2013年09月06日

エンド・オブ・ウォッチ/END OF WATCH



 顔は好みではないのに、なぜか気になる男、ジェイク・ギレンホール。



 彼が出ているとなるとどんな内容でもとりあえず見てみるか・・・という気になってしまう



恐ろしさ。 しかし今回は公開時期が短いため、あわてて109シネマズHATのレイトショーに



駆け込んだ(あぁ、結局『最後のマイ・ウェイ』は見そびれてしまったなぁ)。



 ロス市警の巡査テイラー(ジェイク・ギレンホール)と巡査ザヴァラ(マイケル・ペーニャ)は



コンビを組んで、ロサンゼルスの重犯罪多発地区サウス・セントラルを担当。 テイラーは



白人、ザヴァラはメキシコ系と育った文化も考え方も違うが、警察学校からの同期で親友。



そもそも市警の警官同士には家族のような絆がある。



 そんな彼らの日常を、パトカー搭載の記録用カメラなどを利用したPOV方式で描写。



ドキュメンタリー的なリアリティを狙ってはいるが、出てくるのはがっちり演技の基礎が



できている方々なのでうっかりハプニング的要素は皆無、手持ちカメラによるぶれも



最小限ということであたしは酔わずに済んだ。



 ただひたすらに過酷な警官の仕事ぶりが浮き彫りになる。 無名の俳優さん全員使って



撮ったなら、それこそ『実録ロス警察24時』ってとこか。



   これが、ロス市警のリアル。

   世界で最も危険な街、L.A.サウスセントラル。 年間犯罪件数103,480件。

   5分に1度、事件が起きる場所。 観客は、そのすべてを【ゼロ距離】で目撃する――。



 おかげで「文化系のプリンス」と呼ばれたのもはるか昔となってしまったジェイク・ギレン



ホールはほぼスキンヘッドで、マイケル・ペーニャさんとともに5ヶ月もロス市警の訓練や



巡回に参加したそうで(だから映画はLAPD全面協力!)、すっかりガラの悪いパトロール



警官が板についていた。 警官たちが集まると性質の悪いいたずらやら悪ふざけやらが



普段から横行していて知性のかけらも感じさせないんだけど、ある通報がきっかけで



秘めていた情熱や知性があらわに!



 そうか、重犯罪多発地域で働くとはそういうことなのかも。 常に命の危険を感じながら



勤務するのだから、バカやれるときにやっておかないと精神的なバランスが取れないんだ。



髪をひっつめて制服に身を包んだ女性警官役のアメリカ・フェレーラ(『アグリー・ベティ』の



ベティ!)はまるでミシェル・ロドリゲスかと思ったし。



   パトカー内部にもカメラを装着。



 撮影していることに抵抗を示していたのは最初だけ、撮影が面白くなってきた&そんな



こといちいち気にしていられないくらいトラブル多発って感じで、これといったストーリーは



ないのですが日々の断片の積み重ねで十分浮かび上がってくるものはあって。



 警官と刑事の間の確執、市警とFBIとの錯誤などもさらっとしっかり描かれ、警官の立場の



不安定さ(でも最前線だから命を張るのは彼ら)にしみじみする。 これを見てロス市警の



警官になりたい人はいるだろうか・・・。 でもERの勤務医のように、緊張と緩和でアドレナ



リン噴出な職業が癖になるタイプの人もいるだろうから、あえて危険地帯を担当したい



人たちもいるんだろうな。 そして燃え尽きる人もいるんだろうな。



 ほぼ出ずっぱりのお二人の気迫が、よかった。



 仕事とプライベート、そのバランスをうまくつけようとしつつもどうしてもわけきれない



人たちを支える人たちもまた、大きなファミリーなのだと表現されるシーンは素晴らしいが、



その先に悲劇が待っているのだろうな・・・と感じさせられて悲しかったよ。



 とはいえ、メキシコ系麻薬カルテル怖すぎる〜、というのがいちばんの感想かもだが。


posted by かしこん at 05:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする