2013年10月22日

オリオン座流星群の夜



 灘にある109シネマズHATでレイトショーを見た帰り道を駅まで歩く、23時半を



過ぎていた。 「あ、ちょうどオリオン座流星群の時間ではなかったか」、と気づいて



歩きながら南の空を見る。 雲がなく、ほぼ満月のように見える月が、明るい。



 不意に、気づく。 月の真下、低いところに、大きく傾いたオリオン座が横たわっている。



あたし、こっちに来てオリオン座を見たことあったっけ?、と記憶の糸を手繰れど、思い



出せない。 そしてこんな低い位置にあるオリオン座を見るのも、初めてかも。



 「ていうか、まだ10月だよね! もう冬だっけ?」



 そう、オリオン座は冬を代表する星座。 そしてもっと高いところで輝く星座。 それが



こんなに低い位置にあるなんて・・・まるで、とても近くなったような気がしてしまう。



 しばらくオリオン座に見とれて・・・流星群のことを忘れた。



 なんで今まで気づかなかったんだろう、オリオン座はいちばん見つけやすい星座なのに。



月が輝く真下にいてもきれいに見えるのに。



 しかしあたしがまた歩きはじめると、オリオン座は高層マンションの向こうに消えた。



 そうか、位置が低いから普段は高い建物に隠れて見えなかったのか。 そして自分の



最寄り駅で降りて気づく。 今日は月の真下にあるとわかっていなければ、町の灯りで



気づくことができなかったかもしれない。 HAT神戸の海側の暗闇があったからこそ、



あの場所でくっきりと見えたのだ。



 そしてあたしが無意識のうちにオリオン座や冬の大三角を探す時期と方向を間違えて



いた。 あたしはかつて住んでいた場所よりも、はるかに南西にいるのだ。 緯度と経度の



ずれは地軸の傾きと相まってまったく違う天球図を見せていることに、あたしは気づいて



いなかった。 街が明るいことに、高層の建物が多いことに、あきらめていた。



 あたしは星座マニアではないけれど、せめて、いつも見つけていた星座ぐらいはここでも



見つけられるようになりたいな。



 流れ星は見えなかったけど、そんな希望が生まれた。


posted by かしこん at 05:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする