2013年08月16日

ワールド・ウォーZ/WORLD WAR Z



 夏休み映画二本目は3Dもありましたがあえて2Dで鑑賞。 お盆ということもあってか



結構込んでいました。 ブラピ効果? スペクタクル映画こそ映画館で楽しみたいから?



 みなさますでにご存知でしょうが、“Z”はゾンビを指しております。 しかし監督がマーク・



フォスターだからか、主演がブラッド・ピットだからかいわゆる<ゾンビ映画>、ロメロ的な



香りは一切封印しており、むしろ『REC:』の世界拡大ヴァージョンともいった感じの疫病



パニックものになっておりました。 ゾンビファンの人は怒るかも(その分、ゾンビ映画に



免疫のない人・ゾンビ映画が苦手な人はむしろ見やすいかと)。



   全人類に告ぐ、来たるZデーに備えよ。



 かつて国連捜査官であったジェリー(ブラッド・ピット)は家族のことを考え、危険を伴う



仕事から引退、家族サービスに努めようと出かける日のことであった。 しかしいつもとは



何か違う渋滞と異変を察知したそのとき、爆発が起こって周囲はパニック状態に。 そこで



何かを見てしまったジェリーはかつての仕事仲間に電話。 ある種の異変が世界規模で



起こっていることを知る・・・という話。



 大都市と群衆、大パニック状態といった描写は迫力あり。 謎のウィルスによっての感染



スピードが最初の“パンデミック”発覚時に比べるとずっと速まっているなどの説明的情報を



世界各国のニュース映像やコメントを切り貼りして観客に伝えるコンパクトさもわかりやすい。



 だが、あたしはジェリーの言動にどん引きだ!



 渋滞と襲撃から抜け出して、娘のための薬を確保しようと立ち寄ったスーパーでごく自然に



略奪行為(そこは他の人も一緒ですけどね、ほしいものを取り合って銃撃戦する人もいるし)。



 国連側に「迎えに来てくれ!」と頼んでおきながら(危険を押してヘリがやってくる、他の



一般人は見殺しにされたりしているところもあり)、いざ「世界が滅亡する、力を貸してくれ」と



そのキャリアを頼りにされているのに「家族がいるから危険なことをする気はない」とあっさり



断る! ちょっとは考えたりためらったりしないのかい!



 え、助けてもらっておいて、それ



 過去の実績から当然助けてもらうのが当たり前みたいな感じなわけ? アメリカ人の家族



至上主義ってすげー利己的ってことなんじゃね、としみじみ感じる(しかも元国連職員という



役も、アンジェリーナ・ジョリーからの影響って思えなくもない)。



   で、結局、家族を人質に取られるような形で

                     感染源の調査に協力。



 そんなわけで米軍のサポートを受けて世界中を回るわけですが、各地域の人々から



感染者についての情報を与えられるのに(自分でも感じ取っていることがあるのに)、それを



次の地域の人に言わない! 何も言わないからそれきっかけで被害が拡大したり絶望的な



状況をもたらしてしまったり。 それなのに映画はあくまでジェリーをヒーローとして扱うので、



なんだかムカムカしてきちゃった(多分、あたしはブラッド・ピットが特に好きってわけでは



ないからであろう)。



 むしろ世界規模で起こる出来事のため世界各国の俳優さんがほんのちょっとの役でも



次から次へと出ており、それが楽しみでしたよ。 あたしの好きなイタリア人俳優さん



(ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ)も出ていて狂喜乱舞!



   感染者はまるでゴミのように扱われるよ・・・。



 人間業ではない動きをする感染者たちはほぼCGでしょうけど、あまりとってつけた感が



なくてよかった。 ただ何人かのどアップになるリアル感染者を演じた方々のメイクアップの



苦労がしのばれた。



 しかし、この映画を3Dにする意味はあったのだろうか・・・。



 主題歌がMuseの“Follow Me”だということで楽しみにしていたんだけど、インストで



アレンジも大幅に変えられており、「ヴォーカルないんだ・・・」と唖然としてしまいました。



 いろんな意味で、唖然でしたけど。





付記:基本的にゾンビ映画には社会的風刺がつきものなのですが、そしてこの映画にも



それはないわけではないのですが、読みとったり組みとったりしようとする気が起こらないよ



・・・なんか続編の企画もあるみたいですが、やめたほうがいいような。 それとも原作は



もっと深いのかな? 読んでみようかなぁ、とそんな気分に。


posted by かしこん at 05:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月15日

2013年夏 新作Limo@ATAO

 お休みを利用して(それは映画と映画の間の時間を利用して、という意味だが)、お久し振りにATAO神戸本店をのぞく。
 そしたらば、何故かもう新作がいろいろと。
 これって次の秋冬シーズンアイテムではなくて? 職人さんの気分でためしにつくってみました、的試作品の意味合い(春夏・秋冬コレクションが出る以外の時期にはそういうことが結構あります。 しかも「ためしにつくってみた」だけなので数も少なく、のちに追加生産されるとは限らない。 仮に発売再開されても、製品の出来はいちばん最初につくったもののほうがよいという・・・)。
 あたしとしては久し振りにお店に顔を出し、話し相手をしてくださる顔見知りの店員さんがいたら、革や素材・今シーズンの流行などについてお喋りできたらうれしいな、ぐらいの気持ちだったのに、まさかこんなものに出会うとは・・・。

  2013夏リモ新作1.JPG 新作Limo(長財布)。
 牛革型押しパテント仕様ですが、ひとつひとつのブロックをランダムに彩色、水がはねたような透明感のあるステンドグラスっぽい仕上がり。 しかも手触りは今までにないほどつるつるでつややか。 あたしが見た段階で在庫は残り3個でしたが、すべて並べるとどれも印象が違う。 うわっ、何年か前に同じようなステンドグラス仕様のが出たことがあって、それはもっとブロックが大きくて単色だったのだけれど、それの赤が素敵でほしかったけどつい数ヶ月前に別の財布を買ったばかりだったので涙をのんであきらめたこと(そしてそのあとすぐに売り切れて、再発売なしですよ)を思い出す。
 で、またこれがいちばん赤の印象が強いんですよね・・・(以前のとは赤の種類が違うんだけど)。 写真では光の加減でオレンジが強く見える印象ですが、実際には緑が効いていて赤と茶色が目立ちます。
 だから水たまりができたレンガ色の石畳に太陽の光と風に揺れる葉の色が映り込んだ、みたいにも見えなくもない。
 うわーっ、どうしよう!
 というか、在庫全部見ちゃってる段階でもうダメってことなんですけどね。
 衝動買いはやめようと思っていたのに、せめて一晩考えてから決めようよと心に誓ってそれをずっと守ってこれたのに、「一晩考えてたらなくなるかもしれない」という危機感により覆ってしまいました。
 でもいいのだ、のちのち後悔するよりはましだ!
 秋冬コレクション(他のブランドも含めて)をあきらめる価値はある。
 というか、あたしの好みにジャストフィットするものが出なければいいのだ!
 しかし秋になったらこれを暑さのせいにするかもしれない・・・いやいや、預金残高に向き合いましょう。

ラベル:お財布
posted by かしこん at 07:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 趣味・小物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月14日

終戦のエンペラー/EMPEROR



 <短い夏休みで何本の映画を見られるか>耐久マラソン、一本目は日米合作の



こちらです(とはいえ資本はハリウッドなので、<外国映画>に分類)。



   戦いの果てに、わかりあえるのか――



 1945年8月30日。 GHQ、つまり連合国軍最高司令官総司令部の司令官ダグラス・



マッカーサー元帥(トミー・リー・ジョーンズ)が軍用機で日本に上陸。 マッカーサーは



部下の内で随一の“知日派”であるボナー・フェラーズ准将(マシュー・フォックス)に、



<太平洋戦争>における戦争責任者を探し出せという命令を下す(それは暗に、天皇に



戦争責任をかぶせられるかということ)。 勿論、調査は極秘で、期限はたったの10日間。



フェラーズは部下を使い、天皇を中心とした30名ほどの側近をリストアップ、順に面会して



話を聞くことにするが、フェラーズにも理解できない日本人の思考・思想が立ちはだかり・・・



という話。



 がっつりと実話を扱っておりますが、その手法はまさに<ハードボイルド的探偵小説>の



趣。 関係者に会い、新しい事実を知り、また別の人に会って・・・の繰り返しでおぼろげ



ながら全体像に近づく、みたいな。 だからこれは戦争後の進駐軍の実録モノというより、



歴史ミステリと思った方がよろしいかと。



   出番は少ないがえらくかっこよく描かれるマッカーサー。



 でも、これまでのような<アメリカ映画が描く日本>と違って、かなり近いところまで踏み



込んで描いてくれている感じがする(時代考証などの多少の誤りはあれど、許容範囲だ)。



 トミー・リー・ジョーンズ、マシュー・フォックス(『LOST』のジャックです!)といったキャス



ティングも日本で人気のある人を選んでいる気遣い。 そして日本でも一線で活躍している



俳優を出す心遣い。 逆にアメリカ本国ではさっぱりヒットしなさそうですが(予測)、だから



こそ日本でヒットしていただきたいものです。



 フェラーズが会う日本人たちの中でも、なんとなく歴史上の人物としてはいまいち卑怯者と



いったイメージがなくはない(あたしだけか?)の近衛文麿(中村雅俊)が、当時の日本の



立場を英語で堂々と言い切った場面には、なんだか溜飲が下がる思いでしたよ。



   出番はここだけなんですけど、かっこよかった。

   でもフェラーズは靴を履いたまま座布団に正座、という姿勢はつらかったであろう。



 英語といえば、鹿島大将役の西田敏行が結構完璧です。 確かご本人は英語は話せない



と聞いたことがありますが・・・台詞を音としてとらえて再現できる能力に長けている、という



ことなんでしょう(方言も自然に再現できるってことと一緒か。 関西の人は『探偵ナイト



スクープ』のせいもあるけど西田さんは関西の出身だと信じている人も多いからな)。



 英語が話せることが世界に通じるってことじゃないぞ! やはり役者としての技量がものを



いう、ということがわかってうれしい。



 英語は話さないけど木戸幸一(伊武雅刀)もいい味出ていた。 なにより天皇の侍従役の



夏八木勲さんはすごかった! ほんとにこういう人がいそう! 不敬にあたってはならん、と



いう意識が骨の髄まで染み込んでいるというか、ここまでされる天皇ってどんな存在?、と



フェラーズに否応なく考えさせる存在でした。 この映画、いつ撮影されたんだろう。 全然



不調を感じさせない演じっぷりでした。



 探偵の調査は地味に続き、彼が日本のことを知るきっかけとなった女性との恋愛話などの



回想もはさみますが、実はその90分くらいはただの前振り。 天皇の登場が、この映画の



いちばんのスペクタクル!



 天皇を目の当たりにすることによってずっと理解できなかった日本人にとっての“信奉”と



いうものを理解する・・・フェラーズも、そしてマッカーサーも。



 この一瞬のためにこの映画はつくられ、トミー・リー・ジョーンズも片岡孝太郎もここぞ!、



という演技を見せる。 そんな気にさせられました〜。 逆に日本ではこういう映画、つくれ



ないんだろうな、とも思わされ。



 細かな差異を言えばきりがないけれど(大きいところでは東条英機を登場させるなら広田



弘毅にも言及すべきでは?、など)、それでもアメリカ側が自らを占領軍と認めつつ占領して



いると思わせないようにしなければ、と言わせたり、それなりに対等の立場を意識しようとして



いる点が、「あぁ、時間がたったんだな」というか、私怨を交えず歴史に向かい合おうとする



機運が出来上がってきたってことなんだろうな、とはるかに戦後ずっとあとの生まれの



あたしですが、感無量でございました。



 でも、歴史やミステリに興味のない人にはただの退屈な映画なのだろうか・・・あまり観客が



入っていなかったのが残念でした(たまたまあたしが見た回のせいだと思わせてくれ!)。


posted by かしこん at 06:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月13日

なんとなく、夏休み



 本日より、夏休みです。



 とはいえ、休み明けのことを考えたらやっておいた方がいいものもあり、夏休みの宿題と



手が切れるのは一体いつなんだろう・・・。



 が、休み前日ということで、仕事場の雰囲気もちょっと浮き足立ちがち。



 「『風立ちぬ』、見てきました〜」、ともう報告してくれる人あり。



 感動して泣いちゃいました〜、とその人は言っていた。 見に行かれましたか?、と聞かれ



「まだ込んでいそうだから」と逃げる。 実際、彼女が見た回は満席だったそうだ。



 「堀辰雄の『風立ちぬ』のヒロインと映画のヒロインの名前が違うのってなんででしょう?」



 なんでそんなことをあたしに聞くのか・・・ま、でもあたしもそれを不思議だと思っていた。



 「『菜穂子』って別の作品からとったんでしょうけども、『風立ちぬ』だったら節子ですよね。



でも節子だと、『火垂るの墓』を思い出しちゃうからじゃないですかね」



 少なくともあたしはそうです。



 「あぁ、納得です! そうですねー、その印象、引きずっちゃいますね〜」



 と、お褒め(?)の言葉をいただく。



 別の人からは、「『半沢直樹』、面白いよね〜」と。



 あたしが堺雅人ファンであることはそんなにも広まっているのか、と一瞬ひるんだが、



その人が知りたいのは浅野支店長役の俳優さんのことであった。



 「お芝居うまいけどあんまり見たことない人だから、舞台の人なのかなって」



 「劇団四季の人ですよ。 それもトップスターです」



 「そうなんだ! 意外! 国税局の人は歌舞伎の人なんでしょ? あのドラマ、すごい



キャスト揃えてるんだね!」



 よかった、あたしの評判(?)は「役者に詳しい」ぐらいであるらしい。 あたし自身は劇団



四季の舞台を生で見たことはないものの、石丸幹二さんは有名だと思っていたので、



TVでしか俳優さんを見ない方々って全国的に沢山いるんだと知ってびっくりでした。



 とりあえず美容院に予約を入れ、この休みの間に何本映画見られるだろう、と各映画館



HPをチェック。 でも見たい度が高い映画はほぼお盆明けからの公開だ・・・。 そして



休みの期間まで上映してくれないだろうかと思っていた映画はほとんど終わっている。



特に『25年目の弦楽四重奏』がくやしい。



 でも暑いからほんとは出かけたくない・・・暑さの前にはすべてがどうでもよくなるあたし



なのだった。


posted by かしこん at 04:49| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月12日

今日は4冊



 というわけで、hontoから届いた荷物を開ける。 とはいえ暑さでボーっとしているためか、



きれいにはがせないテープのためにキッチンばさみを持ってきたが、しっかり力を入れて



持っていなかったからか変な勢いではさみが左手首まで上滑り。 血を見てしまいました。



   日本SF短編50 W 1993−2002



 全5巻のこのアンソロジーもついに4冊目。 そうかぁ、この頃は宮部みゆきも篠田節子も



SF書いていたよねぇ、としみじみしたり。 懐かしさを覚えますが、せいぜい10〜20年前



くらいなんだよなぁ。



   航路/コニー・ウィリス



 ついに出た! 復刻文庫版!



 さすがに大森さんもネタ切れなのか、訳者あとがきに付け加えられていることは少ない。



日本独自のコニー・ウィリス短編集を企画中、ということぐらいでしょうか(どこの出版社から



どういう形で出るのだろう。 河出書房の奇想コレクションは『たんぽぽ娘』が最終配本の



ようだし。 それによってこっちも考えますよ!)。



 上巻帯には深海誠監督のコメントが。 新作映画『言の葉の庭』には『航路』のハード



カバーが小道具で出てくるそうな。 見たいな! ちなみに下巻帯は三上延さんです。



 ところでこの表紙のふたりは誰なんだろう。 ジョアンナじゃないよな〜。 メイジーと



リチャード・ライトかしら?



 それにしても『航路』ってこんなに厚かったっけ? 『ドゥームズデイ・ブック』より厚い



かも・・・一気読みしたから気にしてなかったよ(もしくは10年前の自分の集中力を



ほめるべきか)。



   夢幻諸島から/クリストファー・プリースト



 『オールクリア2』の帯にあった次回配本『アイランダーズ』の改題。 結局、苦手なポケット



ブックサイズなのに3冊目を買ってしまった・・・。



 連作短編集ですが、本国では長編扱いで評価されているとか。 確かにプリーストと



いえば大長編のイメージですが(だからこそ連作短編を書くということが気になるわけで)、



結構本国も適当なのね。



 が、これも帯を見てびっくり。 <新☆ハヤカワ・SF・シリーズ第一期完結>とな!



 ええっ、どうすんの!、と思ったら第二期が今年の12月からスタートするそうです。



いきなりグレッグ・イーガン来ます。 攻めるなぁ、ハヤカワ、と思いました。


posted by かしこん at 05:18| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 買っちゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月10日

バーニー みんなが愛した殺人者/BERNIE

 先日の『ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して』を見て、「やっぱりジャック・ブラック、いいなぁ」と再認識したので、ちょっと悩んでいたこれを見に行くことに。 『スクール・オブ・ロック』の監督&主演コンビ8年ぶりの復活!、とのことでしたが、ああいう映画ではないことはポスターからわかってますから。

  バーニーP.jpg テキサスで起こった嘘みたいなほんとうの話

 舞台は「アメリカの田舎」とも言われるテキサス州の中でもさらに田舎町のカーセージ。どこからともなくこの町にやってきたバーニー(ジャック・ブラック)は、エンバーミングの技術と人柄を買われて葬儀社に就職。 お客さまへの態度と葬儀の見事な仕切り、なにより誰かによろこんでもらえるのが自分のよろこび、といった彼の生き方が町のすべての人々に愛されるまでさほど時間はかからなかった。 
 が、一方でその町には金持ちの未亡人で偏屈の見本みたいなマージョリー(シャーリー・マクレーン)がおり、町の人々から嫌われていた。 だがバーニーだけはマージョリーに愛情深く接し、二人の間にはいつしか信頼関係が生まれる。

  バーニー3.jpg マージョリーに生きるよろこびを思い出してもらうため、旅行に連れ出したり。 当然費用はマージョリー負担。

 彼女の銀行口座の管理を任されるまでになったバーニーだが、彼の奉仕の対象は町の人たち全員。 徐々に独占欲をむき出しにしてくるマージョリーに、不意にバーニーは怒りにかられ・・・という話。 ベースが実話ということで、進行の端々に町の人たちのインタビュー映像が挿入されて、「いかにバーニーがいい人か」を力説するドキュメンタリータッチ(というか再現ドラマ風)のつくり。 語っている町の人たちも実在の人たちなのか役者の方たちなのかよくわからないという不思議。 あたしはなんとも面白かったけど、それはやはり主役がジャック・ブラックだったからではないかなぁ、と思う。
 実話だし被害者いるし、ってことでこの映画はバーニー側・マージョリー側どちらかに加担しているわけではない。 こってりとキャラをつくってジャック・ブラックの素の部分を一切封印、コメディ演技もなしでただただバーニーを演じているのも、彼のチャーミングな部分を表に出してしまうとバーニー優勢になってしまうから(それでもキュートな部分はにじみ出てしまうんだけど、バーニーの過去をまったく描かないことで観客の感情移入も排しつつ、町の人が惹かれたバーニーの魅力に近づこうとしている)。 で、嫌われ役のマージョリーをシャーリー・マクレーンにやってもらうことで憎々しさを緩和?

  バーニー4.jpg マシュー・マコノヒーも自分の役柄のパロディのようなキャラ。

 マージョリーが姿を見せなくなっても誰もバーニーを疑わない。 ただ唯一疑いを持ったのが野心的な地方検事(マシュー・マコノヒー)。 後半は裁判劇となり、『評決のとき』が遥か昔の映画なんだな、ということを実感。
 しかしこの映画の真価は実はエンドロールにあった!
 多分ほんとの町の住人が、この事件を基にしたバーニーの歌を披露。 見事なカントリーソングだったんだけれど、「そういえばカントリーの歌にはわりと“殺した・刺した・逃げた・消えた”みたいな歌詞があるけど、結構現実の出来事を歌っているからか?」と気づかされ、<カントリーソングの別の意味での奥深さ>に慄然とした(でもあれ以来、♪Oh Bernie, oh Bernie♪のサビがぐるぐる頭を回って離れない)。
 そして、バーニーご本人とジャック・ブラックの刑務所での面会場面がほんの数秒。
 そこに映っていたのは何者にもなっていないジャック・ブラック本人だった、というのが衝撃というか、なんだか面白かったのです。

ラベル:外国映画 映画館
posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月09日

猛暑だ・・・

 朝、起きて気づいた。
 「今朝は、なんだかセミが鳴いていない・・・」
 もうセミの時期って終わりだっけ?! そんなわけはない。
 そこでふと思い出す。 クマゼミは34・5℃以上になると体力を温存するために鳴かなくなる、ということを・・・。
 てことはもうそんな気温なわけ?
 もう暑さでしんどいです・・・。

posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 体調 好不調の波 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月08日

16時56分過ぎ頃・・・

 17時、少し前のことである。
 今日はたまたま、そのフロアーに30人以上の人がいた(普段なら10人いるかいないかというところ)。 突然、聴く者を不安にさせるような音がしたかと思ったら、その音が部屋中から同時発生的に鳴り響く。
 あたしは一瞬、このビルの何かの警報装置が鳴りだしたのかと思ったが、その音は徐々にぱたりと止まった。
 ・・・あ、これが噂の、緊急地震速報か。
 (ちなみにあたしの携帯は長く使っているため未対応機種である)
 携帯キャリアの差によるものか、電波状況のせいなのか、全員同時に速報の音が入らなかった(多少の誤差があって鳴り続けた)のもリアルに不安を煽りますなぁ。 特に今回は人数がいたから余計に。
 誰かが「奈良、震源だって」と言う。
 「でも、揺れが来ないなぁ」と呟く者あり、「南海トラフか?!」と叫ぶ者あり、一時事態は騒然とした。
 奈良なのであれば、近畿一円に速報が出るのは間違いではないでしょ。 たまたま、こっちに揺れが来なかっただけかもしれないし。 まぁ、これが<緊急地震速報>の音か、と知ったのはあたしとしては有益でした。
 「電源切ってたのに鳴ったよ〜」
 「そりゃ、電源切っててもアラームかけてたら鳴るじゃん」
 「あ、そうか・・・。 フライトモードにしてたら?」
 「それは電波を遮断してるんだから<圏外>と一緒でしょ!」
 そんな愉快な会話が繰り広げられ、仕事どころではなくなったよ・・・。
 でもこの警報のあと、ほんとに揺れの大きい地震が来たら何の対策もできないな・・・とは実感。 あたしは対応機種に取り変えるべきなんだろうか・・・。
 悩むところです。

posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月07日

アンコール!!/SONG FOR MARION

 おじさま俳優や美中年が子供のころから好きだったあたしですが、テレンス・スタンプを知ったのは比較的最近。 フランス映画『私家版』を見て、感情を抑圧しつつ復讐に邁進するその姿のかっこよさというか色っぽさにぐらぐらきてしまいました。 そしてこんな人をこれまで知らなかったことを恥じたのでした。 でも出世作らしい『コレクター』も多分見ているはずなんだけどそんなに印象に残っていなくて・・・多分若すぎて、ハンサムすぎていたのでしょう。 やっぱりおじさまな感じが好きです(その後はテレンス・スタンプを追いかけたのだけれどハリウッド映画では変な役が多く、いまだに『私家版』を越える作品は見ていない気がする)。 それでも彼が出ると知れば、要チェック。 しかも歌うとな!

  アンコール!!P.jpg 歌わにゃイカん 理由ができた。
    72歳の大決心。妻のため。ロックでポップな合唱団で歌うのは、人生初のラブソング!

 舞台はロンドンの下町。 町の歌が好きな年寄り(?)たちが集まって、近所の音楽教師エリザベス(ジェマ・アータートン)の指導の元にコンクールに向けて練習をしている。
 その名も“年金ズ”。
 グループの中でも中心的なメンバーであり、誰からも愛されるマリオン(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)だが、がんの闘病中。 夫であるアーサー(テレンス・スタンプ)はマリオンに好きなことをやらせたいが、そのせいで体調が悪化するのではないかと考え、合唱活動には賛同していなかった。 いつも苦虫をかみつぶしたような顔で練習場までマリオンの送迎をしているが、とにかく頑固ジジイにしか見えないアーサーのマリオンへの愛情をみんなは認めていた。 そして“年金ズ”はシニアの部合唱コンクールにエントリーすることになり、マリオンはソロのパートを任される。
 あれ、こういうお年寄りばかりでロックを歌う合唱団が大人気で世界ツアーをしてるってドキュメンタリー、何年か前に見たような・・・そして曲を決めてどう振り付けして歌うかの練習風景は高齢者版“glee”というべき感じ。 こういう流れ、人気があるんですね。

  アンコール!!−1.jpgでも練習シーンは意外と少なくて、あっさり野外コンサート開催。 採点に現れる審査員がすごくいい。

 練習で多くを見せては興ざめということか・・・確かに、マリオンが歌う“True Colors”は感涙もの。 それまでのアップテンポな曲にノリノリの観客といい、なんていい町なんだ!、と思わせる。
 とはいえ、素晴らしいのはやはり老夫婦二人なのだった。

  アンコール!!−2.jpg しわのひとつも隠さず、多分ほぼノーメイクで老醜をさらす。 それがむしろ優美である。

 偏屈なジジイではあれどアーサーのマリオンへの想いは強く、そこで素直になれるなら息子やまわりの人にも素直になったっていいのではないか、と思ってしまうが、つまりはそれだけマリオンが特別な存在だということで。 若い頃の写真のアーサーがえらいことハンサムで、「これがテレンス・スタンプの若き日か! めちゃめちゃかっこいいよ!」と心の中でどよめいた。 機会があれば『コレクター』、ちゃんと見てみたいです。
 “True Colors”がマリオンからアーサーへの想いなら、終盤、アーサーが歌うのはまさに<返歌>。 それも挽歌ではなく相聞歌。 日本の和歌の真髄をここで感じ取れるとは!

  アンコール!!−6.jpg 夫妻の息子とその孫娘の関係もいい。 とりあえずカップケーキを焼く前の状態のを食べたり、それで遊ぶのはやめましょう(生卵、大丈夫ですか?)。

 父に肯定されていないと感じる息子、素直に息子を認められない父親、そんな二人を繋いでいた優しくて穏やかで芯の強い母親、という構図もベタではあるが、描きすぎない引き算の表現。 しみじみと、あぁ、イギリス映画だなぁって感じ。
 だから少々物足りなさもないわけではないけれど、あえてそこでやめておくという必要十分な潔さがいいですね。 ラストシーンの意味も、じわじわと胸に迫るし。
 確かこの映画、WOWOWも協賛してたな。 テレンス・スタンプ特集をやってください!

ラベル:外国映画 映画館
posted by かしこん at 06:29| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月06日

むむむ・・・

 へー、安倍さん15日の靖国神社参拝を見送るのか・・・。
 それって、「15日に行くのはやめるが、別の日にする」ってこと? 「参拝自体を取りやめる」ってこと? なんかそれって、「靖国参拝などあってはならない」と言っている韓国側の内政干渉に屈してるみたいで、それで友好関係が気づけると思っているのなら大きな間違いだと思うんだけど・・・。
 日本にいちゃもんつけたい国に対しては、こちらが気を遣ったつもりで何をしたって相手は自分のいいように解釈するだけじゃん(これまでのことを考えても)。 こっちに気を遣っているな、と気づくような人たちならここまで話はこじれないって。
 あーあ、もう一度やります!、って言ったときは安倍さんを応援したい気持ちはやまやまだったけど、結構前からぶれてる感じがするなぁ。 東南アジアと協力体制を作ろうとしているのはいいんだけど、特定アジア三国に対してはもっと強く出るといってなかったっけ?
 <竹島の日>の式典もなんだかなし崩しだったし・・・。
 そりゃ、国際状況がいろいろと難しいのはわかりますけど、相手をつけ上げらせてきたのはそういう<通じないこちら側の勝手な配慮>のせいだったのでは? それ、変えないとまずいんじゃないですか。
 まぁ、正直なところ、「何があろうと1000年恨む」っていう相手と仲良くなんてしたくない、というのが本音なんですよね・・・八方美人、やめましょうよ。

posted by かしこん at 04:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事問題・ニュースに思うこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月05日

これって対ですか?

 連日の暑さに嫌気がさしてきたあたし。 また例によって雪山モノで涼をとろうかと考えたりして。 WOWOWで『The Grey 凍える太陽』が放送されたのをいいことに録画して見てしまったり。 勿論、その場に行ったら凍死は免れませんが、思いを馳せることで涼しくなりたいのだ!
 そしたらこれを新刊コーナーで見つけてしまう。

  空へ新版.jpg 空へ−悪夢のエヴェレスト/ジョン・クラカワー
 なんでこれが新刊! あぁ、そういえば文春文庫版はしばらく前から品切れ重版未定になっていた! 今回、ヤマケイ文庫で復刊ということか・・・。
 思わず手に取ったらなんか分厚い。 ぱらっとめくったら活字が大きくなっている!
 なるほど、読みやすいねぇ。 しかしあたしは文春文庫版を持っているのであるよ・・・新しく解説はついているが、訳者あとがきなどは一緒だなぁ。 どうしよう、と思ったらその隣にはこれがあった。

  精鋭たちの挽歌.jpg 精鋭たちの挽歌−運命のエヴェレスト/長尾三郎
 えっ、なにこれ! そういえば『空へ』になんでサブタイトルついてるの!?
 勝手にセット販売!!!!
 しかもサブタイトルは正確には、

   悪夢のエヴェレスト 1996年 5月10日
   運命のエヴェレスト 1983年10月 8日

 となっていて、よりセット感が強くなっている。
 じゃあ、なんか、一緒に買わないとまずいみたいな感じがするんですけど・・・。
 というかあたしの中では『空へ』は山岳遭難本としてもルポルタージュとしてもベスト5に入るくらいのものなんだけど、この『精鋭たちへの挽歌』はそれに十分見劣りしない作品なんでしょうね! セットで売るってことはそうやって比較されるってことよ!
 『空へ』が復刻されることはうれしいのだが・・・なんであたし微妙に腹が立っているのかしら。 そして値段を見て一瞬絶句。
 『空へ』新版の本体価格¥1,300−。
 文春文庫版は¥900を切っていたような気がするが・・・分厚くなったから? しかもヤマケイ文庫は章立てとか小見出しとかの配置やページに対する活字の置き方とかにあまり神経が配られていない感じがして正直少し読みにくいところがあるんだよね・・・。
 ま、いいや。 これでしばらく涼しさを感じられるかも。

ラベル:新刊
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2013年08月04日

通勤時の暑さ対策

 あたしは夜、シャワー上がりにシーブリーズ デオ&ウォーターをばしゃばしゃつけている(暑い時期、限定)。 スーッと汗が引く感じというか、皮膚表面の体感温度が下がるのがはっきりわかってうれしい。 それで夜をちょっと快適に過ごせる。

  シーブリーズシャイニーアクア.jpg いろいろ種類はありますが、あたしは<シャイニーアクア>を選択。

 香りが強すぎないところがよいのだ(実際、何のにおいなのかよくわからない)。
 が、ママ先生から「朝、出かける前に全身塗ってから自転車こぐとすっごく快適!」というようなお話を伺い、しかしあたしは最寄駅まで徒歩なんだけどどうかしら? 風を起こすように早足で行けばいいのかしら、と、とりあえず試してみることに。
 服に着替えたときは清涼感がはっきりわかるので快適。 しかし、マンションのエレベーターに乗ったら既に蒸された感じが漂っており、ここで快適さが去っていく。
 暑いから早足で最寄り駅に向かうも(この間、せいぜい10分弱)、陽射しが熱くてよくわからない。 駅のホームで立ち止まれば、汗がどーっと流れ落ちるぐらいになる。
 てことは動いている方がましなのか・・・。
 ちなみにあたしの肌はタイプT。
 「色の白いは七難隠す」と申しますが、よく「かしこんさん、肌白いねー」と言われます。 北東北出身だから、とこちらではごまかしておりますが、地元にいても白い方。 でも緯度が何度か下がったくらいでここまで太陽光線がきつくなるとは思っていませんでした・・・。
 あたしの場合は<日焼け>というよりむしろ<アレルギー>。 紫外線含む日光に当たると赤く腫れあがり、痛痒くなってしまう(多分軽症の火傷に近い?)。 でもだからといって掻いてしまったら細かいぶつぶつが出て、掻いたあとはみみずばれ。 そうなったら石鹸で洗って水で濡らしたタオルをぐるぐる巻きにしてしばし放置!、しか手がない(日焼け止めを塗れば大丈夫かというとそうでもないのが困りもの)。
 だからこの暑いのに、あたしは長袖を着ているのだ! でもだいたいイヤになってくるので七分袖に移行(そのときはUVカット腕カバーを着用)。
 あたしが普通に半袖などが着られるのは、9月も後半になってからという哀しい事実(家の中ならばいつでも着れますが)。
 そんなわけで夏服を楽しめるのは10月。 しかし世間一般はもう秋モノ・・・そして10月はあたしにとっても秋なのだ!
 あぁ、着ててもそんなに暑くない長袖の服を探しています。
 おかげであたしのワードローブにインド綿、増えた・・・。

posted by かしこん at 07:24| Comment(2) | TrackBack(0) | 趣味・小物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月03日

さよなら渓谷

 どうしよう、吉田修一原作のとはあんまり合わない気がするんだけど、『まほろ駅前多田便利軒』は面白かったから大森立嗣監督の新作だとなれば気になる。 というわけで観てみよう。
 舞台は緑豊かな渓谷がある、ある地域。 少し前に幼児殺害事件が発生し、母親が容疑者ではないかとマスコミは大勢つめかけている。 その隣の家には尾崎俊介(大西信満)とかなこ(真木よう子)夫妻が住んでおり、その母親とも交流があった。 この二人に何かを感じ取った週刊誌の記者、渡辺(大森南朋)は事件と並行して調査を進めていくと、意外な事実につきあたり・・・という話。

  さよなら渓谷P.jpg 15年前の“罪”が、再びふたりを引き寄せる
     愛か、罪か。 「悪人」吉田修一が放つ、男と女、極限のラブストーリー

 これが愛と言われても・・・当事者同士が傷つけ合うのは勝手だけど、他人を巻き込まない方法はないのか、と思ったり。 あと、実際に起こった事件にインスパイアされるのは構わないが、あまりにも露骨過ぎやしないかと。 特定の事件を思い出させないような工夫をしてください!(しかもその事件そのものを描くのではなく、話のとっかかりにしか使っていないので余計に無神経に感じてしまう)。 純文系の人は犯罪を題材にするならもっと考えてほしい、と吉田修一原作の映画を見ると結果的にいつも思ってしまうよ・・・。

  さよなら渓谷3.jpg 事件を追う二人の記者
 ストーリーにははまれないので映画的な盛り上がりに期待してみた。 大森南朋はがんばっていた! かつては大学ラグビーの主力選手だったが、怪我のせいで実業団ではやっていけなくなりそこの仕事も失って、現在は不本意な週刊誌の仕事に甘んじている、という状態を台詞で説明するのではなくだるだるになったその肉体で見る側にわからせてしまう説得力。 このヌードはすごい。 ここだけで助演男優賞に値するかも(ちなみに、女優は脱ぐと「体当たり演技」などと評価されるのに、男優はあまり評価されないの気がするのは何故なのか。 ビルドアップされた肉体を見せつけるよりは、だるだるな身体をつくってさらすほうが大変だと思う)。
 そんな実直な体育会系・渡辺記者目線があったから、アブノーマルな二人の関係にフォーカスしすぎることもなかったのかな。 二人が抱える意外な真実、というやつも比較的早い段階でわかってしまうのですけど、逆に渡辺さんが気づくの遅くてハラハラしてしまう。 むしろ鈴木杏演じる女性記者が有能すぎて、その情報いったいどこから?!、と疑問に思わないこともなかったが。

  さよなら渓谷2.jpg あ、やっぱりつり橋なんだ、と思った。
 つい『ゆれる』を思い出してしまう・・・真木よう子は影がある役が似合うんだけれど、その影を跳ね返して生きる強さもあるイメージ。 だから、かなこのように過去にずっとからめとられている女性なのはなんだか不思議な気がした(だからいちいち彼女のすることが怖かった)。 もしこの映画が「肉体でその人を語らせる」という主義なのならば、かなこはきれいすぎだし・・・そこはちょっとアンバランス。 むしろ多くを語らないが表情が語る尾崎を思うと、渡辺の裸体ばかりが印象に残ることの方がバランス悪いのか。
 とりあえず、罪を罪と感じない、悪びれない人たちのほうが世の中生きやすい、ということかなぁ。 とてもかなしい・・・。
 エンディング主題歌をなんと真木よう子が歌っていた!
 歌が下手とかではないんだけど、その歌(作詞作曲は椎名林檎)がかなこさんというキャラクターと合わない感じが・・・でもかなこさんが歌っているように感じてしまうので、ラストシーンとの整合性がないというか・・・えーっ、どっちなの? あたしはそうなると思ったけど実は違うの?、と大混乱。
 “愛”を理解するにはあたしはまだまだ修行が足りないらしい。

ラベル:日本映画 映画館
posted by かしこん at 21:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月02日

すずなり

 気がつけば、8月に突入。
 だが、しばらく前から暑かったので、気持ちの上ではもう8月になったような気がしていた(永遠に8月が続くのではないか、という不安がなきにしもあらず)。
 しばらく前から、例によって誰かがホースで水をまいている音で目が覚める。
 セミの鳴き声である。 ふと、思う。 このセミたちはどこから来たのか? 近くに森があるわけでもない、しっかり舗装された地域じゃないか。 土があるのって公園か街路樹的植え込みのところぐらいしかないし。
 そういえば今年、フェンスやコンクリートの壁にしがみついてるセミの抜け殻、見てないなぁ。
 そんなことを思いながら朝、仕事場に行こうといつもの道を早足で歩いていると、公園にいる少し背の高い木から何かが飛び立って、ちょっとしてUターンしてきた。
 セミだった。 羽の付け根部分もくっきりと濃い茶色で、成虫の風格。
 ということはこの木が巣みたいなもの? ここの下の結構固めの土から幼虫は這い出てくるわけ? といってもここのまわりはずっと植え込みだから葉っぱの影ではどうなっているかわからないなぁ、とかがんでみたら・・・。
 繁茂しすぎて、日がよく当たらない葉が枯れてきているのかと思った。

  鈴なりのセミの抜け殻.JPG 実際はそういうのもあるけれど・・・。

 茶色いのはセミの抜け殻だった!
 葉っぱに、あたかも鈴なりのようにしがみついたまま(いったいいくつあるのか、数えるのが怖いほどであった)。 なるほど、この数メートル幅の植え込みからこれだけ生まれれば、そういう部分は他にもちょこちょこあるし、100%成虫になれないとしても全部で結構な数になりますよね・・・。
 そりゃシャワーの音に聴こえるよ・・・。
 しかし、葉っぱにしがみついて羽化するなんて初めて見た。 でも、もともとはそうだったのかも。 この抜け殻は葉とともに落ちて、もしくはその前に誰かの栄養分になるんだろうか・・・。
 ボーっと考えて、「あ、写真撮らねば」とごそごそしていたせいで、電車が一本遅れた・・・(間に合ったからいいんです)。

 8月半ばぐらいだったか、神戸市役所のすぐ横を通ったときに何者かに狙撃され、それが東遊園地に生息しているクマゼミの体当たりであると気づいたときの衝撃もまた、大きかったですけどね(ビルが鏡面ガラス張りであるせいなのか、次々と体当たりをしてくるので自分に当たらなかったとしても周囲のガラス壁を揺るがす重低音にもビビります)。
 セミって、大変。

posted by かしこん at 04:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 季節のこと/街の中の自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月01日

いそがしくても、マンガはすぐ読む!

プロチチ 3/逢坂みえこ
 息子もちょっと大きくなってきたので保育園に通わせ、本屋でのアルバイトをフルタイムに切り替えたチチと、出版社勤務で収入面での一家の大黒柱のハハとの、収入格差と家事育児労働の比はきっちり割り切れるものなのか、が今回の主問題?

  プロチチ03.jpg お互い、いたわる心が大切です。 ・・・それは数値化できません!!!
 チチがアスペルガー設定なので際立っておりますが、男脳と女脳のもともとの違いがくっきり見えてくる物語展開は(子育てに行き詰らないヒントも転がっているし)、とても面白い。 男女差というよりも個人差の方も描かれているし。
 息子の成長に従って展開は変わって来るのでしょうけれど、父を主役にしたのは正解。
 彼と関わる人たちの物語を組み込むことができるし、街にいるもしかしたら虐待されているかもしれない子に対してどうしたらいいのか、などなど、考えさせられます。
 子供は親が育てるもの、そして社会もいつしか子育てに参加するもの。 そういう結論のために連載がんばっていただきたいです。 逢坂みえこ、新たなる代表作になりそう!

Papa told me 2/榛野なな恵
 基本は小学生・知世ちゃんが感じること・思うことでつながっていく物語だけど・・・うーむ、この新シリーズから読む人はゆりこちゃんと北原さんの関係はわかるかしら。 そして北原さんに見た目が似ているが実は北原さんではない人との描きわけが・・・微妙。

  パパトールドミー02.jpg ずっと読んできた人は、なんとなくわかるけれども。
 版元変えて、新しくスタートするなら新しい読者のことも考えてほしいかな・・・ということでこれを人に貸すべきか躊躇。 連作短編のストーリー自体はいつもどおりな感じでいいんですけどね。 ・・・このシリーズの一個前に出ていた連作も、揃えたほうがいいかなぁ、な気持ちになってきている。

チャンネルはそのまま! 6/佐々木倫子
 ほんとに最終巻だった・・・この人の描く作品は全般的にあっさりしてるんだよね!
 そこが持ち味だけど、「まだ続くだろうってところで急に終わる」ってのはなんとかなりませんか・・・さびしいなぁ(せめて前振りをください)。

  チャンネルはそのまま06.jpg 『HEAVEN?!』のときも6巻で終わったし、そういう決まりでも?
 北海道のローカルテレビ局の中でもさらに弱小放送局の☆テレビ(略称はHHTV)におけるバカ枠採用とそのお目付役が繰り広げる(というか、問題を起こすのはバカ枠として採用された者だけど)おかしな日々・・・のはずが、地方ローカルテレビネタってあんまりなかったのかしら。 『動物のお医者さん』『Heaven?!』ほどの爆発力がなかったような・・・。 キー局問題まで行かず、北海道内のローカル局同士のライバル関係で終わっていたのが残念(でもキー局まで広げたら話が収拾つかなくなるか)。
 地方に住んでいたものとしては「あるある」ネタは多かったけど・・・。
 もう一回最初から読み直してみるか〜。 また印象が変わるかも。
 次回作にも、期待。

ラベル:マンガ
posted by かしこん at 04:47| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする