2013年07月03日

ファインド・アウト/GONE



 とりあえずミステリーっぽいと思えば見ておきたい気持ちになるあたし。 先日の



『コレクター』でちょっと変化球とはいえミステリの見事さを見せてもらったので、その



感動(?)を再び、みたいな気持ち。



 ジル(アマンダ・セイフライド)は以前誘拐され森に監禁されたが、殺される寸前に



どうにか逃げ切り、森で凍死寸前のところを救助された。 が、現場にはジルの証言を



裏付けるものは何も見つからず、深い森では監禁場所の特定もできない。



 結局ジルは精神障害なのではないか、と緊急入院をさせられたこともあって、警察を



信用していない(しかし捜査をしてもらうにはそこと交渉するしかないのだが)。 今でも



ジルは自分で森を歩いて現場を探している。



 ある日、ジルがバイト先のダイナーから戻ってくると、一緒に暮らしている妹のモリー



(エミリー・ウィッカーシャム)の姿がない。 翌日から大切な試験があり、絶対黙って



外出などするはずがないのに。 ジルは気づく、「あいつが戻って来て、モリーを連れ



去ったのだ」と。



   すべて彼女の嘘なのか。

          あなたが真実を見つけ出す衝撃のミッシング・スリラー



 早速警察に乗り込むジルだが、パワーズ刑事(ダニエル・サンジャタ)やレイ・ボーズマン



警部補(マイケル・パレ)など明らかに<ジルは精神障害>だと思っているので、「妹は



ちょっとボーイフレンドと遊びに行っただけだよ」と取り合わない。 唯一、新任のフード



刑事(ウェス・ベントリー)だけがジルに興味を示すものの先輩方の目もあってこっそり



携帯電話の番号を交換するだけ。 「何かあったら力になるよ」とは言うものの・・・。



 主人公の一人称でほぼ全編引っ張るタイプは結構珍しい。 観客としては、手掛かりを



追うために会う人から何らかの情報を聞き出すためにすらすらと嘘をつくジルの姿から



「これだけよどみなく嘘がつけるのだから彼女の言うことは信用できない」と感じるべき



なのか「本当のことをいくら言っても信じてもらえなかったのだから、通りのいい嘘で



情報を引き出すことに慣れてしまったかわいそうな人」と思うべきなのかが問われます。



物語は彼女視点なので、もし仮に彼女が精神障害だとしてもそのことに自分で気づいて



いなければどうなの?、という可能性もあり。



 が、映画はそれだけで放置するわけがなく、新任の刑事に中途半端なハンサムを置いて



みたり、ダイナーでのジルのバイト仲間にジェニファー・カーペンターを配してみたりとミス



リードへの態勢は万全。 ジルが尋ね歩く先で必ず次へつながる手掛かりが与えられる



のは、まるでRPGみたいだし、ここまでいろいろ次から次まであやしい人が出てくると



「結局誰だ、お前!」と印象が薄い。



   それにしても態度の厳しい警察。

    かつて「おとなしい女子大生が行方不明」、の報に接してローラー作戦で探し当てたら

   彼女は彼氏とモーテルでしけこんでただけでした・・・という出来事が捜査陣の相当の

   トラウマになっている模様。



 が、ジルは自分のトラウマと対峙するため、妹を探し出すため奔走する(ここだけの話、



最初のうちはジルの妹はお姉さんだと思っていた! アマンダさん、童顔!)。



 ま、ジルが結局一矢報いた話ってことで多少の爽快感はありますが、よく考えたら全然



爽快でもなんでもないのでした。 あ、アメリカでは精神科に強制入院させられた過去が



ある人は銃を携帯するとそれだけでつかまるんですね〜。 アメリカ銃社会の意外な厳格



ルールを知りましたよ。



 ほぼ出ずっぱりのアマンダさん、実はアイドル映画でしたか?(何故かシャワーシーンも



あったし)。 でも一人で全編を引っ張る力があることはいいですね。



 世界では一年間に数えきれない人たちが姿を消しているという。



 自分の意志で消えたならともかく、事件に巻き込まれていないことを願うばかりです。



それにしてもアメリカ、シリアルキラー多すぎるよ!


posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする