2013年06月16日

ヒステリア/HYSTERIA



 電動ヴァイブレーター誕生秘話、という感じで売りたいみたいでしたが、このポスターから



ラブコメテイストなのは明らか。 女性向けの映画でしょう、と思っていたら、たまたまかも



しれないけどあたしが見に行った日は男性客ばかりでした・・・なんで?(まぁ、PG−12では



ありますが)。



   100万ボルトのエクスタシー

  英国ヴィクトリア朝の仰天実話に基づく、世界初!女性のための“大人のおもちゃ”誕生秘話!!



 ヴィクトリア朝時代のイギリスって面白い、と常々思っていますし、イギリス的何かを成し



遂げようとする話(『ブラス!』や『フル・モンティ』、『カレンダーガール』みたいな映画)が



大好きなあたしとしては、この映画もそんな路線でとらえております。



 医学の進歩を町の人々のために役立てたい、と考える若き医師モーティマー・グランビル



(ヒュー・ダンシー)だが、総合病院の院長は頭が固く、瀉血さえしていれば快方に向かうと



考えており、彼が取り入れている細菌感染説には耳を貸してもらえない(なので病院で



ありながらも現代から見れば衛生観念はお粗末なもの)。 結局、そこを飛び出してしまう



グランビルは他の様々な病院や開業医のところの面接を受けるもののなかなか仕事が



決まらず、上流階級出身の悪友エドモント・セント・ジョンスミス(ルパート・エヴェレット)の



世話になっている。 そうしてグランビルがやっと見つけた仕事は、婦人科の権威である



ドクター・ダリンプル(ジョナサン・プライス)の診療所で女性特有の病<ヒステリー>と



向き合うことだった・・・という話。



   治療とは特殊な場所の<マッサージ>。



 時代は1890年のロンドン。 ヒステリーは性別に関係ないとされるまでにはもうちょっと



時間が必要な時期。 そもそも“ヒステリア”という言葉自体が“子宮”を意味するギリシア語



ですから。 上流社会ではそんな治療に女性たちが高いお金を払うし、労働者階級では



働き手として女性の存在はなくてはならないのに、参政権など社会的地位がないのは



どうよ、と考えるドクター・ダリンプルの長女シャーロット(マギー・ギレンホール)が巻き



起こす騒動と、次第にそれに感化されていくグランビルの関係がメインになっております。



   道路事情もよろしいとはいえないロンドン

      市内を自転車で駆け回るシャーロットがイキイキとしすぎていて、そりゃー

      グランビルも街中でぶつかっちゃいますよね。



 ヒステリーの原因は欲求不満である、というのも短絡的といえば短絡的ですが(重度の



ヒステリーで回復の見込みがないと診断されてしまったら、子宮摘出手術を受けないと



いけないのだ! なんて恐ろしい時代!)、手のマッサージでは限界があるので楽に素早く



効果を上げたい、と電動ヴァイブレーターが実は医療器具として開発されたものだった、と



いうのは面白いです(今でもそういう扱いなのでしょうか? コンタクトレンズみたいな?)。



 ともかく、これはマギー・ギレンホールの存在あっての映画です。 『ダークナイト』では



いまいち華のない感じに映ってしまっていたけれど、この映画ではひたすらにキュート!



時代物が似合うからかしら。 シャーロットの持論(女性の社会的地位の向上、など)が



述べられるとなんだか映画のテーマが変わってくるような感じもいたしますが、それも含めて



魅力的、ということで。



 見終わった後、ほのぼのできるいい映画でした。 やっぱりラブコメだったよ!



 ただ、エンドロールで電動バイブの歴史と変遷が流されるのですが、そこに日立製品が



あってびっくり。 Hitachiは「ハイタチ」と読まれてその業界では世界的に有名らしい!



実体は白物家電中心の企業だったなんて日本以外の人は知らないのかも〜(というか、



日立がバイブをつくっていること、それが全世界に出回っていることを日本人が知らない、



というべきか。 グローバルは身近なところに、ということ?)。


posted by かしこん at 08:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする