2013年09月11日

星新一、再ブーム到来!



 先日購入した『つぎはぎプラネット』を読んでいる。



 「ブラックホール まさかあなたが お持ちとは」のオリジナルがここだったなんて!



 しかし前半は児童向け雑誌に書かれたものや『宇宙塵』に寄稿された初期作品(改行



少ない!)が中心で、どうもいつもの<星新一を読んでる感じ>が自分の中から出て



こない。 後半はいつもの感じが滲んできますけどね。



   でもなんだか、不完全燃焼は否めない。



 やはり本にするときには著者は細部に手を入れ、一冊としてのバランスなども考えて



編集されていたんだろう。 その気遣いが(編集した他の人の努力は十分感じられるの



だが)、ここにはない。 少なくともそれは星新一の気配りではない。



 なんだかものすごくかなしくなって・・・自分が初めて読んだ星新一本はなんだったか



思い出してみる。 思い出すまでもなく、覚えているんだけどさ。



   エヌ氏の遊園地/星新一



 あたしが買ったのは講談社文庫だったと思うけど、いつの間にやら新潮文庫にも収め



られていたのでそっちを購入してみた。 しばらくぶりに見たら字がおっきいよ!(だから



分厚く感じたのね)



 何回も読んでいる本なのに、だいたい話も覚えているのに、「これだよ、これ!」と盛り



上がってしまうのは何故なのか。 「ダイヤルを回す」といった表現のちょっとした古さは



仕方がないが、それ以外は特に問題なし。 むしろ不景気な世の中になってきて、一周



(以上?)まわって星新一ショートショート世界が現実にまた近づいている感じがする。



 で、どうやらあたしは、「濡れ手で粟的なうまい話には裏があるから手を出すな」とか、



「安易に金を儲けようとするのは浅はかだ」といった考え方を複数のエヌ氏の一連の



行動から学んでしまっていたようなのだ・・・(小学5年生前後からなのでね、その影響を



今になって気づきましたよ)。



 『殺し屋ですのよ』もいいが、『逃走の道』も素晴らしい。 『危険な年代』なんて当時



思っていた以上にブラックだ! 『昇進』は社会人になってみてわかる納得度!



   未来いそっぷ/星新一



 ついでに勢いでこっちにも手を伸ばしてしまった。 ニヤニヤしてしまう・・・やばい、



全部揃え直すことになってしまうかも・・・。 


posted by かしこん at 06:04| Comment(6) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする