2013年09月20日

出遅れシアター → 今更、ホラー映画



 今月WOWOWでは“秋のサスペンス映画100時間”という企画をやっているのですが



(地道に録画していますがまだ見れてません)、HDD容量を空けるために結構前に録画



しっぱなしだったものをこれまた地道に見ております。





パラサイト・バイティング〜食人草/THE RUINS



 原作は『シンプルプラン』の作者スコット・スミスがスランプを乗り越えて描いた二作目



『ルインズ〜廃墟の奥へ』。 映画化権が売れたとは聞いていたが、日本未公開のB級



ホラー作品としてWOWOWで出会うとは・・・。 いや、実際原作もホラーなんですけどね、



『シンプル・プラン』と比較すると映画も原作も悲しいことになっちゃいます。



   DVDは出ているらしい。



 アメリカ人の若い2組のカップル、ジェフとエイミー、エリックとステイシーはメキシコの



カンクンへお気楽旅行に。 現地で知り合った観光客の一団が戻ってこない弟を探しに



行くと聞いて4人も同行することに。 手掛かりは弟が残した手書き地図に描かれた発掘



現場。 ちょっとしたアドベンチャー気分の4人だったが、ジャングルを抜けて遺跡に辿り



着くと、そこには恐るべき事態が待っていた・・・という話。



 まぁ<よくある話>なのですが、襲ってくるものが植物、というのがちょっと新しい。



蔓一本ならさっと手で払えても、それが大量にいると手に負えない。 しかもモンスター系と



違って動き(生長?)は非常にゆっくりなのに着実、というロメロ的ゾンビに囲まれてしまう



ようなじわじわくる恐怖と絶望感がよかったです。



 襲われ方とか死ぬ順番とか原作と違うなぁ(原作者が脚本にも関わっているのに)、と



いうのはある意味『シンプルプラン』と同じ。 小説的技法と映画的技法の違いを際立たせ



たい人なんだなぁ、と思いましたが『ルインズ』の邦訳は2008年。 それ以降また沈黙して



ますよ・・・。



 この映画、“植物系ホラー”というジャンルには貴重な一作かと。





ネスト/THE NEW DAUGHTER



 なんとケヴィン・コスナーがホラー映画に主演! そんなことがあるとは!



 短編小説が原作のようですが、正直なところ、原題がネタバレです・・・。



 邦題つけるのは苦労したでしょうが『ネスト:巣』ってのも微妙なところ。



 作家のジョン(ケヴィン・コスナー)は妻と離婚して、反抗期真っ最中の娘ルイーサ



(イバナ・バケロ)と7歳の息子サム(ガトリン・グリフィス)を連れてサウスカロライナ州



マーシーという田舎町に引っ越し、更に町から離れた一軒家に住むことに。 しかし



その家は何かいわくがあるようで。 家のまわりを歩き回っていたルイーサは土が



不自然に盛り上がった塚のようなものを発見、毎日その場所を訪れるようになるが・・・。



   命に代えてでも子供たちを守る父!



 そういう主人公のキャラに惹かれたのかなぁ、ケヴィン・コスナーは、といい方に考えて



みるものの、これまたどう見てもB級ホラー以外の何物でもないという事実。 監督は



『REC/レック』の脚本を書いた人なのでという期待もあったのかも。



 また娘役がどこかで見たことがあるなぁ、と思ってたら、『パンズ・ラビリンス』の女の子



でした! 成長していてびっくり! しかし終始不機嫌なご様子なのでかわいげがない!



でも次第に塚に魅入られていく狂気の表現は素晴らしい。



 むしろケヴィン・コスナーが最初何者なのかまったくわからず(田舎とはいえ大きな家を



ポンと買える、全然仕事している様子はない、ジーンズやシャツの着こなしがどうもブルー



カラーっぽい)、子供の学校の先生が「お名前は存じ上げています」的な尊敬のまなざし



台詞があって初めて作家とわかったのであった! そんな感じで説明的ではない筋運びは



好みですし、“何者か”の気配だけが不意に現れる前半はわりとよかったんですけどね・・・



“何者か”の姿がはっきり見えてしまうとなんだかがっかりしちゃいますね。



 でも、反抗期の娘に手を焼き、インターネットで「娘の育て方 間違えた」などで検索して



いるケヴィン・コスナーは大変キュートでした(でもただの反抗期と尋常ではない状態と



区別できないところが男親の哀しさなのか・・・)。



 結局、多くのホラー映画はディテールはよくても最後まで見てしまうと<よくある話>に



落ち着いてしまうのは、もはや逃れられない運命なのかしら。


posted by かしこん at 07:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする