2013年06月02日

決めました、「東京創元社、私の一冊」。

 5月31日まで一般からの意見を募っていた<東京創元社、私の一冊>に、締め切りぎりぎりで、どうにかあたしの意見を送りました。
 当日朝、「しまった、今日までだ!」と気づいたのはPCの電源を落としてから。
 帰ったらすぐ送ろう、と決意したものの、帰宅時間は23時を過ぎており、しかも暑いからとにかく先にシャワーだけ浴びさせて!、とダッシュでお風呂場に行き(髪を洗うと時間がかかるのでそれはあとまわし)、石鹸を泡立てて全身を洗っている間に何にするか考える、という・・・ギリギリにならないと決められない体質を改めて、実感。
 結局、いろいろ考えた上で決めたのは、「今のあたしの素直な気持ちで」。
 もし1年後・2年後に考えたら違う結果になるかもしれないし、と気楽に考えることにしたら決められたというか・・・優柔不断だわ〜。

第一位 『目くらましの道』上・下/ヘニング・マンケル
 スウェーデンを舞台にしたクルト・ヴァランダー警部シリーズ5作目。
 これを読んであたしの北欧ミステリブームが始まったといっても過言ではない。
 読んだのは『ミレニアム』フィーバーの前なので世間的な北欧ミステリブームにも先んじることができました。 そして昔ながらの私立探偵物に比べて地味な印象があった警察小説のイメージもガラッと塗り替えてもらいました(今は警察小説、むしろ好きだし)。 北欧ミステリブームは現在進行中でありまして、おかげで世界情勢それぞれの国が抱える問題点も学ぶことができてます。 福祉を北欧に学べ!、という政治家を鼻で笑うことができるほどに(いや、いい面があることもわかってますけど)。
 ヴァランダーのシリーズが完結したら、同じ訳者の柳沢由実子さんでマルティン・ベックシリーズをスウェーデン語から新訳希望! 世界の警察大河小説を、創元推理文庫から出してほしい!

第二位 『中井英夫全集』
 幼年期のあたしに影響を与えたのが江戸川乱歩ならば、思春期以降に影響を与えたのは中井英夫と佐々木丸美かも、と思って(佐々木丸美のミステリ色が濃い作品群も、今は創元推理文庫に入っています)。
 しかもこれは、たまたま第一回配本を知って、本屋さんに注文して、リアルタイムで手に入れたあたしにとって初めての個人全集なのです。 開幕は、勿論『虚無への供物』から。 その当時、学生だったあたしは全集とはいえ文庫なのに一冊¥1,995という事実にビビりましたが、なにしろ当時は中井英夫作品を他に手に入る術がなかったので(それまでに買えた本はほとんど古本屋からでしたから)。
 全12巻で、最初のほうはわりと順調に出ていたんですが、後半になってくると「次巻配本時期・未定」となったりして・・・(次に出る作品内容は決まっているのですが)、本屋さんからの連絡だけが頼りの日々でした。 結局、全部の配本が終わるまでに10年かかって・・・思っていたより売れなかったのかなぁ、でも最後まで出してくれてありがとう!、と、
ハラハラドキドキの日々もいまは懐かしい思い出。

第三位 『黒後家蜘蛛の会』/アイザック・アシモフ
 タイトルだけではなんの話やら全然わかりませんが、<ブラック・ウィドワーズ(黒後家蜘蛛の会)>と名乗るメンバー(化学者・数学教師・特許弁護士・画家・作家・暗号専門家、でもみんな会のメンバーであるということでDr.の称号を身内では使っていいことになっている)が月に一度会食を開くのだけれど、誰か一人がゲストを連れてきて会話を楽しむという趣向が、ゲストが最近出会った日常の謎を語り出すとみなさん喧々諤々、各々の推理を披露して盛り上がるのだけど決定打に欠け、最終的に全員が納得する解答をもたらすのは給仕のヘンリーだった・・・という連作短編集。 全部で5冊出ています。
 安楽椅子探偵物に分類されるとは思うのですが、もう何回読んだかわからないくらい読んでます(ネタも覚えてしまうほどに。 結構強引な謎解きもあるんだけどね!)。 冒頭で目立ちたがりの作者アシモフが挨拶をして、というところからもう面白くて(しかも短編なのに一作ずつあとがきがある)、メンバーたちのおとぼけ会話も楽しくて、いろんな雑学に満ちていて、「あぁ、シリーズものに愛着を持つってこういうことか」ということをあたしに教えてくれた作品かもしれない。 アシモフ本人もゲストで出たりするし!
 アシモフのベスト作品ではないのですが、このユーモアとサービス精神にははまります。

 ということで・・・東京創元社の申込フォームでは「コメントは100字以内で」ということだったのですごく短くまとめたけれど、あたしの気持ちは100字では収まりきらないので、ここに長々と書き記します(どうもブロガリの調子が悪いので写真がアップできません)。
 結局、SFから選べなかったなぁ・・・。

posted by かしこん at 06:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・読書 reading books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする