2013年10月04日

3月のライオン 9巻/羽海野チカ



 作者あとがきに、「次の巻で『ハチクロ』と並びます」とあった。



 『ハチミツとクローバー』全10巻で描かれた時間(4年間+α)より、この『3月の



ライオン』
で描かれている時間はぐっと短い。 それでも二年ぐらいにはなるのかな?



中心人物が減ったせいか、でも脇キャラは多いのであれだけど、より個人の内面に



踏み込んだ描写になってきているから(1ページに占めるコマのサイズも大きくなって



いるし)、ある程度のページ数が必要になってしまうんだろうなぁって思います。



   どっちがいい悪いではなく、向き不向き。

            『3月のライオン』にはこのペースが合っている、と思う。



 桐山零くんと川本家の関係をメインに、いくつもの“家族”の姿が描かれた9巻。 あたしは



ひなちゃん(川本家二女)のけなげさに胸打たれる派なので、ついそっちのエピソードを



中心に考えてしまいがちなんだけれど、そうなると思い出したように零くんにまつわる将棋



エピソード・様々な立場、考え方のプロ棋士の方々が登場してきて、「あ、そうだった、



零くんの住む世界はこっちだったんだ」と気づかされる。 バランス感覚のいい構成力だな、



と思ってしまう。



 一生懸命やることが当たり前だと思っていたから、「何故一生懸命にならなきゃいけない



のか、一生懸命することを見つけなければいけないのかわからない」、という言葉にかける



言葉が見つからない、という中学校の先生の呟きには頷くしかなかった。



 だって、ほとんどの人は一生懸命生きているのだもの。



 次の巻では終わりそうもない、きっとまだまだ続くでしょう。



 でもそれが、とても楽しみです。


posted by かしこん at 06:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする