2013年09月21日

出遅れシアター → ミラ・ジョヴォヴィッチ特集



 気がついたら両方にミラ・ジョヴォヴィッチが出ていました・・・そしてどちらも“戦う女”



ではない役柄。 そういう役柄のほうが彼女の演技力をよく認識できると思うのですが、



それでも『バイオハザード』シリーズを続けてしまうからイメージは変わらないのね・・・。





ストーン/STONE



 まもなく仮釈放管理官として定年となるジャック(ロバート・デ・ニーロ)は、最後の担当



受刑者としてストーン(エドワード・ノートン)に出会う。 彼は放火と祖父母殺しの罪だった。



なにしろすぐにキレるストーンに対し、ジャックは最後によりにもよってこんな相手を・・・と



思う。 しかし裏でストーンは自分の妻であるルセッタ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)にジャックを



誘惑させて弱みを握り、仮釈放を取り付けようとしていた・・・という話。



   豪華キャストが売り!、の割には・・・。



 ミラ・ジョヴォヴィッチは『ペーパーボーイ 真夏の引力』でのニコール・キッドマンよりも



ねじが2・3本ゆるんでいるような女性を熱演。 というかストーンよりもあたしは彼女の方が



怖かったです・・・この映画自体は<サスペンス>というくくりになっていましたが、どうも



あたしにはサイコホラーにしか見えなかった。



 自分は変わった、ということをアピールしたくてストーンは聖書を読みこみ、結果自分で



自己啓発という罠(?)に落ち込み、「神の啓示を得た!」みたいに盛り上がるさまは、



さすがエドワード・ノートンです。 常識のラインから一歩外れるあやうさというか、自分が



おかしいのかおかしくないのかわからないがおかしいとは思っていない感じとかぴったり!



 それに対してジャックはこれまでの人生を敬虔なカトリック教徒として平穏無事に波風



立てずに生きてきたのに、ルセッタに魅入られることで堕落していく・・・多分二人の精神的



立場の入れ替わり・逆転がスリリングなのだと思いますが、なにしろこっちは特定宗教を



持たない身なので“信仰を失う”ことの切羽詰まった恐怖が共感として理解できなかった。



むしろジャックの妻マデリンの豹変ぶりが恐ろしかった。



 結局、人間(特に本性を隠してきた女性は)怖い、って話になってしまった。







フェイシズ/FACES IN THE CROWD



 こちらはシネリーブル神戸で去年かな、短期間上映していまして、見に行くつもりだった



けどタイミングが合わなかった。 ま、結論としては映画館で観なくてもよかったかも。



 すでに5人の犠牲者を出しているシリアル・キラー“涙のジャック”の存在が町を恐怖に



陥れていたが、警察は有力な手掛かりを発見できずにいた。 ある夜の帰り道、小学校の



教師をしているアンナ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は偶然にも“涙のジャック”の新たな犯行



現場に出くわすことに。 顔を見られた犯人はアンナをも殺そうとするが、逃げる途中で



アンナは川に転落。 からくも助かるが、身体的衝撃と恐ろしい体験をしてしまったショックで



相貌失認(そうぼうしつにん)の状態になってしまう。



 相貌失認とは人の顔の識別が不可能になるという視覚障害で、自分の顔すらも鏡を見る



たび変わって見えるのだった。 しかしその症状はいつ回復するかわからない。 犯人は



再びアンナを狙いに来るが、彼女にはその顔がわからない・・・という話。



   普通の女性が恐怖におびえ、なんとか助かろうと

       はいずりまわる役。 そういう弱さも出せるのになぁ。



 相貌失認という発想と、それを視覚で表現するアイディアはなかなか面白いのですが・・・



アンナは同棲している恋人を他人と見分けるために毎朝自分でネクタイを選んでそれで



区別する、という涙ぐましい工夫をしているわけですが、声で区別できないのかな?(でも、



それを言ってしまうとこの映画の設定全部が崩壊する。 誰にもわかってもらえない、



自分でもどうにもできないというアンナの絶望感を強調するための演出だと思うことにしよう)



 また“涙のジャック”って犯人の呼び名もダサい。 見ていれば犯人はこれらの中の誰か



だよね・・・とわかってしまうのもB級っぽい。 いや、それはそれで面白いんですけどね。



 たまには弱い女:ミラ・ジョヴォヴィッチも見てみてください。


posted by かしこん at 20:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする