2013年12月30日

天冥の標T−メニー・メニー・シープ/小川一水

 どこまで読んだんだっけ、と上巻をぱらぱらめくるだけのつもりだったが、しっかり読んでしまったよ・・・しかしこういうことができるのも、本棚を整理して未読本もすぐ手に取れるようにしたおかげ。 というか、どんだけ貯め込んでるんだ!、という話(そろそろ増設した本棚の空白もなくなりつつある・・・)。
 物語の舞台は西暦2803年、植民星メニー・メニー・シープ。 今年で入植300周年となるが、臨時総督のユレイン三世は、地中深くに眠る植民船シェパード号の発電炉不調を理由に植民地全域に配電制限などの弾圧をし、住民たちは反感を強めていた。 そんな折、東の端セナーセー市に住む医師カドムは、“海の一統”である親友のアクリラから緊急の呼び出しを受ける。 ある地域で謎の疫病が蔓延しているというのだが・・・というのが話の出だし。

  天冥の標1−1.jpg天冥の標1−2.jpg 小川一水のライフワークだそうな。

 そもそも何故移民船シェパード号がこの地に来ることになったのか、地球からどれくらい離れているのかなどについては一切不明、まぁそれは続巻で過去が描かれることになるからいいのですが、そういうことを差し引いても、読んでて何度も「うひゃーっ!!」ってなりました。 これはなんなの、今度も登場人物にあまり感情移入してはいけないってこと?
 メニー・メニー・シープの政治体制はどことなく『復活の地』を思い出させるものがあって懐かしかった。 単純な悪役や正義のヒーローが登場しないのもよい。
 だがしかし、「ここで終わるかー!」というところで終わる。
 作者あとがきにも、<「ちょ、おいィ!?」と叫んでいただけましたか。 これはそういう本です。>とあって、はい、出た言葉は違うけど叫びましたとも・・・。

 ちなみにこの本を買ったのは2009年9月です。 いくらある程度続きが出るまでためておこう、と思っていたとはいえ、すごく出遅れ感が・・・リアルタイムで読んでいた方が新刊が出るたびドキドキ・ワクワクできたんだろうか?!
 引き続き『天冥の標U−救世群』の序章を読んでしまい、待てー、休み中に先に読むのは『竜との舞踏』だったはずでは! いや1月4日に予約本引き取りに図書館に行くから『捜査官ポワンカレ』『バーニング・ワイヤー』だろ、でも来年中に続巻が出ることがわかってる北欧やドイツミステリのシリーズにも手をつけておきたいのだ・・・という葛藤がぐるぐるしている。
 あぁ、何故本を読みながら別の本を読むことができないのだろうか。

ラベル:SF
posted by かしこん at 07:16| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする