2014年01月25日

インシディアス 〔第2章〕/INSIDIOUS:CHAPTER 2



 『インシディアス』の続編、待ってました!



 今回も監督:ジェームズ・ワン、脚本:リー・ワネルということで、ホラー映画を楽しむと



いうよりも、「論理的な破綻のなさにどこまでこだわっているか」を楽しみにしていたと



いうか・・・些か邪道な期待でしたが、それは十分かなえられました。 つまり、しっかり



ミステリーだったということです。



 ただ、『死霊館』の印象があまりに『インシディアス』に似ていたので今回はどうするん



だろう・・・というのが不安要素ではありましたが、驚かしの要素を早々と捨てていたのが



むしろ好感持てた!(でも普通に音響の大きな“お化け屋敷的要素”を期待した向きには



物足りなかったかも)。



   最も続きがみたい最凶ホラー完結。



 若き日の霊媒師エリーズ(リン・シェイ)が子供時代のジョシュと関わりを持つ場面が



オープニング。 前作で語られた内容がビジュアルとして説明。



 そして現在、ジョシュ(パトリック・ウィルソン)とレネ(ローズ・バーン)夫妻と子供たちは



ジョシュの母親ロレイン(バーバラ・ハーシー)の家に身を寄せている。 あの悪霊は去り、



平和が戻ったように思えたのも束の間、レネやロレインはジョシュへのわずかな疑念を



消すことができなかった。 そして、早速始まる超常現象。



   ふと目が覚めたら・・・

                死人に取り囲まれてるって、すごくイヤ。



 例によって、ベッドの下やクローゼットの中が怖い演出あり。 その上、次男が糸電話を



つくって兄と遊びたがったりして、それを介して絶対霊が接触してくるって!、というとても



わかりやすい予感。 長男くんは父親から受け継いだ幽体離脱する能力があるため、



魂だけでさまよいながら入れ物を探している悪霊に狙われやすい、というのが一作目での



彼の苦悩でしたが、今回はジョシュ(現在と、少年時代)がメインなのであまり大変な目に



遭わずに済んでよかったね!



 それにしてもアメリカの家はどうして怖いのだろう。 古い家を改築して使っているせいも



あるし、住んでいる人数以上に部屋の数があるからか。 ふと気づいたのは、均等な模様が



描かれていてあまり隙間のない壁紙、重そうな木の扉が近距離でいくつもついている、壁を



覆うような大きな絵がかけられていて、家具は大きくてネコ脚タイプ。



 これって、エドワード・ゴーリーの絵に似ている? もしかしたら美術スタッフは参考に



しているのかも。



   なんかこの壁紙が怖い。



 前作でも登場したエリーズの助手二人がまた登場、コメディリリーフなのはお約束で



ちょっとうれしい(役に立つのか立たないのかの微妙さ加減もまたよろしい)。



 どうやらあちらの世界に行くと時間の流れに関係なく行き来できるらしく、前作にあった



わずかな矛盾点(別にホラー映画だからそれでいいんだけど)にもきっちり謎解きが!



そして何故、少年時代のジョシュが“白塗りの老婆”と接点を持ったのかまで完全に説明!



あちらの世界・過去・現在と三つの世界を横断しながらミステリーが解決されていく・・・と



いう、完全にミステリファンのための物語になっております!



 まぁ、当然そこに家族愛なども絡めてみるわけですが・・・リー・ワネルはミステリ映画に



転向した方がいいんじゃないかと本気で思う(本格ミステリで傑作を生み出してほしい!)。



 前作と同じキャストでの続編ということで安定感あり。 パトリック・ウィルソンは途中で



『シャイニング』になるし、ローズ・バーンは今回やたら殴られて失神する場面が多かった



けど幸薄い顔立ちのせいなのか怪我が比較的軽いせいなのかあまり痛々しく見えないのが



不思議。 今回はバーバラ・ハーシー大活躍(年齢がよくわからないけど美人)!



 まぁ、いちばん元気なのは悪霊なんですが。



   こんなんですし。



 あたしは大変面白かったです! でも前作を見た人対象なので、前作を見ていないと



意味もわからないし楽しめるところも楽しめなくなってしまうという大変もったいないことに



なってしまいます。



 ジェームズ・ワン監督はこれでもうホラーから引退宣言をしたようですが、アメリカで



大ヒットしたために第3章の制作が決定してしまったそうな・・・監督は降板するようですが。



ここでやめておいた方がいいのに。 『SAW』みたいになってしまったらどうする気だ



(それでも映画会社は儲かればそれでいいのか)。



 B級映画のヒット作はいろいろと難しい問題を生んでしまいますね。 


posted by かしこん at 06:54| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする