って・・・」



 「捨てましたよ



 さらっと言うT氏に、あたしは二の句が継げなくて頭の中で口をパクパクする。



 なに言ってんだこの人。 本を捨てた? 本を棄てただと?! なのになんでそんな



涼しい顔してるんだ!、それもせいせいした、みたいな薄笑いを(この認識はあたしの悪意が



入っているかもしれない)。



 「す、棄てる前に、持ち主を探すとか、なかったんですか。 あれ、私のなんですけど」



 「あ、そうなんですか。 そもそも共用スペースに誰かの私物が置いてあるという認識が



僕にはなかったんで、誰かの置き忘れかと思いましたよ。 ざっと見ましたけど、仕事に



関係あるものとも思えなかったんで」



 仕事に関係あるかどうか、お前が判断してどうするんだ! しかも誰かの忘れものだと



しても、勝手に処分するのってどうなの?!



 「私はちゃんと許可を取ってましたよ! スタッフの皆さんにも伝えておいてほしいと



お願いしました!(勝手に棄てられたら困るし!)」



 しかしあたしが許可を取った人は今その場にはいなかった・・・「僕は聞いていません」で



終わったよ(しかも、「まぁ、落ち着いてください」とあたしに掌を向けやがったよ)。



 そのあともしばらく「責任の所在がどこにあるかはっきりさせたいということですか?」



みたいなとんちんかんな問答が続く。 あたしが言いたいのはそういうことじゃない!



 「だ、だとしても、本を棄てるなんて・・・(絶句)」



 「あぁ、それは価値観の違いでしょう。 僕には“本とは簡単に捨てるものではない”



いう認識はありません」



 それは自分の所有物の場合はどう扱うかは自由だけれど、社会通念上も法律上も本は



財産に区分されるはず(容易に換金できるルートが出来上がっているから)。 あんたは



他人の財産を勝手に処分したんだぞ!、と言いたかったが、<本を棄てられた>という



ショックがあまりに大きくて、論理的な反論ができない。



 「処分って、普通に棄てたんですか? 古本屋とか、図書館とかに持っていったんでは



なく? ならばせめて他の誰かに利用してもらえるのに! 中には絶版になっているものも



あるんですよ!」



 これは本当に、あたしの心の叫びである。



 それを聞いて彼は、「おや?」と思ったようである。 本を棄てることにためらいのない



この男は、たかが本のことで大騒ぎするあたしが理解できない、という目を向けていたが、



<自分のものを捨てられたと騒いでいるわけではないのか>と気づいたようである。



 「・・・かしこんさんにとっては大切なもの、ということですね。 弁償した方がいいかな、と



いう気持ちになってきました」



 「弁償した方がいい、かな?! “かな”ってレベルなんですね!」





 結果的に、あたしの主張に対しての、T氏の主張



1. 誰のものか不明な本があるのなら、まずは持ち主を探すことをしてほしい(全員一斉

  メールという手段があるのだから、大した手間ではないはず)。



 ↑← 共用スペースにあったものだからそもそも持ち主がいるとは思わなかった。 そして

   これが必要なのかどうなのか悩んでいたら時間がもったいないので、必要性を感じない

   ものは処分します。



2. 本を棄てるなんておかしい!  ← 本を捨てることが悪いことだとは思っていない。





 妥協点が見つからない・・・。



 悪いのか、あたしが悪いのか、チェックを怠ったあたしが悪いのか。



 そしてあたしの記憶から数え上げた本は、22冊である・・・22冊も、平然と棄てられるって



どういう神経なの? 1冊2冊じゃないよ、雑誌でもないよ。



 わからない。



 あ、ほんとにこの人にあの本たちは棄てられたんだ。 話しているうちに実感として迫って



きて、目から涙が溢れそうに。 話を切り上げて、コート置き場にダッシュして、しゃくりあげて



泣いてしまった・・・仕事場で泣くなんて・・・それもまた情けない。 自分の本を守れなかった



こともまた、情けない。



 もう、こんなところで働けるか! 辞めてやる!



 必要性を感じなければ捨てる、というその姿勢は、物だけでなく人に対してもそうだろう。



とりあえず今はあたしが役に立つ存在だからこれまでいいことを言っていたが、そのうち



旗色が悪くなればすぐに切られるのは明白(組織というものは多かれ少なかれ、そんな



ものだが)。



 そもそも、本を平然と棄てる人と同じ所で働きたくない!



 ほとんど泣きながら走って帰った。 そのとき、ちょうど仲のいい同僚の方からメールが



来たので、「今、こんなことがあって・・・」と返信したら「なにそれ! Tさんおかしいよ!」と



怒ってくれて、少し気が楽になる。



 「明日、仕事場行きたくないよ〜」と思うが、仕事があるので行った。



 おつかれさまで〜す、と挨拶はしたが、それ以外はT氏はあたしの存在を無視するかの



ような振る舞い(ま、あたしが怒っているだろうから、さわらぬ神にたたりなしだと思っている



のかもしれない)。 前日の件に関してフォローもコメントも、なしである。



 謝罪してほしいわけではない(そもそも価値観のまったく違う人からの謝罪は、所詮口だけ



である)。 今後は本を捨てるときには少し考えるようにします、と言うのならOK。



 で、そんな人から弁償されてもうれしくもなんともないんだけど、結局、弁償するのか



しないのかの結論だけでも聞かせてもらいたい。



 しかしあたしのモチベーションはゼロだ。



 これが、<心が折れる>ということなんですかね。 仕事に対して、これまでのような



パワーで向かえない。 もう無理、もうここでは無理、という気持ちに囚われている。



 こんなんじゃ、いい仕事はできない。 仕事やお客様に対しては申し訳ないが・・・金曜日



一日仕事をしてみて、ずっと心の中に違和感があった。 すごく疲れた。



 自分をだますのは、あたしには無理。



 いちばんえらい人に対して「辞めます」と言いたかったが、先に帰ってた・・・来週かよ。



 もうひとりの仲のよい同僚と、お世話になっている先輩に事情を説明し、辞めたい旨



メールすると・・・「ちょっと落ち着いて!」と「かしこんちゃん、人がよすぎやで〜。 あそこの



スタッフ、アホばかりやで」というお返事が・・・。



 こういう方々とお別れしなければならないのは残念だが、個人連絡先は交換しているから



繋がりは残るでしょう。



 来週こそ、辞意表明だ!


posted by かしこん at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする