2013年09月07日

ザ・フォロイング/The Following



 WOWOWが社運を賭けているのか!、ぐらいの膨大な宣伝量をかけて放送開始した



『ザ・フォロウィング』。 ケヴィン・ベーコン、テレビドラマ初主演!、という売りは確かに



あるものの、こっちをとるために『ゲーム・オブ・スローンズ』を獲得できなかったのか・・・と



思うと少し哀しい。 ひとつの放送局で海外ドラマ全部見たい!、という要求が図々しいのは



わかっていますよ(それでもWOWOWはがんばってくれている方だと思う)。



 かつて人気大学教授だった頃、14人の女子大生を残忍な手口で殺した連続殺人犯



ジョー・キャロル(ジェームズ・ピュアフォイ)が、死刑執行を目前に刑務所を脱獄する。



以前キャロルを逮捕したFBI捜査官ライアン・ハーディ(ケヴィン・ベーコン)はそのときに



心臓に深刻な傷を負ってFBIを去っていたが、FBI長官から直接、「キャロルをいちばん



知っているのはお前だけ」だから現場に復帰するよう依頼が。 断れなかったライアンは



現FBIのメンバーとチームを組んで追跡に当たる。 捜査をしていくうちに、キャロルが



ある看守を洗脳し、収監中もネットを使って外部と接触していた事実が判明。 彼は自らの



カリスマ性を駆使して、熱心な信奉者たちとのネットワークを作り上げていた。 果たして



キャロルの計画とは? また、キャロルの信奉者(フォロワー)はどこに潜んでいるのか?



 ライアンとキャロルの死闘が再び幕を開ける・・・という話。



   ライアンと、キャロル。



 第一シーズン全15話の内9話までの放送に追いつきましたが・・・。



 “カリスマ性を持つ残忍な殺人鬼と、それを捕まえた側の者の対立”というのはシリアル



キラー物としてはよくある図で、さらに殺人犯に自分の理解者とのめり込んでしまう人々も



いる、というのはよくあるパターン(『二流小説家』にもそういう要素はありましたね)。



 しかしこのドラマの製作総指揮はケヴィン・ウィリアムソン。 『スクリーム』シリーズや



『ドーソンズ・クリーク』の生みの親。 ありがちネタに新しい視点やディテールを追加して



大きな物語にするのがうまい人物。



 だから初回は「ショッキングだがわりと定番?」と思って見ていたのですが、フォロワ―



個々人の内面に迫る描写が積み重なるにつれ(だからといって同情的に描いているわけ



ではない)、FBIや警察側にキャロル派の人間が潜んでいてもまったくおかしくない状況に



なっており、見ているこっちもライアン以外の誰を信用したらいいのかさっぱり分からなく



なってきたり。



 おまけに、キャロルからのライアンへの伝言「愛は痛みを伴う」をフォロワ―たちが



仕掛けるのだが、その痛みはライアンにも伝わるけれど、実は一部のフォロワ―の人たち



にもその言葉の意味が身を持って迫ってくる、という・・・どこまでがたまたまで、どこまでが



キャロルの目論見なのかもわからないような展開に。



 セカンドシーズンが決定しているそうなので、この15回では解決しないかもしれない



けれど、社会の病んでる感が半端ないドラマであります。



 ケヴィン・ベーコンはまるで肉体的ハンデを負ってさらに苦悩するジャック・バウアー、と



いう役どころ。 今この世代の俳優さんはこういう役、やっぱりやりたいのかなぁ。


ラベル:海外ドラマ
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | WOWOW・CATV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする