2014年04月30日

本屋であたしを泣かす本に出会う



 4月30日。 めでたく、職場最終日でございます。



 私物はそれまでに全部持って帰ったし、やるべき仕事はしっかり済ませ、個人的に



お世話になった方々に挨拶とお礼を。 「えー、辞めちゃうのー、寂しいよぉ」、「今度



ゆっくりお茶、絶対行きましょう」などと言ってもらい、「あら、あたし、ちょっと人気者



だった?」という錯覚をたのしむ。 例のやつも管理者も何も言ってこず、あたし、明日から



来ないんだけど大丈夫なのか? わかっているんだろうな?、と不安になる(仕事の面で)。



引き継ぎがどうなるのかとか一切連絡ないんだけど・・・でもこっちから言うのもなんだかな、



なので必要と思われることは全部メモに書いて、次にやるだろう人が見る場所に全部挟む。



それはやつらのためではなく、お客様のためである。



 やつらに挨拶をする必要はないので、さっさと帰る。 勤務票の写しを持ち帰るが、4月の



給与明細を送ってくれるだろうか? 多分、くれなそう。 振込金額で確認するしかないな。



 解放感と共に、ナガサワ文具へ。 しばらくゆっくりしよう、と思いつつ履歴書を買うため



である。 証明写真も撮ってしまった。 貧乏性&心配症というしかない。



 ついでにジュンク堂。 『華氏451度【新訳版】』が24日発売のはずなのだが、先日



見つけられなかったので(700号記念アンソロジーに挟んであった新刊チラシには同じ



日に発売と書いてあるのだが・・・結局今日も見つからず、早川書房のHPを見たら新刊



案内から消えていた。 え、発売延期?)。



 しかし、東京創元社の文庫の新しいのは出ていた。



   図書室の魔法/ジョー・ウォルトン



 ジョー・ウォルトンと言えば『ファージング』三部作の人ではないか。



 が、そこに気づく前に帯に書いている言葉が目に入って、瞬時にあたしの涙腺の防波堤が



決壊。



   本を心の底から愛したならば 本もあなたを愛してくれる



 ぼたぼた、と音を立てそうな勢いで自覚のないまま目から涙がこぼれ落ち、あやうく帯を



濡らしそうになったのであわてる。 本を置いて、カバンからハンカチ。 しばし静止して、



感情の波がおさまるのを待つ。



 仕事を辞めて、「さっぱりした!」という気分になっていたはず。 ラスト一週間は話せる



人には事情を普通に話せたので、多少自分の中でも落ち着いたというか、割り切れるように



なってきたのかと思っていた。 違った。 ただ<仕事を辞める>ということにちょっとハイに



なっていただけで、全然まだまだ傷は癒されてなどいなかった。



 油断大敵。



 勿論、この二冊は“お買い上げ”です。


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2014年04月29日

あがり/松崎有理

 先日の『盤上の夜』が面白かったので、同じ賞(第一回創元SF短編賞)で大賞を獲ったこちらも読んでみることに。
 舞台は<北の街にある蛸足型の古い総合大学>、と裏表紙のあらすじに書いてあったので、つい北大を連想したのだが、読み始めてすぐにそれが東北大だとわかった。 そうか、関東以西に住む人たちにとっては仙台も十分の“北の街”なのだ。 神戸に住んで結構たつのに、あたしの無意識の視点は今でも北東北であると知るのはうれしいような、切ないような。

  あがり.jpg 連作短編集としての英題は“PERFECT AND ABSOLUTE BLANK:”

 表題作の『あがり』には“Which Won?”という英題が。 『盤上の夜』もそうだったけど、最近の日本のSF(特に短編)は英題をつけるのが流行りなの?
 それはともかく、大学の研究室(しかも理系限定)の日常生活の中に紛れ込んだ、世界の行方を左右する出来事が描かれる。 なるほど、短編一作だけで見るならば、『盤上の夜』よりもこの『あがり』のほうが完成度が高い(というか、これ一作できっちりまとまっている)。
 ただ、連作短編集として見た場合、ゲームの盤上から世界に向かって広がっていく『盤上の夜』のほうが普遍性が高い気がする。 『あがり』に収録された6編は、よくもわるくも大学内部で世界が完結しているから(勿論、好みの問題だと思いますが)。
 ただ、あたしも一時は理系にいた身として、「あー、あるある」というところはいっぱい。
 たとえ旧帝大でも予算のなさは一緒か・・・と妙にわびしくなってみたり。 あぁ、蒸留水とか純水とか、一階にある機械からポリタンクに詰めて台車に乗せて運んだなぁ(エレベーターは二台あるのだが、動くのは一台だけで半期毎に交替、経費削減のため)。 掴んだだけで試験官が粉々に割れて唖然としたこともあったっけ(決してあたしの握力が強かったのではなく、いわゆる金属疲労のような感じ。 それだけ代々長く使っていたということです)。
 そんなわけで、懐かしいという感じともちょっと違うのだけれど、自分の研究室時代の様々なエピソードをいっぱい思い出してしまった。 それだけリアルでごく当たり前の日常なのだけれど、文系の方々にしてみたら異世界らしい。 なんだか不思議。
 そして昨今話題になっている、研究者としての姿勢や科学雑誌に投稿する重要性(どの雑誌を選ぶか、など)、一番乗りでなくては意味がない、けれど他者による再現性が保たれなければ価値がない科学者の宿命などもしっかり書いてあり・・・やっぱりそういうことって常識だよな、と思いを新たにする(しかしあたしは実験用の寒天でお菓子を作ったり、いたずらで研究資材を使ったりといった余裕はなかったよ)。
 「文系か理系か分けること自体がナンセンス」、と文系でもなく理系でもないあたしの曖昧な立ち位置を弁護するためにそう思ったりすることもあるし、両方の経験があるから双方の橋渡しができるのがあたしの強みと考えることもあるけれど・・・やはりあたしはちょっと理系寄りなのかもしれない。 人間関係が苦手で世渡りのうまくない人たちが多いし、そんな彼らを弁護したくなっちゃうもんね。 ま、そう言うあたしも、世渡りは全然うまくありませんが。

ラベル:SF
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2014年04月28日

パンドラ〜永遠の命@WOWOW

 なんかWOWOW、社運をかけるくらいに宣伝してないか?、と思ったドラマWスペシャル『パンドラ〜永遠の命』を見る。
 ちなみに『パンドラ』シリーズは全部見ておりまして、基本コンセプトは<ある科学者が画期的な発見・発明をするが、政財界含めた様々な思惑・利権などが絡み合い、科学者が思い描いたようには世界は救われない>、という感じ。 連ドラで6話〜8話くらいで描かれることが多かったですが、今回のテーマは“ヒトクローン”ということで・・・2時間強で収めるくらいしか手がなかったかな、という感じ(でなければ相当壮大な話になって収拾がつかなくなるのは目に見えている)。

  パンドラ4.jpg この培養細胞片を見てつい『パラサイト・イヴ』を思い出してしまうのはあたしだけ?

 生殖医療において天才的なひらめきと手技を持つ鈴木元(堺雅人)はヒトクローンを安全に生成させる工程を完成させる。 だがiPS細胞の実用化が見えてきた状況においてはヒトクローンは倫理的な問題がクリアーできない、と所属している大学から研究中止を命じられる。
 それから6年、大学を離れ、地方の町医者となった彼のもとに、かつてクローン胚を移植した代理母の女性の死が知らされる。 彼女には、6歳の息子がいた・・・という話。
 歴代パンドラシリーズの中でも、今回の鈴木さん(いつも主役の名字は鈴木である)のマッドサイエンティスト度は最強! こういう、なにを考えているのかわからない・何かを見ているようでその目は何も見ていない、みたいな役を演じる堺雅人、待ってました!、という感じ。 いい人とかいい人じゃないとか、そういうのを超越したような役柄、彼独自の演技力をひしひしと感じてワクワクしました。
 ただ地元の刑事役の高橋克実の役をもっと掘り下げてほしかった気もするし、やっぱり2時間ちょっとでは足りなかったかなぁ、と。 有性生殖で生まれなかった子供をキリストに模し、全体的にどこか聖書(もしくはそれに派生する書物)の中の寓話っぽくまとめたのは綺麗ではあるけれど、どこか無難な線であるような気も・・・結局あたし自身がキリスト教徒ではないので(他にも特定の宗教を持ってません)、ヒトクローンの持つ倫理的な禁忌というものを無意識的に理解できないことが原因かも。 まぁ、そんな日本人だからこそとんでもないことをしかねない、というラストシーンですが・・・あぁ、微妙に不完全燃焼(まぁだいたいいつもそうなんですけどね。 そのあとを見る側に考えさせるのがこのシリーズの特徴)。
 あやしげな堺雅人は堪能できましたが、クローンを作り続けることが“永遠の命”を持つことになるのか・・・そこはやはりちょっと、微妙。

ラベル:ドラマ
posted by かしこん at 20:33| Comment(0) | TrackBack(0) | WOWOW・CATV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月27日

ローン・サバイバー/LONE SURVIVOR

 冒頭から、粗い映像でネイビーシールズの訓練の様子が。 あぁ、アメリカ海軍万歳、ネイビーシールズは家族です的宣伝映画なんだね・・・と気づかされるけど、その感じがあまりにストレートなのでびっくり。

  ローンサバイバーP.jpg この事実は、想像を超える。

 2005年6月。 ネイビーシールズは“レッドウィング作戦”というあるタリバン幹部の暗殺計画を実行に移す。 任せられたのは4人の精鋭(マーク・ウォールバーグ、テイラー・キッチュ、エミール・ハーシュ、ベン・フォスター)。 夜陰に紛れてパラシュート降下、山岳地帯を夜通し歩いてターゲットに近寄るが、山の中でヤギの放牧をしていた村人たちに見つかってしまう。 作戦中止か? 撤退か? 存在を知られてしまった村人を殺すのか? 殺さないのか? 無線状況が悪く、本部からの命令も仰げない4人は決断を迫られる。
 ま、タイトルが『ローン・サバイバー』ですので・・・彼らは村人たちを解放し、その結果200人のタリバン兵に囲まれることになり、生き残ったのは一人だけ、というのは最初からわかっている。 問題はいかにして生き残れたのか、そのディテールがほとんどすべて、と言ってもいい映画。

  ローンサバイバー1.jpg 山岳地帯、といっても日本と違い、木も生えてるけど大半が岩肌。

 4:200という圧倒的な差もあれど、なにより見ていて「ひえーっ」となったのはその場を回避するためにごつごつした岩壁を瞬時の判断で転げ落ちていくところ(しかも一回や二回ではない)。 頭を打ったら死ぬよ! 骨も折れるよ! 下手したら銃が暴発するのでは!(というか武器を持っていられる状態でもないからライフルなくすのでは?)、みたいな状態。 4人それぞれの擦過傷(っていうほど軽くないけど・・・)もなかなかリアルだった。 普通の人だったら死んでるんでしょうね、そこはネイビーシールズの訓練を潜り抜けてきた人たちだから、ということで。
 それにしても危機・また危機で、もうここで終わりだ!、と思ったら周囲の敵を巻き込んで玉砕、みたいなのはないんだなぁ、と驚く。 これが国民性の違いなのだろうか(タリバンであれば自爆するだろうし、日本人もその傾向が強いであろう)。 それとも、<最後まであきらめず、仲間を信じて全力で戦う>というのがネイビーシールズの精神なのだろうか。 それ故に、戦闘は過酷を極めるわけですが。
 そして4人が苦境にいると知った基地の人々・・・『プライベート・ライアン』的理不尽さ(一人、または数名を助けるためにそれ以上の人数が犠牲になる)が起こるのが戦場なのかもしれないけれど、これって心情的にも助けにいかないわけにはいかないし、難しいなぁ。
 結局、戦争をしないことがいちばんですね。 そういう意味では反戦映画にもなってます。

  ローンサバイバー4.jpg ほんとに全部実話ですか?、の奇跡の救出。

 悪いのは全部タリバンです、アフガニスタンの普通の村の人々はタリバン支配を苦々しく思って抵抗しています、という部分をしっかり入れることで、最初に受けた印象だった<プロパガンダ映画>という部分を避けようとバランスを取っているのか、それを含めてた上でのアメリカ主義宣伝なのか、実に巧妙。 いやいや、だったらタリバンと戦っている村々をアメリカは応援すべきなのでは?(しているのかもしれないが、この映画ではちょっとはっきりしなかった)。
 それにしても・・・言葉の通じない相手と戦っているって、なんなんだろ。 
 はるか昔から、人間は同じ間違いをしているとしか思えない・・・社会や、世界が複雑になればなるほど、単純なことが軽視されている気がしてならない。
 エンドロールは反則。 あれは泣かされる、ずるい。
 俳優の方々はモデルになった人たちに似せようと、あとアフガンにいる軍人的風貌ということでヒゲもじゃだったりしているのでエミール・ハーシュとか最初わからなかったよ。
 それでもマーク・ウォールバーグはマーク・ウォールバーグだった。

ラベル:映画館 外国映画
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2014年04月26日

今日の4冊。

 多少貯金があるとはいえ、もう働かずにいられるほどの金額では全然ない。
 節約生活だなぁ、と思うけれども本を買うことを止めることはできない。 まぁ、今後はもうちょっと吟味しよう(そしてもっと図書館を活用しよう)。

  プロチチ4.jpg プロチチ 4/逢坂みえこ
 続けて買っているマンガを途中でやめるのは無理ですよ。 しかも帯に“完結!!”って!
 えっ、終わるの早いって!、と思ったら『プロチチ−学童編』というのが別雑誌で連載が始まるようです。 それはよかった。

  いちえふ1.jpg いちえふ 福島第一原子力発電所労働記 (1)/竜田一人
 知らないマンガ家さんの本(作家でもそうだけど)をいきなり買うことはあたしにはほとんどない。 でも、これは読まなくてはいけないものだろうな、と感じた。 義務感ではなく、今を生きる者として。 これは「フクシマの真実」を暴くものではなくて、「福島の現実」を描いたものだという。 それこそが、必要なものだと思う。
 そう感じる人が多いのか、新人マンガ家の単行本としては異例の初版15万部だそうな。
 確かに大ヒットだけど、それを素直によろこんでいいのかわからない。

  ミステリマガジン700海外編.jpg ミステリマガジン700 創刊700号記念アンソロジー[海外篇]/杉江松恋(編)
 アンソロジーは割と苦手なあたしですが、<書籍未収録傑作16篇!>とあれば気になります。 資料的価値も見いだせるというか。 決め手は、ジャック・フィニィが入っていたこと。

  ミステリマガジン700国内編.jpg ミステリマガジン700 創刊700号記念アンソロジー[国内篇]/日下三蔵(編)
 海外篇があるなら当然国内篇も。 福島正実が入ってるよぉ!、と小躍り。
 それにしてもこの編者の日下三蔵さんとは何者なのか。 日本のミステリ界の黎明期をまるで見てきたかのような語り口に、てっきり70歳ぐらいのおじいさんだと思っていたら、裏表紙折り口に<1968年生まれ>と・・・。 えっ、46歳!
 資料を読み解く評論家とはそういうレベルでなければならないのか。 なんかあたしは勝手に中島河太郎のすぐ下の世代ぐらいだと思っていたよ・・・それとも、<三蔵>という名前から来るイメージでしょうか。 あぁ、びっくりした。
 でも、アンソロジーを編むって体力いるもんね・・・日下三蔵氏の最近の働きぶりを思えば、働き盛りの年齢で当然よね。 納得。

ラベル:マンガ 新刊
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2014年04月25日

グランドピアノ 狙われた黒鍵/GRAND PIANO

 これは予告を見たときからB級サスペンスの香りがあふれており、あたし好みの気配濃厚で是非見たかった。 それに<イライジャ・ウッド×ジョン・キューザック>なんて、現B級サスペンス映画の帝王からの橋渡し?!、と個人的に大変盛り上がりました。

  グランドピアノP.jpg 一音でも間違えたら殺される・・・。
    天才ピアニストの運命は――

 世界屈指の若き天才ピアニストと呼ばれるトム・セルズニック(イライジャ・ウッド)だが、5年前のコンサートで大きなミスをして以来隠居状態だった。 しかし新進人気女優のエマ(ケリー・ビシェ)と結婚したことで彼への注目が高まり、また妻にはげまされたのもあって、今は亡き恩師の追悼コンサートに参加を決めるが、シカゴへ向かう飛行機の中から後悔でいっぱい。 しかし今回のコンサートでは、師が大切にしていた特別仕様のベーゼンドルファーを弾くのだ。
 イライジャ・ウッドは意外と神経細いというか、神経質なキャラが似合う。 追いつめられる感じが絵になるからかもしれない。 しかし、ストーリーに入り込む前に違和感。 カメラの動きがなんだか不思議。 やたらな長回しの多用、本来すっと流すべき、特別な意味があるとは思えないシーンを直前にカット、パーンも普通に斜めに動かせばいいのに、妙にジグザグとした動き。 低予算だからかしら、キャリアの浅い監督なのかしら、と思ったけど、かといって全部が全部そうではない。 それもまた、目くらましなのか?

  グランドピアノ1.jpg イライジャ・ウッド、自分でピアノ弾いているように結構見えるよ! 足のペダルは全然動いてなかったが。

 映画はトムの葛藤と克服を描くのではなく、突然会場に狙撃犯(ジョン・キューザック)が現れ、トムに難曲“ラ・シンケッテ”を一音もミスすることなく弾き抜けと要求。 さもなくばボックス席にいる妻を殺す、と脅迫。 “ラ・シンケッテ”はトムのトラウマ曲で、ミスなしで弾けるわけがない・・・と蒼ざめるトムは、どうにかして事態を打開しようとする、という話。
 狙撃手の存在は赤外線スコープの赤い点、インカムから聞こえる声の指示のみ。
 そういう意味では『フォーン・ブース』的ワンシチュエーションスリラーかと思いきや(あっちでは狙撃手をキーファー・サザーランドがやっていたので、やはり声だけの演技だからこそのベテラン起用)、トムくん、ステージから降りて楽屋やステージ裏を走り回る!
 オーケストラ演奏の場合、自分の楽器の出番が長くないときは席を外したりするのは結構よくあることですが、それにしても観客から不信感を買う席の外し方だった。
 はた、と気づく。 サスペンス映画に見せかけているが、これはコメディだったのか?
 もしくは、演奏会とピアノにまつわる話と見せかけて、実は全然違うものを描いているメタ映画?
 と、つい深読みしたくなるのは、ジョン・キューザックが出演OKしたのだからどこか新しいなにかとか、意外性があるに違いないと思いたいからだ・・・。

  グランドピアノ4.jpg ラスト近くでやっと登場したと思ったら、微妙にカッコ悪かったよ・・・ジョン・キューザックファン泣かせ?

 なんというか、スリリングなコメディ映画だったなぁ。 なかなか面白かったというか、結構笑っちゃったんだけど。 “ラ・シンケッテ”って楽曲も、現代音楽っぽいのにところどころロマン派・・・。 なんともいえないつぎはぎ感、それは映画全体の印象にもつながっているかも。 だからああいうカメラワークだったのかな?
 演奏会で携帯電話の電源を切らないとひどい目に遭う、という教訓映画でもあったかも。
 そしてあたしは、お気楽でお調子者な指揮者さんがちょっと好きだった。

ラベル:外国映画 映画館
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2014年04月23日

もう、無理。のつづきのその後

 先日の件では各方面のみなさまにご心配をおかけして、温かな心遣いまで頂戴し、とても感謝しております。 ありがとうございました。
 そして、結論といたしましては、来月から無職になることが決定いたしました!
 今の仕事場は今月いっぱい。 そのあとのことは知るか!、でございます。 このままいったら、不眠症がもっとひどくなるし、今もかなりお肌の調子最悪だし、下手したら鬱の湯に足をつけてしまうかも。 自分を守るのも、自分のつとめ。
 その後も本を棄てた張本人は、あたしをガン無視。 社会人としてというか、まず人としてどうよ、という話です。 そして事務所の代表者にあたしが辞意を表明すれば「そうですか」だけ。 引き留めろ、とは言わないが、「なにがあったんですか」とこっちの言い分を聞く気もないのか・・・(まぁ、裏でスタッフ側で話はついていたんでしょうけど)。
 とりあえず常識の通じない相手とは縁を切り、新たなスタートをする所存。
 お客様に対しては死んだってことにしてもらって、という話は一部同僚にめちゃめちゃ受けました(なにしろ急な話なので、辞める話は親しい同僚・お世話になった先輩にしか話していない。 同僚や先輩方はみなさんあたしのために怒ってくれて、ありがたい)。
 あー、今年のGWはこころゆくまで休めそう。
 そしてちょっと気持ちの上ではすっきり。 あと一週間、なんとか乗り切ります。

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2014年04月22日

なんか、来た!

 図書館に本を返しに行ったところ、「予約本がありますよ」ということで出していただく。
 おっと、ついに、来ました!

  ソロモンの偽証2.jpg ソロモンの偽証 第U部 決意/宮部みゆき

 それだけじゃなく、一緒に、

  ソロモンの偽証3.jpg ソロモンの偽証 第V部 法廷/宮部みゆき

 第U部と第V部がめでたく揃い踏み!
 カウンターの方にも、「こうやって一緒に借りられるタイミング、なかなかないですよ」と褒めて(?)いただく。 これは一カ月強、予約するタイミングをずらしたおかげか(やはり予約人数は第T部ほど多く、U部、V部になるにつれ少なくなるから)。
 前向きに本を読む気持ちになれていなかったけど、これは本の神様があたしに入れてくれた喝であろうか。
 ありがたく、読むことにいたします。

ラベル:国内ミステリ
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2014年04月21日

リバーサイド・チルドレン/梓崎優

 調子よく本も読んでいたんですけどね・・・先週木曜日の一件以来、ぱたっと読む手が止まってしまった(思い出すと泣けてくるから、思い出さないようにしてるんだけど、そう上手くいくわけではないから)。 そんなわけで、今回も『ブラックライダー』は読み終われずに返却する運命だ・・・。 こっちはその前に読み終わっていたのでよかったけど。
 カンボジアでストリート・チルドレンとして生きる彼らの自由で穏やかな、しかし同時に過酷な日常。 日本人ながらある事情で父親に捨てられたミサキは、あるグループのリーダー・ヴェニイに拾われてそんな仲間として生きていた。

  リバーサイドチルドレン.jpg そんなミサキによる、一人称形式。

 感情を表現することをできるだけ排除していた『盤上の夜』を読んだ後なので、センチメンタリズムあふれる文体がちょっと過多すぎるように思えて、彼らを取り巻く過酷さがどこか牧歌的に映ってしまう部分も。 あえて夢と現実をはっきりさせない描写もあるので意図的なのでしょうが。
 しかしそれ故に、子供たちが次々と襲われる連続殺人にリアリティというか、悲壮感がないのがいいのか悪いのか。
 探偵役となるあの青年は、『叫びと祈り』のあの彼だと思っていいのかな?
 そういう“つづき感”はちょっと微笑ましいのですが、前作を読んでない人にとっては「こいつ、誰?」ということにもなりかねないのでは・・・。
 子供たちはたくましい、のですが、ストリート・チルドレンという存在に対して根本的な解決策は示されない。 外部の力で国の内部を変えることはできないし、内部の人の力でやらない限り国は変わらないだろうし、それには時間がかかるけれど。
 それでも希望があるのなら、まだ、いいのかな。

ラベル:国内ミステリ
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2014年04月20日

出遅れシアター → 映画館での見そびれ映画



 映画館に見に行くつもりだったのに、タイミングが合わなくて見られなかったやつを、



WOWOWなどで見る。



バチェロレッテ -あの子が結婚するなんて!/BACHELORETTE



 高校時代の友人4人のうち、いちばん見た目が冴えなかった(今もそうだけど、の)



ベッキー(レベル・ウィルソン)が結婚することになり、「私がいちばんイケてる女子!」と



思っているレーガン(キルステン・ダンスト)は口では祝福するものの、心の中では



大ショック。 他の二人のジェナ(リジー・キャプラン)とケイティ(アイラ・フィッシャー)と



ともに、ブライズメイドを務めつつ、何故自分たちは幸せになれないのかをぼやくコメディ。



   バチェロレッテとは“未婚女性”の意味。



 主に結婚式前夜〜結婚式当日をめぐるどたばたコメディ。 とはいえ、『ハングオーバー』



シリーズ
『ブライズメイド』ほど状況はぶっ飛んでいなく、その分身近な物語として



「あるある感」に満ちているかと思えば、自称イケてる女子3人が仕事でもプライベートでも



全然イケていないという悲しさ。 見た目がきれいとかちょっと美人とか、大事なのはそれ



だけではないんだけどな、ということを20代前半ならともかく後半でわかっていないのは



イタイ。 嫉妬が渦巻く友情とか、そのへんの比重も軽い。 結局は王子様探しという自分



探しの段階を抜け出ていないのが残念。 女の友情はもっと複雑で、それでいて熱いのだ!





野蛮なやつら/SAVAGES



 ドン・ウィンズロウ原作なのに、何故か結局行かなかったよな・・・メイン3人にそんなに



惹かれなかったからかもしれない。 監督はオリヴァー・ストーンだし、バイオレンス過多



なのは予想ついたしね。



   脇役はなかなか豪華だったんですがね。



 物語はO(オー:オフィーリアのあだ名)の語りで始まる。 あ、原作の視点を大きく変えて



いる!(脚本にはドン・ウィンズロウも参加してました)、と驚いた。



 O(ブレイク・ライヴリー)には恋人が二人いる。 平和主義者のベン(アーロン・テイラー



=ジョンソン)と元傭兵のチョン(テイラー・キッチュ)。 二人は親友同士で、三人は幼馴染。



彼らはカリフォルニア州ラグーナ・ビーチを拠点に大麻栽培のベンチャー起業で大成功を



収め、ベンはそのお金を基にアフリカに学校を作ったりしつつ、豪邸に三人で暮らしている。



彼らのつくる大麻の質の高さに目をつけたメキシコの麻薬組織が業務提携を申し入れるが、



二人はこれを拒否。 報復として、Oが拉致される。



 ここで言う“野蛮”とは、自分が本来求めるものを取り戻すために個人の暴力を使うことを



ためらわない、という意味合いかな。 でも麻薬カルテル相手には個人の暴力の範囲では



すまない・・・。



 原作とは違うラストには賛否両論だろうけど、この肩透かし感は狙ってなかなか出せる



ものじゃない。 全部計算の上で、あえて寓話感を強めたいのかな、と。



 結局のところ、映画館で見るほどでもなかったな・・・ということで、自分的には正解。


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2014年04月19日

もう、無理。 のつづき



 今の仕事を辞めてやる!、と決意したはいいが、お客様への説明はどうしたらいいのか。



事情を聞かれたら話さないわけにはいかないし、しかし辞めるのにスタッフを悪く言うわけ



にはいかないし。 いっそのこと「死んだ」ってことにしてもらおうか、と思ったり。



 そしてあたしから「弁償しろ」とは言いたくないが、向こうがどう判断するかの材料として、



22冊の消費税8%での定価で被害額を算定。 結構絶版の予感がするものがある・・・で、



またひとしきり泣いてしまう。 折角あたしの手元に来てくれた本を守れなかった後悔。



 多分、このように感じてしまうあたしは少し異常なのであろう。 しかし本という存在が



これまであたしを生かしてくれたのは確かなのである。 本を棄てられた、という行為は



あたし自身を踏みつけにされ、棄てられたのと同じこと(他にもいろいろ理不尽なことが



いっぱいあったけど、耐えたり流したりしてやってきましたけど、これはなかったことには



できない)。



 だからもう、無理なんです。



 仕事を辞めよう!、と思えば気分的に楽になるものなのだが・・・全然楽になってないわ。



失われた本たちへの想いは、たとえ同じ本を買い直したとて消えるわけじゃない。



 なので木曜日の夜から、ずっと落ち込んでいる。


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2014年04月18日

もう、無理。



 今あたしが行っている仕事場で、とんでもないことがあった。



 詳細は長くなるので省きますが・・・あぁ、でもどこから説明したらいいんだろう。



  端的な事実:仕事場に置いておいた私物の本を、無断で棄てられた。



 まず、今の仕事場の形態としては、管理や事務方のスタッフがいて、それ以外は



フリーランスの技能者として契約している感じ? なのであたしを含むフリーの人たちには



自分の机やロッカーがあるわけではない。 コートやなんやらを置くスペースはあるが、



以前盗難があったので貴重品は置かないでと言われている。



 必要最低限の個人のものを置くスペースはあるが、A4サイズのものが主流。



 で、あたしは仕事で使う本を、まぁ毎回持ち歩けばいいんだろうけれど大変だし、他の人も



使ったりするし、ということでスタッフの許可を得て、共用スペースの一部に本棚を増設した



(もともと大きい本棚はあるのだが、本の高さに比べて上の空間がデッドスペースになって



いたので、余っていた棚板と金属ポッチを使って段を増やしただけである。 勿論、それも



許可を取った)。



 それが一年ぐらい前の出来事。 その間、本は増えたり、減ったり、仕事に使う物だけ



じゃなく同僚に貸す本も置いたりしてた(持ってきたらその人がお休みだったりして、直接



渡せないから持って帰るのもなんだし、次の日渡そう、的な)。



 それが、昨日、木曜日の帰りがけに気づいたら、棚一段分の本が消えていたのである!



 ・・・え、何日か前に見たときは、何事もなくあったよ?



 ・・・なんで? どうして?、と、頭が真っ白になる。



 現実が壊れる瞬間ってこういうことかな、とか頭の片隅で考えたりもしているが、次の



瞬間、スタッフのいるところへと走り出す。 バイトのおねーさんに「あの、奥の本棚にあった



本、知りませんか?」と聞けば、「あぁ、あれはTさんがこの前・・・」と言いながら物入れ的な



場所に行く。 「あれ、ここに置いておいたんですけど・・・ないですね。 すみませんが



Tさんに聞いてもらえませんか?」とのこと。 ここでまず嫌な予感はしていたんだが、本が



ない、ということに動揺していたあたしはT氏を探し出してストレートに聞いた。



 「すみません、奥の本棚にあった本のことなんですけど、所在をご存知と聞いて」



 「あぁ、あれですか。 処分しました



 ・・・はい?



 「えっ、しょ、処分って・・・」



 「捨てましたよ



 さらっと言うT氏に、あたしは二の句が継げなくて頭の中で口をパクパクする。



 なに言ってんだこの人。 本を捨てた? 本を棄てただと?! なのになんでそんな



涼しい顔してるんだ!、それもせいせいした、みたいな薄笑いを(この認識はあたしの悪意が



入っているかもしれない)。



 「す、棄てる前に、持ち主を探すとか、なかったんですか。 あれ、私のなんですけど」



 「あ、そうなんですか。 そもそも共用スペースに誰かの私物が置いてあるという認識が



僕にはなかったんで、誰かの置き忘れかと思いましたよ。 ざっと見ましたけど、仕事に



関係あるものとも思えなかったんで」



 仕事に関係あるかどうか、お前が判断してどうするんだ! しかも誰かの忘れものだと



しても、勝手に処分するのってどうなの?!



 「私はちゃんと許可を取ってましたよ! スタッフの皆さんにも伝えておいてほしいと



お願いしました!(勝手に棄てられたら困るし!)」



 しかしあたしが許可を取った人は今その場にはいなかった・・・「僕は聞いていません」で



終わったよ(しかも、「まぁ、落ち着いてください」とあたしに掌を向けやがったよ)。



 そのあともしばらく「責任の所在がどこにあるかはっきりさせたいということですか?」



みたいなとんちんかんな問答が続く。 あたしが言いたいのはそういうことじゃない!



 「だ、だとしても、本を棄てるなんて・・・(絶句)」



 「あぁ、それは価値観の違いでしょう。 僕には“本とは簡単に捨てるものではない”



いう認識はありません」



 それは自分の所有物の場合はどう扱うかは自由だけれど、社会通念上も法律上も本は



財産に区分されるはず(容易に換金できるルートが出来上がっているから)。 あんたは



他人の財産を勝手に処分したんだぞ!、と言いたかったが、<本を棄てられた>という



ショックがあまりに大きくて、論理的な反論ができない。



 「処分って、普通に棄てたんですか? 古本屋とか、図書館とかに持っていったんでは



なく? ならばせめて他の誰かに利用してもらえるのに! 中には絶版になっているものも



あるんですよ!」



 これは本当に、あたしの心の叫びである。



 それを聞いて彼は、「おや?」と思ったようである。 本を棄てることにためらいのない



この男は、たかが本のことで大騒ぎするあたしが理解できない、という目を向けていたが、



<自分のものを捨てられたと騒いでいるわけではないのか>と気づいたようである。



 「・・・かしこんさんにとっては大切なもの、ということですね。 弁償した方がいいかな、と



いう気持ちになってきました」



 「弁償した方がいい、かな?! “かな”ってレベルなんですね!」





 結果的に、あたしの主張に対しての、T氏の主張



1. 誰のものか不明な本があるのなら、まずは持ち主を探すことをしてほしい(全員一斉

  メールという手段があるのだから、大した手間ではないはず)。



 ↑← 共用スペースにあったものだからそもそも持ち主がいるとは思わなかった。 そして

   これが必要なのかどうなのか悩んでいたら時間がもったいないので、必要性を感じない

   ものは処分します。



2. 本を棄てるなんておかしい!  ← 本を捨てることが悪いことだとは思っていない。





 妥協点が見つからない・・・。



 悪いのか、あたしが悪いのか、チェックを怠ったあたしが悪いのか。



 そしてあたしの記憶から数え上げた本は、22冊である・・・22冊も、平然と棄てられるって



どういう神経なの? 1冊2冊じゃないよ、雑誌でもないよ。



 わからない。



 あ、ほんとにこの人にあの本たちは棄てられたんだ。 話しているうちに実感として迫って



きて、目から涙が溢れそうに。 話を切り上げて、コート置き場にダッシュして、しゃくりあげて



泣いてしまった・・・仕事場で泣くなんて・・・それもまた情けない。 自分の本を守れなかった



こともまた、情けない。



 もう、こんなところで働けるか! 辞めてやる!



 必要性を感じなければ捨てる、というその姿勢は、物だけでなく人に対してもそうだろう。



とりあえず今はあたしが役に立つ存在だからこれまでいいことを言っていたが、そのうち



旗色が悪くなればすぐに切られるのは明白(組織というものは多かれ少なかれ、そんな



ものだが)。



 そもそも、本を平然と棄てる人と同じ所で働きたくない!



 ほとんど泣きながら走って帰った。 そのとき、ちょうど仲のいい同僚の方からメールが



来たので、「今、こんなことがあって・・・」と返信したら「なにそれ! Tさんおかしいよ!」と



怒ってくれて、少し気が楽になる。



 「明日、仕事場行きたくないよ〜」と思うが、仕事があるので行った。



 おつかれさまで〜す、と挨拶はしたが、それ以外はT氏はあたしの存在を無視するかの



ような振る舞い(ま、あたしが怒っているだろうから、さわらぬ神にたたりなしだと思っている



のかもしれない)。 前日の件に関してフォローもコメントも、なしである。



 謝罪してほしいわけではない(そもそも価値観のまったく違う人からの謝罪は、所詮口だけ



である)。 今後は本を捨てるときには少し考えるようにします、と言うのならOK。



 で、そんな人から弁償されてもうれしくもなんともないんだけど、結局、弁償するのか



しないのかの結論だけでも聞かせてもらいたい。



 しかしあたしのモチベーションはゼロだ。



 これが、<心が折れる>ということなんですかね。 仕事に対して、これまでのような



パワーで向かえない。 もう無理、もうここでは無理、という気持ちに囚われている。



 こんなんじゃ、いい仕事はできない。 仕事やお客様に対しては申し訳ないが・・・金曜日



一日仕事をしてみて、ずっと心の中に違和感があった。 すごく疲れた。



 自分をだますのは、あたしには無理。



 いちばんえらい人に対して「辞めます」と言いたかったが、先に帰ってた・・・来週かよ。



 もうひとりの仲のよい同僚と、お世話になっている先輩に事情を説明し、辞めたい旨



メールすると・・・「ちょっと落ち着いて!」と「かしこんちゃん、人がよすぎやで〜。 あそこの



スタッフ、アホばかりやで」というお返事が・・・。



 こういう方々とお別れしなければならないのは残念だが、個人連絡先は交換しているから



繋がりは残るでしょう。



 来週こそ、辞意表明だ!


posted by かしこん at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月17日

ホビット 竜に奪われた王国/THE HOBBIT: THE DESOLATION



 やっと見に行けました! タイトルが切れましたが、『ホビット 竜に奪われた王国/



THE HOBBIT:THE DESOLATION OF SMAUG』
です。 原題を直訳するなら



『スマウグの荒らし場』ですね(スマウグとは竜の名前)。



 ちなみに中つ国の風景、美しいです。 そりゃニュージーランドに観光客が増えるのも



納得。 この光景、自分の目でも見てみたいと思うよね〜。



   邪悪な竜、目覚める。



 冒頭から、ブリー村の“黒い仔馬亭”の看板が映ってニヤリ。 そこでガンダルフ(イアン・



マッケラン)はトーリン(リチャード・アーミティッジ)と出会ったのか〜、というだけでなんだか



気持ちが舞いあがる『LOTR』ファンです。 二部作構想から三部作に変更したのも、やはり



『LOTR』とのセット感を強めるためなんだなぁ、としみじみ。 なので『LOTR』三部作



合わなかった方は『ホビット』三部作を見る必要はまったくありませんが、『LOTR』



愛する方々は見なけれないけないのです! というのを、こんなに遅れて見るあたしが



言っても説得力はないですが。



 ここは回想シーンになるけれど、そのあとは『ホビット 思いがけない冒険』の続き。



 ホビット族のビルボ・バギンズ(マーティン・フリーマン)は、魔法使いのガンダルフと共に



トーリン率いるドワーフの一行と、黄金が大好きな邪悪な竜スマウグに奪われたドワーフの



王国を取り戻すために“はなれ山”に向かう途中。 相変わらず顔も怖くてさらに凶暴な



オークたちが彼らをつけ狙うし、次々と災難に見舞われて安全な旅ではまったくないけれど、



それでも彼らは故郷を取り戻すために旅を続ける。



   “旅の仲間”ですからね!



 前作に比べてトーリンがより成長したというか、王としての強い気概を感じるようになった



というか。 「あぁ、もうひとつの『王の帰還』だなぁ」と思ったことは間違いではなかったと



思うと、うれしい! が、今作は前作を上回るトラブルが次から次へと・・・詰め込みすぎ



じゃないか?、というくらいに怒涛の展開(おかげで、161分が結構早く感じられましたよ)。



 自分の身を隠したり仲間を救うため・・・とはいえ、ビルボは“ひとつの指輪”を使い過ぎ・・・



どんどん指輪に魅入られていく、邪悪の影がビルボを取り巻いていく過程を見るのは心が



痛んだよ・・・。 “つらぬき丸”の名前の由来がわかるエピソードにはニヤリですが、そもそも



ビルボが刀を振るって敵を殺す、ということ自体がものすごい変化なわけで、そうでなければ



自分も危ない・仲間も危険なのだから当然なんだけれど、すごくかなしい気持ちになった



自分もいたのだった。



 そう、前作では殺そうとしても死にそうになかった彼らなのに(だから安心して見ていられた



のに)、今作ではかなり生命の危機が! 『LOTR』では一作目からメインキャラクターが



死んだりと観客側にも覚悟をしいてきましたが、『ホビット』でもまさかそんなことになろう



とは! 心臓がバクバクですよ。



   進退極まれば、助け手は現れるんですがね。



 ガンダルフが老けこんでいるのでどうも忘れがちになりますが、こっちは『LOTR』より



60年前の出来事。 だからレゴラス(オーランド・ブルーム)はつんけんしていてイヤなやつ!



エルフの女戦士タウリエル(エヴァンジェリン・リリー)に思いを寄せているようですが、身分



違いだからと相手にされない(レゴラスは父親にも同じように注意されている)。 むしろ、



彼女に助けられたドワーフのキーリ(エイダン・ターナー)とちょっといい感じ(というかキーリが



彼女に夢中というべきか)。 しかしタウリエルを演じているのは『LOST』のケイトの人



なのだ・・・彼女に恋した男はみんな不幸になるんじゃないだろうなぁ、とハラハラ(なんか



間違ってる)。 レゴラスのドワーフ嫌いもこういうことが要因の一つなのかな?、と穿った



見方をしてみたり。



 そんなこんなで『LOTR』とすぐつなげて考えてしまう・・・でもきっとそれも、ピーター・



ジャクソンの思うつぼというか、そうやって楽しんで正解、ということなんだろう。



 ようやく辿り着いた“はなれ山”、でもガンダルフとの約束を守らないで入り込んでしまって、



スマウグさんとのご対面。



   忍びの技を持つ者として、

                          ビルボの最大にして最難関の任務。



 ビルボと竜のスマウグ(ベネディクト・カンバーバッチ)のやりとりはちょっとコントっぽくて



面白かったんですけど、この二人が『SHERLOCK』のジョンとシャーロックであることに



その場では思い至らず。 俳優マーティン・フリーマンではなく、あたしはもう最初から彼を



ビルボだと思っていたし、実際ビルボにもジョンの要素はまったくないし。 ずっと前に見た



予告編ではスマウグの声がカンバーバッチだとすぐにわかったんだけれど、加工のせい



なのかあたしが入り込み過ぎなのかよくわからなかった。 それくらい、堪能しました〜。



 えーっ、そこで終わり!、なラストといい、次作が待ち遠しい!



 というか、これもう一回見たいよ・・・と思ったら、もう来週から神戸市内の映画館の上映



予定からごっそり消えている! な、なんでよ!



遅く見に行くとこういうことがある・・・気をつけよう。


posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今日は4冊。



 ふと気づけば、4月いっぱいまで有効のポイントが結構あった。



 ので、読みたかったハードカバー、買っちゃおうかなぁ・・・。



 その前に、忘れては困るので先にマンガコーナーへ。



   イヴの息子たち【新装版】5/青池保子



 堂々の最終巻。 この時期の絵はあたしがエロイカを読み始めた時期に近いので、



絵が懐かしいというか、すごく見慣れた感じがしてうれしいよ!



   ちはやふる 24/末次由紀



 おっと、今回の表紙は、クイーンのしのぶちゃんだね!



 そして自分としてはめずらしく、じっくり立ち寄った新刊単行本コーナー。



 うおー、こんなものが!、とじたばたしましたが・・・。



   セラピスト/最相葉月



 「ドキュメンタリーやルポルタージュ、ノンフィクションは売れない」と言われ続けている



昨今、この人ほどコンスタントにデビューから一貫して話題作を送り出す人も珍しいのでは



ないだろうか。 あたし自身も結構読んでるし(図書館からだったり、文庫化を待ったりして



ですが)。



 しかし今回は中井久夫にインタビューしている部分がかなりあるそうなので・・・あたしの



学者界のアイドル二強のお一人なので、是非是非読みたかったのです。



   辞書になった男 ケンボー先生と山田先生/佐々木健一



 NHKドキュメンタリーの内容に加筆しての刊行。



 あたしは辞書は三省堂派です(国語辞典だけでなく、古語辞典も英語の辞典も三省堂のを



使ってました)。 特に好きなのは『新明解国語辞典』(第三版と第四版を所有)。



 『新解さんの謎』が出る前から、あたしは新解さんの独特さを愛しております。



 だからこそ対象的なこのお二人のことをもっと知りたくて。


posted by かしこん at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 買っちゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月16日

いまいち物足りない会見



 STAPの件で話題のS氏の会見の様子を文に起こしたものを読みましたが・・・あぁ、



科学者としての立場を崩さない話し方だなぁ、という印象。



 それに対して、質問する側のマスコミは「結局あるのか、ないのか」という二者択一の



答えだけを求めすぎてて、会話がかみあっていないという印象を何度も受ける・・・。



 えっ、もっと違うこと聞こうよ! なんでそこもう一歩踏み込まない!、といらっとした。



 だけど、なんでひとりずつ会見するんだろう? 主だった人をみんな集めて、しっかり



知識のある人たちに質問してもらったり、話をまとめてもらったらいいのに。



 でもそうすると、責任のなすりつけ合いが起こってしまうのだろうか(今の段階でもすでに



その傾向はあるけど・・・だからそれはひとりずつ会見するからでは?、と感じた)。



 特許申請中だとか、検証中だから全部言えない、という事情はあるにせよ、なんのために



開かれた会見だったのかの目的がいまいち伝わってこないのが残念だ・・・(生データなり



真正の写真があると言いながらもそれを出すことはなかったし。 マスコミ相手には言っても



わからんと思われたのか)。



 Oさんは「S先生にご迷惑をかけて・・・」と泣き崩れていたという報道もあったけど、あの、



W先生に対してのコメントはないんですか? W先生には迷惑をかけていないのか?



これまでの話の流れだと、鍵を握るのはW先生みたいな感じになってるんですけど(そして



今度はW先生が体調不良に見舞われている、という話)。



 まぁ、S先生が「有力な仮説」と言い切ったということは完全に存在は否定されたわけでは



ないってこと。 一年かけてやるという検証の結果を待つしかないんでしょうね。



 でもそういう段階なのに「あります!」と断言してしまったOさんには、やはり科学者としての



資質に疑問視を投げざるを得ないわけで。 まぁ、『Nature』に載っちゃったことがそもそもの



間違いの始まりだったのかも(マスコミの過熱報道がエスカレートしすぎた、というか)。



科学が身近になるいいきっかけだったのに、結果的にこの件に関して理系と文系の人の



考え方の違いが露骨にあらわになってしまった感がある。 本来はその違いは楽しめる



ものなのに、「理解できる、できない」の二元論になってしまっているのがかなしい。



 もうちょっと落ち着いて、話題にしたいものです。


posted by かしこん at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 時事問題・ニュースに思うこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする